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特急列車ヘッドマーク弁当・2ページ目・・・これで全シリーズを制覇
当サイト管理人が「大好物」な駅弁の1つ、特急列車ヘッドマーク弁当を紹介するページの2ページ目です。ここでは、第7弾として売り出された往年の名列車「かいじ」以降のヘッドマーク弁当をご紹介しましょう。現在は18弾まで出ており、全てを購入しています。(下の写真は第五弾の北斗星)

特急列車ヘッドマーク弁当の全てをご覧になりたい人は、以下の項目に分けて説明しておりますので、興味のあるところをご覧頂ければと思います。
⇒第1弾・利久監修の「ひばり」は絶品
⇒第2弾・荻野屋監修の「あさま」
⇒第3弾・丸政監修の「あずさ」
⇒第4弾・しまだフーズ監修の「ひたち」(&復刻版ひたち)
⇒第5弾・まるい弁当監修の「寝台特急テールマーク弁当・北斗星」
⇒第6弾・新潟三新軒監修の「とき」
⇒第7弾・丸政監修の「かいじ」
⇒第8弾・新杵屋監修の「つばさ」
⇒第9弾・斉藤松月堂監修の「はつかり」
⇒第10弾・南総軒監修の「わかしお」
⇒第11弾・神尾弁当監修の「いなほ」
⇒第12弾・しまだフーズ監修の「寝台特急テールマーク弁当・ゆうづる」
⇒第13弾・しまだフーズ監修の「あいづ」
⇒第14弾・幸福の寿し本舗監修の「2段弁当・みちのく」
⇒第15弾・斉藤松月堂監修の「2段弁当・はくつる」
⇒第16弾・斉藤松月堂監修の「やまびこ」
⇒第17弾・淡路屋監修の「寝台急行テールマーク弁当・銀河」
⇒第18弾・若廣監修の「寝台特急テールマーク弁当・北陸」
⇒特急ヘッドマーク弁当の1ページ目TOPはこちら
2018年9月、第七弾として、特急「かいじ」が販売になりました。意表を付いて、第三弾を監修した丸政さんが再び登場して、同じ中央東線の特急かいじ号のヘッドマーク弁当となりました。
特急かいじ号が登場してから30周年だという事で、今まで紹介した特急列車に比べるとだいぶ「新参者」ではありますが、それでももう、かいじ号も30年かと思うと、ある種の感慨を覚えます。

かいじ号のお弁当を開封した全体像などは、以下の動画に記録していますので、最初にご覧下さい。
今回の特急列車ヘッドマーク弁当「かいじ」は、今までのヘッドマーク弁当シリーズに比べると、おかずが豊富になった印象があります。青いお弁当箱と言う、およそ食品業界からしたらあり得ない容器に盛り付けるという事から、品数を増やす事で寒々しい印象を払拭する事に成功していると思います。

煮貝の炊き込み飯の上に、甲斐味鶏の洋風ソース添え、鶏つくねの照焼き、しし唐素揚げ、煮物(椎茸、人参)、味付けうずら、桜漬けを置き、副菜コーナーに丸政特製ソースカツ、蓮根のキンピラ、厚焼き玉子、蒲鉾、野沢菜炒めを配しています。
一見して、山国である甲斐の国を連想するような駅弁に仕上がっており、私は今回、かいじ弁当を開封した瞬間に、「これは絶対に美味い!」という確信のようなものを感じましたね。
メインディッシュの、甲斐味鶏の洋風ソース添えです。これは絶品ですね。脂身のジューシーさや、軽く皮を炙った感じの鶏肉に、洋風ソースの組み合わせは最高で、甲斐の国の洋食屋さんといったところでしょうか。

丸政特製ソースカツです。フルーティーな酸味がたまりません。もっとガッツリと食べたいくらいです。

意外なところでは、煮貝の出汁が広がる炊き込みご飯も、侮れない美味しさでしたね。おかずを引き立たせるために薄味のご飯なのに、貝の旨みがご飯に浸み込んで、それ単体で二膳くらいは食べてしまえそうな逸品なのでした。・・・毎度のことながら、丸政さん、流石でございました。
2018年11月には、第8弾として「つばさ」が販売されました。担当したのは、山形県は米沢駅の新杵屋さんです。新杵屋は大人気駅弁の牛肉どまん中で有名になり、牛肉駅弁を作らせたら絶対に外さない腕前を持っていると思います。
つばさ号は、かつて上野から山形まで走行していたエル特急であり、今もその名を受け継いだ山形新幹線つばさ号が走っていますね。
と言っても、今回「つばさ」を食べたのはつばさ号の車内ではなく、東京駅で買い求めて、高松行きの寝台列車サンライズ瀬戸号のシングルデラックスの室内です。流れゆく景色を眺めながら、お酒を飲みながら、実にいい気分で味わったのでした。

