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今人気のレストラン列車と言えば、伊豆クレイルとかしなの鉄道のろくもんなどの「高級路線」で知られています。しかし、庶民派のレストラン列車も、けっこう面白いです。
2016年に、その庶民派である明知鉄道の寒天列車や養老鉄道の薬膳列車に試しに乗ってみたところ、お料理も美味しいし、まず鉄道ファンが他に乗り込んでこない状況というのが、なんとも不思議な感じがして、ちょっとハマりそうです・笑。
で、今回、養老鉄道の食堂列車の始発駅と同じ大垣駅を出発する、樽見鉄道にも乗ってみようという事になって、岐阜県までやってまいりました。
ちなみに2016年は今回の樽見鉄道、前述の養老鉄道、そして本格的レストラン列車の観光列車ながら(長良川鉄道)に乗りましたから、何の因果か1年で岐阜県旅行を夫婦で3回もしたことになります。岐阜県から、表彰状でも頂きたい気分です(^^♪
上の写真は、始発の大垣駅にて記念撮影したものです。この手の食堂車に一人で乗車すると、かなり寂しい雰囲気がにじみ出てしまうので、カップルで乗るのが最適です。妻が私の趣味に付き合ってくれても嫌な顔をしないのは、レストラン列車が女性の心を掴むからだと思います。
【目次】
⇒樽見鉄道のしし鍋列車の予約と乗車まで
⇒本巣駅で食堂車に乗り換え
⇒これが樽見鉄道のしし鍋列車の食事の全記録だ
⇒樽見鉄道の沿線のみどころなど
⇒うすずみ温泉に移動して極楽気分に
⇒樽見鉄道のレストラン列車の公式ページ
まず最初に、樽見鉄道のしし鍋列車(冬季12月~3月運行)と、薬草列車(4月~11月運行)の、予約方法からです。予約は上記の樽見鉄道の公式ホームページにアクセスして、電話にて申し込んでください。それ以外の方法はありません。
予約をすると、旅行の2~3週間前までに、振込用紙が送られてきますので、郵便局から振り込みをします。振込後に、下記のような乗車案内と乗車券が送られてきますので、案内の指示に従ってくださいね。特段、難しい事はありません。
なお、ホームページでは最低催行人数は25名以上と表記されていますが、今回私が乗り込んだしし鍋ランチは、私たちを含めて9名しかいませんでした。もしかしたら25名未満でも、状況によっては運行するのかもしれません。
ただ、今回のランチコースには、毎日新聞岐阜版の記者が取材で乗り込んでいましたので(正月の記事にするとの事)、催行人数に達しなくても無理矢理走らせた可能性もあります。
全国各地の人気のあるレストラン列車は予約が非常に困難なのですが、今回の樽見鉄道を含めて、庶民派の食事体験ができる列車は、まず予約が取れない事は無いと思います。気軽に申し込めるのが大きなメリットですから、ユニークな列車の旅をぜひ楽しんでみましょう。
という事で、午前中に大垣城を見物したのち、予定時間に大垣駅の樽見鉄道乗り場にやってきました。下の写真の、各駅停車樽見行きに乗り込みます。
冬季以外の薬草列車の場合は、ここから食堂車両に乗り込んで、すぐに食事ができます。しかし、しし鍋列車はアツアツのしし鍋を提供する都合上、途中駅の本巣(もとす)駅にて、上記の列車に増結する車両に乗り移る必要が有ります。
私はアツアツの食事を頂きたくてしし鍋列車を選びましたが、乗り換えするのが面倒だったり、ゆっくりと食事を楽しみたい人は、薬草列車のほうが良いと思います。(途中駅からしし鍋を食べると、急がないとあっという間に終点の樽見に着いてしまうのです。)
という事で、超ローカル線の旅、1両の気動車が大垣駅を出発したのちの様子をご覧になりたい人は、以下の動画をご覧ください。(食事の様子をすぐに見たい人は、次の項に進んでください。)
(すぐ隣の、東大垣駅までの前面展望です。)
各駅停車に30分乗車すると、本巣駅に到着します。案内放送で、「しし鍋列車に乗車の方は一度ホームに降りて専用の車両に乗車ください」と伝えられます。ホームに降りると、樽見鉄道の社員さんが、食事をとるお客さんを案内してくれます。
ホームで食堂車が増結されるところを、動画に撮っておきました。薬草列車ならばこういうシーンは見られませんから、鉄道ファンとしてはしし鍋列車のほうが面白いですね。そして、樽見鉄道の作業員さんの非常にテキパキした熱心な仕事ぶりに、夫婦で感動しました。
増結された食堂車に真っ先に乗り込んで、写メを撮りました。ちょっと人数が少なくて、今回は絵的に寂しい感じもしますが、中止にならなくて良かったです。ロングシート座席で食事をするというこの独特さに、毎度のことながら驚かされます。
食堂車に乗り込むと、すぐに発車します。というか発車する前から、乗り込んできた社員さんから、「すぐに食べて頂いていいですよ~」と言われるので、直ちに食べ始めます。終点の樽見駅までわずか30分しかありませんから、ソッコーで食べないと、食べきれません!
