三江線・三次~江津まで完全乗車(その2)昼食どきの石見川本駅にて1時間半

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三江線・三次~江津まで完全乗車(その2)・・・昼食どきの石見川本駅にて1時間半

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

今年度末での廃止が決まった三江線、ほぼ全駅を車で訪問するという愚行を成し遂げた翌日は三江線列車に乗車、更に次の日は伯備線沿線で撮影をしながら各駅停車の旅を楽しみましたので、ご紹介します。

(今回の三江線乗車記は計3ページあります・・・その1その2その3



(本格的なコンビニは一軒もなく、「かないや」という山崎ショップがあるくらいです。)





石見川本駅を1時間半、徘徊


乗車中の424D列車は石見川本が終点です。12:18に到着し、同じ車両がそのまま約1時間半後の石見川本13:45発江津行となります。

しかしその間の車両は締切扱いとなり、車内に留まることはできません。江津行の車内が開放され乗車することができるのは、13:25頃とのことです。多くのお客さん同様、我々も駅周辺を徘徊することにします。

キハ120-310車内
石見川本駅で全員退去、キハ120-310車内です。降車時には駅改札口ではなく、車両の出口で「乗車券拝見」が行われます。

石見川本駅構内
石見川本駅跨線橋には窓がありませんが、隙間があったのでそこから撮影。西側(左側)はすぐに江の川で、駅の東側(右側)が市街地です。

石見川本駅の駅舎
石見川本にはコンビニはなく、少ない飲食店の中には日曜日休業の店もあります。そのためか、駅舎前では「うどん」(500円)の炊き出し(???)が行われています。しかし、瞬時に売り切れてしまい、我々が食すことはできませんでした。なお駅前には観光バスの姿もあり、一部区間を列車に乗るツアーもあるようです。

石見交通の路線バス時刻表(石見川本駅)
石見銀山経由で大田市まで石見交通の路線バスが運行されています。ところが、昼の便は列車到着(12:18)の3分前(12:15)に出発してしまいます。大田市駅での列車接続の都合もありましょうが、余りに無情なダイヤ。12:09に発車してしまう特急便もしかり。最早手遅れですが、活性化協議会として打つ手はあったのでは・・・。

石見川本駅の食事情報の表示(昼食時)
駅前の空き店舗を利用した休憩所では、無料でお茶がいただけます。駅員あるいは乗務員にこのような可愛い子がいるワケではないので、念のため。そちら方面に造詣が深いM氏によると、トミーテック製(?)のキャラクターではないそうです。また、5店の飲食店が本日休業ということは、他に6店舗が営業しているようです。


廃線まで1年を切り、石見川本は盛り上がりを見せています。期間限定とは言え、昼食時に時間を持て余したお客さんが駅周辺をウロウロするのですから、これはビジネスチャンスです。そして石見川本の町を全国に宣伝する最後にして、最大のチャンスとも言えましょう。

JRもそろそろ記念乗車券やグッズなど販売すると、「ボロい儲け」となることでしょう。下品な表現で失礼しましたが、「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」の「三方よし」(近江商人の教えだったかな?)で、決して悪いことではないと思いますが・・・。

石見川本駅の駅前の様子
とは言え、駅周辺には閉店したお店もあり、全体的には閑散としています。なお空き店舗を利用した休憩所は左端です。

石見川本駅の外観
江の川の堤防から石見川本駅を眺めます。我々は南側の踏切から大回りしてここに来ましたが、駅の北側には線路をアンダーパスする歩道がありました。そちらの方が駅から近くて、便利です。

石見川本駅の構内で休止するキハ120
少し北側から駅を撮影。列車はエンジンを切り、静かな構内です。 (2017.5.14 12:50)  市街地へ戻ると、酒屋(贈答品の店「おき」)を発見。ビールを入手、地酒でも買って帰りたいところですが、まだ旅の中盤なので我慢します。


さらに西日本名物ベスト電器を「発見」。町の電気店といった風情の石見川本店ですが、残量が心配だったSDカードを入手出来て幸いでした。ベスト電器といえば、学生時代、長崎出身の友人が「ベスト電器は日本一だ!」と自慢していたのを思い出しましたが、ヤマダ電機の子会社化でこれからどうなるのでしょうか。

駅に戻り、待合室でビールと三次駅で入手しておいた助六で昼食。繰り返しですが、石見川本では昼食難民となる恐れがあり、要注意です。末期数年の江差駅前商店のように、駅弁でも販売すれば売れることでしょう。私なら、コンビニおにぎりや助六を既に所持していても、迷わず購入します。

石見川本駅発の江津行きキハ120
三次からの車両がそのまま江津行になります。

神楽ラッピング車両キハ120-310
2両目は神楽ラッピング車両キハ120-310です。沿線で神楽などの伝統芸能が盛んなことに由来し、三江線の活性化に資するべく「三江線神楽キャンペーン」が実施されたこともありました。

石見みえ(石見川本駅にて)
「石見みえ」さんと言うのですね。・・・鮎かぁ。おいしそう。是非ともまた乗りに来たいです。





江津へ


さて列車は予定の13:25の2~3分前には扉が開き、並んでいたお客さんが乗車し、ボックス席はすぐに埋まります。我々は既に側面車窓は十分に堪能したので、ボックス席はお譲りして最前部ロングシートに着席します。お客さんの数は多少減ったようにも感じますが、ロングシート部分を含めて程よく座席は埋まっています。

キハ120(石見川本駅にて)
425D列車浜原行(左)が到着すると、入れ替わるように江津行が発車します。浜原行のお客さんは片手で数えられる程度でした。(2017.5.14 13:43)

田津~川戸間の前面車窓
田津~川戸間の前面車窓。列車追いかけ隊は、自動車2台、バイクも2台です。何度も申し上げますが、並走する道路は狭いので、運転には十分お気を付けください。(2017.5.14 14:19)

川戸駅の陸閘
川戸駅を出発すると陸閘(りっこう、りくこう=巨大な水門、江の川の増水時に締め切り、町への浸水を防ぐ。)がありました。こうした陸閘は、三江線には5か所あるそうです。(2017.5.14 14:24)


別記事(三江線全駅訪問の旅)でもご紹介した、川戸駅を出発してすぐの江の川支流を渡る鉄橋。対岸や桜江大橋からは、午前中早めの列車が順光で撮影できそうです。 (2017.5.14 14:25)

川平~千金間の前面展望
川平~千金間の前面展望、この道を代替バスが走るのでしょうか。(2017.5.14 14:42)


江津のひとつ手前、江津本町では意外に多くの方が下車、「甍街道」として古い町並みが最近売り出し中(?)のようですが、皆さん、そちらへ向かうのでしょうか。なお、三江線全駅訪問、最後に残った江津本町は後ほど訪れることにします。

三江線の運賃表示
三次から江津まで1940円、営業キロ108.9㎞です。

江津駅に到着した三江線のキハ120
14:54、終点江津駅に到着した列車は2両編成のまま、折り返し15:15発429D列車三次行になります。昨年の旅では429D列車は単行でしたが、こちらも2両化されたようです。

江津本町の表示のある廃止前の江津駅名板
「ごうつほんまち」の表示も来年3月までです。


続き三次~江津まで完全乗車(その3)・江津本町駅の撮影地にて


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