しまんトロッコ号の乗車と車内販売を利用した記録

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予土線トロッコ列車と阿佐海岸鉄道の旅(3)・・・しまんトロッコ号の乗車と車内販売の利用

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は本サイト管理人P氏とともに旅した、予土線トロッコ列車と阿佐海岸鉄道の「乗り鉄」記録です。


近永駅に到着した「しまんトロッコ2号」
近永駅に到着した「しまんトロッコ2号」です。(2019.11.9 12:16)


予土線トロッコ列車と阿佐海岸鉄道の旅は、以下の複数のページで公開しています。ご興味のあるページをクリックしていただいて、コンテンツをお楽しみください。

名古屋から宇和島まで移動
予土線のホビートレイン&四万十牛バーガー
⇒しまんトロッコ号の乗車と車内販売の利用(←今ココ
とさでん交通の路面電車を軽く撮影
高知から「四国みぎした55(ゴーゴー)フリーきっぷ」で出発
阿佐海岸鉄道の乗車とDMVの状況確認
阿佐海岸鉄道を海部駅と宍喰駅で撮影
徳島のキハ40を撮影
「なんば好きっぷ」で南海フェリーと南海電車





近永駅から「しまんトロッコ」に乗車


この旅における目的のひとつが、トロッコ列車「しまんトロッコ号」への乗車です。列車は宇和島~窪川間の運行ですが、本日は近永駅から「しまんトロッコ2号」に乗車します。

しまんトロッコ号は「気動車+トロッコ」の2両編成で、トロッコへの乗車は江川崎からなので、まずは先頭のキハ54に乗車します。車掌乗務のツーマン運転で、半分近くの座席が埋まっている乗車率でした。

江川崎駅に到着した「しまんトロッコ2号」
トロッコ車両の乗車区間は江川崎~土佐大正間の約1時間で、5分停車する江川崎でトロッコ車両に移動します。列車にはお手洗いがないので貴重な停車時間です。予土線で運行されるキハ32とキハ54の車内にはお手洗いがなく、供食体制とともに予土線の旅におけるネックと言えましょう。(2019.11.9 12:50) なお、江川崎駅の四万十牛バーガーについてはコチラの記事をご覧ください。

しまんトロッコ車両の乗車区間
予土線の、上記の区間をトロッコ車両に乗り換える事になります。

しまんトロッコ号の貨車の車内と座席表
トラ45000形無蓋貨車を改造したトロッコ車両トラ152462の車内です。トロッコ車両は指定席で写真中の番号とアルファベットが座席番号で、A席とD席が窓側、奇数番号のボックスが窪川行で進行方向右側になります。トロッコ列車黎明期(?)の貨車改造トロッコ車両も最近では珍しくなりました。しかし車内は綺麗に改装され、下回りにも手が加えられているのか乗り心地も悪くはありませんでした。(土佐大正停車中に撮影)

江川崎~半家間の進行方向右側車窓
江川崎~半家間の進行方向右側車窓です。車窓の四万十川は右側が下流で、四万十市の中心部である中村付近を通り太平洋に至ります。中村まではかなり距離がありますが、この付近も同じ四万十市域です。(2019.11.9 12:55)

半家駅の駅名板
面白駅名として昔から知られる「ハゲ駅」です。中にはちっとも面白くない方もいらっしゃいましょうが、幸いにもP氏も私も今のところ頭髪には不自由していません。ホームは進行方向右側で、駅周辺は四万十川沿いの静かな集落です。(2019.11.9 13:02)

半家~十川間の左側車窓
半家~十川間の左側車窓です。江川崎~若井間の開業は1974年(昭和49年)と比較的新しいため、四万十川の蛇行する個所も線路はトンネルや鉄橋で貫きます。(2019.11.9 13:06)

十川~土佐昭和間の右側車窓
十川~土佐昭和間の右側車窓です。集落も多いこの付近はかつて高岡郡十和村でしたが、平成の大合併により現在は終点の窪川まで四万十町域となっています。(2019.11.9 13:20)

