岡山県の周匝集落から姫新線林野駅を経由して名古屋まで

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29年3月ダイヤ改正の山陽路の旅(その7):姫新線林野駅から名古屋へ帰宅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

2017年(平成29年)3月4日に実施されたJRのダイヤ改正。その当日に可部線の延伸というか復活区間に乗車、翌日は片上鉄道の旧吉ヶ原駅に向かい、同じく復活運転を訪問しました。



名古屋から山陽姫路を経由して
岡山電気軌道の路面電車は楽しい
可部線・廃線前の写真と思い出
可部線の新駅(延伸区間)を訪ねて
山陽本線・広島から岡山への鈍行旅
片上鉄道保存会の復活運転に大感動
⇒姫新線林野駅から名古屋へ帰宅(←今ここ



(最終日、姫新線の林野駅から名古屋駅までの行程)


【乗車記録】

・林野16:52→佐用17:27 キハ120-340 1両
・佐用17:34→播磨新宮18:02 キハ122-7 1両
・播磨新宮18:11→姫路18:42 キハ127-4 2両
・姫路18:56→米原21:28 クハ222-2046 12両
・米原21:30→名古屋22:41 クハ312-5008 6両





周匝から、バスで林野駅へ


2017年3月5日、片上鉄道保存会の復活運転を楽しみ、少し廃線跡に立ち寄った後、岡山県の山間の周匝集落からその日のうちに名古屋に戻らなくてはなりません。

周匝上バス停
国道374号線周匝橋の手前にある周匝上バス停です。奥が岡山方面で周匝の集落、片上鉄道の駅もありました。

周匝上バス停の時刻・宇野バスと赤磐美作線広域路線バス
健全経営を誇る宇野バスですが、林野駅行の便は近年大幅に削減され、その穴を埋めるようにコニュニティーバスが運行されています。


少し遅れてきた15:41発のバスに乗車。お客さんは10名程。 ちなみに宇野バス(正式には宇野自動車株式会社)の「宇野」は、同じ岡山県の宇野線の宇野とは関係なく、経営者の名前だそうです。

あと宇野バスのホームページによると、宇野バスの運賃の「対キロ区間制基準賃率」は23.20円。日本で最高運賃のバス会社が55.90円なので、宇野バスはその半分以下だそうです。多くのバス会社が運賃を値上げする中、宇野バスは基本的に運賃据え置き。

その成果か、平成27年には前年の3番目から2番目になり、民間企業では1番安いとのことです。 確かに周匝上から林野駅まで15kmで390円でしたので、路線バスとしては安く感じられました。この付近に関しては決して恵まれたロケーションではなさそうですが、岡山~赤磐市間など、岡山近郊の路線はそれなりに需要があるのでしょう。

さて、お客さんの多くは地元の方のようで、途中で降車し、終点までの乗車は私を含めて3名でした。特筆すべき点は、湯郷温泉で大きなキャリーバックを携えた中華系の若い旅行者(カップル)が下車されたことです。

北海道の雄冬でも同様の光景を目にしていることから、今や海外からの旅行者は買い物や有名観光地以外の、深い部分の日本の姿に興味が広がっているようです。

林野駅バス停の宇野バス
林野駅バス停に到着。宇野バスの渋い塗色は、逆に新鮮で信頼の証のようにも感じられました。

林野駅バス停
しかし、往時は賑わったと思われる「バスのりば」も、率直に言って老朽化進んでいます。JRの林野駅までは100mほどですが、その間にもシャッターを閉めた土産物屋等があり、寂寥感が漂っていました。

林野駅の駅舎外観
林野駅です。こちらは委託ながら有人駅です。

林野駅停車中のキハ120の単行
林野駅停車中の16:38発津山行を撮影。キハ120の単行です。



【乗車記録】

・周匝上15:41→林野駅16:13 (宇野バス)





姫新線林野駅から名古屋へ


林野駅16:52発佐用行のお客さんは20名程度、ロングシート部分にも適度な余裕があります。地元客と鉄道を使って旅を楽しむシニア層が半々程度で、鉄道趣味の方の姿が私以外にないのが、この時期のこの種のローカル線では珍しいです。

佐用で7分の接続でキハ120単行から、キハ122単行に乗り換え。お客さんは途中下車された地元客以外は、ほぼ同じメンバー。鉄道部の管轄の都合による乗り換えと思われますが、面倒くさいです。しかしキハ122は転換クロスシート装備で快適なので、良しとしましょう。

そして播磨新宮でも9分の接続で、またまた乗り換え。単行から2両編成へ、お客さんも部活中高生を中心に賑わうようになり、車窓風景もそれまでの中国山地的な里山風景から、住宅が目立つようになり、都市近郊路線へと変貌します。

佐用駅にて、キハ120とキハ122
佐用でキハ120(左)からキハ122に乗り換えです。

播磨新宮駅のホームの乗り換え
またまた乗り換え。播磨新宮では単行(左)から2両編成となります。さすがに午後6時を過ぎて、車窓を楽しむことが難しくなってきました。



岡山駅弁「幕の内岡山」(浜吉)を、姫新線の車内で頂く


夕食は姫路からの新快速車内で「ビールと駅弁」が理想的です。先頭車に乗れば、神戸辺りまではそれほど混まないので、ゆっくりといただくことができましょう。しかし先頭車はお手洗いから離れているのが難点。最近、寄る年波には勝てず、特に冬場は近いので、お手洗いが遠いのは難点です。

新快速の最後部ならお手洗いがありますが、姫路、加古川、西明石と結構乗車があるので、「ビールと駅弁」には気を遣います。

・・・で、ウジウジと悩んだ結果、取り急ぎそれほど混んでいない姫新線車内で駅弁を食し、新快速車内ではビールを飲むという、「飲」「食」分離方式を採用することにしました。

岡山駅弁「幕の内岡山」(㈱浜吉)
姫新線姫路行車内で岡山駅弁「幕の内岡山」(㈱浜吉・1000円)をいただきます。三原駅弁だった「浜吉」が岡山駅の幕の内に進出するとは・・・。でも美味しくいただいたうえに、消費者とし選択肢が広がるのは、悪いことではありません。


姫路から新快速に乗車。前部4両が長浜行、後部8両が米原止まりです。お手洗いのある最後部車両に乗車し、混まないうちに素早くビールをいただきます。



さらに姫路駅の駅弁、「朝イチ弁当」を頂く


姫路駅駅弁「朝イチ弁当」(まねき食品)
食べてばかりいるようですが・・・、姫路駅で朝食用の「朝イチ弁当」(まねき食品・500円)が売れ残っていたので購入。米原で乗り換えた快速列車内でいただきました。


さて今回は慌ただしくも、非常に充実した旅でした。特に「吉ヶ原」での展示運転は、この上のなく激しく感動し、もっと早く訪れておけばと後悔しました。

諸行無常の世の中で、宝物が岡山の山中に眠っており、月に1回、光り輝くというのはとても素晴らしいことです。特に現役時代に乗車した私のような者にとっては、今日まで生きていて良かったと心から思いました。

しかし、公共交通で訪れようとすると手強い「吉ヶ原」。今回の経験上、津山駅からは自動車で約30分なので、駅近くにあったトヨタレンタリース(駅レンを兼ねている)のレンタカーを利用するのが、一番お手軽のようなので、今後訪問される皆様にはこちらをおススメさせていただきます。


(今回の旅はこれでおしまい)


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