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震災後、初めて訪れる三陸の旅(その1)・・・八戸線のキハ40が引退、乗り納めの旅
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。
忘れもしない東日本大震災、この2018年3月で7周年を迎えます。その被災地である三陸地方は幾度となく旅した地ですが、震災以来、初めて訪れましたのでその模様を報告します。
⇒八戸線のキハ40が引退、乗り納めの旅(←今ここ)
⇒三陸鉄道北リアス線のこたつ列車になまはげ登場
⇒三陸鉄道田老駅へ・被害を受けた街とかつての鉄道写真
⇒山田線「代行バス」の旅
⇒三陸鉄道南リアス線に乗車
⇒盛駅周辺を徘徊
⇒盛から気仙沼まで大船渡線BRTバスの旅
⇒気仙沼線のBRTバスの旅
⇒石巻線で女川まで・津波被害の駅前などを見る
⇒石巻線のDE10貨物列車を撮影
⇒仙石東北ラインに乗車してから名古屋に帰還
東日本大震災で大きな被害を受けた三陸地方、鉄道も大きな被害を受けました。復旧した三陸鉄道南北リアス線、山田線宮古~釜石は来春には三陸鉄道として開通するなど、明るい知らせがある一方で、鉄道としては復旧しなかった路線もあります。
震災から7年、遠く離れた名古屋までは、現地からの情報が少なくなってきた気がします。呑気に旅していいものか迷いはあるものの、現地を訪れることも復興の一助になるとの説もあることから、思い切って旅立つことにしました。
2018年2月17日(土)、八戸10:07発久慈行列車内にて本サイト「鉄宿!」管理人のP氏と待ち合わせ。孤高の旅人(???)である私には珍しい2人旅です。
名古屋から青森県の八戸というのは、実際の距離以上に遠く感じます。航空機で青森空港あるいは花巻空港が一般的で、もちろん東海道~東北新幹線乗り継ぎも考えられますが、八戸へ午前10時に降り立つためには、前泊が必要となります。
そこで例によって、仙台まで夜行高速バスを利用。仙台から八戸まで新幹線に乗ることにしました。 名古屋駅の名鉄バスセンターを21:30に出発、中央・長野・上信越・北関東・東北自動車道を経由して、仙台には翌朝6:50に到着です。曜日別運賃で、本日は金曜日出発とあって高めの片道11,100円、しかし満席に近い盛況ぶりでした。
仙台高速バスセンターに到着した宮城交通バス「青葉号」です。仙台駅から200mほど離れた広瀬通沿いにあります。
仙台からは東北新幹線「はやぶさ1号」に乗車。盛岡までは「こまち1号」が先頭です。「はやぶさ1号」は土曜日とあってか、ほぼ満席に近い乗車率。仙台では晴天でしたが、一ノ関を過ぎた辺りから吹雪となり、積雪も一段と多くなります。9:21、八戸到着。曇天ながら、雪は止んでいます。
朝食は仙台駅で購入した「仙台牛サンドイッチ」(㈱こばやし・680円)を、新幹線車内でいただきました。
八戸線には昨年12月から新型キハE130系が投入され、八戸~久慈間を運行する列車に関しては、9往復のうち4往復が新型に置き換えられました。そして、2018年3月のダイヤ改正でキハ40系は完全に撤退します。
八戸運輸区のキハ40系は、津軽線から撤退(秋田車に変更)した2016年にキハ48が定期運用を失い、現在はキハ40に統一されています。北海道を除いて唯一の非冷房キハ40で、エンジンも換装されていない珍しい存在でしたが、ついに見納めです。
八戸運輸区のキハ40のうち、3両が首都圏色に復刻されています。こちらは9:31発の鮫行で、青い森鉄道の三戸始発ですが、八戸線と青い森鉄道との直通運転も3月改正で廃止されます。(2018.2.17 9:30)
