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三江線・三次~江津まで完全乗車(その3)・・・江津本町駅の撮影地にて
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。
今年度末での廃止が決まった三江線、ほぼ全駅を車で訪問するという愚行を成し遂げた翌日は三江線列車に乗車、更に次の日は伯備線沿線で撮影をしながら各駅停車の旅を楽しみましたので、ご紹介します。
(今回の三江線乗車記は計3ページあります・・・その1・その2・その3)
三江線を乗り通し、2017年5月14日(日)14:54に江津駅に到着しました。ここからは、三江線の全駅訪問の最後の1駅、江津本町駅を訪問するとともに、その付近で折り返し江津15:15発の列車を撮影することにします。江津~江津本町間の営業キロは1.1㎞、徒歩でも問題ない距離ですが、撮影ポイントの探索が必要なため、タクシーを利用しました。
江津駅からは短距離ですが、タクシーに乗りました。 江津本町駅付近は古い町並みが残り、「江津本町甍(いらか)街道」として売り出し中(?)で、そこまでタクシーに乗ります。約5分、ワンメーター650円で到着です。
石州瓦の家々を手前にて、奥の高架線上を列車が行くという、有り勝ちな構図で撮影をしたいのですが、そのお立ち台がわかりません。ガラケー人間の私は役に立たず、同行のM氏にスマホで調べてもらいましたが、やはりはっきりしません。
まず適当に当たりを付け、観音寺というお寺さんの境内にお邪魔してみます。境内横の山からは高度的には良好ながら、木々に遮られて展望が利きません。(冬なら撮れそうですが。)列車の通過時刻が迫っています。
意を決して(?)境内から戻り、先ほど門前のお宅の前にいらっしゃって、ご挨拶した方に、撮影ポイントを尋ねることにしました。その方によると、境内で撮影する人もいたとのことですが、もう1か所、心当たりがあるそうで、誠に恐縮ながら近くまで案内していただきました。
そこは観音寺から100mほど線路寄り、建物の間の路地を抜けた擁壁の上でした。まさにここです!ありがとうございました!! (グーグルマップの表示は観音寺となっています)
右往左往したものの、親切な地元の方にご協力いただき、無事に間に合い撮影をすることができました。擁壁上は意外に広く、構図の選択肢もありそうでしたが、時間的な余裕はなく、見直すと反省点はありますが、良好な光線状態の中で撮影出来て良かったです。 なお、右側の丘をトンネルで抜けたところに江津本町駅があります。 (2017.5.14 15:16)
三江線の高架橋から、30mほどの場所にある路地を山側(北側)に入ります。
その先に階段があり、擁壁の上から町並みを見下ろすことができます。
撮影後はついでに「江津本町甍街道」の町並みを見物しつつ、江津本町駅に向かいます。「江戸期、北前船と幕府直轄の港として栄えた町並みを今に残す江津本町。石州瓦屋根の旧家や大正期の建築物、由緒ある寺社など見所が多い。」(三江線活性化協議会作成のパンフレットから抜粋)とのこと、その昔はここに港があったのでしょう。
しかしここ江津本町や、帰りに歩いた江津駅の東側は空き家や空き店舗も目立ちました。昨年の旅で、同行した本サイト「鉄宿!」管理人のP氏が、ビールの入手に苦労した話が実感されます。
どうやら江津市は西に向かって新しい住宅やショッピングセンター等のロードサイド店があり、それに対して東側は「都市のスポンジ化」が始まっているようです。何とか江津本町のこの懐かしい町並みを生かして、人を呼び込める工夫を考えたいものです。
駅などで配布されている三江線活性化協議会作成のパンフレットです。
そのパンプレット表紙と同じ風景がありました(当たり前ですが…。)。右の洋風建築は旧江津郵便局です。