では早速、樽見鉄道の食事コースの出発の様子を、動画にてご覧ください。樽見鉄道の社員さんの案内放送が、いい感じです。
肝心の食事の中身を、全紹介いたしますね。着席すると、目の前にあるのはこのような食事です。写真では分からないのですが、しし鍋には固形燃料の火がかかっています。
火を入れないで始発の大垣駅まで回送していただいて、大垣で社員さんが火を入れれば良いのにな、などと思ったりしますが、色々と一般人には分からない事情があるのでしょう。アツアツのしし鍋を食べるには、本巣駅の乗り換えが必要になる、という事です。
お弁当箱の上に、お品書きのチラシが乗っています。それを改めて拡大してみたのが、次の画像です。しし鍋ではなくて、ぼたん鍋と表現しています。ぼたん鍋と、山菜の料理なのですね。
お料理の蓋を開けたところで、社員さんに写真を撮ってもらいました。めちゃめちゃ記念になります。普通に乗り鉄しているだけだと、こういう写真はまず撮れませんから、非常に貴重です。
まず、お弁当箱を開けた時の全体写真から。想像していたよりも、はるかに手の込んだ食事だと思いました。ランチとしては、もう十分すぎます。朝食を軽く済ませておいたのが、大正解でした。
メインディッシュはもちろんしし鍋なのですが、実は一番目立っていたのが、沢ガニです。沢ガニを素揚したものを、久しぶりに頂きました。私の年老いた母親曰く、「昔は食べるものに困っても沢ガニだけはたくさん獲れた」と言っていたのを思い出しました。
沢ガニを、丸かじりします。揚げているので、カリカリです。その食感を楽しむ料理です。私は何の抵抗もありませんが、北海道出身の妻は沢ガニなど見た事無いらしく、「こんなのは食べられない」と言って、拒否してました・笑。不届き者ですww
そして沢ガニの下に見えるのが、ドジョウの天ぷらです。こんな小さなドジョウを天ぷらにしたものは、私も初体験です。北海道に生息していないドジョウを、妻も初体験で食べました。感想としては、超絶に美味い!です。関東民の私はドジョウと言ったら柳川で食べるものだと思っていましたが、こんな美味しい食べ方もあるとは目から鱗!!
