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新潟地区の115系撮影と関電トロリーバスの乗車記(その6)・・・黒部のトロリーバス
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は最後の活躍を続ける新潟地区の115系撮影と、電気バスへの置き換えに伴い今年限りの運行となった関電トロリーバスの乗車記です。
⇒分水~寺泊駅間で115系の撮影
⇒信濃川橋梁で115系を撮影
⇒焼島駅でDE10を撮影
⇒115系の快速に乗車して高田へ
⇒しなの鉄道の黒姫にて撮影
⇒黒部のトロリーバスの廃止前に乗車(←今ここ)
⇒信濃大町から名古屋へ帰宅
立山黒部アルペンルートの大町トンネルを通るトロリーバスについては、昨年(2017年)8月28日付で関西電力から「関電トンネルトロリーバス事業にかかる鉄道事業廃止の届出を北陸信越運輸局に行いました。」との発表があり、2019年4月からは電気バスによる運行に変わるとのこと。
国内で現存のトロリーバスは同じくアルペンルートの立山トンネルと2か所だけの貴重な存在でした。実質的にバス路線としては変わりなく運行されるものの、「鉄」としては無軌条電車としての「鉄道事業廃止」の文字は非常に気になります。
そこで2018年8月25日(土)、しなの鉄道北しなの線黒姫付近で撮影活動を行った後に長野からバスに乗り扇沢を目指し、最後の年を迎えた関西電力トロリーバスに乗車することにしました。

午前10時頃の長野駅在来線コンコース内売店「科の木」には各種駅弁が勢ぞろいしていました。もちろん昼食用に1個購入します。

長野駅東口駅前広場から発車する扇沢行特急バスに乗車、10:30に発車して国道19号線、白馬長野道路、大町街道、信濃大町駅を経由して終点の扇沢には12:15の到着です。夏休みの土曜日とあって補助席を使用し満席に近い盛況でした。片道2600円は距離の割に高い印象ですが、東京から新幹線とこのバスを利用することで、アルペンルートの入口まで3時間余りで到達することができます。なお途中の小川村等にも停留所がありましたが、信濃大町駅まで乗降客はいませんでした。

終点の扇沢駅です。大町までの晴天が一変し雨模様です。トロリーバスの廃止後は鉄道としての「駅」ではなくなります。トロリーバスやバスの乗車券売場は1階、トロリーバスの改札口は2階、トロリーバスのホームは3階にあります。

「トロバスラストイヤー」と銘打ったキャンペーン中で、乗車券も記念券仕様となっています。9月以降は300型の図柄の乗車券となります。

500円で台紙とレプリカ記念券のセットが販売されています。本日使用した乗車券をセットすると100型・200型・300型の3種の記念券がコンプリートできるという、蒐集欲を満足させる粋な計らいです。

写真は関電トンネルトロリーバス100型です。立山黒部アルペンルートの訪問はこの時以来で33年振りです。モノコック車体が懐かしい100型は1964年(昭和39年)の開業時から、増備型の200型は1969年(昭和44年)から導入され、1996年(平成8年)に現在の300型に置き換えられるまで活躍しました。(1985.8.5)

現地ではオリジナルチョロQが1個1000円で販売されています。この100型の他に300型もあります。小さいながらも集電装置など100型トロリーバスの特徴が余すことなく再現されています。

現在運行されているのは300型で15両が在籍しています。VVVFインバータ制御という点が鉄道車両的です。「トロバスラストイヤー」のラッピングが施されています。 (2018.8.25 12:16)

扇沢駅は乗車と降車でホームが分けられています。発車の5分ほど前に改札が始まります。12:30の「列車」は5両編成での運行。もちろん連結はしていませんが、運転台の無線から「5両編成」との言葉が聞こえてきました。この便は立ち客多数の盛況でした。 (2018.8.25 12:28)

路線距離6.1㎞(うちトンネル5.4㎞)、乗車時間16分で終点の黒部ダムに到着です。 (2018.8.25 12:47)

黒部ダム駅はトンネル内にあり乗降が同一ホームです。次の発車まで待機中の5両編成の列車です。中扉が外吊りであるところが一般のバスと違います。(2018.8.25 12:52)

