三江線・全駅訪問の旅(その3)・・・心が折れそうになりながらも列車を撮影

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

三江線・全駅訪問の旅(その3)・・・心が折れそうになりながらも列車を撮影

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

今年度末での廃止が決まった三江線、昨年(2016年)9月に乗車した折、今更ながらその車窓風景の素晴らしさに感動しました。そして、ほぼ乗降客のいない途中の小さな駅の佇まいも良い雰囲気で、是非とも全駅に降り立ちたいと思った次第です。

しかし、仕事も家庭もある私、列車で全駅を訪問することは日数的に不可能で、止むを得ずレンタカーで訪れることにしました。なお、この翌日には三江線列車に乗車、更に翌々日は伯備線で途中撮影しながら帰宅しましたが、それはまた別記事でご紹介します。





(都度、この地図を拡大したり縮小したりして、本文中の三江線の駅の位置を確認して頂くと、より理解が深まると思います。)





三江線全駅訪問・・・・各駅の様子は、以下の通りになります


今回は、既に訪問したことのある浜原、粕淵石見川本、そして明日訪問予定の江津本町と、両端の三次、江津を除いた29駅に行きます。

以下、リンクをクリックすると、その駅などを紹介した部分にジャンプできるようにしておきます。興味のある駅を確認して頂ければと思います。本ページでは下記の15番から21番までを掲載しています

1:徒歩で移動、粟屋~尾関山間の鉄橋で421D列車を撮影【7:30】
2:尾関山駅訪問【7:40】
3:備北バス三次小学校7:53発のバスで三次駅に戻り、レンタカー三次店出発【8:52】
4:粟屋駅で923D列車撮影【9:00~9:13】
5:香淀駅【9:40】
6:作木口駅【9:50】
7:江平駅【9:58】
8:「江の川カヌー公園さくぎ」で424D列車撮影【10:10~10:47】
9:伊賀和志駅で再び424D列車撮影【11:00~11:05】
10:宇都井駅【11:15~11:25】
11:石見都賀駅【11:50】
12:石見松原駅【12:00】
13:潮駅【12:11】
14:沢谷駅【12:29】
15:明塚駅【12:45】
16:石見簗瀬駅【12:58】
17:乙原駅【13:11】
18:竹駅【13:18】
19:木路原駅【13:25】
20:因原駅の江津側鉄橋で426D列車を撮影【13:40~13:53】
21:因原駅【14:00
22:鹿賀駅【14:16】
23:石見川越駅【14:26】
24:田津駅【14:36】
25:川平駅【14:53】
26:千金駅【15:05】
27:川戸駅とその付近で列車を撮影【15:25~15:50】
28:国道261号線と主要地方道浜田作木線を経由して口羽駅へ【口羽駅17:00】
29:香淀駅付近の鉄橋で列車を撮影【17:30~17:45】
30:式敷駅【17:50~18:00】
31:信木駅【18:05】
32:所木駅【18:12】
33:船佐駅【18:19】
34:長谷駅【18:30】~三次市街到着【18:50】




15:明塚駅


沢谷駅の隣りの浜原駅と更にその次の粕淵駅は、昨年の三江線旅行で乗降しています。浜原駅は1937年(昭和12年)開業、1975年(昭和50年)の三江線全通までは終着駅でした。趣深い駅舎が残り、訪れる価値はあります。

しかし今日は断腸の思いながら、この2駅を省略することで、国道のバイパスを経由することとなり、大幅な時間短縮となりました。手元にある1998年発行の道路地図にはこのバイパスは記載されていないことから、道路の整備が着実に進んでいることを感じます。

なお、昨年9月の旅でもご紹介しましたが、美郷町役場及び邑智小学校対面の「ローソンポプラ」は三江線沿線では数少ないコンビニで、粕淵駅から歩いても500mほどです。余談ですが、昨年訪れた時は単なる(?)「ポプラ」でしたので、こんなところで業界再編の波というか、時の流れを感じました。

さて、美郷町(旧邑智町)の市街地から、国道375号線は北上し大田市へ向かうため、三江線沿いの道路は主要地方道川本波多線と変わります。こうした点に、三江線と人や物の流れが必ずしも合致していないように感じます。

しかし国道ではないものの、この道路も大半が2車線に整備され、ストレスなく走行することが出来ます。石見簗瀬駅の手前で道路は江の川を橋で渡り、三江線側を通ります。明塚駅には少し戻る形で、狭い道を行くことになります。

三江線の線路に沿う狭い道路
主要地方道を左折して、このような道を明塚駅に向けて走行します。右上に三江線の線路があり、手前が石見簗瀬駅方面です。江の川の三江線側の道路は、大部分がこうした対向不可の狭い道なので、列車の追いかけ撮影はお勧めできません。対岸の国道を利用すると、普通に走っていても列車を追い抜くことができるので、追いかけ撮影は対岸からをお勧めします。

明塚駅の外観
幸い対向車がないまま、明塚駅に到着しました。周囲は小さな集落で、広くはないものの耕地も見られました。

明塚駅
この区間は1937年(昭和12年)の開業ですが、明塚駅は後から設置(1967年(昭和42年))されたため、ちょっと近代的な装いです。

明塚駅駅の駅名板
12駅目、あと17駅です。この時点でまだ半分以下とは…心が折れそうになります。



16:石見簗瀬駅


明塚駅から来た道を戻り、再び主要地方道川本波多線を西に向かいます。石見簗瀬駅の集落付近はバイパスとして整備され、快調に走り過ぎてうっかり通過、旧道に下りて駅まで戻ります。

