留萌本線・冬の増毛駅と、増毛付近をさすらった旅行記

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増毛へ(その8):留萌本線・冬の増毛駅へ

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は2015年12月6日(日)に開業した仙台市営地下鉄東西線の初日に乗車するとともに、ちょっと強引な組み合わせですが、急行「はまなす」に乗り「増毛」に行ってきましたので、その様子をお知らせします。

仙台市営地下鉄東西線の開業初日に訪問
冬の花輪線に乗車
大館から大鰐温泉、青森へ
急行はまなすの乗車記&撮影
冬の札沼線に乗車
新十津川駅から滝川駅まで雪の中の移動
冬の留萌本線を廃線前に撮影しておく
⇒留萌本線・冬の増毛駅へ(←今ここ
札幌市電を撮影&帰宅





留萌本線、朱文別駅へ


箸別~増毛間で撮影をしてから朱文別駅に向けて、国道231号線を歩きます。留萌本線の留萌~増毛間は、割と駅間が短く、信砂~舎熊などは800メートルしかありません。




箸別~朱文別も1.3キロ、先ほどの撮影ポイントからは約2キロで、大した距離ではありませんが、歩道が雪に埋もれていることもあり意外に難行です。

箸別-朱文別間の国道
箸別の集落を抜け、朱文別へ向かう途中の国道。正面の崖の下を線路が通っています


そういえば留萌本線の留萌~増毛間、昨年2015年は2月下旬から雪害で運休となり、4月29日に復旧したことは記憶に新しいところです。

2か月もの鉄道の運休は、影響が大きいような気がしますが、よく整備されたこの国道を結構なスピードで通過する自動車を見ると、残念ながら実際には余り影響がなかったのかも知れません。

「第2朱文別」バス停
「第2朱文別」バス停。演歌でも歌いたくなる風景です。朱文別駅の最寄りは、次の「第1朱文別」です。

「第1朱文別」バス停
「第1朱文別」バス停。駅は写真左方向です。


午後1時半頃、朱文別駅到着。道中も駅周辺も、お店はもちろん、自動販売機すらありません。疲労困憊。当初は更に次の舎熊駅まで歩く予定でしたが、ここで断念します

しかし列車までは1時間以上あり、待合室で駅弁をいただいたり、駅ノートを読んだりしましたが、時間を持て余します。列車より前に増毛方面のバスがありますので、これに乗ることにします。

留萌本線朱文別駅外観
(朱文別駅。小さな待合室と板切れホーム)

朱文別駅待合室内の留萌本線の路線図と運賃
(朱文別駅待合室で)


 


朱文別駅待合室で、札幌駅弁「活ホタテホッキバター焼き弁当」


札幌駅弁「活ホタテホッキバター焼き弁当」
札幌駅弁「活ホタテホッキバター焼き弁当」(1,000円・㈱札幌立売商会)。

美味しい!…けど寒い。

沿岸バスの待合室内の簡素な時刻表
(バスの待合室内の簡素な時刻表)



ついに増毛へ


意外にもバスは大型の観光バスタイプの車両。この便は大別苅行ですが、その先、雄冬まで行くバスも2往復あります。雄冬といえば、平成の最初の頃(1992年・平成4年)まで、国道が冬季閉鎖となることから増毛から航路がありました。

現在は札幌と羽幌を結ぶ、沿岸バスの特急「はぼろ号」のうち1往復が雄冬を経由していますが、北海道三大秘岬といわれる雄冬岬も含めて、ぜひ一度行ってみたいものです。

バスのお客さんは、列車と違ってほとんどが地元の方のようです。バスは列車より多い9往復。留萌や増毛では町の中心部を通ることもあって、利便性が高いようです。14:25、増毛駅着。到着する列車を撮影し、街を少しだけ散策します。


【乗車データ】

・第1朱文別14:18→増毛駅14:25 沿岸バス


⇒参考:2016年夏、舎熊(しゃぐま)駅経由、増毛駅に到着した際の記録はコチラ


増毛駅に到着した沿岸バス大別苅行
(増毛駅に到着した沿岸バス大別苅行)

JR増毛駅と、ぐるめ食品の直売所
JR増毛駅。左の増築部分はお手洗い、駅舎右側は「ぐるめ食品」の直売店です。

JR増毛駅外観
(JR増毛駅)

増毛駅に到着したキハ54
14:51、深川からの列車が増毛駅に到着。終点側が北になるので、晴れれば日中は逆光気味になるでしょう。

増毛駅前の「旧富田屋旅館」と「風待食堂」
駅前の「旧富田屋旅館」。現在、営業はしていません。右の「風待食堂」は観光案内所ですが、冬期休業中でした。

増毛の街の様子
左端は上の写真の「風待食堂」、駅前から西方向、奥が市街地中心部です。

旅館増毛館
「旅館増毛館」。現在は男女別相部屋形式の旅人宿とのことです。

重要文化財「旧商家丸一本間家」
重要文化財「旧商家丸一本間家」。公開されていますが、当日は冬期休業中でした。

冬の増毛の様子
お食事処もあります。向こうには日本海。

日本最北の酒蔵「國稀酒造」
日本最北の酒蔵「國稀酒造」。この辺りで、駅から徒歩10分程度です。

増毛駅にて増毛灯台とキハ54
駅裏の高台には「増毛灯台」があります。

増毛駅にて発車を待つ留萌本線深川行
(発車を待つ15:41発深川行)


駅に置いてあった「増毛町早わかりマップ」(増毛町観光協会)によると、増毛には歴史的建造物等の見どころが多く、中心部には信用金庫や郵便局、そしてスーパーマーケットやコンビニもあることがわかりました。

もう少し歩いて、ビールとおつまみを入手しておけば・・・と、この時は後悔しました。しかし、ビールはともかく、鉄道のあるうちに雄冬を含めて、「増毛」をじっくりと旅したいと感じました。

少し時間があるので、駅舎で待ちます。が、駅舎内に「ぐるめ食品」の直売店があるのですが、待合室部分で新巻鮭を並べて発送の準備をしているので、座る場所も新巻鮭に占拠され、とても落ち着いて過ごすことができません。

寒いですが、外へ早々に退散です。賃貸借契約の内容がどうなっているのかは不明ですが、これではあえて駅ではなくて、他の広い場所にお店があった方がいいのでは、と考えてしまいます。



増毛駅から深川駅まで


さて帰路は早めに乗車し、海側の窓側座席を確保できました。乗車したキハ54、車端部がロングシート、中央部が転換クロスシートとなっています。

このクロスシートと窓割が合っていないため、車窓を楽しむには慎重な座席選びが必要です。今回は最上の一席を選ぶことが出来ましたが、途中の爆睡と夜の暗闇で、あまり意味のないものとなってしまいました。

深川駅にて留萌本線キハ54
深川駅到着。雪が激しくなってきました。


増毛駅では乗車券の販売をしていないので、深川駅で「増毛→札幌」乗車券を購入します。運賃は3,690円。意外に高く、北海道の大きさを感じました。




【乗車データ】

・増毛15:41→深川17:17 キハ54-503 1両
・深川17:34→札幌18:47 特急「オホーツク6号」キハ183-1551 4両


(⇒続き:札幌市電を撮影&帰宅



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