サンライズ瀬戸の室内灯のもとで撮影しましたので、色味が若干赤くなっているのはご容赦下さい。

そして、てっきり牛肉だけのお弁当で勝負して来るかと思ったら、鶏の照り焼きなのでした。「つばさ」号ですから、鶏肉と言う事なのでしょうか。プルンとしていて、変に味が濃すぎず、鶏肉本来の風味が活かされていると思います。ほんのりと焼き色が付いているのが良いですね。

牛肉は、そぼろ煮です。こちらは、牛肉どまん中に入っているそぼろ煮と、共通だと思います。相変わらず美味しい牛そぼろであり、これと鶏の照り焼きの組み合わせも、悪くありませんね。

その他、きんぴらごぼうや山形の芋煮などが入っています。ま、芋煮と表記されていますが、食べてみるとごく普通の煮物だなという感じですが。
と言っても大満足の駅弁である事は間違いなく、どなたも大いに満足して完食される事だろうと思います。素晴らしいシリーズ駅弁の今後が、更に楽しみになりました。
さて、2019年初の特急列車ヘッドマーク弁当は、2月発売の「はつかり」でした。往年の名列車ですね。監修は、途中の一ノ関駅の斉藤松月堂さんです。ここも、腕に間違いがない駅弁業者です。

特急はつかりは、上野から青森をむすぶ特急電車でした。写真には485系電車が載っていますが、これ以外にも寝台電車の583系で運用されていて、一度は乗ってみたい憧れの長距離特急でした。しかし乗車する機会は残念ながら無く、その悔しさを晴らすかのように駅弁はつかりを食したのでした。

特急列車ヘッドマーク弁当はつかりを食べたシーンは動画にも納めております。メインのホタテ貝の照り焼きを食べているところなどをご覧下さい。
ホタテ貝は、向かう先の青森県の陸奥湾をイメージしたのでしょうね。もう1つ入っている魚介類では、銀鮭のバターオリーブオイル焼きが絶品でした。これは今まで味わった事のない味覚であり、ありきたりな鮭ではなく、工夫が光る一品でしたね。

ご飯は、うに出汁と昆布の炊き込みご飯でした。割合とあっさり炊き込まれているのは、もちろんおかずを引き立たせるためですね。ほぐし玉子焼きの上にいくらの醤油漬けを配し、国産黒ばら海苔としそわかめ、この写真には写っていませんが、他に山ごぼうの醤油漬けも乗っていました。
ただし、しそわかめだけはあまりにも人工的で濃すぎる味なので、全体のバランスを明らかに崩してしまっている点は、今後の反省材料なのではないかと感じました。

その他副菜には、野沢菜の油炒め、きゅうりのピリ辛漬け、自家製きんぴらなどを添えていました。海の幸と山の幸を上手に融合させている印象です。特急はつかりがみちのくの山の中を北上して、青森で陸奥湾に至るイメージにピッタリの駅弁に仕上がっているのでした。
2019年に入って第二回目の販売となったのが、「わかしお」です。特急わかしおの終点駅の安房鴨川駅で駅弁販売を行っている南総軒の文字が入っています。当サイト管理人は千葉県生まれなので、とても嬉しいものがあります。

しかし、今回は今まで以上に驚かされた点がありました。何と、製造は南総軒ではなく、広島県の三原駅や福山駅で駅弁販売をしている、株式会社浜吉さんだったのです。

何故、千葉県の駅弁と言っても良いような「わかしお」を、はるか遠くの広島県の業者が製造するのか、流石にこれは意味が分からないなと思いましたね。
そして、特急列車ヘッドマーク弁当「わかしお」に入れられていた房総半島の名物料理のさんが焼きが、南総軒の作るものとはまるで違っていました。あの美味しさはどこに行った。さんが焼弁当の写真と比べてみて頂ければと思います。

