最後の三江線になるかもしれない旅、尾関山駅訪問と撮影活動

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尾関山駅訪問と撮影活動ののち、駅弁を食いながら帰宅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は、最後の秋となった三江線の撮影と、そのついで(?)に訪問した広島電鉄の乗車と撮影記です。


ありがとう三江線の横断幕


今回の撮影旅行は、いくつかのページに分割して、ご紹介しています。ご興味のあるところをクリックして頂いて、それぞれのページに進んでください。

EF67を西条駅や寺家駅で撮影
広島電鉄の路面電車撮影
宮島口から三次まで駅弁ひとり旅
式敷駅付近で三江線を撮影
江の川カヌー公園さくぎにて三江線を撮影
⇒尾関山駅訪問と撮影活動ののち帰宅(←今ここ





作木診療所前から、ガラガラのバスに乗車


江の川カヌー公園さくぎ」から、旧作木村(現三次市)にある路線バスの停留所「作木診療所前」まで約4㎞を歩くことにします。  現在は午前11時前、バスの発車は12:18なので、十分に間に合うことでしょう。

国道375号線から見た三江線の線路(作木付近)
三江線は忠実なまでに、江の川に沿って敷かれています。国道375号線の熊見トンネルを抜けて少し進んだ「堆肥センターさくぎ」の対岸付近には、三江線の撮影に好適な場所があります。画面左側、河岸の下が道路、その上に三江線が通っています。午前中が順光です。


国道はトンネル部分を含めてよく整備されており、一部区間を除いて歩道も設置されていて、快適に歩みを進めることが出来ました。  途中に三江線の作木口駅があるので、寄ってみます。国道375号線側は広島県ですが、橋を渡った対岸にある作木口駅は島根県となります。

三江線の作木口駅
1963年(昭和38年)の開業、比較的近代的な装いの作木口駅です。駅周辺には数軒の民家があります。(2017.11.13 11:50)

川の駅常清(じょうせい)
国道375号線と旧布野村へ至る県道との分岐点にある「川の駅 常清(じょうせい)」です。レストランがあり、ここで昼食にする予定でしたが時間切れです。私はここから国道を北へ向かい「作木診療所前」からバスに乗りましたが、県道を西に行った「港別」バス停の方が近かったようです。

作木診療所前のバス停
これがバス停です。このような簡便なバス停は珍しいのでは…。余りに目立たなかったため、この付近に本当にバス停があるのか心配になりました。ただしフリー乗降区間なので、手を挙げればバス停以外でもバスは停まってくれるので、心配することはないのですが…。

三次工業団地行の備北交通バス
伊賀和志上発、三次駅経由、三次工業団地行の備北交通バスが到着、ひと安心です。 (2017.11.13 12:18)  


一日3往復(日曜。祝日は2往復)の運行にもかかわらず、私が乗車した時点でお客さんはゼロ。口羽駅や旧羽須美村の中心部を通ってきていますが、時間帯が中途半端なためでしょうか。三江線廃止後の代替バスの先行きが早くも心配になります。

バスは三江線と並走する国道375号線ではなく、県道~国道54号線出雲街道を経由する別のルートで三次へ向かいます。作木支所(旧作木村役場)を通り山間の路を進み、国道54号線と合流する地点が旧布野村に位置する便坂バス停です。ここで1名乗車。

この国道54号線はさすがに幹線国道で、交通量もあり道路も整備され、バスの運行本数も倍増します。周囲も三江線沿線と比較するとかなり開けた印象で、三江線のルートが人や物の流れとは必ずしも合致していないことを実感しました。

バスは途中で2名の乗車があり、私を含めて4名の乗客となり、三次市街に到着です。私は三江線尾関山駅訪問と次の撮影活動に備えて、12:55着の三次小学校前で下車します。乗車時間37分、650円のバス旅でした。





尾関山駅訪問と撮影活動


三次小学校バス停のすぐ近くに、三江線の始発駅である三次駅の隣りの尾関山駅はあります。周囲はコンビニもある市街地で、尾関山公園の最寄駅です。本日は、尾関山駅~粟屋駅間の江の川に架かる鉄橋で三江線の撮影を行う予定ですが、その前に尾関山駅に立ち寄ってみます。

尾関山駅の駅舎
尾関山駅の駅舎です。タクシーが待機していますが、客待ちではなく、休憩中のようでした。 (2017.11.13 13:11)

尾関山駅のホームと駅名板
銀杏の木が印象的な尾関山駅ホーム、線路は尾関山公園の山をトンネルで抜けて江の川を渡ります。

高架橋の三次付近の三江線
三次駅側は高架橋で市街地を通り抜けます。


さて尾関山駅から撮影ポイントの鉄橋は、トンネルを抜けてすぐのところにありますが、午後は対岸からの撮影が順光となるため、道路では大きく迂回することとなります。尾関山駅から南方の祝橋で江の川を渡り、国道54号線を北上すると撮影ポイントです。徒歩で尾関山駅より約1㎞です。

