たこ焼き北斗星は鉄分たっぷりの楽しい食堂

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たこ焼き北斗星(千葉・鴨川)・・・開業6年目を迎える、密かに人気の鉄道食堂

全国の駅カフェや駅レストランの中で、極めて異色の存在となっているのが、千葉県の鴨川市にある、「たこ焼き北斗星」さんです。

下の写真を見て頂くと、その独特の雰囲気に驚くと思います。目の前の国道128号線を走った事のある人ならば、突然現れる北斗星さんの不思議なお店の佇まいを記憶しておられる人も多いと思います。

鉄道ファンだけでなく、バイクでツーリングする人たちも、北斗星さんの評判を聞きつけて、土日はずいぶんとここに足を運ぶ人も多いのだそうです。

たこ焼き北斗星


「北斗星」と言えば、上野と札幌の間を走っていた人気の寝台特急でした。寝台特急らしい、583系カラーのお店の外観だったのですが、最近リニューアルして、千葉県の内房線や外房線を走っていた、かつての183系特急車両のカラーリングに変わりました。

以前の、たこ焼き北斗星のお店の色
(こちらが以前のカラーリング。たこ焼き北斗星さんのFacebookページより拝借。)


店主によると、北斗星と言う名を付けたのは、単純にその人気にあやかったからだそうです。まさか運行が終わるとは思わなかったものの、未だに人気は不動であり、一発でお店の名前を覚えてくれるのは大きなメリットがあるのだそうです。

一方で、塗装を183系カラーに塗り直したのは、青よりも赤のほうが断然目立つという事であり、たしかに車で通りがかった瞬間に、「ここがその場所だ」と理解できました。駐車場わきには、北斗星と書かれた駅名板まで設置してありますね。

たこ焼き北斗星


駐車場に車を止めて、お店に入ります。何とも言えない雰囲気に、ワクワクドキドキです。今回、たこ焼き北斗星さんにお邪魔して、名物のたこ焼きだけでなく、いくつかの料理を頂きましたので、店内の様子などと合わせて、ご紹介したいと思います。

たこ焼き北斗星


なお、このページではお店の名前を「たこ焼き北斗星」とご紹介していますが、今現在の正式名称は「食堂車北斗星」と言います。いずれそちらの名称が一般的になったら、表記を修正したいと思います。


たこ焼き北斗星のデータ
日時 2018年9月29日、正午ころに訪問した際のデータです。
営業時間 11:00~19:00(不定休、休業日はFacebookページで告知
場所 外房線の安房天津駅と安房小湊駅のちょうど中間くらい。歩く距離は安房小湊のほうが近い。徒歩で20分くらい。
駐車場 お店の駐車場に数台停められます。
ホームページ https://www.facebook.com/jr.hokutosei/
電話番号 04-7094-5774


こちらも北斗星東川口に登場した北斗星グランシャリオのレストランに感無量





予想以上に美味しい料理が出てきて、かなりの満足感なのでした


それでは、たこ焼き北斗星さんの店内の様子や、頂いた食事の数々までを動画に記録しておきましたので、こちらのほうが手っ取り早いですから、まずはご覧いただきましょうか。




上記の動画に、超絶レアというか、貴重な幕回しも撮っておきました。凄すぎます。幕の行き先は、以下の写真の通りです。店主が忙しくなければ、リクエストに応えて回してくださいます。(多忙な時に、無理を言わないようにして下さいね。)

たこ焼き北斗星の幕回しの行先表示


それにしても、鉄道関連のコレクターでもあるご主人、いや、車掌の格好をしておられるので、車掌さんとお呼びしたほうが良いと思いますが、車掌さんが長年集めてきた鉄道グッズで、店内が飾られている姿は壮観ですね。

かつてと違って、今は鉄道部品のお値段がかなり上がって、「お金持ち以外は買えませんよ」と嘆いていらっしゃいました。そんな鉄分豊富な場所は、他にも以下のようなところにもありますので、あわせてご覧になってください。

祐天寺の鉄道カレーレストラン「ナイアガラ」が楽しすぎる
せとうち・千駄木の鉄道居酒屋で凄い量の和食コースを堪能
サンリバー大歩危の鉄道部屋、「ムーンライトおおぼけ」


動画に写っているのと同じですが、写真でもご紹介します。入り口から店内を見たところです。10名と少々が入れるくらいの小さなお店が、土日になると満員になる事もあるそうです。

たこ焼き北斗星の店内


今年でもう「運転開始」から6年目。飲食店は開業して1,2年でその大半が潰れると言われている現実の中、立地的には非常に厳しいものの、車掌さんの創意工夫で長続きしています。

「地元の人からは変人扱いですよ」と自虐的な事をおっしゃっていましたが、それくらいエッジの効いた事をやってのけたからこそ、全国からファンが押し寄せる訳ですね。お話しを聞いていたら、車掌さんの営業センスと努力は、なかなか目を見張るものがあるなと感心してしまいました。

(そういえば、同じく地元民から変人扱いだと嘆いていたお店がありました。183系あずさ号の車両を丸ごと使った夢ハウスあずさ号(長野・上田市)です。突き抜けて凄いところがある人は、平凡な一般人から見ると、変人に見えてしまうのですね。)

今回は日曜日でしたが、生憎の雨でしたので、お客さんがほとんどいませんでした。土日や、良く晴れた日のお昼時などは忙しくててんてこ舞いで、「とてもお客さんとゆったりと会話できません」と仰っていましたから、天気がぐずついて逆にラッキーでした。

私たちが座った座席。0系のグリーン座席が残っているとは、ちょっと信じられませんでした。私もそれに腰かけるのは、初体験になります。

たこ焼き北斗星の店内(0系新幹線の椅子)


聞くのを忘れましたが、この小さい方の椅子も、「鉄道グッズ」なのでしょうか?

