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秘境駅経由増毛への旅・その9:増毛の國稀酒造、そして雄冬を訪問
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。12月に廃止となる留萌本線増毛に行ってきました。その模様と、その道すがらの鉄道旅行をお伝えします。(2016年6月末~7月初めに旅行)
礼受駅訪問で廃止予定区間の全駅を訪問(朱文別駅は昨年12月に訪問済)することができ、今回の旅の目的が満願成就ですが、「雄冬」に行くことも目的のひとつですので、増毛を経由して向かうことにします。
國稀(くにまれ)酒造です。駅から徒歩5分程度です。
【秘境駅経由増毛への旅・ご興味のあるページをご覧ください】
⇒名古屋からドリームなごや&北海道新幹線はやぶさで移動
⇒小幌駅を撮影・怖くなる位の強烈な秘境感
⇒豊ヶ岡駅を撮影・ここも秘境駅
⇒新十津川駅は1日1往復・廃止になる前に撮影しよう
⇒留萌本線の秘境駅・峠下駅を撮影
⇒箸別(はしべつ)駅・信砂(のぶしゃ)駅付近で撮影
⇒舎熊(しゃぐま)駅に立ち寄り、ついに増毛駅に到着
⇒瀬越駅、増毛駅、阿分駅、礼受駅を撮影
⇒増毛の國稀酒造、そして雄冬を訪問(←今ここ)
⇒高速るもい号・立ち食いソバ・留萌本線入場券(最終回)
礼受駅バス停10:03発の増毛方面行バスに乗車。このバスは留萌駅前を9:50の発車で、深川発の列車が留萌に9:00に到着するのを受けているためか、旅行者の姿が見られました。雄冬行は次の便ですので、増毛駅前で下車し、最北の造り酒屋「國稀酒造」を訪ねることにします。
「國稀酒造」では酒蔵が公開され、売店もあるのですが、何といっても感動したのは「利き酒コーナー」でした。16種のお酒を解説付きで試飲させていただき、それだけでほろ酔い、普段、自宅ではビール党の私もついつい1本購入してしまいました。やはり吟醸酒がステキでしたが、旅も終盤、懐が寂しく手が出ませんでした。
鉄道で旅される方の特権、「國稀酒造」の利き酒コーナーはおススメですが、そうでなくてもお土産コーナーは充実しており、増毛駅の硬券入場券(常備券と写真入りのD型券)まで販売されているので、増毛まで来たら是非とも立ち寄りたい場所です。
⇒國稀酒造をネットでチェックする
資料展示室です。
酒蔵が公開されています。
酒蔵横の水飲み場です。ポリタンクでお持ち帰りされている方もいらっしゃいました。水が良いから酒が美味しいのでしょう。名水マニアの方にもおススメ。
國稀酒造の最寄りは永寿町バス停で、ここから11:20発の雄冬行に乗ります。時刻表では途中の大別苅で乗り継ぎのように表示(補助金の都合か、運行主体が違うのか?)されていますが、実際には同じバスが直通します。
さて地元の方が2名は大別苅までに下車、貸切状態になるかと思われたところ、代わりに4名のトレッキング的装いの方が乗車。このバスに乗ったころから、雨が降り出しましたが、これから登山でしょうか。
これから向かう雄冬は、道路事情が悪く長い間「陸の孤島」として知られ、国道が整備され冬期閉鎖が解消された1992年(平成4年)までは1日1往復、定期航路が運航されていました。私は当時、大型時刻表でこの航路を「発見」し、その頃から雄冬は気になる土地でした。
大別苅から先は、山の中を連続するトンネルを走り抜けます。海からは離れているようで、道路を通すことも困難な急峻な地形ということでしょう。
バスは国道231号線(オロロンライン)の連続するトンネルを通り、雄冬に向かいます。雨が激しくなってきました。
岩尾の手前から海岸に下ります。雄冬の集落が見えてきました。
終点、雄冬バス停付近から雄冬岬を望みます。
