日田彦山線と平成筑豊鉄道に乗車(旧国鉄バス日肥線とくま川鉄道の旅その1)

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旧国鉄バス日肥線とくま川鉄道の旅(1)・・・日田彦山線と平成筑豊鉄道に乗車

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は旧国鉄バス日肥線をたどる宮崎~西都~村所~湯前~人吉の旅です。

⇒その1:日田彦山線と平成筑豊鉄道に乗車(このページ)
⇒その2:旧国鉄バス日肥線をたどる令和版路線バスの旅
⇒その3:くま川鉄道に乗車・12年前の姿も
⇒その4:2011年・肥薩線の思い出
⇒その5:熊本電鉄を撮影

小倉駅2番線ホームで発車を待つ日田彦山線
小倉駅2番線ホームで発車を待つ日田彦山線田川後藤寺行列車(2023.2.11 9:53)  



日田彦山線で田川後藤寺へ


2020年(令和2年)7月の集中豪雨により全線が不通となったくま川鉄道(熊本県)は、翌2021年(令和3年)11月より肥後西村~湯前区間において部分運行を再開しました。鉄道業に携わる身としては他人事とも思えず、現地に赴きたいとも考えつつ、やっと2023年2月に乗車する運びとなりました。  

その際には一部業界では知られている(?)抜け道ルートであり、かつて旧国鉄バス日肥線が結んだ宮崎~から西都、西米良村村所を経由して、くま川鉄道の湯前駅に降り立つことにしました。

まずは2月11日(土・祝)に名古屋6:20発の「のぞみ75号」で出発。新大阪からは満席近い盛況ぶりで、9:23に小倉へ到着しました。

名古屋で出発を待つ「のぞみ75号」
名古屋で出発を待つ「のぞみ75号」です。(2023.2.11 6:10)

かしわうどん
昼食には少し早いですが、小倉駅在来線1・2番線ホームの立ち食いうどん店で、かしわうどん(500円)をいただきます。甘辛いかしわと出汁が美味でした。なお、うどん店は7・8番線ホームにもありますが、3・4番線ホームのうどん店と5・6番線ホームのラーメン店は閉店となっていました。


日田彦山線は日中1時間に1本運行で、私が乗った小倉9:59発は田川後藤寺行キハ40+キハ47の2連に乗客は少なく、無人のボックス席も散見されました。

大都市近郊の路線にキハ40系が残るとは、乗り鉄的には嬉しいものの日々利用する方は決して快適ではないでしょう。撮り鉄をすべく市街地が途切れた志井駅で下車します。

志井駅
駅舎はなく、小さな待合室があるのみの志井駅です。券売機もお手洗いもありません。北九州市小倉南区に位置し、駅からの風景は里山ですがすぐ近くには新興住宅地もあります。

日田彦山線のキハ47
志井駅ホーム端から小倉行列車を撮影します。かつての貨物列車対応で、構内は有効長があり複線のように見えます。(2023.2.11 10:54)

志井駅を発車したキハ47
志井駅を発車した小倉行を後追いで撮影。背後の高架橋は九州自動車道です。 (2023.2.11 10:56)

田川後藤寺の駅構内
志井駅から再び日田彦山線列車に乗り、田川後藤寺駅に到着。駅南側の跨線橋から駅構内を眺めます。4本の列車が並び壮観ですが、いずれも単行か2連です。





思い出の彦山駅


2年前には列車の終点である添田から、久大本線夜明まで代行バスの旅をしました。彦山駅で下車した際に、地元の方から近日中に駅舎が解体されると伺ったのでした。偶然ながら、解体直前に訪れることができて幸いでした。

かつての彦山駅舎
1942年の開業時に建てられた駅舎は、2021年に解体されました。(2021.3.5)

レールの撤去された彦山駅
既にレールの撤去は完了していました。(2021.3.5)





平成筑豊鉄道で行橋へ


田川後藤寺からは、平成筑豊鉄道糸田線に乗り、金田~田川伊田~行橋のルートで乗り鉄を続けます。 平成筑豊鉄道は一日乗車券「ちくまるキップ」1000円を利用、車内で購入できるので便利です。

金田駅の構内
広い構内には車庫があり、運転上の拠点ともなっている金田駅です。初めて平成筑豊鉄道に乗った30年前には、この駅の側線にセメント列車の姿があったのを思い出しました。

金田駅構内にて保管されているキハ2004号
金田駅構内にて保管されているキハ2004号は1966年製造、留萠鉄道~茨城交通(ひたちなか海浜鉄道)を経て、2016年に金田駅構内に搬入されたそうです。現在は運転体験に利用されているとか。

金田駅の窓口は平日のみの営業
金田駅の窓口は平日のみの営業で、「鉄印」は珍しくも自動販売機対応で購入することができます。

ちくまるキップと鉄印
自動販売機で購入した500円の鉄印と、運転士さんから購入した「ちくまるキップ」です。鉄印は当然ながら、日にちを自分で記入しなくてはなりません。

終点の行橋に到着
金田から1時間余りの乗車で、終点の行橋に到着。金田発車時点では満席に近い乗車率でしたが、田川伊田で半数以上が下車してしまいました。途中は伊田線田川伊田までの複線区間、田川線の山間部を走る区間や油須原のように古い駅舎の残る駅もあり、また乗ってみたい車窓風景の路線でした。

883系7連の「ソニック29号」
行橋からは883系7連の「ソニック29号」大分行に乗車、最後部の自由席車両は2割程度の乗車率で空席が目立ちました。

大分でソニックからにちりんに乗り換え
大分では2分接続で785系6連の「にちりん11号」宮崎空港行に乗り換え。2分でも同一ホームなので余裕がありました。

785系の車内
1992年の運行開始から30年余りとなる785系ですが、重厚な内装の車内はまだまだ快適でした。しかし大分発車時点で最後部6号車自由席の乗客は5名、車両後ろ半分は私の貸切状態でした。

1993年のブルーリボン賞プレート
1993年にブルーリボン賞を受賞しています。登場時の斬新な印象は今でも色褪せません。

清武駅までの乗車券
今回は適当な割引きっぷがなかったため、ごく普通の切符で旅しています。目的地は南宮崎ですが、何となく運賃が一緒の清武まで購入しました。

日向市の駅名板
日没の遅い九州でも、さすがに18:38到着の日向市では真っ暗になりました。しかし宗太郎越えは18時前で、何とか車窓を楽しむことができました。なお当初は宮崎での宿泊を考えていたものの、プロ野球キャンプの影響か、ホテルは満室あるいは空きがあってもRC一人一泊2万円というお値段により断念したのでした。





本日いただいた駅弁


かしわ飯
遅めの昼食は小倉駅弁「かしわ飯」です。

無法松べんとう
夕食も同じく小倉駅弁の「無法松べんとう」をいただきました。  


【乗車記録】

・ 名古屋6:20→小倉9:23 「のぞみ75」 786-1244 16両  
・小倉9:59→志井10:22 キハ147-49 2両  
・志井11:18→田川後藤寺12:02 キハ147-184 2両  
・田川後藤寺12:20→金田12:33 411 1両  
・金田13:10→行橋14:19 405 1両  
・行橋14:57→大分16:04  特急「ソニック29」 クモハ883-1 7両
・大分16:06→日向市18:38  特急「にちりん11」 クモハ786-4 6両


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