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福井鉄道乗り鉄撮り鉄(その1)・・・福井鉄道のレトラムに乗車&デキ11を撮影
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は新型車両導入やえちぜん鉄道との直通運転開始等、話題の多い福井鉄道の旅です。昔の貴重な写真を織り交ぜてご紹介します。
⇒福井鉄道のレトラムに乗車&デキ11を撮影(←今ここ)
⇒福井城址大名町付近で福井鉄道を撮影
⇒えちぜん鉄道・鷲塚針原駅からフェニックス田原町ラインに乗車
⇒三十八社駅付近で福井鉄道を撮影
⇒北府駅で福井鉄道を撮影
なお、レトラムの撮影は2019年にも実施しています。その時の模様は、「えち鉄521プロジェクト2019桜とラッセルを撮ろう」訪問記録に収録していますので、ご一読ください。
2018年4月1日(日)、春の青春18きっぷの最後の1回分を利用して福井へ出掛けることにしました。名古屋を6:10に出発、移動距離の割に乗換回数が多いながらも約3時間後の9:19に武生へと到着。250mほど離れている福井鉄道の越前武生駅に急ぎ足で向かいます。
近江塩津駅に到着する福井行普通列車。近江今津発の列車で既に盛況、私は座ることができませんでした。
福井鉄道の越前武生駅です。改称から8年が経過するも、私の中では2010年までの「武生新」駅の名が今でも心に色濃く残っています。
本日は日曜日なので、券売機で「土・日・祝日1日フリー乗車券」550円を購入、越前武生から福井駅までの片道が400円のため、非常にお値打ちな乗車券です。
ちなみに、えちぜん鉄道も乗車できる「福井鉄道・えちぜん鉄道 共通1日フリーきっぷ」は1400円で、それぞれ購入するよりも150円お得です。こちらも土休日限定ながら「乗り鉄」を満喫できるお得な切符です。本日はえちぜん鉄道にも乗車する予定ですが、短距離のため共通フリーきっぷは利用せず、えちぜん鉄道区間は別途支払いとします。
今回の福井鉄道訪問の目的のひとつが元ドイツ・シュトゥットガルト市電の「レトラム」乗車です。土佐電気鉄道から譲渡され、2014年から福井鉄道で春と秋の週末に運行されています。
⇒参考:とさでん交通を撮影
私にとって乗車は初めてではないものの、当初は福井市内のみの営業で、北府~赤十字前間は回送扱いでした。最近は越前武生から急行列車で運行しているので、始発駅から乗車し急行運転を堪能する目論見です。
今春、2018年6月3日(日)までの「レトラム」運行時刻は次のとおりで、赤十字前駅や神明駅で10~20分停車するダイヤとなっています
越前武生駅で発車を待つ「レトラム」です。福井鉄道での形式名はF10形だそうですが、車両内外の表記は「735」です。車掌さんが乗務し乗車券の発売や、ドア扱いを行います。ドアは自動ですがステップは手動式で設置収納はなかなか手間のようです。 (2018.4.1 9:27)
別の駅で撮影したドア下部の様子です。停車時は矢印の方向にステップが倒されて、ホームと車両との隙間を埋めます。収納はステップに取り付けられた鎖で引き上げます。
「レトラム」車内です。大きな窓とクロスシートで良好な車窓風景を楽しむことが出来ます。
シュトゥットガルト市電時代の案内図が残されています。ドイツ語のようですが…全く読めません。
越前武生駅発車時点の乗客は家族連れ1組と同業者3名程でしたが、その後の停車駅で「レトラム」乗車が目的でない一般の(?)お客さんを迎え、赤十字前到着時点では十数名の乗車となりました。
車内の走行音は比較的静かです。乗り心地は柔らかく、前後に上下する船のような揺れは他の列車にない独特のものでした。
「レトラム」は赤十字前駅で10:16から10:27まで停車します。ここでは停車中に撮影活動を行う予定でしたが、引退が見込まれる電気機関車デキ11が順光となるいい位置に留置されているものの「レトラム」が邪魔になるため、予定を変更して「レトラム」発車後にデキ11を撮影することにします。
