北陸の日本海ひすいラインを鉄道乗り継ぎ旅

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富山から「くびき野レールパーク」へ至る旅(その4)・・・北陸を鉄道乗り継ぎ旅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は梅雨の晴れ間に出掛けた信越本線鯨波での撮影や「くびき野レールパーク」訪問などです。

富山の市内電車に乗車
速星貨物を撮影
富山地方鉄道の乗車&撮影
⇒北陸を鉄道乗り継ぎ旅(←今ここ
信越本線の鯨波の有名な撮影地で撮影
くびき野レールパーク付近まで路線バスで移動
くびき野レールパークの公開イベントに感動
直江津から名古屋まで駅弁2個食べて帰宅





滑川から泊へ (&富山駅弁「白えび天ぷら弁当」


本日の宿泊地は新潟県柏崎です。本日は、富山地方鉄道を撮影して以降は撮影活動等の予定もないため、滑川で「あいの風とやま鉄道」に乗り換えて新潟県方面に進みます。

滑川駅
あいの風とやま鉄道との乗換駅ですが、富山地方鉄道の滑川駅は片面ホームに小さな待合室があるだけの無人駅でした。あいの風とやま鉄道のホームは目と鼻の先ながら、乗り換えには写真左側の地下通路を利用して反対側の駅前広場へ出て駅舎から入場する必要があります。(2018.6.16 12:59)


そろそろ昼食として「ビールと駅弁」を実施したい頃合いです。しかし富山地方鉄道側の滑川駅は駅前広場が綺麗に整備されているものの商店は皆無、あいの風とやま鉄道は有人駅ながらキオスクはなく駅前にもお店はありませんでした。

取り急ぎホームに入ってきた泊行列車に乗ります。こういう時、交通系ICカードが利用できるので非常に便利です。

泊駅
泊駅では15分の待ち合わせで直江津行に接続しています。同じホームで乗り換えることができるのは便利です。大半の列車がここ泊駅で乗り換えとなりますが、あいの風とやま鉄道と、えちごトキめき鉄道の分岐点は直江津方面へ2つ先の駅である市振です。 (2018.6.16 13:37)

泊駅のあいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道
同じ線路に縦列で停車できるのは、編成が短いが故でしょう。(2018.6.16 13:38)

泊駅の乗り換え案内
駅舎があるのは1番線側なので、泊駅で乗降される方は跨線橋の利用が不可欠です。

泊駅
有人駅ながら駅舎内に売店はなし。拠点駅以外では駅のキオスクは絶滅状態です。しかしながらここでは駅のすぐ近くにドラッグストアを発見し、無事ビールを入手することができました。見知らぬ街のドラッグストアで、ビールを1本だけ購入するというのも旅情満点です(?)。

トキめきホリデーフリーパス
泊駅で、えちごトキめき鉄道2日間乗り放題の「トキめきホリデーフリーパス」を購入。別途、泊~市振間の運賃230円が必要となりますが、市振~直江津の片道運賃が970円であることを念頭に置くと2日間1000円は非常にお値打ちです。

白えび天ぷら弁当
遅めの昼食で「ビールと駅弁」を実施します。富山駅弁「白えび天ぷら弁当」(㈱源・900円)です。調理後時間を経た天ぷらにありがちなベットリ感がなく、美味しくいただきました。発車数分前の乗車でしたが直江津行列車には空席が目立ち、海側の座席に座ることができました。





親不知駅で下車


泊駅(富山県下新川郡朝日町)の次の駅、越中宮崎駅を過ぎると列車は県境を通過し新潟県に入ります。新潟県最初の駅となる市振駅(新潟県糸魚川市)からは、えちごトキめき鉄道の路線となりますが列車は直通するため特に目に見える変化はありません。

車内は空席が目立つ一方で乗客は意外にも旅行者が半数以上を占め、県境があるためか地元の方の日常的な利用は少ないようです。新潟県2つ目の駅である親不知駅で下車してみます。

親不知駅を発車した直江津行
親不知駅を発車した直江津行を後追いで撮影。親不知駅での乗降は私だけ、単行で充分な輸送量でした。(2018.6.16 14:09)

親不知駅
「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」の駅となった親不知の駅舎です。券売機もない無人駅で狭い島式ホームの1面2線、お手洗いは改札外の別棟にあります。 (2018.6.16 14:20)


ここで下車すると次の直江津行は約1時間後なので、少し周辺を徘徊してみます。「親不知・子不知」の険しい地形の中にある駅ですが、海岸には国道8号線と北陸自動車道高架橋があり海はよく見えません。親不知海水浴場や道の駅親不知ピアパークは数百メートル西のようです。しかし本日は暗い曇天なので、駅周辺を歩き回るに留めておきます。

親不知駅周辺の鉄道の様子
親不知駅から東へ少し歩きます。奥に親不知駅があり高架橋は北陸自動車道、左側の集落は親不知ではなく「歌」という集落です。商店は見当たらなかったものの郵便局がありました。かつては集落には酒屋と郵便局は必ずあった印象ですが、現在では郵便局だけが残りました。

親不知駅周辺の鉄道の様子
西へ向けては北陸自動車道、日本海ひすいラインともにトンネルとなります。残念ながら1時間の滞在中、通過する列車はありませんでした。

親不知駅周辺の鉄道の様子
道路から海岸への階段を「発見」したので海岸まで行くことができました。左が国道8号線で右の海岸に建てられた高架橋は北陸自動車道です。特異な光景で険しい地形を実感することができます。

親不知駅周辺の鉄道の様子
西側から親不知駅を眺めます。かつての幹線の駅としては狭いホームが地形の険しさを物語っているようです。右側の断崖にも数軒の民家があります。

