名古屋から大村線千綿駅へ移動、その後に食堂でカレーライス

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南阿蘇鉄道・熊本電鉄撮影記(その1)・・・名古屋から大村線千綿駅へ・カレーライス

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は大村線キハ66と南阿蘇鉄道・熊本電鉄の撮影記です。





今回の旅は、複数ページに分けて掲載しています。お好みのところをご覧頂ければと思います。(もちろん、それぞれをお読みいただけますと嬉しく思います。)

⇒名古屋から大村線千綿駅へ・カレーライス(←今ココ
千綿駅の付近で大村線を撮影
島原鉄道と有明フェリー経由で熊本へ
熊本市内から南阿蘇鉄道の乗車まで
高森から中松まで南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗車
南阿蘇鉄道のトロッコ列車を撮影
長陽駅の訪問から熊本まで帰還
鹿児島本線の西里駅付近で撮影
熊本電鉄の撮影記
熊本から名古屋へ帰宅





夜行バス「どんたく」号で名古屋から博多まで  


2016年の熊本地震で被災し一部区間の運休が続く熊本県の南阿蘇鉄道、2022年度の全線復旧を目指し工事中とのことですが、接続するJR線も運休が続く中で、一日数往復のみ運転されている現状での利用状況はとても気になります。 車両の置き換えが開始された熊本電鉄と、車両の置き換えが予定されている大村線とともに訪問することにしました。

名鉄バス「どんたく号」
出発は例によって夜行高速バスで。名古屋駅にある名鉄バスセンター始発の名鉄バス「どんたく号」に栄バスターミナルから乗車します。(2019.5.30 21:15)


「どんたく号」は日にちにより運賃が変動し、木曜日の本日は片道10500円です。長距離夜行高速バスはLCCの台頭により逆風下にあるようで、昨年には名古屋~長崎線が廃止となっています。

名古屋~福岡においても新幹線のEX早特で14200円、航空券も早割で11000円前後からとその差は縮まっている印象です。本日の空席の方が多く乗客は10名程です。

途中、新名神土山サービスエリアと翌朝に山陽道壇之浦パーキングエリアで休憩して定刻7:50に博多駅前の交通センターに到着。3列シートで快適なバス旅でした。

壇之浦パーキングエリアから眺めた関門海峡大橋
曇天で迎えた朝、壇之浦パーキングエリアから眺めた関門海峡大橋です。この橋を通って九州入りします。(2019.5.31 5:46)



博多から、大村線千綿駅へ


ハイブリッド気動車YC1系により置き換えが開始されるキハ66系を撮影するために、本日はまず博多から早岐経由で大村線の千綿駅に向かいます。

博多から早岐までは「九州ネットきっぷ」を利用しました。ネットで予約をし、駅の窓口か券売機で切符に引き換えます。通常料金が指定席特急券1750円+乗車券2130円=計3880円のところ計2310円と、普通運賃に匹敵する激安価格です。

特急「ハウステンボス3号」
通勤通学客で賑わう博多駅から特急「みどり3号」に乗車します。列車は8両編成で前4両は特急「ハウステンボス3号」です。(2019.5.31 8:28)

九州ネットきっぷ
佐世保までの高速バス2260円とほぼ変わらないお値段で、この「九州ネットきっぷ」は発達著しい九州内の高速バスに対して、真っ向から勝負を挑んでいるように感じました。


残念ながら本格的な雨となってしまいましたが、博多10:09発の特急「みどり3号」に乗車します。指定席は通路側の多くが空席で半分程度の乗車率、佐賀や有田で降車が続き、早岐には10:09に到着します。ここで「ハウステンボス号」と分割され、佐世保までは乗車券のみで利用可能なことから多くのお客さんを迎えて発車していきました。

ハウステンボス号(早岐駅)
早岐に到着。後部4両の「みどり3号」は方向を変えて佐世保に向かいます。 (2019.5.31 10:14)

区間快速「シーサイドライナー号」
早岐から長崎行区間快速「シーサイドライナー号」に乗車します。2両ワンマン運転で、2両目の海側(進行方向右側)の窓側に座ることができました。(2019.5.31 10:23)

千綿駅
30分程の乗車で目的地である千綿駅に到着。雨の中下車したのは、私と地元の方1名でした。(2019.5.31 10:58)

千綿駅を発車した快速シーサイドライナー
発車した列車を後追いで撮影。波打ち際に線路がありホームから絶景が楽しめる駅です。 (2019.5.31 10:59)






千綿駅で昼食をいただく


本日の撮影活動は大村線千綿駅周辺で実施します。その合間に駅舎食堂で昼食を摂りましたので、まずはご紹介します。千綿駅は1928年(昭和3年)に開業、この駅舎は1993年(平成5年)に旧駅舎の古材を再利用して改築されたとのことです。そのため駅舎は古く見えるものの、お手洗いは綺麗に整備され、バリアフリー対応の通路が設置されています。

大村線千綿駅
駅舎の向こうは大村湾で、ここで青春18きっぷのポスター用の写真が撮影されたこともあるそうです。

千綿食堂のカレーライス
駅舎内には「千綿食堂」があります。駅舎外に看板等が一切ないのは、駅舎全体の雰囲気を壊さない配慮でしょうか。駅事務室相当部分に厨房があり、待合室にてお食事をいただきます。駅なので切符も販売されているようです。

千綿食堂のバターチキンカレー
日替わりカレーの「バターチキンカレー」(1000円)をいただきました。


駅舎内の食堂ということで話題先行的との先入観からそれほど期待していなかったのですが…驚愕すべき美味しさでした。

圧力鍋で調理した手羽元肉とモモ肉は柔らかくかつ味が浸透しており、全体的にマイルドながら非常に味わい深いカレーでした。美味しさの余り目頭が熱くなるというのも久々の体験でした。


千綿食堂のコーヒー
食後のコーヒーをいただきます。


駅待合室の中央部に6名用のテーブルと窓際に外に向かってテーブルが設置されています。お昼時とあって私を除いて6名のお客さんで空席は僅かでした。なお、お食事処としては非常に簡素な店内ですが、あくまで駅の待合室ということで、余計な手を加えないという方針なら納得です。

爽やかな店主ご夫妻に会うことと、もちろんその料理を食すことは遠路長崎県まで出掛ける価値は十分にありましょう。営業時間は11時~18時で水曜日と第二火曜日ですが、臨時休業があるようなので、Facebookは事前に要チェックです

自動車の保有がひとり一台となった昨今、ローカル線の小駅から人影が減って久しい中で、再び駅に人々が集う「千綿食堂」の仕掛けには、(ちょっと大げさですが…)地方再生の答えがあるように思いました。

そして私自身は、「乗り鉄」及び「撮り鉄」活動中は時間の都合上、弁当やコンビニに頼ることが多いのですが、今回の「千綿食堂」との出会いを機会に、駅舎内食堂はもとより地元の食堂を訪ねてみるのもまた楽しいということを再発見したのでした。


【乗車データ】
・栄21:15→博多交通センター7:50 名鉄バス「どんたく号」  
・博多8:34→早岐10:09 サハ783-203 8両 「特急みどり3号」  
・早岐10:26→千綿10:57 キハ67-8 2両


千綿駅の付近で大村線を撮影


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