南総軒の、あの太くて美味しいひじき煮も、ありませんでした。下の写真と、わかしお弁当のページでアップで写しているひじき煮を比べてみると、まるで別物なのでした。

ご飯は味付けご飯です。そして、錦糸卵にしてはサイズが太いところなど、浜吉さんのたこめしと同一のものが使われていると感じました。

菜の花の煮びたしやあさりの生姜煮なども、どう見ても駅弁屋さんが直接作っているのではなく、外部から仕入れたものを添えたといった風です。美味しかったのは、唯一、アスパラの素揚げでしたね。一応、動画も撮っておきましたので、下記をご覧下さい。
2019年11月、「いなほ」が販売となりました。監修は新潟の神尾弁当さん。製造も神尾弁当さんが担当しているようなので、1つ上の項の「わかしお」と違って、安心して食べる事が出来そうです。神尾弁当といえばえんがわ押し寿司が絶品であり、期待に胸が高まります。

果たしてどんな駅弁かと言うと、牛肉と鮭のお弁当でした。それぞれ駅弁の王道的なおかずになりますが、この2つを下手に一緒にしてしまうと「喧嘩両成敗」みたいになりかねないので、一瞬、「大丈夫だろうか?」と言う不安はありました。

新潟のコシヒカリのご飯の上に、紅鮭の塩焼き、鮭ほぐし、あがの姫牛すき焼き風が、量もたっぷりに乗っていますね。副菜として、海老しんじょう揚げ、煮物、大根漬けです。

果たして、これを食べてみた結果については動画に記しておりますので、どうぞご覧ください。全く文句の付け所が無い駅弁でございました。やはり神尾弁当さん、信頼感がより強固になりました。
2020年3月14日、震災で運休だった常磐線が全線開業したのを記念して販売になったのが、寝台特急テールマーク弁当ゆうづるです。ゆうづるは常磐線経由の青森行きの寝台特急であり、常磐線の水戸駅の駅弁業者のしまだフーズが担当しました。

凄いなと思ったのは、ゆうづるに先行する3月1日に、復刻版の寝台特急ヘッドマーク弁当ひたちが売り出された事。ひたちもしまだフーズが作りますから、同時期に同じ調製業者が2つの駅弁を作る事になる訳で、寝台特急ヘッドマーク弁当は駅弁としての人気も高く、恐らく作るほうはてんてこ舞いだったのではないかと想像します。
今回の、「寝台特急テールマーク弁当」としては第2弾となるゆうづる、行き先が青森であり、走行距離が長い列車でもありますから、常磐線から東北本線沿線の海の幸を中心に、中身を揃えてきています。肉類中心の「ひたち」と、上手に差別化して商品化したところに、しまだフーズの駅弁業者としての実力を見る思いです。

具体的な中身の感想などは、動画にも納めましたので、ご覧ください。
お品書きとしては、茨城県産のあさりの炊き込みご飯の上に、同じく茨城県産しらすの釜揚げを乗せ、そこに青森の陸奥湾帆立のバターオイル煮、茨城県産あんこうの唐揚げとタコの甘辛煮、宮城県の笹かまぼこ、福島県いわき市名物の長久保巻きが盛り付けられています。手ほぐし鮭や錦糸卵、みつばのおひたしについては、産地は不詳となっています。