そして、籠に盛っているのは、むかごです。これまた北海道には無い食材で、妻が感心しながら食べていましたね。沢ガニとドジョウとむかご。酒が欲しいです。お酒の持ち込みは自由で、ビールを飲んでいる人が羨ましかったな。(列車内では飲み物の販売はありません)
次、実に素朴な田舎料理です。大根菜の煮つけ、春菊白和え、ジャガイモ煮、里芋煮、姫竹です。どうってことない食材なのに、これが実に美味いんだな。
里芋やジャガイモの下に隠れていた、アマゴの佃煮です。山の幸満載って感じです。こういう素朴極まりないお食事の美味しさは、若い頃には到底理解できないです。私も20代の頃は、こんなのやめてくれって感じでした。しかし今は非常に嬉しい。
次、小魚は「もろこ」の甘露煮です。もろことは私も初めて聞く魚です。本来は琵琶湖に生息する小さな淡水魚なのだそうで、こういう珍しい地元のものを次々と食べられるのは、至福です。
もろこの右側は、わさびの?油漬けです。ほんのりワサビ風味で、これまた美味い。その上部に写っているのは、栃餅です。北海道民は食べないらしく、うちの妻は初めての料理ばかりで、大いに感心していました。
ただし妻の栃餅にはミスなのかタレがかかっておらず、文句を言ってました・笑。女の食い物の恨みは怖いですからね。特にこういうデザート系のミスは、女は許さないという。未だに我が家で「あの時の餅にはタレが無かった」とブツブツ言ってますww
で、しし鍋です。しし鍋に大根や里芋、白菜などを入れて、いい感じの「田舎料理の風情」が出ています。濃いめのみそ味としし肉の味がちょうど良く、最高でしたね。こんな美味しいものを熱いまま列車の中で食べられるとは、良い時代です。
ところでうちの妻、このしし鍋にも文句を付けていました。なんでも「あなたよりも肉の量が少ない」とブツブツ言ってました・笑。ほんと、女の食い意地って凄いですね。
さんざん文句を言っておきながら、妻はしし鍋初体験だったので感想を聞いてみたところ、「牛丼みたいなのね」と、低レベル極まりない事を言ってました・苦笑。そんな感想しか言えないのなら、肉の量なんて関係ないやんwww
という事で、列車の中で味わう、絶品しし鍋料理なのでした。こんなに量が多いと、30分では食べた気がしません。ビールを飲みながら食べていた初老のご婦人は、食べ終わる前に到着してしまってましたので、とにかくしし鍋列車の食事は、早めに頂くのがコツです。
樽見鉄道の食事列車に乗ると、次のような根尾川の清流を楽しむことができます。徐行運転のサービスもあり、社員さんの案内放送も簡潔にして要領を得ており、食事をしながら気分よく旅の雰囲気を味わえました。
それらの様子と、終点の樽見駅の到着のシーンを、動画でご覧ください。東日本の人は全く聞いた事の無い名山、能郷白山(のうごうはくさん)の雪化粧したところなども見れます。(私は山好きで、一度この目で見ておきたかったので、大満足しました。)
終点の樽見駅に到着したところです。手前側が食事用車両で、窓の内側に食事をした形跡を確認できます。一般の乗客は、向こう側の車両です。
さて樽見駅に着くと、すぐに送迎用の路線バスのようなマイクロバスに乗り込んで、うすずみ温泉に移動します。バスで約10分ほどです。樽見鉄道の社員さんの案内は、このバスに乗り込むところまでです。その後は各自の判断で、旅をする事になります。
いちおう、バスの時間を撮影しておきましたので、参考にして下さいね。私たちは13時20分のバスに乗り、14時30分の帰りのバスで帰ってきました。ほとんどの人が、同じ時間帯で行動していました。
到着したうすずみ温泉は、非常に立派な温泉施設でビックリしました。ホテルまで併設されています。(⇒うすずみ温泉の公式ホームページ) 夫婦で、「これは税金を無駄に投入した施設かもね」、などと言いながら、温泉を楽しみました。
風呂場の入口にて、妻とおさらば。
男湯なので、堂々と写真を撮影・笑。窓の外は、非常に大きな露天風呂です。いったいいくらお金をかけたのかと言うような広さの割に、ほとんど客がいないので、貸切に近い状態でのんびりしました。お湯はヌルっとしていて、お肌がツルツルになりましたね。極楽でした。
あの「きんさん・ぎんさん」の手形が有って、驚きました。僕も大ファンだったので、しばし見入りました。
入浴後は、大広間にてくつろぎます。
大広間と隣接する大食堂にて、スジャータのソフトクリームを買って、大広間にゴロンとなって、のぼせた体をクールダウンしました。
以上が、樽見鉄道の食事コースの楽しかった記録です。この後、樽見駅から鈍行でのんびりと大垣駅に戻りました。なにも気取る事無く、鉄道と美味しいものの両方を楽しむことができるのですから、考えてみると凄い企画ですよね。
こんな面白い企画、乗り鉄や撮り鉄の皆さんも、友達と誘い合わせの上、ぜひ乗ってみると良いですよ。今までとは全く違った鉄道の良さを、再発見できます。
樽見鉄道の食事体験・しし鍋列車のランチが楽しい、そして温泉も最高
樽見鉄道で食事を味わえて温泉も楽しめるプランがある!