発車した鮫行を後追いで撮影。盛岡色のキハ40も間もなく見納めです。 (2018.2.17 9:32)
八戸駅に10:07発433D久慈行が回送で入線します。左のキハE130は、9:41に到着した432D列車です。(2018.2.17 9:52)
後部のキハ40-539は元大湊線ワンマン車で、いわゆる赤鬼色となっています。
八戸で本サイト「鉄宿!」管理人のP氏と合流(写真の人物です)。前夜八戸入りした氏は、八戸駅直結のトレインビューホテルである「ホテルメッツ八戸」に宿泊されたそうです。
八戸線キハ40のサボは、何故か窓の内側に設置されています。
サボを車内から見るとこんな感じ、手作り感満載の簡易的な「作品」です。いつからこうなったのでしょうか。
さて久慈行列車は、青森発の列車からの乗り換え客を迎え、ボックス席1~2名の乗客で10:07に発車。次の長苗代駅までは八戸臨海鉄道と並走、土曜日とあって列車の運行があるのかわかりませんが、長苗代駅ホームからでも貨物列車を撮影できそうです。
本八戸ではお客さんが入れ替わり、鮫までの各駅でも乗降がみられました。市街地の外れにある八戸駅付近と異なり、この付近は市街地が続き、まさに「うみねこレール八戸市内線」の愛称がぴったりです。
なおP氏は八戸好きのようで、やたらと八戸、本八戸周辺のトレインビューホテルに詳しく、実際に宿泊もされているので、是非とも紹介記事をご参照ください。
鮫駅近くの蕪島神社は2015年(平成27年)11月に焼失しましたが、再建工事が行われていました。立派な社殿が再建されそうです。
階上で行き違った436D列車八戸行は新型車両、今回の旅の目的のひとつは八戸線キハ40の乗り納めで、キハ40の運用ダイヤが全体の旅行計画の鍵となりました。種市で多くの方が下車されると、車内は閑散としてしまいます。
久慈で乗り継ぐ予定の三陸鉄道の「こたつ列車」は、本日満席とのこと。しかし八戸線車内は年配の地元の方と、少数の同業者のみで、「こたつ列車」に乗られるような観光客の姿はありません。終点近くになって高校生が数名乗ってきましたが、車内の閑散とした様子は今後が少々心配になります。
陸中八木駅付近では最も海に近い場所を通り、素晴らしい景色に目を奪われます。そして陸中中野駅からは海から離れて、峠を越えて久慈に至ります。
ボックスシートが並ぶキハ40の車内は、とても落ち着く空間です。しかし一般のお客さんには、冷房完備の新型車両の方が快適なことでしょう。
久慈のひとつ手前、陸中夏井駅は数を減らしつつある貨車駅でした。これは形状からして、半分が車掌室の「ワフ」が種車でしょうか。
11:51に終点の久慈駅に到着。キハ40の撮影に興じる同業者は数名です。18きっぷシーズンではないためか、意外に少ない印象です。 さて、乗り換えとなる三陸鉄道ホームへは跨線橋で連絡していますが、一度JRの駅舎から出場し、三陸鉄道の駅舎から再度入場しなくてはなりません。
⇒次:三陸鉄道北リアス線のこたつ列車になまはげ登場
⇒参考:八戸線の観光列車・東北エモーションのランチ料理を堪能した感想
⇒参考:東北エモーション・復路のデザートブッフェが食べ放題
⇒参考:久慈グランドホテル(久慈駅近くの鉄道の見えるホテル)
忘れもしない東日本大震災、この2018年3月で7周年を迎えます。その被災地である三陸地方は幾度となく旅した地ですが、震災以来、初めて訪れましたのでその模様を報告します。
⇒八戸線のキハ40が引退、乗り納めの旅(←今ここ)
⇒三陸鉄道北リアス線のこたつ列車になまはげ登場
⇒三陸鉄道田老駅へ・被害を受けた街とかつての鉄道写真
⇒山田線「代行バス」の旅