黒部ダム駅から220段の階段を上るとダム展望台に至ります。ダムは1963年(昭和38年)に完成、高さ186m、10月15日まではこのように観光用で放水が実施されています。川底が削れるのを防ぐため霧状にして放水しているそうです。展望台の下にはレストハウスがあり売店と喫茶コーナーがあります。(2018.8.25 13:10)

ダム堰堤から望む新展望広場と外階段です。こうして改めて眺めると高所恐怖症でなくても、怖くなる階段です。
新展望広場の端の人影のない場所にベンチがありましたので、「ビールと駅弁」でお昼にします。長野駅弁「あぶら豚の蕎麦みそ弁当」(㈱デリクックちくま・1000円)は、信州味噌で味付けされた豚バラ肉と野沢菜飯が美味しいお弁当でした。
生憎の曇天で途中から雨模様となってしまいましたが、33年振りに訪れた黒部ダムは(トロリーバスが目的で期待していなかったということもあり・・・)素晴らしく心打たれるものがありました。
本日は再びトロリーバスに乗り扇沢まで戻ります。次の機会にはアルペンルートを長野から富山まで走破したいものです。

復路は300型303号車に乗りました。

駅員さんのお見送りで先頭車から順次発車します。今回は立ち席ながら運転台のすぐ後ろを確保することができました。(2018.8.25 15:06)

トンネル内は「単線」でスタフ閉塞により運行しています。長野県と富山県の県境と難工事であった破砕帯にあたる場所には電光掲示板が設置されています。(2018.8.25 15:08)

トンネルの途中に交換所があり黒部ダム行が停車していました。(2018.8.25 15:10)

扇沢駅付近のみ地上となっています。こちら側は激しい雨でした。

扇沢でバスに乗り換えて信濃大町駅に到着。下界は真夏の晴天でした。
⇒次:信濃大町から名古屋へ帰宅
⇒分水~寺泊駅間で115系の撮影
⇒信濃川橋梁で115系を撮影
⇒焼島駅でDE10を撮影
⇒115系の快速に乗車して高田へ
⇒しなの鉄道の黒姫にて撮影
⇒黒部のトロリーバスの廃止前に乗車(←今ここ)
⇒信濃大町から名古屋へ帰宅
扇沢からトロリーバス乗車
立山黒部アルペンルートの大町トンネルを通るトロリーバスについては、昨年(2017年)8月28日付で関西電力から「関電トンネルトロリーバス事業にかかる鉄道事業廃止の届出を北陸信越運輸局に行いました。」との発表があり、2019年4月からは電気バスによる運行に変わるとのこと。
国内で現存のトロリーバスは同じくアルペンルートの立山トンネルと2か所だけの貴重な存在でした。実質的にバス路線としては変わりなく運行されるものの、「鉄」としては無軌条電車としての「鉄道事業廃止」の文字は非常に気になります。
そこで2018年8月25日(土)、しなの鉄道北しなの線黒姫付近で撮影活動を行った後に長野からバスに乗り扇沢を目指し、最後の年を迎えた関西電力トロリーバスに乗車することにしました。

午前10時頃の長野駅在来線コンコース内売店「科の木」には各種駅弁が勢ぞろいしていました。もちろん昼食用に1個購入します。

長野駅東口駅前広場から発車する扇沢行特急バスに乗車、10:30に発車して国道19号線、白馬長野道路、大町街道、信濃大町駅を経由して終点の扇沢には12:15の到着です。夏休みの土曜日とあって補助席を使用し満席に近い盛況でした。片道2600円は距離の割に高い印象ですが、東京から新幹線とこのバスを利用することで、アルペンルートの入口まで3時間余りで到達することができます。なお途中の小川村等にも停留所がありましたが、信濃大町駅まで乗降客はいませんでした。

終点の扇沢駅です。大町までの晴天が一変し雨模様です。トロリーバスの廃止後は鉄道としての「駅」ではなくなります。トロリーバスやバスの乗車券売場は1階、トロリーバスの改札口は2階、トロリーバスのホームは3階にあります。

「トロバスラストイヤー」と銘打ったキャンペーン中で、乗車券も記念券仕様となっています。9月以降は300型の図柄の乗車券となります。

500円で台紙とレプリカ記念券のセットが販売されています。本日使用した乗車券をセットすると100型・200型・300型の3種の記念券がコンプリートできるという、蒐集欲を満足させる粋な計らいです。