赤十字前駅に停車中の「レトラム」と留置中のデキ11(左)です。(2018.4.1 10:18)
赤十字前駅に到着した880形は、1980年(昭和55年)製の元名鉄美濃町線モ880形です。名鉄時代には各務原線を経由して新岐阜まで乗り入れていたため複電圧車でしたが、そうした設備を撤去する等の改造を経て2006年から福井鉄道で活躍しています。 (2018.4.1 10:22)
競輪場前で撮影した名鉄美濃町線末期の頃のモ880形です。塗色とパンタグラフ以外に外観上の変化はなさそうです。現在の名鉄岐阜駅は2005年1月28日までは「新岐阜」という駅名でしたが、廃止を控えこの電車の方向幕は「新」の字を消しただけの簡易的な方法で修正されていました。(2005.2.21)
赤十字前駅を発車した「レトラム」を後追いで撮影。連接車で2車体の前後にそれぞれ台車があり、中間に台車が無いのは従前の日本の鉄道車両にはない構造です。前後に上下する独特の乗り心地の原因がわかるような気がします。大きなパンタグラフも特徴的で、保守や維持は簡単ではないことでしょう。(2018.4.1 10:27)
1923年(大正12年)製の電動貨車をルーツとして、現在は除雪用電気機関車として使用されているデキ11です。今冬(2018年)の福井県における豪雪は記憶に新しいところで、デキ11も軌道区間の除雪に活躍しました(脱線もしましたが…)が、新たな除雪車両の導入が予定されているため見納めとなる日も近いようです。(2018.4.1 10:35)
赤十字前駅の駅舎と構内です。島式ホームの駅舎側から田原町方面行が、右側から越前武生方面行が発車します。
以前は構内の外れに留置されていたような記憶があるデキ11ですが、今日はホームから順光下でデキ11を存分に(??)撮影することができました。たまたまなのかわかりませんが、この位置で静態保存していただければこの駅の名物となりましょう。
次に赤十字前駅から足羽山公園口電停まで乗車した列車の車両は、2013年(平成25年)から導入されたF1000形「FUKURAM」(フクラム)です。3連接車体で収容力は大きいものの、立ち客もいる盛況ぶりです。
福井鉄道の公式サイトによると「鉄道事業再構築実施計画」が実施されており、その成果か平成20年(2008年)度の年間利用者数160万人が、平成27年(2015年)度には198万人まで増えています。新型超低床車両導入、新駅設置及び駅の改修が効果を上げているようですが、今回はそれを実感したのは足羽山公園口電停での下車客の多さです。
ちょうど足羽山公園の桜が満開というタイミングもありますが、その昔の高床車での運行時代、市役所前(現福井城址大名町)と福井駅前(現福井駅)以外の併用軌道区間内電停での乗降は目立たなかった印象で、着実に利用者数が回復していることを感じました。
足羽山公園口電停のホームは改修工事により、幅が広がり柵も設置されバリアフリー化もされて安心安全に利用できるようになりました。(2018.4.1 10:43)
その昔の木田四ツ辻(現、商工会議所前)電停です。現在は併用軌道区間の全停留所が改良されましたが、以前はこのように幅が狭く柵もなかったため、降り立つと恐怖をも感じる状況でした。(2006.3.4)
収容力に優れた高床車両でしたが、併用軌道区間の停留所では段差が大きく、乗降時は手すりの無い階段を上下するような状態でした。高齢の方はもとより、私でも降車時には踏み外しそうになり怖かったことを覚えています。(2014.4.12)
⇒次:福井城址大名町付近で福井鉄道を撮影
⇒福井鉄道のレトラムに乗車&デキ11を撮影(←今ここ)
⇒福井城址大名町付近で福井鉄道を撮影
⇒えちぜん鉄道・鷲塚針原駅からフェニックス田原町ラインに乗車
⇒三十八社駅付近で福井鉄道を撮影
⇒北府駅で福井鉄道を撮影