石見簗瀬の駅舎
石見川本~石見簗瀬間は1935年(昭和10年)の開業、1937年の浜原延伸までは終着駅でした。ここに来て、やっと味わい深い木造駅舎に出会うことができました。なお、駅から西に向かって、集落と耕地が広がっています。

石見簗瀬駅
交換駅の名残がある駅構内です。

石見簗瀬駅前の様子
「愛車」日産デイズとともに、駅前を撮影。駅前から東方向を望み、線路より向こう側の築堤にバイパス化された道路があります。駅前の道は旧道で、ほとんど車は通りませんでした。

石見簗瀬駅の駅名板
13駅目、あと16駅です。





17:乙原駅


再びバイパス化された主要地方道に戻ると、トンネルを抜け、あっという間に次の乙原集落です。快適なドライブでまたまた通り過ぎそうになります。ここも比較的まとまった集落で、その一番奥に乙原駅がありました。

乙原駅の外観
集落の奥、山際に駅がありました。

乙原駅
覆いかぶさるような木々で、昼でも薄暗い雰囲気の駅です。

乙原駅の駅名板
14駅目、あと15駅です。駅名板の後ろに少し見えるとおり、集落自体は明るくて開けています。



18:竹駅


快適な道路でしたが、竹駅の手前からは未改良区間に突入、対向不可の部分もあり要注意です。竹駅も未改良の道路沿いにありました。

竹駅の外観
駅付近に集落はなく、駅の山側に人家が1軒あります。この区間は1935年(昭和10年)の開業ですが、竹駅は後から設置され、1958年(昭和33年)の開設です。三江線にはこのように後から設置された駅が多く、ディーゼルカー投入に伴うサービス向上策だったのでしょう。

竹駅のホーム
山と江の川の間の非常に狭い場所に、道路と線路が通っています。

竹駅の駅名板
15駅目、あと14駅です。ついに半分を達成しました。ところで、実にシンプルな駅名です。「竹」という地名に由来しているようですが、そのロケーションとともに訪れたい駅のひとつでした。



19:木路原駅


木路原駅周辺、山際の線路と江の川の間に平地があり、集落があります。道路も再び2車線に整備され、バイパス化されています。

木路原駅
駅には山が迫っていますが、川側は集落となっています。

木路原駅の駅名板
16駅目、あと13駅です。



20:因原駅の江津側鉄橋で426D列車を撮影


木路原駅の次は石見川本駅ですが、昨年の旅で乗降しており、明日も降り立つ予定なので、今日は通過します。その次の因原駅を訪問する前に、鹿賀~因原間の鉄橋で列車を撮影することにします。

江の川の支流にかかる鉄橋で、西岸が道路、東岸(因原駅側)は堤防で、両側から撮影可能、因原駅からも遠い方の西側でも約800mなので、徒歩でも訪問できるお手軽撮影地です。

ところが因原の市街地を国道261号線で南下すると、撮影地への道路、県道295号線とは立体交差しており進入できず(徒歩の場合は階段あり。)、そのままトンネルに突入、大回りして撮影地に到達しましたが、425D浜原行は通過してしまった後でした。不覚でした。しかし本命は、因原13:51発の江津行なので、気を取り直して三脚を立てます。

因原駅付近の三江線の撮影地
撮影地です。奥が因原駅のある市街地です。鉄橋の向こう岸には「陸閘」と呼ばれる水門が設置されています。なお、この場所は道幅が妙に広くなっており、駐車しても大丈夫でしょう。

三江線の鉄橋(因原)にて撮影
426D江津行です。石見川本で長時間停車のうえ、列車番号が変わりましたが、午前中に作木口付近で撮影したのと同じ車両に追いつきました。なお、こちら側からは午後順光ですが、残念ながら今日は曇天、予報に反しなかなか天気は回復しません。(2017.5.13 13:53)  


もし列車利用で撮影をするならば、江津12:34~因原13:37→急ぎ足で移動、因原13:51発江津行を撮影、という案が考えられます。次の列車までの待ち時間が長いのが難点ですが、コンビニや道の駅がある点は救いでしょう。  



21:因原駅


撮影後は因原駅に向かいます。邑智郡川本町因原の市街地は、役場や高等学校のある川本の市街地より規模は小さそうですが、国道沿いにはドラッグストアやコンビニ(例によって「ローソンポプラ」)があり、隣接して「道の駅かわもと」もあります。国道261号線を南下すると邑南町(旧石見町)を経由して広島に通じており、交通の要衝です。

ちなみに大田と広島を結ぶ石見交通大田広島線「石見銀山号」2往復は、石見銀山、石見川本、因原を経由します。広島から石見川本までの所要時間は何と2時間、三江線と組み合わせると旅の幅が広がりそうです。

因原駅の駅舎
駅前通りは閑散としていますが、コンビニと道の駅は、因原駅のすぐ裏側に位置しており、そちらは自動車で立ち寄るお客さんが後を絶ちませんでした。駅舎は運送会社の事務所となっており、駅前広場の右側には大きな倉庫があり、本日も盛業中でした。

因原駅のホーム
元交換駅だった因原駅、現在は駅舎側のホームが使用されています。右側に道の駅の屋根が少し見えます。

因原駅の駅名板
17駅目、あと12駅です。


三江線・全駅訪問の旅(その4)


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