くま川鉄道に乗車・12年前の姿も(旧国鉄バス日肥線とくま川鉄道の旅その3)

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旧国鉄バス日肥線とくま川鉄道の旅(3)・・・くま川鉄道に乗車・12年前の姿も

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は旧国鉄バス日肥線をたどる宮崎~西都~村所~湯前~人吉の旅です。

今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。

⇒その1:日田彦山線と平成筑豊鉄道に乗車
⇒その2:旧国鉄バス日肥線をたどる令和版路線バスの旅
⇒その3:くま川鉄道に乗車・12年前の姿も(このページ)
⇒その4:2011年・肥薩線の思い出
⇒その5:熊本電鉄を撮影

湯前駅
風格ある木造駅舎の湯前駅。33年前に降り立った時と変わっていません。(2023.2.12)





部分復旧のくま川鉄道に乗車


湯前からは18分の待ち合わせという好接続で、くま川鉄道に乗車し人吉を目指します。くま川鉄道は2020年7月の豪雨被害により全線が不通となりましたが、2021年11月に肥後西村~湯前間が部分復旧しています。

その列車ダイヤは、平日は朝晩のみの運行である一方で、土休日は日中も運行されることから「乗り鉄」としてはどうしても土休日の訪問となります。しかしそのうち日曜祝日は人吉温泉~肥後西村間の代行バスが運休とのことで、土曜日の訪問が最適なものの本日は日曜日で、ひと工夫必要となります。

くま川鉄道の一日乗車券
湯前駅の窓口営業は指定日のみとなっています。この2月の例では毎日曜日と、4日と25日の土曜日が営業日でした。運よく窓口営業日でしたので、一日乗車券を購入しました。鉄道区間のみ用は900円、代行バスも利用可の一日乗車券は1200円です。

KT501、KT502、KT503
駅の近くで湯前行の列車を撮影、以外にも豪華3両編成でした。在籍5両のうち、この3両(KT501、KT502、KT503)が肥後西村~湯前間で運行されています。(2023.2.12 14:39)

KT500・元田園シンフォニー
くま川鉄道KT500形車両は水戸岡デザインで、かつてはこの車両による観光列車「田園シンフォニー」が運行されていました。木材を多用した車内は2014年の導入時はセミクロスシート配置でしたが、多良木高校の閉校に伴う通学生増に対応するためロングシート化されています。


湯前14:49発肥後西村行は列車全体で10名ほどの乗客数で、豪華3両編成は明らかに供給過剰ですが、通学輸送に備えて常時3両編成で運行されているのでしょうか。

現在の終点である肥後西村駅
終始乗客は増えることなく、33分の乗車で現在の終点である肥後西村駅に到着。絶景はないものの盆地の車窓風景に心が和みました。2年後の2025年度に全線復旧見込みとのことで、その暁には是非とも再訪したいものです。(2023.2.12 15:29)

肥後西村駅
待合室とお手洗いも完備された肥後西村駅、読み方は「ひごにしのむら」です。人吉方面は代行バス利用となりますが、ここから700m徒歩約10分のところにある球磨中央高校バス停から、人吉行の路線バスを利用することもできます。(2023.2.12)

くま川鉄道の列車
折り返し湯前行に、あさぎり駅まで乗車。最後尾KT503号は「春」をイメージした車両だそうです。あさぎり駅では3分停車しタブレット交換を行います。対向式ホーム2面2線の配置ですが、現行ダイヤでは列車交換はありません。(2023.2.12 15:54)

あさぎり駅のポッポー館
あさぎり駅は、あさぎり町商工コミュニティセンターとの合築「ポッポー館」となっています。土休日を含めて駅窓口が営業しています。(2023.2.12)

くま川鉄道の鉄印
駅窓口で「鉄印」を入手しました。何種類か販売されているうちの社長直筆(書置き)鉄印500円です。社長自ら筆を取るというその心意気に感動しました。なお硬券は「あさぎり→おかどめ幸福」190円のみの販売で、硬券入場券はありません。

あさぎり駅に到着する肥後西村行
あさぎり駅に到着する肥後西村行を撮影します。晴天なら順光となる見込みでした。(2023.2.12 16:36)





12年前のくま川鉄道(2011年)


くま川鉄道の前回の訪問は、現車両が導入される前の2011年でした。

KT100形
KT100形車両は1989年の開業時に導入され、2015年まで活躍しました。あさぎり駅にて撮影、朝の人吉温泉行は高校生で満員でした。(2011.5.21)