今人気のレストラン列車と言えば、伊豆クレイルとかしなの鉄道のろくもんなどの「高級路線」で知られています。しかし、庶民派のレストラン列車も、けっこう面白いです。
2016年に、その庶民派である明知鉄道の寒天列車や養老鉄道の薬膳列車に試しに乗ってみたところ、お料理も美味しいし、まず鉄道ファンが他に乗り込んでこない状況というのが、なんとも不思議な感じがして、ちょっとハマりそうです・笑。
で、今回、養老鉄道の食堂列車の始発駅と同じ大垣駅を出発する、樽見鉄道にも乗ってみようという事になって、岐阜県までやってまいりました。
ちなみに2016年は今回の樽見鉄道、前述の養老鉄道、そして本格的レストラン列車の観光列車ながら(長良川鉄道)に乗りましたから、何の因果か1年で岐阜県旅行を夫婦で3回もしたことになります。岐阜県から、表彰状でも頂きたい気分です(^^♪
上の写真は、始発の大垣駅にて記念撮影したものです。この手の食堂車に一人で乗車すると、かなり寂しい雰囲気がにじみ出てしまうので、カップルで乗るのが最適です。妻が私の趣味に付き合ってくれても嫌な顔をしないのは、レストラン列車が女性の心を掴むからだと思います。
【目次】
⇒樽見鉄道のしし鍋列車の予約と乗車まで
⇒本巣駅で食堂車に乗り換え
⇒これが樽見鉄道のしし鍋列車の食事の全記録だ
⇒樽見鉄道の沿線のみどころなど
⇒うすずみ温泉に移動して極楽気分に
⇒樽見鉄道のレストラン列車の公式ページ
樽見鉄道のしし鍋列車の予約と乗車まで
まず最初に、樽見鉄道のしし鍋列車(冬季12月~3月運行)と、薬草列車(4月~11月運行)の、予約方法からです。予約は上記の樽見鉄道の公式ホームページにアクセスして、電話にて申し込んでください。それ以外の方法はありません。
予約をすると、旅行の2~3週間前までに、振込用紙が送られてきますので、郵便局から振り込みをします。振込後に、下記のような乗車案内と乗車券が送られてきますので、案内の指示に従ってくださいね。特段、難しい事はありません。
なお、ホームページでは最低催行人数は25名以上と表記されていますが、今回私が乗り込んだしし鍋ランチは、私たちを含めて9名しかいませんでした。もしかしたら25名未満でも、状況によっては運行するのかもしれません。
ただ、今回のランチコースには、毎日新聞岐阜版の記者が取材で乗り込んでいましたので(正月の記事にするとの事)、催行人数に達しなくても無理矢理走らせた可能性もあります。
全国各地の人気のあるレストラン列車は予約が非常に困難なのですが、今回の樽見鉄道を含めて、庶民派の食事体験ができる列車は、まず予約が取れない事は無いと思います。気軽に申し込めるのが大きなメリットですから、ユニークな列車の旅をぜひ楽しんでみましょう。
という事で、午前中に大垣城を見物したのち、予定時間に大垣駅の樽見鉄道乗り場にやってきました。下の写真の、各駅停車樽見行きに乗り込みます。
冬季以外の薬草列車の場合は、ここから食堂車両に乗り込んで、すぐに食事ができます。しかし、しし鍋列車はアツアツのしし鍋を提供する都合上、途中駅の本巣(もとす)駅にて、上記の列車に増結する車両に乗り移る必要が有ります。
私はアツアツの食事を頂きたくてしし鍋列車を選びましたが、乗り換えするのが面倒だったり、ゆっくりと食事を楽しみたい人は、薬草列車のほうが良いと思います。(途中駅からしし鍋を食べると、急がないとあっという間に終点の樽見に着いてしまうのです。)
という事で、超ローカル線の旅、1両の気動車が大垣駅を出発したのちの様子をご覧になりたい人は、以下の動画をご覧ください。(食事の様子をすぐに見たい人は、次の項に進んでください。)
(すぐ隣の、東大垣駅までの前面展望です。)
本巣駅で食堂車に乗り換え
各駅停車に30分乗車すると、本巣駅に到着します。案内放送で、「しし鍋列車に乗車の方は一度ホームに降りて専用の車両に乗車ください」と伝えられます。ホームに降りると、樽見鉄道の社員さんが、食事をとるお客さんを案内してくれます。
ホームで食堂車が増結されるところを、動画に撮っておきました。薬草列車ならばこういうシーンは見られませんから、鉄道ファンとしてはしし鍋列車のほうが面白いですね。そして、樽見鉄道の作業員さんの非常にテキパキした熱心な仕事ぶりに、夫婦で感動しました。
増結された食堂車に真っ先に乗り込んで、写メを撮りました。ちょっと人数が少なくて、今回は絵的に寂しい感じもしますが、中止にならなくて良かったです。ロングシート座席で食事をするというこの独特さに、毎度のことながら驚かされます。
食堂車に乗り込むと、すぐに発車します。というか発車する前から、乗り込んできた社員さんから、「すぐに食べて頂いていいですよ~」と言われるので、直ちに食べ始めます。終点の樽見駅までわずか30分しかありませんから、ソッコーで食べないと、食べきれません!