雄冬の集落。ここから札幌へは特急バスで約2時間です。
雄冬バス停で出発を待つ留萌市立病院行沿岸バス。12:00に到着、折り返しは12:10発です。
折り返し時間が10分と短く、激しい雨もあり歩き回ることはしなかったものの、「最果て感」は十分に感じられ、取り残されたら・・・という恐怖感により早々にバスに戻りました。
ただし国道を通行する車は結構あり、「陸の孤島」感はありませんでした。次の機会は自動車利用になることでしょうが、ゆっくりと訪れたいものです。
ところで、途中で乗車された4名の方は私と同世代の、なんと中華系の方々でした。同じくそのまま折り返すとのことですが、沿岸バスのフリー切符を利用し、豊富温泉からバスを乗り継いでここまで来たそうです。(肝心なお国を尋ねることは失念。)
驚きました! バスで雄冬を旅するという発想は、私のような酔狂人だけで、なかなか日本人でも雄冬自体、訪れる機会はないと思われ、「インバウンド=爆買い」というイメージしか無かった私は本当に驚くとともに、認識を新たにしました。
単に中華系といっても様々な方がいらっしゃることでしょうが、訪日客の旅行目的は次の段階に進みつつあり、我々の知らない・・・あるいは気が付いていないような、深い部分の日本を求めているのかも知れません。本日は増毛に泊まられるようですが、その選択も素晴らしいです。貪欲に津々浦々を旅されている姿に、私も見習いたいと感じました。
さて、バスは往路と同じメンバーを乗せて発車します。結果として往路の大別苅~雄冬、復路の雄冬~増毛間は、地元の方の利用は全くありませんでした。バスの運行は補助金によると推定されるものの、人影のなかった雄冬集落の様子に重ねると、いつまで運行が継続されるのか心配です。
雄冬バス停の時刻表。
雄冬からのバスは約1時間後の13:15に留萌駅前へ到着。ロケーションの割に便利だった沿岸バスの旅。次は羽幌、幌延方面の路線にも乗ってみたいものです。
⇒次:高速るもい号・立ち食いソバ・留萌本線入場券(最終回)
礼受駅訪問で廃止予定区間の全駅を訪問(朱文別駅は昨年12月に訪問済)することができ、今回の旅の目的が満願成就ですが、「雄冬」に行くことも目的のひとつですので、増毛を経由して向かうことにします。
國稀(くにまれ)酒造です。駅から徒歩5分程度です。
【秘境駅経由増毛への旅・ご興味のあるページをご覧ください】
⇒名古屋からドリームなごや&北海道新幹線はやぶさで移動
⇒小幌駅を撮影・怖くなる位の強烈な秘境感
⇒豊ヶ岡駅を撮影・ここも秘境駅
⇒新十津川駅は1日1往復・廃止になる前に撮影しよう
⇒留萌本線の秘境駅・峠下駅を撮影
⇒箸別(はしべつ)駅・信砂(のぶしゃ)駅付近で撮影
⇒舎熊(しゃぐま)駅に立ち寄り、ついに増毛駅に到着
⇒瀬越駅、増毛駅、阿分駅、礼受駅を撮影
⇒増毛の國稀酒造、そして雄冬を訪問(←今ここ)
⇒高速るもい号・立ち食いソバ・留萌本線入場券(最終回)
最北の造り酒屋、増毛の「國稀酒造」で利き酒を堪能
礼受駅バス停10:03発の増毛方面行バスに乗車。このバスは留萌駅前を9:50の発車で、深川発の列車が留萌に9:00に到着するのを受けているためか、旅行者の姿が見られました。雄冬行は次の便ですので、増毛駅前で下車し、最北の造り酒屋「國稀酒造」を訪ねることにします。
「國稀酒造」では酒蔵が公開され、売店もあるのですが、何といっても感動したのは「利き酒コーナー」でした。16種のお酒を解説付きで試飲させていただき、それだけでほろ酔い、普段、自宅ではビール党の私もついつい1本購入してしまいました。やはり吟醸酒がステキでしたが、旅も終盤、懐が寂しく手が出ませんでした。
鉄道で旅される方の特権、「國稀酒造」の利き酒コーナーはおススメですが、そうでなくてもお土産コーナーは充実しており、増毛駅の硬券入場券(常備券と写真入りのD型券)まで販売されているので、増毛まで来たら是非とも立ち寄りたい場所です。