江津本町の町並みから坂道を上り、森に囲まれた道を抜けると江津本町駅が「出現」します。対岸を除いて、駅から見える範囲に人家はありません。右の道路(県道112号線)はこのまま三江線と並行して東へ進みます。
江津の隣の駅がいきなり「秘境駅」的雰囲気満点とは、意表を突きます。ちなみに秘境駅ランキングは122位です。
線路脇には、江の川が迫っています。対岸も江津市です。
駅の江津側はトンネルです。河口付近には手前に江津バイパス、その向こうに山陰本線と国道9号線の橋が架かっています。
これで三江線全駅巡礼が満願成就です。最後の最後まで楽しむことのできた三江線でした。
江津駅に向かって歩いていると、ちょうど山陰本線329D列車益田行が、江の川鉄橋を通過していきました。下路式トラス橋を通る列車の撮影は、シャッターチャンスが難しいです。(2017.5.14 16:03)
江津駅に戻り、山陰本線で米子へ向かいます。
ちなみに三江線16:33発浜原行が3番線に停車中で、この列車も豪華2連でした。三江線、ここに来て2連化が進行しているようです。
2連で運行の16:33発浜原行。車内はガラガラでもったいない! もう一度、乗りたくなりました。
江津からは16:30発の米子行普通列車に乗車。米子行なので、さすがにキハ120はなく、キハ47かなと予想していたところ、何と快速用キハ126系の2連。しかも2両目の乗客は我々を含めてたったの5名で、ゆったりとした快適な旅です。
当初は途中の大田市から特急に乗り換えるという案もありましたが、そのままこの列車で終点の米子まで行くことにします。左側車窓からは小田駅付近までは日本海、宍道を過ぎると宍道湖の風景を楽しむことが出来ます。
しかし昨年の乗車時も感じたのですが、このキハ126系、側面窓ガラスが曇っていて眺めが今一歩なのです。潮風の影響とも考えられますが、残念な点です。
寂しい状態で江津を発車した米子行普通列車車内です。
大田市では特急に追い越されるため、19分間停車。駅舎内にキオスクがあるようで、ビールによる燃料補給に心が動きますが、夜の打ち上げに備えてここは我慢です。
閑散としていた車内は、出雲市からは空きボックスはなくなり、松江からは各ボックスに2~3名のお客さんが乗車、久々に日常的に利用されている鉄道の姿を見た思いです。
米子には19:48に到着。江津から米子までは、本日の主目的であった三江線の乗車時間に匹敵する、3時間以上の長い旅でした。
米子までワンマン運行でした。(右の列車)
我々が米子に着いた6分後に、「サンライズ出雲」東京行が到着。まだ1回しか乗ったことのない憧れの列車ですが、名古屋からの利用はハードルが高いです。
同行のM氏とともに米子での打ち上げでは、隠岐産「岩牡蠣」をいただきました。1個1180円となかなかのお値段ながら、その昔、釧路で食した厚岸産の牡蠣と並ぶ美味しさでした。 軽く1杯のつもりでしたが、気が付いたらやっぱり午後10時でした・・・。
駅前広場に面したホテルハーベストイン米子に宿泊。5階廊下突き当りから、 駅と駅前広場を望むことができました。
「ホテルハーベストイン米子」はトレインビューとして知られていますが、今回も日没後の到着、早朝の出発とあって特に線路側との指定はしませんでした。私が宿泊した518号室(5階)は線路側でしたが、この写真のとおり隣のバスターミナルビルが邪魔をしていて線路を眺めることはできませんでした。扇形庫や線路を見るなら、6階~8階に宿泊すると良さそうです。
ホテルと線路の位置関係はこんな感じです。上の階ほど、線路が見えやすくなりそうです。
●三江線の旅はこれでおしまいですが、米子から引き続き名古屋まで、青春18きっぷを使った乗り鉄&撮り鉄の旅は続きます。この続きは以下のページから、お楽しみください。
⇒続き:伯備線を乗り鉄&撮り鉄・本命は井倉鉄橋での撮影