⇒三陸鉄道南リアス線に乗車
⇒盛駅周辺を徘徊
⇒盛から気仙沼まで大船渡線BRTバスの旅
⇒気仙沼線のBRTバスの旅
⇒石巻線で女川まで・津波被害の駅前などを見る
⇒石巻線のDE10貨物列車を撮影
⇒仙石東北ラインに乗車してから名古屋に帰還
名古屋から八戸へ
東日本大震災で大きな被害を受けた三陸地方、鉄道も大きな被害を受けました。復旧した三陸鉄道南北リアス線、山田線宮古~釜石は来春には三陸鉄道として開通するなど、明るい知らせがある一方で、鉄道としては復旧しなかった路線もあります。
震災から7年、遠く離れた名古屋までは、現地からの情報が少なくなってきた気がします。呑気に旅していいものか迷いはあるものの、現地を訪れることも復興の一助になるとの説もあることから、思い切って旅立つことにしました。
2018年2月17日(土)、八戸10:07発久慈行列車内にて本サイト「鉄宿!」管理人のP氏と待ち合わせ。孤高の旅人(???)である私には珍しい2人旅です。
名古屋から青森県の八戸というのは、実際の距離以上に遠く感じます。航空機で青森空港あるいは花巻空港が一般的で、もちろん東海道~東北新幹線乗り継ぎも考えられますが、八戸へ午前10時に降り立つためには、前泊が必要となります。
そこで例によって、仙台まで夜行高速バスを利用。仙台から八戸まで新幹線に乗ることにしました。 名古屋駅の名鉄バスセンターを21:30に出発、中央・長野・上信越・北関東・東北自動車道を経由して、仙台には翌朝6:50に到着です。曜日別運賃で、本日は金曜日出発とあって高めの片道11,100円、しかし満席に近い盛況ぶりでした。
仙台高速バスセンターに到着した宮城交通バス「青葉号」です。仙台駅から200mほど離れた広瀬通沿いにあります。
仙台からは東北新幹線「はやぶさ1号」に乗車。盛岡までは「こまち1号」が先頭です。「はやぶさ1号」は土曜日とあってか、ほぼ満席に近い乗車率。仙台では晴天でしたが、一ノ関を過ぎた辺りから吹雪となり、積雪も一段と多くなります。9:21、八戸到着。曇天ながら、雪は止んでいます。
朝食は仙台駅で購入した「仙台牛サンドイッチ」(㈱こばやし・680円)を、新幹線車内でいただきました。
乗り納め、八戸線キハ40の引退を前にして乗車
八戸線には昨年12月から新型キハE130系が投入され、八戸~久慈間を運行する列車に関しては、9往復のうち4往復が新型に置き換えられました。そして、2018年3月のダイヤ改正でキハ40系は完全に撤退します。
八戸運輸区のキハ40系は、津軽線から撤退(秋田車に変更)した2016年にキハ48が定期運用を失い、現在はキハ40に統一されています。北海道を除いて唯一の非冷房キハ40で、エンジンも換装されていない珍しい存在でしたが、ついに見納めです。
八戸運輸区のキハ40のうち、3両が首都圏色に復刻されています。こちらは9:31発の鮫行で、青い森鉄道の三戸始発ですが、八戸線と青い森鉄道との直通運転も3月改正で廃止されます。(2018.2.17 9:30)
発車した鮫行を後追いで撮影。盛岡色のキハ40も間もなく見納めです。 (2018.2.17 9:32)
八戸駅に10:07発433D久慈行が回送で入線します。左のキハE130は、9:41に到着した432D列車です。(2018.2.17 9:52)
後部のキハ40-539は元大湊線ワンマン車で、いわゆる赤鬼色となっています。
八戸で本サイト「鉄宿!」管理人のP氏と合流(写真の人物です)。前夜八戸入りした氏は、八戸駅直結のトレインビューホテルである「ホテルメッツ八戸」に宿泊されたそうです。
八戸線キハ40のサボは、何故か窓の内側に設置されています。