土佐昭和~土佐大正間にある沈下橋の新谷橋
土佐昭和~土佐大正間、左側車窓の沈下橋は新谷橋です。四万十川名物である沈下橋は、一度徒歩で渡ってみたいものです。土佐昭和駅からは徒歩圏内に沈下橋(第一三島沈下橋)があります。(2019.11.9 13:34)

土佐大正駅でトロッコ車両への乗車は終了
土佐大正に到着、トロッコ車両乗車はここまで乗客は先頭のキハ54へ移動します。トロッコ車両は屋根が取り付けられていますが、無蓋貨車の面影が随所に残っています。 (2019.11.9 13:45)


本日の「しまんトロッコ2号」は、定員40名に対して我々2名を含め15名が乗車していました。乗車率は半分以下となりますが、座席が狭いので感覚的には満席に近い盛況という印象でした。

その乗客15名のうち5名は海外の方で、日本人でも多くの方がご存じないであろう予土線を旅されるとは敬服するばかりです。私自身今回の旅で予土線の魅力を再発見したワケですが、意外と海外では人気の鉄道なのでしょうか。 海外の方がどのように指定券を入手されたのか興味深いところです。

JR西日本のネット予約サービス「e5489」で指定券は入手できるものの、座席位置は選択できないので要注意です。今回は2名で予約したところ、A・D席が指定されたので窓側優先のようではあります。もちろん窓口なら座席位置も選択することができることでしょう。

左右車窓風景については、四万十川が大きく蛇行しており、左右それぞれの車窓から四万十川を眺めることができるので甲乙つけ難いのですが、窪川行の「しまんトロッコ2号」において左側車窓(偶数番号の席)は風景が順光となり若干良好でしょうか。

風光明媚な鉄道は輸送密度が低い傾向にありますが、今回乗車した「しまんトロッコ2号」では旅行者がトロッコ車両に移動した後のキハ54(自由席車)は乗客が2~3名で、この日のこの列車に限ってはなかなか厳しい状況でした。存廃について具体的な動きは聞こえてきませんが、微力ながら機会を設けて再び訪問したいものです。

窪川駅構内で機回し作業中のトロッコ車両
「しまんトロッコ2号」は終点の窪川駅へ14:22に到着しました。乗客は大半がトロッコ列車目当ての観光客で、地元の方と思しきお客さんは片手で余る数でした。1984年に国鉄初のトロッコ車両として登場したトラ45000形改造車が現在に至るまで使用されています。まさにトロッコ列車の原点・元祖といえる車両です。(2019.11.9 14:27)

トロッコ列車の乗車記念の缶バッジ
記念乗車証の他に缶バッチと飴玉が車掌さんから配布されました。こうした記念品はとても嬉しいものです。

窪川到着後、折り返し「しまんトロッコ1号」となるためすぐに機回し(機関車ではありませんが…)が行われます。非常に手際よく機回しが行われ、折り返し宇和島行「しまんトロッコ1号」として15:01の発車を待ちます。




昨年のダイヤ改正でこの「しまんトロッコ号」は、単独運転の臨時列車から普通列車併結に変更されました。コスト的に仕方がないのかも知れませんが、トロッコ車両への乗車区間が大幅に減ってしまったのが残念です。また運行時刻が繰り下がり、宇和島行「しまんトロッコ1号」は夕方近くの運転となりました。





しまんトロッコ号の車内販売を利用


約1時間の乗車中は退屈する暇がありませんでした。車窓もさることながら、この「しまんトロッコ2号」では車内販売が実施されていて、地元の特産品が売られています。そして、車内販売員さんの素晴らしい案内が、風景を更に魅力あるものにしました。

しまんトロッコ号の車内販売ワゴン
車内販売ワゴンです。

しまんトロッコ号の車内販売で売られているおにぎり類
残念ながらお弁当やビールはありませんが、おにぎりは販売されていました。ウナギのおにぎりと焼きおにぎりです。

しまんトロッコ号の車内販売で売られているお土産類
中段はお土産の食品類がメイン。P氏は左端の「柚香(ゆこう)」を買っていました。他にはパウンドケーキ、ブラウニーや焼き肉のたれ、ドレッシングなどを販売。