たこ焼き北斗星の店内


メニューも写しておきましたので、参考にして下さい。こちらは軽食とおつまみのメニューです。

たこ焼き北斗星の軽食やおつまみメニュー


裏返すと、ドリンクのメニュー。車で来たので諦めましたが、お酒を飲んだら楽しいだろうなあ。

たこ焼き北斗星のドリンクメニュー


食事のセットメニューなどは、こちらに掲載。車掌さんが、一人で切り盛りしています。忙しくなると、お母さま(と思われる人)が手伝いに出て来られます。

たこ焼き北斗星の食事やたこ焼きのメニュー


では、我々が食べたメニューのご紹介。こちらはイカ焼きそばです。具が豊富なのが非常に良心的です。キャベツがシャキシャキしていて最高でした。

たこ焼き北斗星のイカ焼きそば


ビールと共に味わいたかった、貝の味噌焼きです。帆立貝とサザエが入っています。

たこ焼き北斗星の貝味噌焼き


開店当初からの名物の、タコ焼きです。もう、これは絶品でした。何度も繰り返して食べたい味ですね。大阪以外で食べたタコ焼きの中で、ここのタコ焼きがいちばん美味しいとさえ思いました。

車掌さんによると、以前はタコの代わりにサザエを入れた「サザエ焼き」を提供していた事もあるそうです。しかし、テレビで紹介されて大人気になって、鴨川のサザエを買いまくる事になってサザエが品薄になって、泣く泣く中止となったそうです。

・・・サザエ焼きも、食べてみたかったなあ。お客さんが少なめの平日限定などで、何とか復活して頂けないかなあと思いながら、外はカリッと、中はトロふんわりのたこ焼きにニンマリしたのでした。

たこ焼き北斗星の人気のタコ焼き


と、これでオシマイにするつもりだったところ、車掌さんが「サザエカレーは割合と自慢の品ですね」と仰ったので、ただちに追加注文しました・笑。凄いです、サザエがゴロゴロしている。

たこ焼き北斗星のサザエカレー


一般的に、魚介の味はカレーの風味に負けてしまうことが多い中で、房総半島のサザエの濃厚な味わいは、むしろカレーに打ち勝っているのではないかと思うくらいでした。歯ごたえもしっかりしていて、新鮮なサザエである事がよく分かります。隠れた人気商品だというのも納得でした。

たこ焼き北斗星のサザエカレー


お腹がいっぱいになって、バニラアイスを注文。口の中がサッパリします。この直前に、鴨川シーワールドで食べたソフトクリームよりも、はるかにこちらの方が上でした。

たこ焼き北斗星のアイスクリーム


さりげなく、スプーンが寝台特急「あけぼの」になっています。このスプーンは、国鉄時代に秋田鉄道管理局が作ったもののようで、他の特急列車と共にセット商品になっているようです。

今でもヤフオクなどで出品されることがありますが、即売り切れとなってしまうので、ほとんど入手できないのではないかと思います。が、・・・欲しいなあ。

たこ焼き北斗星の秋田鉄道管理局スプーン


アイスクリームと共に、ホットコーヒーで一息入れました。ごちそうさまでした。




帰り際、寝台特急北斗星の食堂車のグランシャリオで実際に販売されていたフランスワインも、お土産として購入しました。今回は白ワインを購入。いちいち、鉄道ファンの心をくすぐってきますね、ここの車掌さんは・笑。

たこ焼き北斗星で売られている北斗星グランシャリオのワイン


帰りに、北斗星来店記念として、入場券を貰っていく事ができます。最後の最後まで、気が利いたお店です。長く続くお店だという事が、よく分かりますよね。




大いに満腹となって、そして満足して、北斗星のテラスから外房の海を眺めました。これが晴れの日だったら、最高だったでしょうね。(車掌さんと会話できなくなっちゃいますが)

たこ焼き北斗星のテラス席


このテラス席はバーベキューをやる人に隠れた人気だそうで、海を見ながらの食事もきっと思い出に残るものとなる事でしょう。

このお店、不定休ではありますが、ほとんど無休に近い状態で営業をされているそうです。車掌さん曰く「遠くからお店を目当てにやって来るお客さんのために、休むわけにはいかない」との事で、その言葉を聞いて、密かに感動を覚えたのでありました。

海の景色、そして失礼ながら想像よりもはるかに美味しいお料理、車掌さんの真摯なお人柄などに触れる事ができるたこ焼き北斗星さんは、これからも永久に不滅だと思います。

参考こちらも北斗星・寝台特急テールマーク弁当・北斗星
参考北斗星ホテル(トレインホステル北斗星)宿泊体験談


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