仙石東北ラインに乗車、新幹線で駅弁を食べつつ名古屋に帰還

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震災後、初めて訪れる三陸の旅(その11)・・・仙石東北ラインの乗車と名古屋に帰還

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。

忘れもしない東日本大震災、この2018年3月で7周年を迎えます。その被災地である三陸地方は幾度となく旅した地ですが、震災以来、初めて訪れましたのでその模様を報告します。



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三陸鉄道南リアス線に乗車
盛駅周辺を徘徊
盛から気仙沼まで大船渡線BRTバスの旅
気仙沼線のBRTバスの旅
石巻線で女川まで・津波被害の駅前などを見る
石巻線のDE10貨物列車を撮影
⇒仙石東北ラインに乗車してから名古屋に帰還(←今ここ





石巻駅近くにて「岐阜市営バス」に再会


石巻駅到着後は、もう名古屋へと帰るのみです。・・・が、先程のバス乗車中に気になるものを発見したので、駅から現地へ向かいます。

石巻駅
石巻駅です。駅舎自体は震災前と大きな変化はなさそうです。駅前一等地の商業施設的な建物に市役所があり面妖に感じ後で調べたところ、震災の前年、2010年(平成22年)に駅前にあった、さくら野百貨店石巻店閉店後の建物に市役所が移転したものでした。震災前から駅周辺の空洞化が始まっていたようです。


「気になるもの」とはこちら。駅から700mほどのところにあるミヤコーバス石巻営業所に駐車中のバスの塗装は、いまは無き岐阜市営バスのものです。後部の鵜のデザインが懐かしい!

岐阜市営バスは、岐阜バス(岐阜乗合自動車)に路線や車両が段階的に移管され、2005年3月に完全移管されて廃止されました。震災直後の復興支援で名鉄系列のミヤコーバスには、名鉄グループ各社からバス車両が譲渡されました。

正面と側面の赤ラインのみ岐阜バス塗装となっていることから、この車両も名鉄グループの岐阜バスより、この地にやってきたと推測されます。岐阜市営バス→岐阜バス→ミヤコーバスと数奇な運命をたどっています。

ミヤコーバス石巻営業所に駐車中の元岐阜市営バス
敷地外からの撮影で、望遠レンズに取り換えて再度撮影しようとしたところ、隣に別のバスが駐車してしまい、岐阜市営バスカラーは隠されてしまいました。ほんの1分程度の奇跡的な(???)出会いでした。(2018.2.19 16:08)

往時の岐阜市営バス
往時の岐阜市営バス(岐阜市交通事業部)車両です。後部の長良川鵜飼にちなんだ鵜のデザインが印象的でした。南柿ヶ瀬営業所にて撮影。(2004.5.15)





石巻から仙石東北ラインに乗車


例によって、慌ただしい旅となってしまいました。急ぎ駅に戻り、駅舎と反対側(北側)の道路から貨物列車を撮影します。

石巻に到着した貨物列車
石巻に15:36に到着した655列車は、進行方向が変わるため機関車を付け替え、石巻港へ向けて16:33の発車まで待機中でした。 旧北上川河口付近にあった石巻市立病院は津波被害で全壊、2016年(平成28年)に石巻駅隣接地に新築されました。この時期の夕方には、病院建物の影が駅構内に落ちてきますが、夏場なら順光で撮影できそうです。(2018.2.19 16:19)

石巻港行655列車
石巻港行655列車が発車します。左側の機回し作業中の列車は16:24に到着し、16:46に小牛田へ向けて発車する656列車です。石巻駅の石巻線は5本の線路があるものの、貨物列車の機回しと普通列車の発着も合わせると、余裕はなさそうです。なお本日、国鉄色DE10 3507号機が石巻港からここに戻って来るのは17:38となり、残念ながら私は時間切れです。(2018.2.19 16:33)

石巻駅のHB210系
石巻から仙石東北ラインの快速仙台行に乗車します。(2018.2.19 16:40)


またまた急ぎ駅窓口で名古屋まで10800円の乗車券を購入し、仙石線ホームへ向かいます。仙石線乗車も本当に久しぶりで、前回乗車時は103系だったような気もします。

仙石東北ラインはハイブリッドディーゼルカーHB210系で運行されています。進行方向左側(海側)のクロスシートに座ることが出来ましたが、発車直前には高校生を中心に座席が埋まりました。

この車両は、エンジンの動力により発電機を回転させ、その電力と蓄電池の電力と組み合わせてモーターを駆動するハイブリッド方式で走行します。そのため、走行音はディーゼルカーでもなく電車とも違う独特のものです。

この快速列車は仙台まで所要時間55分で、高城町から連絡線を通り仙石線から東北本線へ乗り入れます。石巻~高城町間は1間に快速が1本、普通列車が1本の運行のため、快速通過駅は1時間に1本のみの発着となります。昔から通勤型電車で運行されている仙石線に、閑散駅があるとは意外でした。

石巻の次は陸前山下で、ここから石巻港への貨物線が分岐しますが、構内は1面2線の単純な配線で、これまた意外でした。

その次の蛇田で多くの方が乗降、夕方ということもあり各駅で乗降客があり、比較的短距離での利用が多いようです。航空自衛隊松島基地に近い矢本駅の駅名標には、飛行機のイラストが添えられていました。基地が津波被害を受けたことが、当時ニュースとなってことを思い出しました。