全体写真を見るに、相当に盛りつけが難しそうな駅弁ではありますが、そこを何とか切り抜けて、上手にまとめてきたなと言う印象です。
海産物がなんと7種類も入っており、しかも、ふつうはなかなか思いつかないような組み合わせというか食材で作り込んできていて、食べていて既視感のような感覚があるようで無く、飽きが来ないのも特徴と言えましょうか。
欲を言えば、やや茨城県産に偏る事にもなりますが、大洗の辛子明太子を入れて欲しかったなあと、そんな事を考えながら、大いに満足しながら食べ終えたのでありました。
●これ以外の特急列車ヘッドマーク弁当をご覧になる場合は、目次を再度掲載しますので、お好みのところをクリックしてください。(数が多いので、複数ページにて紹介しています)
⇒第1弾・利久監修の「ひばり」は絶品
⇒第2弾・荻野屋監修の「あさま」
⇒第3弾・丸政監修の「あずさ」
⇒第4弾・しまだフーズ監修の「ひたち」(&復刻版ひたち)
⇒第5弾・まるい弁当監修の「寝台特急テールマーク弁当・北斗星」
⇒第6弾・新潟三新軒監修の「とき」
⇒第7弾・丸政監修の「かいじ」
⇒第8弾・新杵屋監修の「つばさ」
⇒第9弾・斉藤松月堂監修の「はつかり」
⇒第10弾・南総軒監修の「わかしお」
⇒第11弾・神尾弁当監修の「いなほ」
⇒第12弾・しまだフーズ監修の「寝台特急テールマーク弁当・ゆうづる」
⇒第13弾・しまだフーズ監修の「あいづ」
⇒第14弾・幸福の寿し本舗監修の「2段弁当・みちのく」
⇒第15弾・斉藤松月堂監修の「2段弁当・はくつる」
⇒第16弾・斉藤松月堂監修の「やまびこ」
⇒第17弾・淡路屋監修の「寝台急行テールマーク弁当・銀河」
⇒第18弾・若廣監修の「寝台特急テールマーク弁当・北陸」
⇒参考:東京の鉄道の見えるホテル一覧

特急列車ヘッドマーク弁当の全てをご覧になりたい人は、以下の項目に分けて説明しておりますので、興味のあるところをご覧頂ければと思います。
⇒第1弾・利久監修の「ひばり」は絶品
⇒第2弾・荻野屋監修の「あさま」
⇒第3弾・丸政監修の「あずさ」
⇒第4弾・しまだフーズ監修の「ひたち」(&復刻版ひたち)
⇒第5弾・まるい弁当監修の「寝台特急テールマーク弁当・北斗星」
⇒第6弾・新潟三新軒監修の「とき」
⇒第7弾・丸政監修の「かいじ」
⇒第8弾・新杵屋監修の「つばさ」
⇒第9弾・斉藤松月堂監修の「はつかり」
⇒第10弾・南総軒監修の「わかしお」
⇒第11弾・神尾弁当監修の「いなほ」
⇒第12弾・しまだフーズ監修の「寝台特急テールマーク弁当・ゆうづる」
⇒第13弾・しまだフーズ監修の「あいづ」
⇒第14弾・幸福の寿し本舗監修の「2段弁当・みちのく」
⇒第15弾・斉藤松月堂監修の「2段弁当・はくつる」
⇒第16弾・斉藤松月堂監修の「やまびこ」
⇒第17弾・淡路屋監修の「寝台急行テールマーク弁当・銀河」
⇒第18弾・若廣監修の「寝台特急テールマーク弁当・北陸」
⇒特急ヘッドマーク弁当の1ページ目TOPはこちら
第七弾・丸政監修の「かいじ」
2018年9月、第七弾として、特急「かいじ」が販売になりました。意表を付いて、第三弾を監修した丸政さんが再び登場して、同じ中央東線の特急かいじ号のヘッドマーク弁当となりました。
特急かいじ号が登場してから30周年だという事で、今まで紹介した特急列車に比べるとだいぶ「新参者」ではありますが、それでももう、かいじ号も30年かと思うと、ある種の感慨を覚えます。

かいじ号のお弁当を開封した全体像などは、以下の動画に記録していますので、最初にご覧下さい。
今回の特急列車ヘッドマーク弁当「かいじ」は、今までのヘッドマーク弁当シリーズに比べると、おかずが豊富になった印象があります。青いお弁当箱と言う、およそ食品業界からしたらあり得ない容器に盛り付けるという事から、品数を増やす事で寒々しい印象を払拭する事に成功していると思います。

煮貝の炊き込み飯の上に、甲斐味鶏の洋風ソース添え、鶏つくねの照焼き、しし唐素揚げ、煮物(椎茸、人参)、味付けうずら、桜漬けを置き、副菜コーナーに丸政特製ソースカツ、蓮根のキンピラ、厚焼き玉子、蒲鉾、野沢菜炒めを配しています。
一見して、山国である甲斐の国を連想するような駅弁に仕上がっており、私は今回、かいじ弁当を開封した瞬間に、「これは絶対に美味い!」という確信のようなものを感じましたね。
メインディッシュの、甲斐味鶏の洋風ソース添えです。これは絶品ですね。脂身のジューシーさや、軽く皮を炙った感じの鶏肉に、洋風ソースの組み合わせは最高で、甲斐の国の洋食屋さんといったところでしょうか。