写真は関電トンネルトロリーバス100型です。立山黒部アルペンルートの訪問はこの時以来で33年振りです。モノコック車体が懐かしい100型は1964年(昭和39年)の開業時から、増備型の200型は1969年(昭和44年)から導入され、1996年(平成8年)に現在の300型に置き換えられるまで活躍しました。(1985.8.5)

現地ではオリジナルチョロQが1個1000円で販売されています。この100型の他に300型もあります。小さいながらも集電装置など100型トロリーバスの特徴が余すことなく再現されています。

現在運行されているのは300型で15両が在籍しています。VVVFインバータ制御という点が鉄道車両的です。「トロバスラストイヤー」のラッピングが施されています。 (2018.8.25 12:16)

扇沢駅は乗車と降車でホームが分けられています。発車の5分ほど前に改札が始まります。12:30の「列車」は5両編成での運行。もちろん連結はしていませんが、運転台の無線から「5両編成」との言葉が聞こえてきました。この便は立ち客多数の盛況でした。 (2018.8.25 12:28)

路線距離6.1㎞(うちトンネル5.4㎞)、乗車時間16分で終点の黒部ダムに到着です。 (2018.8.25 12:47)

黒部ダム駅はトンネル内にあり乗降が同一ホームです。次の発車まで待機中の5両編成の列車です。中扉が外吊りであるところが一般のバスと違います。(2018.8.25 12:52)

黒部ダム駅から220段の階段を上るとダム展望台に至ります。ダムは1963年(昭和38年)に完成、高さ186m、10月15日まではこのように観光用で放水が実施されています。川底が削れるのを防ぐため霧状にして放水しているそうです。展望台の下にはレストハウスがあり売店と喫茶コーナーがあります。(2018.8.25 13:10)

ダム堰堤から望む新展望広場と外階段です。こうして改めて眺めると高所恐怖症でなくても、怖くなる階段です。
長野駅弁「あぶら豚の蕎麦みそ弁当」を食す
新展望広場の端の人影のない場所にベンチがありましたので、「ビールと駅弁」でお昼にします。長野駅弁「あぶら豚の蕎麦みそ弁当」(㈱デリクックちくま・1000円)は、信州味噌で味付けされた豚バラ肉と野沢菜飯が美味しいお弁当でした。

黒部ダム駅から再びトロリーバスに乗車
生憎の曇天で途中から雨模様となってしまいましたが、33年振りに訪れた黒部ダムは(トロリーバスが目的で期待していなかったということもあり・・・)素晴らしく心打たれるものがありました。
本日は再びトロリーバスに乗り扇沢まで戻ります。次の機会にはアルペンルートを長野から富山まで走破したいものです。

復路は300型303号車に乗りました。

駅員さんのお見送りで先頭車から順次発車します。今回は立ち席ながら運転台のすぐ後ろを確保することができました。(2018.8.25 15:06)

トンネル内は「単線」でスタフ閉塞により運行しています。長野県と富山県の県境と難工事であった破砕帯にあたる場所には電光掲示板が設置されています。(2018.8.25 15:08)

トンネルの途中に交換所があり黒部ダム行が停車していました。(2018.8.25 15:10)

扇沢駅付近のみ地上となっています。こちら側は激しい雨でした。

扇沢でバスに乗り換えて信濃大町駅に到着。下界は真夏の晴天でした。
【乗車記録】 ・ 長野駅東口10:30→扇沢12:15 (アルピコ交通バス) ・扇沢12:30→黒部ダム12:46 (関西電力トロリーバス) ・黒部ダム15:05→扇沢15:21 (関西電力トロリーバス) ・扇沢15:30→信濃大町駅16:05 (関電アメックス・北アルプス交通バス) |
長野~松本周辺の鉄道の見えるホテル一覧
宿泊施設 | 見える路線 | 特 徴 |
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ホテルメルパルク長野 | 北陸新幹線、飯山線、しなの鉄 | シングルルームの方が良く見える。部屋が広くて非常に快適。 |
チサングランド長野 | 北陸新幹線、飯山線、しなの鉄道 | 在来線側が良く見える。長野でトレインビューに泊まるなら第一候補。 |
ホテルモンターニュ松本 | 中央本線 | 松本駅徒歩すぐ。コンビニが無い出口のため、駅構内のコンビニ利用の事。 |
ホテルルートインコート安曇野豊科駅南 | 大糸線(北アルプス線) | 駅から歩いてわずか。観光の拠点にも最適。 |
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