では早速、樽見鉄道の食事コースの出発の様子を、動画にてご覧ください。樽見鉄道の社員さんの案内放送が、いい感じです。
これが樽見鉄道のしし鍋列車の食事の全記録だ
肝心の食事の中身を、全紹介いたしますね。着席すると、目の前にあるのはこのような食事です。写真では分からないのですが、しし鍋には固形燃料の火がかかっています。
火を入れないで始発の大垣駅まで回送していただいて、大垣で社員さんが火を入れれば良いのにな、などと思ったりしますが、色々と一般人には分からない事情があるのでしょう。アツアツのしし鍋を食べるには、本巣駅の乗り換えが必要になる、という事です。
お弁当箱の上に、お品書きのチラシが乗っています。それを改めて拡大してみたのが、次の画像です。しし鍋ではなくて、ぼたん鍋と表現しています。ぼたん鍋と、山菜の料理なのですね。
お料理の蓋を開けたところで、社員さんに写真を撮ってもらいました。めちゃめちゃ記念になります。普通に乗り鉄しているだけだと、こういう写真はまず撮れませんから、非常に貴重です。
まず、お弁当箱を開けた時の全体写真から。想像していたよりも、はるかに手の込んだ食事だと思いました。ランチとしては、もう十分すぎます。朝食を軽く済ませておいたのが、大正解でした。
メインディッシュはもちろんしし鍋なのですが、実は一番目立っていたのが、沢ガニです。沢ガニを素揚したものを、久しぶりに頂きました。私の年老いた母親曰く、「昔は食べるものに困っても沢ガニだけはたくさん獲れた」と言っていたのを思い出しました。
沢ガニを、丸かじりします。揚げているので、カリカリです。その食感を楽しむ料理です。私は何の抵抗もありませんが、北海道出身の妻は沢ガニなど見た事無いらしく、「こんなのは食べられない」と言って、拒否してました・笑。不届き者ですww
そして沢ガニの下に見えるのが、ドジョウの天ぷらです。こんな小さなドジョウを天ぷらにしたものは、私も初体験です。北海道に生息していないドジョウを、妻も初体験で食べました。感想としては、超絶に美味い!です。関東民の私はドジョウと言ったら柳川で食べるものだと思っていましたが、こんな美味しい食べ方もあるとは目から鱗!!