丸政特製ソースカツです。フルーティーな酸味がたまりません。もっとガッツリと食べたいくらいです。

意外なところでは、煮貝の出汁が広がる炊き込みご飯も、侮れない美味しさでしたね。おかずを引き立たせるために薄味のご飯なのに、貝の旨みがご飯に浸み込んで、それ単体で二膳くらいは食べてしまえそうな逸品なのでした。・・・毎度のことながら、丸政さん、流石でございました。
購入データ | |
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購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南通店にて購入。 |
購入日時 | 2018年9月14日、16時過ぎに購入。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | ![]() |
製造 | 株式会社丸政 山梨県北杜市小淵沢町996 http://www.genkikai.org/ekibentou.html 0551-36-2521 |
第8弾・新杵屋の「つばさ」
2018年11月には、第8弾として「つばさ」が販売されました。担当したのは、山形県は米沢駅の新杵屋さんです。新杵屋は大人気駅弁の牛肉どまん中で有名になり、牛肉駅弁を作らせたら絶対に外さない腕前を持っていると思います。
つばさ号は、かつて上野から山形まで走行していたエル特急であり、今もその名を受け継いだ山形新幹線つばさ号が走っていますね。
と言っても、今回「つばさ」を食べたのはつばさ号の車内ではなく、東京駅で買い求めて、高松行きの寝台列車サンライズ瀬戸号のシングルデラックスの室内です。流れゆく景色を眺めながら、お酒を飲みながら、実にいい気分で味わったのでした。

サンライズ瀬戸の室内灯のもとで撮影しましたので、色味が若干赤くなっているのはご容赦下さい。

そして、てっきり牛肉だけのお弁当で勝負して来るかと思ったら、鶏の照り焼きなのでした。「つばさ」号ですから、鶏肉と言う事なのでしょうか。プルンとしていて、変に味が濃すぎず、鶏肉本来の風味が活かされていると思います。ほんのりと焼き色が付いているのが良いですね。

牛肉は、そぼろ煮です。こちらは、牛肉どまん中に入っているそぼろ煮と、共通だと思います。相変わらず美味しい牛そぼろであり、これと鶏の照り焼きの組み合わせも、悪くありませんね。

その他、きんぴらごぼうや山形の芋煮などが入っています。ま、芋煮と表記されていますが、食べてみるとごく普通の煮物だなという感じですが。
と言っても大満足の駅弁である事は間違いなく、どなたも大いに満足して完食される事だろうと思います。素晴らしいシリーズ駅弁の今後が、更に楽しみになりました。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南通店にて購入。 |
購入日時 | 2018年11月26日、21時前に購入。・・・こんな時間に買う事が出来るとは思いませんでした。価格が高いので、思ったよりも売れ行きが良くないのでしょうか。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | ![]() |
製造 | 有限会社新杵屋 山形県米沢市東3丁目1番1号 0238-22-1311 http://www.shinkineya.com/index.html |
第9弾・斉藤松月堂監修の「はつかり」
さて、2019年初の特急列車ヘッドマーク弁当は、2月発売の「はつかり」でした。往年の名列車ですね。監修は、途中の一ノ関駅の斉藤松月堂さんです。ここも、腕に間違いがない駅弁業者です。

特急はつかりは、上野から青森をむすぶ特急電車でした。写真には485系電車が載っていますが、これ以外にも寝台電車の583系で運用されていて、一度は乗ってみたい憧れの長距離特急でした。しかし乗車する機会は残念ながら無く、その悔しさを晴らすかのように駅弁はつかりを食したのでした。

特急列車ヘッドマーク弁当はつかりを食べたシーンは動画にも納めております。メインのホタテ貝の照り焼きを食べているところなどをご覧下さい。
ホタテ貝は、向かう先の青森県の陸奥湾をイメージしたのでしょうね。もう1つ入っている魚介類では、銀鮭のバターオリーブオイル焼きが絶品でした。これは今まで味わった事のない味覚であり、ありきたりな鮭ではなく、工夫が光る一品でしたね。

