名門大洋フェリーに乗船した時の体験記事

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松浦鉄道乗車と軍艦島訪問記(その6)・・・名門大洋フェリーの新門司港~大阪南港に乗船

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は本サイト「鉄宿!」管理人であるP氏とともに旅した松浦鉄道と長崎軍艦島訪問の記録です。

名古屋から佐世保まで移動
松浦鉄道の乗り鉄
大村線に乗車して長崎へ
軍艦島の上陸ツアーに参加
長崎本線の各駅停車に乗って博多・小倉へ
⇒名門大洋フェリーの新門司港~大阪南港に乗船(←今ここ
京終駅で撮影してから帰宅





フェリーで大阪へ


博多駅で本サイト「鉄宿!」管理人P氏と別れた後は名古屋へ帰るのみです。その復路は青春18きっぷを利用した山陽本線~東海道本線在来線の旅を予定していました。

しかし7月上旬の豪雨被害により山陽本線は寸断されたままで、代行バスが運行されているものの、時間がかかるうえに呑気に18きっぷで旅している場合ではないでしょう。

そこで今回は新門司港から大阪南港までフェリーに乗ってみることにしました。かつては北海道や九州・四国方面への旅にフェリーを利用したものですが、最近は時間的な余裕がなくなったのかすっかり足が遠のいてしまいました。

久々となるフェリーの旅、名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」利用で新門司港19:50発、大阪南港は翌朝8:30の到着予定です。なおこの航路は基本的に2往復の運航で大阪南港発も新門司港発と同一時刻の発着、もう1便は17:00発で翌朝5:30着となります。

社名はかつて名古屋・大阪~新門司を運航していた「名門カーフェリー」と、大阪~苅田を運航していた「大洋フェリー」に由来しており、1984年に合併して誕生したものです。名古屋に発着していたとは意外だった一方で、親近感もわいてきます。

北九州から関西方面へは他に「阪九フェリー」も夜行便で2往復を運航していますが、新門司港から1往復が泉大津発着、1往復が神戸発着と運航区間が名門大洋フェリーとは微妙に異なっています。


小倉駅から無料連絡バスに40分ほど乗車して新門司港ターミナルに到着します。北九州市門司区に所在していますが、最寄りと思われる門司駅からは山を越えて直線距離約6kmの場所に位置しており要注意です。また阪九フェリーの新門司港とは2㎞近く離れているのでこれまた注意が必要です。(2018.9.1 19:19)


こちらが乗船する「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」です。2015年就航の新しい船で全長は183mあり、この乗船デッキからは全貌を眺めることができません。出航を前にして次々とトラックが船内に吸い込まれていきます。山陽本線不通の影響もあるのかも知れません。(2018.9.1 19:23)


本日は午前中の軍艦島に続いて船の旅となります。新門司港を出港は19:50、周囲は港湾施設に囲まれた殺風景な場所ですが、ターミナル職員の方々によるお見送りが旅情を盛り上げさせてくれます。…しかし同じ頃、小倉駅20:17発の新幹線「のぞみ号」に乗れば当日中に名古屋に着くことができました。


「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」の船内案内です。6階中央に案内所と売店があり、左下にレストランがあります。スイート(特別室)からエコノミー(2等室)までの階級社会ですが、お手洗付の個室ファーストA(1等洋室)でも13470円(通常期・2~3名定員の1名あたり)と手の出ないお値段ではありません。


レストランがあります。私は利用しなかったので、入口付近だけご紹介します。


朝、夕共にバイキング方式です。家族旅行やグループ旅行なら楽しいひと時が過ごせそうです。




レストラン等の営業案内と本四連絡橋の通過時刻です。橋はライトアップされているとのことですが、午前1時や3時に起きているのはさすがに難しいです。


客室並ぶ区画の廊下はホテルのようです。


私が利用したのはファーストS(シングルルーム)です。通常11110円のところインターネット予約割引で8730円と格安、お手洗いやシャワーは付いていませんがホテルに近い空間です。


洋上ながらテレビも綺麗に映りました。エアコンも個別に設定できて快適です。


洗面台は室内にあります。


浴衣とタオル、歯ブラシも付いています。

小倉駅弁「牛タン弁当」(北九州駅弁)
ひとりでレストランは寂しいので、夕食は例によって「ビールと駅弁」です。小倉駅弁の「牛タン弁当」(㈱北九州駅弁・1050円)です。仙台以外にもあるのですね。さっぱりしていて美味しくいただきました。


船内ということを忘れるほどに静かで揺れはなく(立てた鉛筆も倒れなさそう)、船酔いの心配は皆無です。本日は学生団体や旅行ツアーの団体客もいて賑わっていましたが、個室ということもあり静かで非常に快適な一晩でした。欲を言えば窓がない点は残念でしたが、夜などは周囲の風景はほぼ漆黒の闇(海)なので、窓があっても意味はないかも知れません。

車窓風景については列車の旅には全く及びません。狭くて揺れながらも風景が近くて、常に旅を感じることができた個室寝台車を手軽に楽しむことができなくなったのは、今更ながらつくづく残念に思いました。「供食体制」は列車の旅とは比較ならないくらい充実していました。

売店があり飲料や菓子類はとても充実。しかしおにぎりやパンといった軽食は無いか数量限定だったので、夜食や朝食を軽く済ます方は予め用意をおススメします。なお新門司港近くにコンビニは見当たらず、徒歩のお客さんは連絡バスの乗車前に用意しておいた方がよさそうです。


明石海峡大橋の下を通過しました。左側が淡路島、右が明石市です。案内板の7:10より早い時間の通過でした。(2018.9.2 6:55)


ファンネルマークは「MT」の文字がデザインされたものです。広大なデッキは7階と8階部分にあります。


大阪南港のフェリーターミナルは他にもありますが、名門大洋フェリーはニュートラムのフェリーターミナル駅至近の場所にターミナルがあります。港には同じ名門大洋フェリーの「フェリーきょうとⅡ」(左)と四国開発フェリーの「おれんじ7」(右)が停泊していました。


大阪南港に到着です。船からは大型トラックが次々と出てきます。こうして眺めていると貨物輸送が主体で旅客はおまけのようにも思えます。(2018.9.2 8:34)


ニュートラムのフェリーターミナル駅から眺めた「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」です。駅からフェリーのターミナルビルへも人道橋で接続されていて便利です。


【乗車記録】

・新門司港19:50→大阪南港8:30  フェリーきたきゅうしゅうⅡ


京終駅で撮影してから帰宅


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