しまんトロッコ号の車内販売で売られているお菓子など
下段は、塩けんぴやお茶などのドリンク類です。

しまんトロッコ号の車内販売で売られている四万十産ウナギのうなこどん
P氏が買ったウナギのおにぎりと称していた「うなこどん(360円)」です。おにぎりではなくてミニうな重といったところ。まさかの天然物の四万十うなぎを使用していて、採れない時は販売が無いようなので、見かけたら必食でしょう。

しまんトロッコ号の車内販売で売られている四万十産ウナギのうなこどん
西日本の鰻の蒲焼らしく、ふっくらというよりはシッカリとした歯ごたえです。

うなこどんの製造は山間屋
製造は、四万十市の山間屋というお店です。https://www.sankanya.jp/

しまんトロッコの車内販売で買った「いちごようかん」と「四万十ゆずドレッシング」
私が購入したのは、「いちごようかん」(大・650円)と「四万十ゆずドレッシング」(180ml・350円)です。駅キオスクの撤退が進む昨今では、ローカル線で地元の特産品を目にする機会は減っています。そんな中、乗車中の列車内でお土産を購入できるとは嬉しい限りです。

いちごようかん
「いちごようかん」は家族にも大好評で、あっという間になくなりました。(写真は実際の量の半分です。)



中村経由で高知へ


「しまんトロッコ」乗車は予想以上に楽しく、同行のP氏も「また乗りたい!」と絶賛でした。冬期を除いて運転日数は比較的多いので、私も是非とも予土線を再訪し「しまんトロッコ」に再び乗車したいです。

さて本日の宿泊地は高知ですが、まだ時間があるうえにフリー切符のフリー区間であることから、土佐くろしお鉄道に乗り中村を往復することにします。

窪川駅
先に貼り付けた動画の中でも音楽などが聞こえていたと思いますが、折しも駅周辺では四万十町「台地まつり」が開催されていて、大変賑わっていました。

中村駅での列車交換
すぐに高知へ向かうP氏とは窪川で一旦別れて、私は特急「あしずり5号」に乗り中村へやってきました。すぐに宿毛行普通列車に接続しますが、時間の都合上ここで折り返すことにします。土佐くろしお鉄道中村線の乗車も久々でしたが、海の見える絶景区間もあり飽きない車窓風景でした。(2019.11.9 15:33)

中村駅
中村では1時間余りの滞在時間がありました。駅前にはレンタサイクルがあり頑張れば四万十川の沈下橋見物も行けそうでしたが、旅の疲れもあり徒歩で少し駅周辺を散策するに留めました。駅舎内には大きめの売店がありますが、駅弁的お弁当は既に売り切れのようでした。

特急「あしずり12号」
特急「あしずり12号」で中村から高知へ向かいます。中村発車時点ではガラガラの車内でしたが、窪川で団体客が乗車し1.5両ある自由席は満席となりました。 (2019.11.9 16:30)



高知で打ち上げ


大きなイベントでもあるのか、本日の高知市内はホテルが満員とのことで、P氏は土佐山田にて宿泊です。私は早めの予約で高知駅近くのホテルを確保できたので、打ち上げの宴は高知駅付近で開催し、P氏には土佐山田~高知を往復していただくことになり、誠に恐縮です。

夜の高知駅
高知駅は駅前広場が広過ぎて、駅から見える風景は少々寂しい印象です。しかし路面電車への乗り換えは非常に便利です。


駅周辺に飲食店は多くないようですが、近くのホテル1階にある居酒屋で高知の郷土料理などをいただきました。右下の料理はカツオではなくてウツボのたたきです。

高知で食べたカツオのたたき
さすがにカツオのたたきは立派でした。日本酒も充実、利き酒セットもいただきました。高知はいいですねぇ。


【乗車記録】

・近永12:17→窪川14:22 キハ54-4 ・トラ152462 2両 「しまんトロッコ2号」  
・窪川14:54→中村15:31 2123 2両 特急「あしずり5号」  
・中村16:47→高知18:34 2123 2両 特急「あしずり12号」


とさでん交通の路面電車を軽く撮影


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