⇒國稀酒造をネットでチェックする
資料展示室です。
酒蔵が公開されています。
酒蔵横の水飲み場です。ポリタンクでお持ち帰りされている方もいらっしゃいました。水が良いから酒が美味しいのでしょう。名水マニアの方にもおススメ。
かつての陸の孤島、雄冬へ
國稀酒造の最寄りは永寿町バス停で、ここから11:20発の雄冬行に乗ります。時刻表では途中の大別苅で乗り継ぎのように表示(補助金の都合か、運行主体が違うのか?)されていますが、実際には同じバスが直通します。
さて地元の方が2名は大別苅までに下車、貸切状態になるかと思われたところ、代わりに4名のトレッキング的装いの方が乗車。このバスに乗ったころから、雨が降り出しましたが、これから登山でしょうか。
これから向かう雄冬は、道路事情が悪く長い間「陸の孤島」として知られ、国道が整備され冬期閉鎖が解消された1992年(平成4年)までは1日1往復、定期航路が運航されていました。私は当時、大型時刻表でこの航路を「発見」し、その頃から雄冬は気になる土地でした。
大別苅から先は、山の中を連続するトンネルを走り抜けます。海からは離れているようで、道路を通すことも困難な急峻な地形ということでしょう。
バスは国道231号線(オロロンライン)の連続するトンネルを通り、雄冬に向かいます。雨が激しくなってきました。
岩尾の手前から海岸に下ります。雄冬の集落が見えてきました。
終点、雄冬バス停付近から雄冬岬を望みます。
雄冬の集落。ここから札幌へは特急バスで約2時間です。
雄冬バス停で出発を待つ留萌市立病院行沿岸バス。12:00に到着、折り返しは12:10発です。
折り返し時間が10分と短く、激しい雨もあり歩き回ることはしなかったものの、「最果て感」は十分に感じられ、取り残されたら・・・という恐怖感により早々にバスに戻りました。
ただし国道を通行する車は結構あり、「陸の孤島」感はありませんでした。次の機会は自動車利用になることでしょうが、ゆっくりと訪れたいものです。
ところで、途中で乗車された4名の方は私と同世代の、なんと中華系の方々でした。同じくそのまま折り返すとのことですが、沿岸バスのフリー切符を利用し、豊富温泉からバスを乗り継いでここまで来たそうです。(肝心なお国を尋ねることは失念。)
驚きました! バスで雄冬を旅するという発想は、私のような酔狂人だけで、なかなか日本人でも雄冬自体、訪れる機会はないと思われ、「インバウンド=爆買い」というイメージしか無かった私は本当に驚くとともに、認識を新たにしました。
単に中華系といっても様々な方がいらっしゃることでしょうが、訪日客の旅行目的は次の段階に進みつつあり、我々の知らない・・・あるいは気が付いていないような、深い部分の日本を求めているのかも知れません。本日は増毛に泊まられるようですが、その選択も素晴らしいです。貪欲に津々浦々を旅されている姿に、私も見習いたいと感じました。
さて、バスは往路と同じメンバーを乗せて発車します。結果として往路の大別苅~雄冬、復路の雄冬~増毛間は、地元の方の利用は全くありませんでした。バスの運行は補助金によると推定されるものの、人影のなかった雄冬集落の様子に重ねると、いつまで運行が継続されるのか心配です。
雄冬バス停の時刻表。
雄冬からのバスは約1時間後の13:15に留萌駅前へ到着。ロケーションの割に便利だった沿岸バスの旅。次は羽幌、幌延方面の路線にも乗ってみたいものです。
【乗車記録】 ・礼受駅10:03→増毛駅10:20 (沿岸バス) ・永寿町11:20→雄冬12:00 (沿岸バス) ・雄冬12:10→留萌駅前13:15 (沿岸バス) |
⇒次:高速るもい号・立ち食いソバ・留萌本線入場券(最終回)