東松島市に入り、陸前小野~野蒜~東名~陸前大塚の区間は津波被害の大きかったところで、「のびるヶ丘団地」等、住宅の高台移転が実施され、仙石線も内陸部に移設された新線で運行を再開しています。

高城町を出発すると、いよいよ連絡線です。鉄道全線完乗を目指す、あるいは既に完乗した者にとって、この連絡線の取り扱いは悩ましいところですが、定期旅客列車が運行され、時刻表さくいん地図にも記載されている以上、乗車は必須でしょう。私はこの連絡線は初乗りで、ワクワクします。

列車はまず仙石線内で一旦停止、ゆっくりと連絡線に進出し、ここでも停止してからゆっくりと東北本線に乗り入れます。さすがにこの時期の午後5時半では車窓は闇となり、味気ない初乗りとなってしまいました。塩釜で多くのお客さんを迎えると、もう次は終点の仙台で17:49に到着です。

仙台駅のHB210系
仙台に到着、車両はそのまま折り返し18:19発快速石巻行になりますが、早くも乗車される方がいらっしゃって少々驚きました。(2018.2.19 17:50)



東北新幹線の車中で、仙台駅弁「ふかひれと牛たん弁当」を食す


仙台から名古屋となると、さすがに飛行機の利用も検討しました。新幹線だと2万円弱、飛行機は本日夜で早割14000円程度の便もありましたが、旅行日程を初志貫徹する自信はありませんでした。

更に1万円を割る夜行バスという最終兵器も検討しましたが、体力的に断念。結局無難に直前でも変更できる新幹線利用となりました。

仙台駅のやまびこ号
「はやぶさ」ではなく、のんびり「やまびこ」の自由席で東京へ向かいます。月曜日夜の上り列車は短距離の利用者が多く、混むことは無く隣の席は空いたままでした。 (2018.2.19 18:31)

仙台駅弁「ふかひれと牛たん弁当」
やっと「ビールと駅弁」が実行できます。仙台駅弁「ふかひれと牛たん弁当」(㈱こばやし・1350円)を、東北新幹線車内でいただきます。振り返ると、ホテルの朝食以来となる本日まともな食事です。そしてこのお値段、私としては上限限界域です。

仙台駅弁「ふかひれと牛たん弁当」の牛タン
だがしかし!この牛たんは「お値段以上」の美味しさでした。牛たんをいただくのは久々ですが、こんなに美味しいものだったっけ??と驚いてしまいました。冷めていても美味しいのは、さすが駅弁屋さんの手によるものです。

仙台駅弁「ふかひれと牛たん弁当」のフカヒレ
こちらは今回の旅で訪れながら、現地では口にできなかった気仙沼名物の「ふかひれ」です。独特の食感で、まさに「珍味」といった感じでした。スープで食した記憶はありますが、こうして「ふかひれ」を単独で味わうのは、齢五十にして初めてです。

ひと仕事終えた後の「ビールと駅弁」は格別です。そして常に緊張感の漂う東海道新幹線とは雰囲気の違う、夜の上り東北新幹線もいいですね。

今日は平日とあって仕事衆が多いものの、先日読んだ短編集「桜の下で待っている 彩瀬まる著(実業之日本社文庫)」は、新幹線で北の故郷へ人を描いた小説ですが、最後に登場人物のひとりである新幹線車内販売員の女性が、夜の上り東北新幹線は故郷から東京へ戻る方々の充実感・安堵感のようなものを乗せていると語ります。

なるほど!これこそは東北新幹線と東海道新幹線で、雰囲気の違う点のひとつでしょう。東北新幹線の旅のお供に、是非ともお勧めしたい一冊です。



「復刻版 御鯛飯」(小田原駅弁)を東海道新幹線の車内で食し、名古屋へ帰還


東海道新幹線のグリーン車
東京からの東海道新幹線はグリーン車を利用。例によってエクスプレス予約のポイント特典です。東京駅で40分以上待って「ひかり」に乗るのは、「のぞみ」グリーン車にはポイントが足りなかったからです。

N700系のグリーン車
N700系のグリーン車に乗るのは初めてかも。座席の頭がくる位置の横に読書灯が内蔵されているなど新発見があり、いろいろ触ったりしてみて落ち着きません。グリーン車に乗り慣れていないことが、一目瞭然です。

復刻版 御鯛飯
夜食(?)は、東京駅「祭」で購入した「復刻版 御鯛飯」(東華軒・880円)です。昼間の借りを返すように、またまたビールをいただきます。


今回も充実した旅となりました。少々詰め込み過ぎの感はあるものの、貧乏暇なしで仕方ありません。そして東日本大震災から7年、風化が懸念される中で被災地を旅したことは、私にとって非常に有意義な経験となりました。 「百聞は一見に如かず」「現場百回」とはよく言ったものです。

また今回は特に、2日間同行してくださった本サイト「鉄宿!」管理人のP氏のおかげで、非常に彩り豊かな旅となりました。重ねて御礼申し上げるとともに、またの機会を楽しみにしております。



【乗車記録】

・石巻16:54→仙台17:49 HB211-4 4両  
・仙台18:44→東京20:48 E226-1107 10両  
・東京21:30→名古屋23:24 776-2001 16両



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