三江線の撮影ポイント付近の国道54号線
撮影ポイント付近の国道54号線で、右側の鉄橋を渡る三江線列車を撮影します。前回、5月に訪問した折には東側の対岸から撮影しました。なお、撮影ポイント前後には歩道が整備されている(途中から歩道がないと書いた5月の記事を、お詫びして訂正いたします。)うえに、通行人も少ない(私がいた間には皆無でした。)ので、安全に撮影をすることが出来ます。

江の川の鉄橋を渡る428D列車口羽行
トンネルを抜けて、江の川の鉄橋を渡る428D列車口羽行を撮影します。トンネルの上が尾関山公園で、紅葉も見られます。(2017.11.13 14:17)

江の川の鉄橋を渡る三江線(尾関山駅付近)
同じ列車を引き寄せて撮影。この列車は口羽止まりながら、前面展望を楽しむお客さんの姿があります。車内も、結構座席が埋まっているようでした。

高架橋の三次付近の三江線
再び来た道を戻ります。この高架橋は三江線で、道路改良によるものか、まだ新しくて廃線にするにはもったいないものです。この高架橋の向こう側が三次町交差点で、そこにある稲荷町バス停から三次駅までバスを利用しました。駅までは約1.5kmで、歩けないことは無いのですが、さすがに疲れました…。

三次市街のコミュニティバス「くるるん」
三次市街を運行するコミュニティバス「くるるん」に乗り、三次駅前に到着しました。



【乗車記録】

・作木診療所前12:18→三次小学校前12:55 (備北交通バス)
・稲荷町14:47→三次駅前14:56 (備北交通バス「くるるん」)



参考ホテルアルファーワン三次(三江線のトレインビューホテル)



広島旅弁当を食べつつも芸備線~新幹線で名古屋へ帰宅


三次からはごく普通の経路、芸備線~新幹線利用で名古屋へ帰ります。 三次から名古屋の運賃は9610円、新幹線の特急券は4450円(エクスプレス予約)で計14060円、青春18きっぷ1枚(5回分)をはるかに上回るお値段です。懐が更に寂しくなり、思わず涙目になります。

芸備線普通列車広島行キハ40
三次15:19発の芸備線普通列車広島行は、キハ40の2連でした。先頭のキハ40- 2123号は塗装されたばかりのようで、新車と言っても過言ではない美しさです。(2017.11.13 15:03)


下校時間にはまだ早いのか、15:19発の芸備線列車は空きボックス席が目立つ乗車率、ワンマン運転で三次駅を発車。 秋のローカル線の旅はいいものです。

「鉄」的には交換待ちの停車時間が多いのは苦になりませんが、一般の方には広島までの所要時間の1時間55分は、少々長く感じられことでしょう。高速バスとの競争においては難点です。

しかしながら、車掌が乗務した志和口では中学生が乗車、中三田では小学生が乗車するなど、高速バスとは違って地域内の重要な足となっているようです。

終点の広島まであと4駅の玖村では多くの高校生が乗車、車掌さんがドア付近に立ち止まらず車内の奥に詰めるよう、協力依頼の放送していますが、習性なのかドア付近に固まってしまいます。

キハ40系には、ロングシート化やロングシート部分延長改造が行われた車両が少なくありませんが、その理由がよくわかりました。

広島駅8番線に到着した芸備線のキハ40
17:14、広島駅8番線ホームに到着しました。列車は回送となり、車庫に引き上げます。

朝夕に活躍する山陽本線の115系
朝晩を中心にして、まだまだ広島駅では115系の姿が見られるようです。17:23発山陽本線糸崎行(左)と17:20発呉線坂行です。今回は18きっぷの旅ではないので、新幹線ホームに向かいます。(2017.11.13 17:17)

広島旅弁当
新幹線車内で「広島旅弁当」(広島駅弁当㈱・1100円)をいただきます。牡蠣飯を中心として各種広島名物を味わうことができて、旅の締めくくりに相応しいお弁当でした。


私にとっては、最後の三江線乗車と撮影になる可能性大の旅でした。残された時間はあと4か月、最後にもう一度だけでも乗車したいのですが、平日にもかかわらず本日の混みようを振り返ると、突撃(???)する気力が萎えてしまい、非常に悩むところです。

12月10日からは「ありがとう三江線記念入場券セット」(4900円)が発売され、いよいよ最後の最後という感じになってきました。 何とか列車の増便や増結をして、一人でも多くの方に三江線の思い出を残してほしいと思いますが、要員や車両の都合もあり、素人が考えるほど簡単なことではないのでしょう。

さて本日は新幹線に乗っているワケですが、完全に18きっぷ体質となっている私にとっては、落ち着かないうえに、夜間ということもあって退屈極まりない時間となりました。新幹線は移動手段として割り切るしかないですね。

新幹線開業や夜行列車の削減、ローカル線の廃止等で、「在来線」で味わい深い旅を楽しむ機会は減っているように感じますが、次は原点に戻って(?)各駅停車の旅を楽しみたいと思います。  



【乗車記録】

・三次15:19→広島17:14 キハ40-2044 2両  
・広島17:52→名古屋20:10 784-1009 16両


【下記は、以前に三江線に乗車した時の記録です】

三江線・全駅訪問の旅
三江線・三次~江津まで完全乗車
三江線、廃止前の混雑を避けたのんびり旅


(今回の旅はこれでおしまい)


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