そして、籠に盛っているのは、むかごです。これまた北海道には無い食材で、妻が感心しながら食べていましたね。沢ガニとドジョウとむかご。酒が欲しいです。お酒の持ち込みは自由で、ビールを飲んでいる人が羨ましかったな。(列車内では飲み物の販売はありません)
次、実に素朴な田舎料理です。大根菜の煮つけ、春菊白和え、ジャガイモ煮、里芋煮、姫竹です。どうってことない食材なのに、これが実に美味いんだな。
里芋やジャガイモの下に隠れていた、アマゴの佃煮です。山の幸満載って感じです。こういう素朴極まりないお食事の美味しさは、若い頃には到底理解できないです。私も20代の頃は、こんなのやめてくれって感じでした。しかし今は非常に嬉しい。
次、小魚は「もろこ」の甘露煮です。もろことは私も初めて聞く魚です。本来は琵琶湖に生息する小さな淡水魚なのだそうで、こういう珍しい地元のものを次々と食べられるのは、至福です。
もろこの右側は、わさびの?油漬けです。ほんのりワサビ風味で、これまた美味い。その上部に写っているのは、栃餅です。北海道民は食べないらしく、うちの妻は初めての料理ばかりで、大いに感心していました。
ただし妻の栃餅にはミスなのかタレがかかっておらず、文句を言ってました・笑。女の食い物の恨みは怖いですからね。特にこういうデザート系のミスは、女は許さないという。未だに我が家で「あの時の餅にはタレが無かった」とブツブツ言ってますww
で、しし鍋です。しし鍋に大根や里芋、白菜などを入れて、いい感じの「田舎料理の風情」が出ています。濃いめのみそ味としし肉の味がちょうど良く、最高でしたね。こんな美味しいものを熱いまま列車の中で食べられるとは、良い時代です。
ところでうちの妻、このしし鍋にも文句を付けていました。なんでも「あなたよりも肉の量が少ない」とブツブツ言ってました・笑。ほんと、女の食い意地って凄いですね。
さんざん文句を言っておきながら、妻はしし鍋初体験だったので感想を聞いてみたところ、「牛丼みたいなのね」と、低レベル極まりない事を言ってました・苦笑。そんな感想しか言えないのなら、肉の量なんて関係ないやんwww
という事で、列車の中で味わう、絶品しし鍋料理なのでした。こんなに量が多いと、30分では食べた気がしません。ビールを飲みながら食べていた初老のご婦人は、食べ終わる前に到着してしまってましたので、とにかくしし鍋列車の食事は、早めに頂くのがコツです。
樽見鉄道の沿線のみどころなど
樽見鉄道の食事列車に乗ると、次のような根尾川の清流を楽しむことができます。徐行運転のサービスもあり、社員さんの案内放送も簡潔にして要領を得ており、食事をしながら気分よく旅の雰囲気を味わえました。
それらの様子と、終点の樽見駅の到着のシーンを、動画でご覧ください。東日本の人は全く聞いた事の無い名山、能郷白山(のうごうはくさん)の雪化粧したところなども見れます。(私は山好きで、一度この目で見ておきたかったので、大満足しました。)
終点の樽見駅に到着したところです。手前側が食事用車両で、窓の内側に食事をした形跡を確認できます。一般の乗客は、向こう側の車両です。
うすずみ温泉に移動して極楽気分に
さて樽見駅に着くと、すぐに送迎用の路線バスのようなマイクロバスに乗り込んで、うすずみ温泉に移動します。バスで約10分ほどです。樽見鉄道の社員さんの案内は、このバスに乗り込むところまでです。その後は各自の判断で、旅をする事になります。
いちおう、バスの時間を撮影しておきましたので、参考にして下さいね。私たちは13時20分のバスに乗り、14時30分の帰りのバスで帰ってきました。ほとんどの人が、同じ時間帯で行動していました。
到着したうすずみ温泉は、非常に立派な温泉施設でビックリしました。ホテルまで併設されています。(⇒うすずみ温泉の公式ホームページ) 夫婦で、「これは税金を無駄に投入した施設かもね」、などと言いながら、温泉を楽しみました。
風呂場の入口にて、妻とおさらば。
男湯なので、堂々と写真を撮影・笑。窓の外は、非常に大きな露天風呂です。いったいいくらお金をかけたのかと言うような広さの割に、ほとんど客がいないので、貸切に近い状態でのんびりしました。お湯はヌルっとしていて、お肌がツルツルになりましたね。極楽でした。
あの「きんさん・ぎんさん」の手形が有って、驚きました。僕も大ファンだったので、しばし見入りました。
入浴後は、大広間にてくつろぎます。
大広間と隣接する大食堂にて、スジャータのソフトクリームを買って、大広間にゴロンとなって、のぼせた体をクールダウンしました。
以上が、樽見鉄道の食事コースの楽しかった記録です。この後、樽見駅から鈍行でのんびりと大垣駅に戻りました。なにも気取る事無く、鉄道と美味しいものの両方を楽しむことができるのですから、考えてみると凄い企画ですよね。
こんな面白い企画、乗り鉄や撮り鉄の皆さんも、友達と誘い合わせの上、ぜひ乗ってみると良いですよ。今までとは全く違った鉄道の良さを、再発見できます。