阿仁前田駅で宿泊した記録

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北東北・秋田内陸縦貫鉄道と津軽鉄道の旅(3)・・・阿仁前田駅の構内に宿泊できる!

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は北東北・秋田内陸縦貫鉄道と津軽鉄道の旅です。





今回の旅の目次です。ご興味のある部分をクリックして頂いて、該当部分をご覧下さい。

秋田内陸縦貫鉄道に乗車
阿仁合駅付近を徘徊&撮影
⇒阿仁前田駅で宿泊(←今ココ
津軽五所川原での撮影
津軽鉄道のストーブ列車に乗車
津軽鉄道のストーブ列車を撮影
ストーブ列車・昔の写真と共に
五能線のキハ40に乗車
弘南鉄道大鰐線に乗車&撮影
弘南鉄道弘南線に乗車&撮影





阿仁前田駅へ


意外にも(??)充実した滞在時間を過ごした阿仁合を後にして、秋田内陸縦貫鉄道に乗り本日の宿泊地である阿仁前田へ向かいます。

阿仁合駅で秋田内陸縦貫鉄道を撮影
角館発鷹巣行の列車が阿仁合に到着、この列車に乗り阿仁前田駅に向かいます。 (2019.3.16 16:44)

土曜日の夕方の秋田内陸縦貫鉄道のガラガラの車内
この列車、私の他にお客さんはご夫婦2名だけで、土曜日の夕方とはいえなかなか厳しい状況です。

阿仁前田駅で角館行と列車交換
阿仁前田に到着。角館行と列車交換となります。そして私とご夫婦がここで下車すると乗客は0になってしまいました。(2019.3.16 17:08)  


【乗車データ】
・阿仁合16:51→阿仁前田17:08  NT8809  1両





トレインビュー温泉に宿泊


今回の旅は実に見所が多く、阿仁前田駅舎内温泉での宿泊も楽しみのひとつです。

阿仁前田の「温泉付駅舎・クウィンス森吉」はその名のとおり駅舎と入浴施設が合築された建物で以前から知られた存在でしたが、一昨年から宿泊もできるようになった点が特筆されます。本日はここでトレインビューと温泉を楽しむことにします。

阿仁前田駅に到着した列車を撮影
阿仁前田駅に到着した列車を撮影。先に到着したP氏が「クウィンス森吉」3階窓から列車の撮影に熱中しています。熱中の余り窓から落ちないように注意していただきたいものです。(2019.3.16 17:07)

阿仁前田駅の窓口や改札口と待合室
駅部分には窓口とベンチが設置されています。駅窓口の営業時間は全日6:30~15:15です。

クウィンス森吉の宿泊室
クウィンス森吉の3階に宿泊室があり、宿泊したのは10畳の「太平湖」です。お手洗いや洗面所は室内にありませんが、テレビや金庫といった設備、浴衣、歯ブラシなど通常のアメニティは揃っています。何よりひとりで10畳間で寛ぐことができるというのは贅沢かつ落ち着きます。


スケジュール感(?)と料金は次のとおりです。

【夕食】 3階レストラン 17:30~19:30
【朝食】 3階レストラン 7:00~9:00
【入浴】 大浴場 ~21:00/9:00~ (21:00~翌9:00までは入浴不可)
【チェックアウト】 10:00  
【門限】 22:00  
【料金】 1室1名利用朝食付5480円+入湯税150円=6630円(今回はここから北秋田市のおもてなし補助により▲1000円でした。)



夕食付宿泊プランはないので、各自3階レストランを利用することになります。部屋や温泉施設は一般的な温泉旅館とそん色ないというか、それ以上の印象ですが、食事は定食やラーメンになるので「お大尽温泉旅行」で泊まるとちょっと残念なことになりましょう。

なお駅前には小さいながらも丸伊本店というスーパーがあり、少し足を延ばせばコンビニもあります。駅前に居酒屋があるとのことですが、この日は休業なのか見つけることができませんでした。

また就寝の準備はセルフサービスでしたが、これは好きな時間に好きな場所に布団を敷き横になることができ、苦になるどころか逆に良い点でした。

当日の宿泊客は私と同行のP氏の2名のみ。土曜日ながらシーズンオフなのでしょうか。この設備とお値段なら「鉄旅」はもとより、観光旅行やビジネスでも十分利用価値がありましょう。

ちなみに日帰入浴は9:00~21:00で大人400円・小児200円とのことで、旅の途中で立ち寄るのもいいかも知れません。

阿仁前田駅で秋田内陸縦貫鉄道の列車の撮影
鷹巣行が到着しました。早速トレインビューを楽しみます。日の長い時期なら阿仁前田駅の南にある小又川のカーブしている鉄橋でも撮影可能でしょう。(2019.3.16 17:44)