なお、レトラムの撮影は2019年にも実施しています。その時の模様は、「えち鉄521プロジェクト2019桜とラッセルを撮ろう」訪問記録に収録していますので、ご一読ください。
福井鉄道レトラムに乗車
2018年4月1日(日)、春の青春18きっぷの最後の1回分を利用して福井へ出掛けることにしました。名古屋を6:10に出発、移動距離の割に乗換回数が多いながらも約3時間後の9:19に武生へと到着。250mほど離れている福井鉄道の越前武生駅に急ぎ足で向かいます。
近江塩津駅に到着する福井行普通列車。近江今津発の列車で既に盛況、私は座ることができませんでした。
【乗車記録】 ・名古屋6:10→大垣6:49 サハ311-10 8両 ・大垣6:52→米原7:27 クモハ311-6 4両 ・米原7:47→長浜7:57 クモハ223-3007 4両 ・長浜8:00→近江塩津8:25 クモハ521-1 2両 ・近江塩津8:33→武生9:19 クモハ521-5 2両 |
福井鉄道の越前武生駅です。改称から8年が経過するも、私の中では2010年までの「武生新」駅の名が今でも心に色濃く残っています。
本日は日曜日なので、券売機で「土・日・祝日1日フリー乗車券」550円を購入、越前武生から福井駅までの片道が400円のため、非常にお値打ちな乗車券です。
ちなみに、えちぜん鉄道も乗車できる「福井鉄道・えちぜん鉄道 共通1日フリーきっぷ」は1400円で、それぞれ購入するよりも150円お得です。こちらも土休日限定ながら「乗り鉄」を満喫できるお得な切符です。本日はえちぜん鉄道にも乗車する予定ですが、短距離のため共通フリーきっぷは利用せず、えちぜん鉄道区間は別途支払いとします。
今回の福井鉄道訪問の目的のひとつが元ドイツ・シュトゥットガルト市電の「レトラム」乗車です。土佐電気鉄道から譲渡され、2014年から福井鉄道で春と秋の週末に運行されています。
⇒参考:とさでん交通を撮影
私にとって乗車は初めてではないものの、当初は福井市内のみの営業で、北府~赤十字前間は回送扱いでした。最近は越前武生から急行列車で運行しているので、始発駅から乗車し急行運転を堪能する目論見です。
今春、2018年6月3日(日)までの「レトラム」運行時刻は次のとおりで、赤十字前駅や神明駅で10~20分停車するダイヤとなっています
・越前武生9:30→田原町10:40(急行) ・田原町10:45→福井駅10:55 ・福井駅11:13→田原町11:26 ・田原町12:32→越前武生14:47(急行) |
越前武生駅で発車を待つ「レトラム」です。福井鉄道での形式名はF10形だそうですが、車両内外の表記は「735」です。車掌さんが乗務し乗車券の発売や、ドア扱いを行います。ドアは自動ですがステップは手動式で設置収納はなかなか手間のようです。 (2018.4.1 9:27)
別の駅で撮影したドア下部の様子です。停車時は矢印の方向にステップが倒されて、ホームと車両との隙間を埋めます。収納はステップに取り付けられた鎖で引き上げます。
「レトラム」車内です。大きな窓とクロスシートで良好な車窓風景を楽しむことが出来ます。
シュトゥットガルト市電時代の案内図が残されています。ドイツ語のようですが…全く読めません。
越前武生駅発車時点の乗客は家族連れ1組と同業者3名程でしたが、その後の停車駅で「レトラム」乗車が目的でない一般の(?)お客さんを迎え、赤十字前到着時点では十数名の乗車となりました。
車内の走行音は比較的静かです。乗り心地は柔らかく、前後に上下する船のような揺れは他の列車にない独特のものでした。
赤十字前駅でデキ11を撮影
「レトラム」は赤十字前駅で10:16から10:27まで停車します。ここでは停車中に撮影活動を行う予定でしたが、引退が見込まれる電気機関車デキ11が順光となるいい位置に留置されているものの「レトラム」が邪魔になるため、予定を変更して「レトラム」発車後にデキ11を撮影することにします。
赤十字前駅に停車中の「レトラム」と留置中のデキ11(左)です。(2018.4.1 10:18)