えちごトキめき鉄道のディーゼルカー
親不知から再び単行ディーゼルカーに乗り糸魚川に向かいます。(2018.6.16 15:13)



糸魚川駅で下車


親不知から乗車した直江津行は糸魚川駅で22分間停車します。慌ただしいですが、この時間を利用して、キハ52が保存されている駅高架下の「ジオパル」を見物することにします。

糸魚川駅アルプス口
糸魚川駅アルプス口です。新幹線工事前まで糸魚川駅構内にあったレンガ車庫の一部が保存されています。以前訪れた時は冬期だったため左下出入口は閉鎖されていましたが、本日は扉が開けられキハ52の顔を拝むことができます。手前に線路が伸びており、イベント時などにはキハ52が駅前広場へ引き出されることもあるそうです。

糸魚川ジオパルのキハ52の156号
大糸線糸魚川~南小谷間で2010年(平成22年)まで活躍した3両のキハ52のうち、156号が糸魚川駅高架下の「糸魚川ジオステーション ジオパル」で保存され待合室として活用されています。この車両は現役末期の「首都圏色」から「国鉄一般色」に戻されています。屋内での保存ということで状態は極上です。

キハ52の156号の車内
掲示物を含めて車内は現役当時のままに保存されています。

ジオパルのジオラマ
「ジオパル」には鉄道模型の巨大ジオラマが展示されています。本日は22分間の停車時間を利用した慌ただしい訪問となってしまいましたが、ここはもう少しゆっくりしたいところです。


えび釜飯、ほたて釜めし、夫婦釜めしそして田舎ずしなど特徴的な品揃えであった糸魚川駅弁は、残念ながら新幹線開業を待たずに2013年(平成25年)に撤退しています。かつては駅舎内のコンビニで入手できたことから、念のため駅舎内新幹線改札横のセブンイレブンを覗いていましたが、やはり駅弁の姿はありませんでした。

糸魚川駅弁「田舎ずし」の掛け紙
2009年(平成21年)12月に購入した糸魚川駅弁「田舎ずし」です。大糸線キハ52の引退が近いため足繁く糸魚川を訪れていた頃です。





筒石駅で下車


トンネル駅として知られる筒石駅、初めて降り立った時は衝撃を受けました。地上へ向かう人気のない長い階段や、トンネルの闇の中にある狭くて暗いホームで列車を待つというのは非常に心細いもので、都市の地下鉄駅とは全く別物でした。

今回はえちごトキめき鉄道移管後初の下車、車両が変わった以外に設備等の変化はないようですが、JR線時代に列車の発着時に行われていた係員の方によるホーム監視はなくなったようです。 特急を中心とする通過列車が激減したので当然のことでしょう。

えちごトキめき鉄道の筒石駅
例によって乗降客は私だけ。単行列車といえども、暗いトンネルの中では圧倒的な存在感があります。(2018.6.16 16:09)

えちごトキめき鉄道の筒石駅の階段
ホームと改札口との高低差は約40m、直江津行ホームからは290段の階段を上る必要があります。聞こえるのは側溝を流れる水の音だけ。まさに「咳をしてもひとり。」です。

えちごトキめき鉄道の筒石駅
地上には簡素な駅舎があり窓口には委託職員と思しき方がいらっしゃいました。親切丁寧な接客はJR時代から変わっていません。なお海沿いにある筒石の集落へは、坂道を700mほど下ることになります。

筒石駅の硬券入場券
最近では北海道のごく一部の駅以外ではお目にかかることができなくなった国鉄~JR様式の硬券入場券が販売されていました。もちろん購入します。

筒石駅の硬券入場券
硬券入場券はおとな・こども券のセット販売で台紙付きです。窓口の営業時間は7:10~18:00となっています。


反対ホームに泊行が到着。ディーゼル音がトンネル内に反響し単行列車ながら迫力満点です。 (2018.6.16 16:34)


筒石からはまたまた単行列車に乗車して直江津行に向かいます。筒石での乗降は私だけでしたが、車内には高校生など地元利用者の姿もあり、名立、有間川と数名ずつ乗降客がいらっしゃいます。

列車はワンマンとなっていますが、たまたまなのか本日乗車したえちごトキめき鉄道の全列車に車掌さんが乗務していました。開業時に採用されたのか若い方ばかりで、丁寧な接客に好感が持てました。そして直江津には17:01に到着。

「乗り鉄」「駅徘徊鉄(?)」双方の視点から楽しむことが出来た「日本海ひすいライン」の旅でした。同区間には味わい深い木造駅舎が残されている駅もあることから、また乗車して「駅徘徊」を実施したいものです。


直江津では26分の待ち合わせで信越本線長岡行に乗車。土曜日ながら各駅で高校生や仕事帰りの方の利用があり、直江津以西の「日本海ひすいライン」との輸送量の違いを実感しました。なお駅弁売り場は健在でしたが、閉店準備中でした。明日の楽しみに取っておきます。 (2018.6.16 17:11)



柏崎でトレインビューホテルに宿泊


直江津から信越本線普通列車に乗り柏崎で下車。本日(2018年6月16日(土))は柏崎駅前のホテルニューグリーン柏崎に宿泊します。結果として素晴らしいトレインビューを堪能することができましたので、詳細は別ページで。

柏崎駅の外観
曇天ながらもまだ明るさの残る柏崎に到着。本日はお祭りでもあったのか、多くの方が長岡行に乗車されました。(2018.6.16 18:19)


【乗車記録】

・滑川13:03→泊13:37 クハ520-13 2両
・泊13:52→親不知14:09 ET122-1 1両  
・親不知15:14→筒石16:10 ET122-2 1両  
・筒石16:40→直江津17:01 ET122-3 1両  
・直江津17:27→柏崎18:18 クモハE128-108 2両


信越本線の鯨波の有名な撮影地で撮影


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