ご飯は、うに出汁と昆布の炊き込みご飯でした。割合とあっさり炊き込まれているのは、もちろんおかずを引き立たせるためですね。ほぐし玉子焼きの上にいくらの醤油漬けを配し、国産黒ばら海苔としそわかめ、この写真には写っていませんが、他に山ごぼうの醤油漬けも乗っていました。
ただし、しそわかめだけはあまりにも人工的で濃すぎる味なので、全体のバランスを明らかに崩してしまっている点は、今後の反省材料なのではないかと感じました。

その他副菜には、野沢菜の油炒め、きゅうりのピリ辛漬け、自家製きんぴらなどを添えていました。海の幸と山の幸を上手に融合させている印象です。特急はつかりがみちのくの山の中を北上して、青森で陸奥湾に至るイメージにピッタリの駅弁に仕上がっているのでした。
購入データ | |
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購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南通店にて購入。 |
購入日時 | 2019年2月10日、午前9時過ぎに購入。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | ![]() |
製造 | 株式会社斉藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2-37 0191-26-3000 http://saito-shogetsudo.jp/online/index.php |
第10弾・南総軒監修の「わかしお」
2019年に入って第二回目の販売となったのが、「わかしお」です。特急わかしおの終点駅の安房鴨川駅で駅弁販売を行っている南総軒の文字が入っています。当サイト管理人は千葉県生まれなので、とても嬉しいものがあります。

しかし、今回は今まで以上に驚かされた点がありました。何と、製造は南総軒ではなく、広島県の三原駅や福山駅で駅弁販売をしている、株式会社浜吉さんだったのです。

何故、千葉県の駅弁と言っても良いような「わかしお」を、はるか遠くの広島県の業者が製造するのか、流石にこれは意味が分からないなと思いましたね。
そして、特急列車ヘッドマーク弁当「わかしお」に入れられていた房総半島の名物料理のさんが焼きが、南総軒の作るものとはまるで違っていました。あの美味しさはどこに行った。さんが焼弁当の写真と比べてみて頂ければと思います。

南総軒の、あの太くて美味しいひじき煮も、ありませんでした。下の写真と、わかしお弁当のページでアップで写しているひじき煮を比べてみると、まるで別物なのでした。

ご飯は味付けご飯です。そして、錦糸卵にしてはサイズが太いところなど、浜吉さんのたこめしと同一のものが使われていると感じました。

菜の花の煮びたしやあさりの生姜煮なども、どう見ても駅弁屋さんが直接作っているのではなく、外部から仕入れたものを添えたといった風です。美味しかったのは、唯一、アスパラの素揚げでしたね。一応、動画も撮っておきましたので、下記をご覧下さい。
購入データ | |
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購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南通店にて購入。 |
購入日時 | 2019年2月10日、午前9時過ぎに購入。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | 本文中に掲載 |
製造 | 株式会社浜吉 広島県三原市糸崎4-3-56 0848-62-2121 |
第11弾・神尾弁当監修の「いなほ」
2019年11月、「いなほ」が販売となりました。監修は新潟の神尾弁当さん。製造も神尾弁当さんが担当しているようなので、1つ上の項の「わかしお」と違って、安心して食べる事が出来そうです。神尾弁当といえばえんがわ押し寿司が絶品であり、期待に胸が高まります。

果たしてどんな駅弁かと言うと、牛肉と鮭のお弁当でした。それぞれ駅弁の王道的なおかずになりますが、この2つを下手に一緒にしてしまうと「喧嘩両成敗」みたいになりかねないので、一瞬、「大丈夫だろうか?」と言う不安はありました。

新潟のコシヒカリのご飯の上に、紅鮭の塩焼き、鮭ほぐし、あがの姫牛すき焼き風が、量もたっぷりに乗っていますね。副菜として、海老しんじょう揚げ、煮物、大根漬けです。

果たして、これを食べてみた結果については動画に記しておりますので、どうぞご覧ください。全く文句の付け所が無い駅弁でございました。やはり神尾弁当さん、信頼感がより強固になりました。
購入データ | |
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購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南口店にて購入。 |
購入日時 | 2019年11月19日、午前11時半ころに購入。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | ![]() |
製造 | 神尾商事株式会社 神尾弁当部 新潟市秋葉区新津本町1-1-1 0250-22-5511 |
第12弾・しまだフーズ監修の「寝台特急テールマーク弁当・ゆうづる」
2020年3月14日、震災で運休だった常磐線が全線開業したのを記念して販売になったのが、寝台特急テールマーク弁当ゆうづるです。ゆうづるは常磐線経由の青森行きの寝台特急であり、常磐線の水戸駅の駅弁業者のしまだフーズが担当しました。