KT311
元JRキハ31のKT311は2004年から2013年までの活躍でした。(2011.5.21)

人吉温泉駅に停車中のKT104とKT203
人吉温泉駅に停車中のKT104とKT203の湯前行列車。人吉温泉駅は2009年に人吉から改称されました。(2011.5.21)

KT203(KUMA1)
観光列車仕様のKT203(KUMA1)は2016年まで運行されました。(2011.5.21)





人吉温泉で宿泊


前述のように本日は日曜日につき、肥後西村~人吉温泉間の代行バスは運休です。また肥後西村駅から徒歩約10分の球磨中央高校バス停から発車する人吉行の路線バスも、約1時間の待ち合わせとなります。そこで今回はあさぎり駅前からの路線バスを利用することにしました。

九州産業交通バスの人吉行き路線バス
人吉行の路線バスは肥後西村駅近くの球磨中央高校前を経由する路線と、くま川鉄道の北側に位置する木上学校前を経由する路線があり、両方合わせて1時間に1~2本が運行されています。あさぎり駅前から16:50発の木上学校前経由人吉産交行に乗車、人吉市街までは約30分の所要時間で、途中で1名が降車すると下車した九日町バス停まで貸切状態でした。 (2023.2.12)

人吉温泉 清流山水花 あゆの里
本日の宿は私にとっては超豪華温泉ホテルである人吉温泉「清流山水花あゆの里」です。夕食なし朝食弁当付1泊1名で日曜日ながら11,230円(旅行支援割引適用後)と、お値段もなかなか豪華(私にとっては…)でした。(2023.2.12)

球磨焼酎ラウンジ
「美人の湯」と称される温泉の心地よさは当然ながら、この「球磨焼酎ラウンジ」(宿泊客は無料!)が最高でした。球磨焼酎の色々な銘柄の飲み比べ(部屋へのお持ち帰り可。食事会場への持ち込みは不可)を通じて、その美味しさと奥の深さを実感することができました。次は球磨焼酎の蔵元を訪ねる旅を実施したいものです。

上等椎茸めし
夕食は、はるばる宮崎から輸送した宮崎駅弁「上等 椎茸めし」(1200円)を、近くのスーパーで購入した球磨焼酎とともにいただきました。



ホテルの朝食が人吉駅弁の「栗めし」!!


このホテルのさらに嬉しい点は、朝食として人吉駅弁やまぐちの「栗めし」をいただけるプランがあるところです。朝7時前に部屋まで届けられるので(ドアの外側ノブにレジ袋入りでかけられる)、朝早めの出発にも便利です。

栗めし
ホテルに居ながらにして名物駅弁を食することができるとは、重ね重ね嬉しい限りです。

雨模様の球磨川
本日2月13日(月)は生憎の雨模様で清流の球磨川も濁流と化していました。左が本日宿泊したホテルで、右側対岸は人吉城跡です。(2023.2.13)

人吉駅
ホテルから歩いて人吉駅まで来ました。その道中は、令和2年7月豪雨の直接の爪痕は残っていない印象でしたが、少なくない空地や空店舗に影響を感じました。さて、駅は列車が不通ながら窓口は営業しています。しかし営業時間前(9時から営業)とあって駅前に人影はありませんでした。(2023.2.13)

人吉駅弁やまぐち
先ほどいただいた「栗めし」の調整元である人吉駅弁「やまぐち」は駅前広場の一角にあります。鉄道が不通ながら盛業中で、「鮎すし」を購入しました。もちろん「栗めし」も店頭に並んでいました。(2023.2.13)

青井阿蘇神社の御朱印
次は駅からほど近い青井阿蘇神社を訪問し、御朱印を拝受しました。昨今は書置きが多い中、御朱印帳に直接書いてくださるのが嬉しいです。 本殿、廊、幣殿、拝殿及び楼門が国宝指定されており、これら社殿は慶長15年(1610年)から造営されたとのこと、人吉の歴史の深さを感じさせます。拝殿などの茅葺屋根が神社では珍しく、国宝指定されている茅葺の建造物は全国唯一とのことです。(2023.2.13)


【乗車記録】

・湯前14:49→肥後西村15:2・・・くま川鉄道 3両  
・肥後西村15:39→あさぎり15:56 ・・・くま川鉄道 3両  
・あさぎり駅16:48→九日町17:14・・・九州産業交通バス


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