今年度末での廃止が決まった三江線、ほぼ全駅を車で訪問するという愚行を成し遂げた翌日は三江線列車に乗車、更に次の日は伯備線沿線で撮影をしながら各駅停車の旅を楽しみましたので、ご紹介します。
(今回の三江線乗車記は計3ページあります・・・その1・その2・その3)
江津本町駅付近で撮影
三江線を乗り通し、2017年5月14日(日)14:54に江津駅に到着しました。ここからは、三江線の全駅訪問の最後の1駅、江津本町駅を訪問するとともに、その付近で折り返し江津15:15発の列車を撮影することにします。江津~江津本町間の営業キロは1.1㎞、徒歩でも問題ない距離ですが、撮影ポイントの探索が必要なため、タクシーを利用しました。
江津駅からは短距離ですが、タクシーに乗りました。 江津本町駅付近は古い町並みが残り、「江津本町甍(いらか)街道」として売り出し中(?)で、そこまでタクシーに乗ります。約5分、ワンメーター650円で到着です。
石州瓦の家々を手前にて、奥の高架線上を列車が行くという、有り勝ちな構図で撮影をしたいのですが、そのお立ち台がわかりません。ガラケー人間の私は役に立たず、同行のM氏にスマホで調べてもらいましたが、やはりはっきりしません。
まず適当に当たりを付け、観音寺というお寺さんの境内にお邪魔してみます。境内横の山からは高度的には良好ながら、木々に遮られて展望が利きません。(冬なら撮れそうですが。)列車の通過時刻が迫っています。
意を決して(?)境内から戻り、先ほど門前のお宅の前にいらっしゃって、ご挨拶した方に、撮影ポイントを尋ねることにしました。その方によると、境内で撮影する人もいたとのことですが、もう1か所、心当たりがあるそうで、誠に恐縮ながら近くまで案内していただきました。
そこは観音寺から100mほど線路寄り、建物の間の路地を抜けた擁壁の上でした。まさにここです!ありがとうございました!! (グーグルマップの表示は観音寺となっています)
右往左往したものの、親切な地元の方にご協力いただき、無事に間に合い撮影をすることができました。擁壁上は意外に広く、構図の選択肢もありそうでしたが、時間的な余裕はなく、見直すと反省点はありますが、良好な光線状態の中で撮影出来て良かったです。 なお、右側の丘をトンネルで抜けたところに江津本町駅があります。 (2017.5.14 15:16)
三江線の高架橋から、30mほどの場所にある路地を山側(北側)に入ります。
その先に階段があり、擁壁の上から町並みを見下ろすことができます。
撮影後はついでに「江津本町甍街道」の町並みを見物しつつ、江津本町駅に向かいます。「江戸期、北前船と幕府直轄の港として栄えた町並みを今に残す江津本町。石州瓦屋根の旧家や大正期の建築物、由緒ある寺社など見所が多い。」(三江線活性化協議会作成のパンフレットから抜粋)とのこと、その昔はここに港があったのでしょう。
しかしここ江津本町や、帰りに歩いた江津駅の東側は空き家や空き店舗も目立ちました。昨年の旅で、同行した本サイト「鉄宿!」管理人のP氏が、ビールの入手に苦労した話が実感されます。
どうやら江津市は西に向かって新しい住宅やショッピングセンター等のロードサイド店があり、それに対して東側は「都市のスポンジ化」が始まっているようです。何とか江津本町のこの懐かしい町並みを生かして、人を呼び込める工夫を考えたいものです。
駅などで配布されている三江線活性化協議会作成のパンフレットです。
そのパンプレット表紙と同じ風景がありました(当たり前ですが…。)。右の洋風建築は旧江津郵便局です。
江津本町の町並みから坂道を上り、森に囲まれた道を抜けると江津本町駅が「出現」します。対岸を除いて、駅から見える範囲に人家はありません。右の道路(県道112号線)はこのまま三江線と並行して東へ進みます。