サボを車内から見るとこんな感じ、手作り感満載の簡易的な「作品」です。いつからこうなったのでしょうか。
さて久慈行列車は、青森発の列車からの乗り換え客を迎え、ボックス席1~2名の乗客で10:07に発車。次の長苗代駅までは八戸臨海鉄道と並走、土曜日とあって列車の運行があるのかわかりませんが、長苗代駅ホームからでも貨物列車を撮影できそうです。
本八戸ではお客さんが入れ替わり、鮫までの各駅でも乗降がみられました。市街地の外れにある八戸駅付近と異なり、この付近は市街地が続き、まさに「うみねこレール八戸市内線」の愛称がぴったりです。
なおP氏は八戸好きのようで、やたらと八戸、本八戸周辺のトレインビューホテルに詳しく、実際に宿泊もされているので、是非とも紹介記事をご参照ください。
宿泊施設 | 見える路線 | 特 徴 |
---|---|---|
ホテルメッツ八戸 | 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 | 八戸駅東口より直結。 |
コンフォートホテル八戸 | 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 | 八戸駅東口より徒歩2分。安いし朝食無料。 |
ユートリー・八戸地域地場産業振興センター | 東北新幹線・青い森鉄道・八戸線 | 八戸駅東口より直結。 |
八戸プラザホテル(本八戸) | 八戸線 | 本八戸駅より徒歩7分。 |
ホテルルートイン本八戸駅前 | 八戸線 | 本八戸駅目の前。 |
セレクトイン本八戸駅前 | 八戸線 | 本八戸駅目の前。 |
鮫駅近くの蕪島神社は2015年(平成27年)11月に焼失しましたが、再建工事が行われていました。立派な社殿が再建されそうです。
階上で行き違った436D列車八戸行は新型車両、今回の旅の目的のひとつは八戸線キハ40の乗り納めで、キハ40の運用ダイヤが全体の旅行計画の鍵となりました。種市で多くの方が下車されると、車内は閑散としてしまいます。
久慈で乗り継ぐ予定の三陸鉄道の「こたつ列車」は、本日満席とのこと。しかし八戸線車内は年配の地元の方と、少数の同業者のみで、「こたつ列車」に乗られるような観光客の姿はありません。終点近くになって高校生が数名乗ってきましたが、車内の閑散とした様子は今後が少々心配になります。
陸中八木駅付近では最も海に近い場所を通り、素晴らしい景色に目を奪われます。そして陸中中野駅からは海から離れて、峠を越えて久慈に至ります。
ボックスシートが並ぶキハ40の車内は、とても落ち着く空間です。しかし一般のお客さんには、冷房完備の新型車両の方が快適なことでしょう。
久慈のひとつ手前、陸中夏井駅は数を減らしつつある貨車駅でした。これは形状からして、半分が車掌室の「ワフ」が種車でしょうか。
11:51に終点の久慈駅に到着。キハ40の撮影に興じる同業者は数名です。18きっぷシーズンではないためか、意外に少ない印象です。 さて、乗り換えとなる三陸鉄道ホームへは跨線橋で連絡していますが、一度JRの駅舎から出場し、三陸鉄道の駅舎から再度入場しなくてはなりません。
【乗車記録】 ・名鉄バスセンター21:30→仙台6:50 (宮城交通バス「青葉号」) ・仙台8:06→八戸9:21 E525-23 17→10両 ・八戸10:07→久慈11:51 キハ40-539 2両 |
⇒次:三陸鉄道北リアス線のこたつ列車になまはげ登場
⇒参考:八戸線の観光列車・東北エモーションのランチ料理を堪能した感想
⇒参考:東北エモーション・復路のデザートブッフェが食べ放題
⇒参考:久慈グランドホテル(久慈駅近くの鉄道の見えるホテル)