阿仁前田駅で秋田内陸縦貫鉄道の列車の撮影(夜間)
阿仁前田駅では列車交換も多いです。日が暮れると静かな山里は深夜の趣となり、列車のディーゼル音だけが響き渡ります。こうした光景を部屋に居ながらにして眺めることができるのは、誠に素晴らしいです。飽きもせず最終列車まですべての列車を部屋から見物しましたが、乗客の姿が全くない列車が大半で、土曜日ということを差し引いても利用状況はかなり厳しいように感じられました。(2019.3.16 18:37)

阿仁前田駅で秋田内陸縦貫鉄道の列車の撮影
朝から晴天に恵まれました。鷹巣行の2番列車が到着します。駅横の製材会社はヤマハグループとのことで、木材はピアノになるのでしょうか。(2019.3.17 6:47)

阿仁前田駅で秋田内陸縦貫鉄道の列車の撮影
平日なら高校生の乗車がありそうですが、日曜日の今朝は乗降なし。隣室のP氏は体調が回復したのか、早くも撮り鉄活動中です。(2019.3.17 6:48)

阿仁前田駅で秋田内陸縦貫鉄道の列車の撮影
朝食後は早速撮影活動を行います。阿仁前田駅を発車した角館行列車を順光で撮影、背景には撮影活動に熱中するP氏の姿があります。なおこの列車は阿仁前田での阿仁合・角館方面の始発で、撮影名所である萱草~笑内間の大又川橋梁は午前順光となり、この列車を利用すれば後続の急行「もりよし1号」を順光で撮影することができそうです。 (2019.3.17 7:38)


8時前にチェックアウトしてP氏と合流します。氏はトレインビュー温泉を満喫して体調も回復した様子で、何よりです。私も経験があるのですが、旅に出ると体調が良くなるのはよくある事(?)です。 とういうことで、是非ともおススメしたい「クウィンス森吉」でした。

トレインビューはもとより温泉や客室も申し分なく、更に一人旅でも気楽に泊まることができる点はポイントが高く、私もまた季節を変え秋田内陸縦貫鉄道を訪問し「クウィンス森吉」に泊まりたい思ったのでした。





阿仁前田から鷹巣へ


次の目的は津軽鉄道のストーブ列車乗車です。阿仁前田からは鷹ノ巣経由で奥羽本線と五能線の普通列車を乗り継いで津軽鉄道の起点である五所川原に向かいます。

阿仁前田駅の硬券入場券
阿仁前田駅の窓口で硬券入場券を購入。かつては硬券の宝庫であった秋田内陸縦貫鉄道も印刷発行機の導入により硬券は姿を消しました。他の駅でも硬券入場券があるのかはわかりません。この駅の窓口は前述のとおり朝早い6:30からの営業(15:15まで)なので、本日も鷹巣までの乗車券とともに入場券を購入することができました。

AN8804号車(阿仁前田駅)
昨日乗車したAN8804号車に再び乗車します。昨夜、トレインビューから眺めた列車にお客さんの姿はほとんどありませんでしたが、さすがにこの列車は地元の方を中心に数名のお客さんの姿がありました。(2019.3.17 8:06)

合川駅で列車交換
合川駅で列車交換です。阿仁前田~鷹巣間では唯一の交換駅で、米内沢駅とともに古い駅舎が残り簡易委託ながら有人駅です。(2019.3.17 8:31)


列車は丘陵地帯を進み、車窓風景は意外(…何回も乗っているのですが。)にも変化に富み、飽きることはありませんでした。米内沢や合川といった集落のある駅で乗客も増え、最終的には満席に近い盛況振りでした。ほぼ地元の方ばかりで、地域の足としての役割を実感しました。

内陸線の鷹巣駅
北秋田市の玄関口である終点の鷹巣駅です。ここでJRに乗り換えます。なお内陸線は「鷹巣」ですがJRは「鷹ノ巣」駅です。内陸線も有人駅ですが、窓口営業時間がこの3月31日までの6:30~21:00(毎日)から、4月1日以降は平日7:20~18:00・土休日7:20~16:40に短縮されました。間に休憩時間があることから、駅員を1人勤務として人件費削減を狙ったものと思われ、経営状況は厳しさを増しているようです。


ともあれ、秋田内陸縦貫鉄道で過ごした2日間はとても印象に残る旅の時間でした。同行のP氏の体調が回復したことがこれを雄弁に物語っています(?)。しかし「こぐま亭」やトレインビュー温泉「クウィンス森吉」など魅力は増している一方で、乗客の減少傾向は続いているようです。

秋田内陸縦貫鉄道の魅力を是非とも多くの方々に味わっていただきたいものですし、私も名古屋からは決して近くはないものの、また何度でも乗車したいと思ったのでした。

鷹ノ巣駅の701系電車
7分の待ち合わせで奥羽本線普通列車に乗り換え。7分という時間はのんびりもできず、かといって走ったり大慌てすることはない乗継時間でした。ローカル列車ながらも乗客は秋田内陸縦貫鉄道に比べて格段の多さでした。(2019.3.17 8:54)


【乗車データ】
・阿仁前田8:03→鷹巣8:47 AN8804 1両
・鷹ノ巣8:54→弘前10:02 クハ700-104 4両


津軽五所川原での撮影


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