江津の隣の駅がいきなり「秘境駅」的雰囲気満点とは、意表を突きます。ちなみに秘境駅ランキングは122位です。
線路脇には、江の川が迫っています。対岸も江津市です。
駅の江津側はトンネルです。河口付近には手前に江津バイパス、その向こうに山陰本線と国道9号線の橋が架かっています。
これで三江線全駅巡礼が満願成就です。最後の最後まで楽しむことのできた三江線でした。
江津駅に向かって歩いていると、ちょうど山陰本線329D列車益田行が、江の川鉄橋を通過していきました。下路式トラス橋を通る列車の撮影は、シャッターチャンスが難しいです。(2017.5.14 16:03)
米子で祝杯&宿泊
江津駅に戻り、山陰本線で米子へ向かいます。
ちなみに三江線16:33発浜原行が3番線に停車中で、この列車も豪華2連でした。三江線、ここに来て2連化が進行しているようです。
2連で運行の16:33発浜原行。車内はガラガラでもったいない! もう一度、乗りたくなりました。
江津からは16:30発の米子行普通列車に乗車。米子行なので、さすがにキハ120はなく、キハ47かなと予想していたところ、何と快速用キハ126系の2連。しかも2両目の乗客は我々を含めてたったの5名で、ゆったりとした快適な旅です。
当初は途中の大田市から特急に乗り換えるという案もありましたが、そのままこの列車で終点の米子まで行くことにします。左側車窓からは小田駅付近までは日本海、宍道を過ぎると宍道湖の風景を楽しむことが出来ます。
しかし昨年の乗車時も感じたのですが、このキハ126系、側面窓ガラスが曇っていて眺めが今一歩なのです。潮風の影響とも考えられますが、残念な点です。
寂しい状態で江津を発車した米子行普通列車車内です。
大田市では特急に追い越されるため、19分間停車。駅舎内にキオスクがあるようで、ビールによる燃料補給に心が動きますが、夜の打ち上げに備えてここは我慢です。
閑散としていた車内は、出雲市からは空きボックスはなくなり、松江からは各ボックスに2~3名のお客さんが乗車、久々に日常的に利用されている鉄道の姿を見た思いです。
米子には19:48に到着。江津から米子までは、本日の主目的であった三江線の乗車時間に匹敵する、3時間以上の長い旅でした。
米子までワンマン運行でした。(右の列車)
我々が米子に着いた6分後に、「サンライズ出雲」東京行が到着。まだ1回しか乗ったことのない憧れの列車ですが、名古屋からの利用はハードルが高いです。
【乗車記録】 ・三次10:02→石見川本12:18 キハ120-310 2両 ・石見川本13:45→江津14:54 キハ120-357 2両 ・江津16:30→米子19:48 キハ126-3 2両 |
同行のM氏とともに米子での打ち上げでは、隠岐産「岩牡蠣」をいただきました。1個1180円となかなかのお値段ながら、その昔、釧路で食した厚岸産の牡蠣と並ぶ美味しさでした。 軽く1杯のつもりでしたが、気が付いたらやっぱり午後10時でした・・・。
駅前広場に面したホテルハーベストイン米子に宿泊。5階廊下突き当りから、 駅と駅前広場を望むことができました。
「ホテルハーベストイン米子」はトレインビューとして知られていますが、今回も日没後の到着、早朝の出発とあって特に線路側との指定はしませんでした。私が宿泊した518号室(5階)は線路側でしたが、この写真のとおり隣のバスターミナルビルが邪魔をしていて線路を眺めることはできませんでした。扇形庫や線路を見るなら、6階~8階に宿泊すると良さそうです。
ホテルと線路の位置関係はこんな感じです。上の階ほど、線路が見えやすくなりそうです。
●三江線の旅はこれでおしまいですが、米子から引き続き名古屋まで、青春18きっぷを使った乗り鉄&撮り鉄の旅は続きます。この続きは以下のページから、お楽しみください。
⇒続き:伯備線を乗り鉄&撮り鉄・本命は井倉鉄橋での撮影