赤十字前駅に到着した880形は、1980年(昭和55年)製の元名鉄美濃町線モ880形です。名鉄時代には各務原線を経由して新岐阜まで乗り入れていたため複電圧車でしたが、そうした設備を撤去する等の改造を経て2006年から福井鉄道で活躍しています。 (2018.4.1 10:22)
競輪場前で撮影した名鉄美濃町線末期の頃のモ880形です。塗色とパンタグラフ以外に外観上の変化はなさそうです。現在の名鉄岐阜駅は2005年1月28日までは「新岐阜」という駅名でしたが、廃止を控えこの電車の方向幕は「新」の字を消しただけの簡易的な方法で修正されていました。(2005.2.21)
赤十字前駅を発車した「レトラム」を後追いで撮影。連接車で2車体の前後にそれぞれ台車があり、中間に台車が無いのは従前の日本の鉄道車両にはない構造です。前後に上下する独特の乗り心地の原因がわかるような気がします。大きなパンタグラフも特徴的で、保守や維持は簡単ではないことでしょう。(2018.4.1 10:27)
1923年(大正12年)製の電動貨車をルーツとして、現在は除雪用電気機関車として使用されているデキ11です。今冬(2018年)の福井県における豪雪は記憶に新しいところで、デキ11も軌道区間の除雪に活躍しました(脱線もしましたが…)が、新たな除雪車両の導入が予定されているため見納めとなる日も近いようです。(2018.4.1 10:35)
赤十字前駅の駅舎と構内です。島式ホームの駅舎側から田原町方面行が、右側から越前武生方面行が発車します。
以前は構内の外れに留置されていたような記憶があるデキ11ですが、今日はホームから順光下でデキ11を存分に(??)撮影することができました。たまたまなのかわかりませんが、この位置で静態保存していただければこの駅の名物となりましょう。
次に赤十字前駅から足羽山公園口電停まで乗車した列車の車両は、2013年(平成25年)から導入されたF1000形「FUKURAM」(フクラム)です。3連接車体で収容力は大きいものの、立ち客もいる盛況ぶりです。
福井鉄道の公式サイトによると「鉄道事業再構築実施計画」が実施されており、その成果か平成20年(2008年)度の年間利用者数160万人が、平成27年(2015年)度には198万人まで増えています。新型超低床車両導入、新駅設置及び駅の改修が効果を上げているようですが、今回はそれを実感したのは足羽山公園口電停での下車客の多さです。
ちょうど足羽山公園の桜が満開というタイミングもありますが、その昔の高床車での運行時代、市役所前(現福井城址大名町)と福井駅前(現福井駅)以外の併用軌道区間内電停での乗降は目立たなかった印象で、着実に利用者数が回復していることを感じました。
足羽山公園口電停のホームは改修工事により、幅が広がり柵も設置されバリアフリー化もされて安心安全に利用できるようになりました。(2018.4.1 10:43)
その昔の木田四ツ辻(現、商工会議所前)電停です。現在は併用軌道区間の全停留所が改良されましたが、以前はこのように幅が狭く柵もなかったため、降り立つと恐怖をも感じる状況でした。(2006.3.4)
収容力に優れた高床車両でしたが、併用軌道区間の停留所では段差が大きく、乗降時は手すりの無い階段を上下するような状態でした。高齢の方はもとより、私でも降車時には踏み外しそうになり怖かったことを覚えています。(2014.4.12)
宿泊施設 | 見える路線 | 特 徴 |
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ホテルエコノ福井駅前 | えちぜん鉄道 | えちぜん鉄道は良く見えるが、JR線は見えない。駅前すぐ。 |
ホテルアルファーワン鯖江 | 北陸本線 | 鯖江駅目の前。意外とトレインビューとしては見にくいかな。 |
サバエ・シティーホテル(福井鉄道西鯖江駅) | 福井鉄道 | 貴重な福井鉄道のトレインビュー。 |
⇒次:福井城址大名町付近で福井鉄道を撮影