路線バスを使って南清水沢駅と清水沢駅を訪問

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夕張から丸瀬布、そして新十津川へ(その2)・・・路線バスで南清水沢駅と清水沢駅へ

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は北海道の旅。夕張から丸瀬布、そして新十津川への乗り鉄・撮り鉄旅行記です。


鹿ノ谷駅で夕張支線を撮影
⇒路線バスで南清水沢駅と清水沢駅へ(←今ここ
夕張駅へ
遠軽のいこいの森へSLを求めて
丸瀬布で雨宮号の雪中運行を撮影
丸瀬布から旭川へ
石狩月形から新十津川へ札沼線の旅
冬の新十津川駅を訪問

なお、以前にこの地域を訪問した時の記録は以下にまとめておりますので、あわせて参考にしていただければ幸いです。

参考鹿ノ谷駅の時刻表が物語る夕張支線の現状
参考石勝線夕張支線と、鹿ノ谷駅・清水沢駅





路線バスで、まず南清水沢駅へ


夕張支線の次の列車は16時台と、3時間以上の待ち時間があります。そこで路線バスを利用して駅巡りをすることにしました。

鹿の谷駅前バス停
バス停は「鹿谷駅前」です。ここから清水沢駅、南清水沢駅方面には8本(平日)の路線バスが運行され、中央バスの札幌行高速便も3本発車します。

鹿の谷駅前バス停から13:04発の社光発清陵町経由社光行の循環バスに乗車
鹿の谷駅前バス停から13:04発の社光発清陵町経由社光行の循環バスに乗車。以前乗車した時はノンステップバスでしたが、今回はトップドアの観光バスタイプの車両がやってきました。お客さんは私の他に4名です。昨年の乗車時は都営中古の1999年製ノンステップバスでしたが、夕張支線代替バスとして新車のノンステップバスが3台導入されており、都営中古のノンステップバスは廃車になるそうです。


ここ数年で夕張市内の路線バスは整理が進み、現在は今乗車しているこの循環バスと、南夕張駅前発新さっぽろ駅前行の札幌急行線(4往復、土休日3往復)、新夕張駅前発新さっぽろ駅前行(3往復)の3路線が運行されています。

そして夕張支線廃止後の代替バスは新夕張駅から社光(石炭博物館への乗り入れも検討。)へ、10往復程度運行される予定とのことで、現行の循環バスを軸に路線は再編されることでしょう。

さて、乗車した循環バスは夕張支線沿いを南下し、清水沢から夕張支線の東側の市営住宅や小学校のある地区、清陵町を経由して、再び夕張支線沿いの夕張高校前から北上し南清水沢駅前へ至ります。

そして清水沢から同じ道を戻りレースイリゾート前(夕張駅)、市役所のある本庁地区を経由し終点の社光へ至ります。 30分弱乗車して、南清水沢駅前で下車します。他のお客さんはこれまでに下車されましたが、乗車も3名ありました。

南清水沢駅前バス停
南清水沢駅前バス停です。ダイヤに余裕があるのか、途中何度か時間調整のための停車がありました。バスの向こう側に南清水沢駅があり、写真右側にコープさっぽろの店舗があります。(2018.12.8 13:31)

南清水沢駅
南清水沢駅は夕張支線では新しい駅で、1962年(昭和37年)の開業です。





南清水沢駅の窓口
簡易委託の有人駅ですが、この日は休業でした。夕張線グッズの販売もあるようです。

南清水沢駅の構内
開業当初から旅客駅で貨物の取り扱いが無かったためか1面1線の簡素な構造で、側線などの撤去跡すらありません。(2018.12.8 13:39)

南清水沢駅前バス停に停車中の新さっぽろ駅前行急行バス
南清水沢駅前バス停にはここが始発となる新さっぽろ駅前行急行バスが停車中です。急行バスは清陵町、小学校前から清水沢駅を経由して、夕鉄本社ターミナルから札幌方面に向かいます。(2018.12.8 13:50)


11月30日現在の夕張市の人口は8105人。2007年(平成 19 年)に財政再建団体、2010年(平成 22 年)に財政再生団体に指定されたのはご存知のとおりで、これからの人口減少・少子 高齢化を見据えたまちづくりにおける基本的な指針として「まちづくりマスタープランが策定」されています。

その中で清水沢地区はコンパクトシティの都市拠点として位置付けられており、小中高等学校が集約のうえ配置され、市内他地区から移住される方もいるそうです。 南清水沢駅周辺にはスーパーやコンビニもあることから人の動きもあり、多少なりとも活気が感じられました。

南清水沢駅前から乗車した新さっぽろ行の路線バス
南清水沢駅前から乗車した新さっぽろ行は、近年珍しくなったツーステップバスでした。私の他にお客さんは5名。この路線は新夕張駅が始発で、沼の沢駅前、南清水沢駅前から小学校前、清陵町を経由し再び南清水沢駅前を通り、清水沢駅、夕鉄本社ターミナルより札幌方面に向かいます。南清水沢駅前を2回発車するという複雑な経路を行く路線バスには、よそ者はちょっと戸惑います。(2018.12.8 14:06)





再びバスに乗り、清水沢駅へ


南清水沢駅前からは4分の乗車で清水沢駅前に到着。この間に乗降はありませんでした。

清水沢駅前を発車した新さっぽろ行の路線バス
清水沢駅前を発車した新さっぽろ行バス。駅前には商店が立ち並んでいますが、多くがシャッターを下ろしていて人影はありません。(2018.12.8 14:10)

清水沢駅
立派な駅舎のある清水沢駅です。2019年3月31日限りで130年余の歴史に幕を閉じます。





清水沢駅の全景
1887年(明治30年)に開業した清水沢駅、駅舎とホームの間には多くの側線がありましたが、1987年(平成16年)7月に分岐していた三菱石炭鉱業大夕張鉄道線が廃止され、2004年(平成16年)3月には交換設備が廃止されて、現在は1面1線となり広い構内にその面影を残すのみです。(2018.12.8 14:21)

清水沢駅の待合室
窓口営業は2015年(平成27年)10月に終了しましたが、比較的広い待合室に往時の賑わいを感じさせます。平日なら14:55発の社光行のバスがあるものの土曜日の今日は運休で、次の夕張駅列車まで約2時間の待ち合わせとなります。午後3時を過ぎて日が射さなくなると冷え込んできました。南約300mのところにあるコンビニで暖かい食べ物を買い、寒さをしのぎます。

清水沢駅にパネル展示している清水沢小学校
待合室内には清水沢駅や近くにあった清水沢小学校(1989年閉校)のパネル展示があり、それぞれゆかりの方々が思い出を付箋で書き込んでいました。今は人影の少ない駅や街ですが、賑わっていた当時の様子や人々の生活がリアルに伝わり、胸に迫るものがありました。 まさに歴史が立体的に浮かび上がるという感があり、夕張支線訪問時には終点の夕張駅もさることながら、ここ清水沢駅への立ち寄りを是非ともおススメしたいです。

夕張支線の営業終了の案内
こうした掲示を目の当たりにすると、廃線が迫っていることを実感させられます。


夕張駅へ


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