凄いなと思ったのは、ゆうづるに先行する3月1日に、復刻版の寝台特急ヘッドマーク弁当ひたちが売り出された事。ひたちもしまだフーズが作りますから、同時期に同じ調製業者が2つの駅弁を作る事になる訳で、寝台特急ヘッドマーク弁当は駅弁としての人気も高く、恐らく作るほうはてんてこ舞いだったのではないかと想像します。
今回の、「寝台特急テールマーク弁当」としては第2弾となるゆうづる、行き先が青森であり、走行距離が長い列車でもありますから、常磐線から東北本線沿線の海の幸を中心に、中身を揃えてきています。肉類中心の「ひたち」と、上手に差別化して商品化したところに、しまだフーズの駅弁業者としての実力を見る思いです。

具体的な中身の感想などは、動画にも納めましたので、ご覧ください。
お品書きとしては、茨城県産のあさりの炊き込みご飯の上に、同じく茨城県産しらすの釜揚げを乗せ、そこに青森の陸奥湾帆立のバターオイル煮、茨城県産あんこうの唐揚げとタコの甘辛煮、宮城県の笹かまぼこ、福島県いわき市名物の長久保巻きが盛り付けられています。手ほぐし鮭や錦糸卵、みつばのおひたしについては、産地は不詳となっています。


全体写真を見るに、相当に盛りつけが難しそうな駅弁ではありますが、そこを何とか切り抜けて、上手にまとめてきたなと言う印象です。
海産物がなんと7種類も入っており、しかも、ふつうはなかなか思いつかないような組み合わせというか食材で作り込んできていて、食べていて既視感のような感覚があるようで無く、飽きが来ないのも特徴と言えましょうか。
欲を言えば、やや茨城県産に偏る事にもなりますが、大洗の辛子明太子を入れて欲しかったなあと、そんな事を考えながら、大いに満足しながら食べ終えたのでありました。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 東京駅の駅弁屋膳まい東京南通店にて購入。 |
購入日時 | 2020年3月23日、9時半に購入。 |
価格 | 2160円(税込み) |
ラベル表示 | ![]() |
製造 | しまだフーズ有限会社 茨城県水戸市南町1-4-16南町ビル2階 0120-611-787 http://www.kitanoshimada.com/delivery |
●これ以外の特急列車ヘッドマーク弁当をご覧になる場合は、目次を再度掲載しますので、お好みのところをクリックしてください。(数が多いので、複数ページにて紹介しています)
⇒第1弾・利久監修の「ひばり」は絶品
⇒第2弾・荻野屋監修の「あさま」
⇒第3弾・丸政監修の「あずさ」
⇒第4弾・しまだフーズ監修の「ひたち」(&復刻版ひたち)
⇒第5弾・まるい弁当監修の「寝台特急テールマーク弁当・北斗星」
⇒第6弾・新潟三新軒監修の「とき」
⇒第7弾・丸政監修の「かいじ」
⇒第8弾・新杵屋監修の「つばさ」
⇒第9弾・斉藤松月堂監修の「はつかり」
⇒第10弾・南総軒監修の「わかしお」
⇒第11弾・神尾弁当監修の「いなほ」
⇒第12弾・しまだフーズ監修の「寝台特急テールマーク弁当・ゆうづる」
⇒第13弾・しまだフーズ監修の「あいづ」
⇒第14弾・幸福の寿し本舗監修の「2段弁当・みちのく」
⇒第15弾・斉藤松月堂監修の「2段弁当・はくつる」
⇒第16弾・斉藤松月堂監修の「やまびこ」
⇒第17弾・淡路屋監修の「寝台急行テールマーク弁当・銀河」
⇒第18弾・若廣監修の「寝台特急テールマーク弁当・北陸」
⇒参考:東京の鉄道の見えるホテル一覧