白川郷へのバス旅・1990年代の記録

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白川郷経由・七尾線415系撮影記(その2)・・・白川郷へのバス旅・1990年代の記録

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は高山から白川郷を経由して城端線、そして七尾線415系を撮影した旅行記です。





上記は、1990年、名古屋から金沢まで所要8時間、6200円と、一般道を走行する路線バスとして国内最長距離といわれた路線の車内券です。今となっては夢のような豪華なバス路線ですね!

このコーナーでは、白川郷経由・七尾線415系撮影記を以下の複数ページに分けて、ご紹介しています。皆さんのご旅行の参考になれば幸いです。ご興味のあるページをクリックして、お読みください。


特急ひだで高山駅、そして白川郷へ
⇒白川郷へのバス旅・1990年代の記録(←今ここ
城端線を手短に撮影&乗車
七尾線の413・415系を撮影
北陸鉄道浅野川線に乗車&撮影





一昔前の白川郷へのバス旅


2008年(平成21年)の東海北陸自動車道全通以前の白川郷は秘境の趣があり、公共交通機関は1990年時点で路線バスが美濃白鳥方面に2~3往復、高岡方面に2往復に加え、夏から秋にかけて名古屋と金沢を結ぶ名鉄バス名金線「五箇山号」が1往復白川郷を経由して運行されていました。

名古屋と金沢を結んでいた名鉄バス
名古屋と金沢を一般道経由で結んでいた名鉄バスです。この日は平日ということもあり乗客は終始私ひとりだけで、大型バスに運転士さん2名と超豪華な貸切バス(?)の旅でした。蛭ヶ野高原と白川郷でそれぞれ40分間の休憩の他に景色の良い場所で特別に停車し、運転士さんには観光案内もしていただき、非常に印象に残るバス旅でした。しかしこのような乗車率が故に2000年(平成12年)に廃止されてしまいました。(1990.9.10)

美濃白鳥からJR東海バス名金線
次は冬に白川郷へ路線バスの旅を実行しました。美濃白鳥からJR東海バス名金線に乗車、その名のとおり名古屋~金沢間を結んでいた路線ですが、当時は既に分断され名古屋からは荻町の少し先の鳩ケ谷までの運行となっていました。(1992.1.6)

名古屋から鳩ケ谷行きのバス
名古屋から鳩ケ谷までの所要時間は約5時間半、4320円で、1990年の時刻表によると名古屋7:50発で白川郷荻町着が13:18でした。現在は一般道を行く路線バスは高速バスに代わり、名古屋7:50発の便は白川郷荻町に10:32到着と所要時間は2時間40分に短縮され、料金は4000円でまさに隔世の感があります。

白川郷鳩ケ谷に到着したJR東海バス
豪雪地帯として知られる白川郷鳩ケ谷に到着したJR東海バスです。当時、白川郷へのJR東海バスは定期2往復、季節便1往復が運行されていました。季節便で名古屋直通はあるものの当時の白川郷は秘境感満点でした。(1992.1.6)

白川郷から高岡方面の加越能バス
白川郷から高岡方面の加越能バスも1日2往復のみで、公共交通機関による旅はかなりハードルが高かったです。冬の平日とあって観光客の姿は皆無でした。(1992.1.6)

荻町集落のメインストリート(2002年のゴールデンウイーク)
白川郷は「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として1995年にユネスコの世界遺産に登録されて以降、観光客が急増しました。写真は2002年のゴールデンウィークの様子で、現在は一般車通行禁止となっている荻町集落のメインストリートは自動車と人で大混雑でした。この時の旅は、高岡~城端~五箇山~白川郷~北濃~美濃太田~名古屋というルートでした。(2002.4.28)

特急「白川郷号」
当時はまだ東海北陸自動車道の全通前で、名古屋方面のバスは特急「白川郷号」が季節便で1往復、美濃白鳥行が3往復運行されていた一方で、高山や金沢を結ぶ高速バスはまだありませんでした。(2002.4.28)

白川郷~美濃白鳥間のバスの牧戸駅
白川郷~美濃白鳥間のバスは途中の牧戸駅(旧大野郡荘川村、現高山市)で小休止していました。バス停ながら「駅」と名乗るところが元国鉄バスらしいです。切符販売窓口と土産物店がありました。(2002.4.28)

1997年1月に撮影した牧戸駅
1997年1月に撮影した牧戸駅です。この貴重なバスの「駅」、JR東海バス撤退後も使用され産業遺産として保存する動きもあったようですが、残念ながら2019年に解体されたそうです。

高山~牧戸間の濃飛バス
この時は、高山~牧戸~北濃~美濃太田~名古屋という路線バス中心の旅でした。高山~牧戸間の濃飛バスは現在も運行されていますが、牧戸から白川郷や北濃・美濃白鳥方面の路線バスはなさそうです。(牧戸に到着した濃飛バス 1997.1.4)

2002年の牧戸駅時刻表
2002年の牧戸駅時刻表です。JR東海バス美濃白鳥営業所は2002年10月に閉鎖され、白川郷へ至る路線からもJR東海バスは撤退し岐阜バスに移管されました。しかし岐阜バスの一般道経由の路線も2010年に廃止されてしまい、現在は一部区間にコニュニティーバスの路線があるものの美濃白鳥から白川郷へ路線バスで旅する事はほぼ不可能のようです。 (2002.4.28)

JR東海バスの北濃バス停
長良川鉄道北濃駅で白川郷方面のバスに乗り継ぐことができました。現在、美濃白鳥・北濃からの路線バスは蛭ヶ野高原までの運行で、牧戸や白川郷への路線はないようです。(2002.4.28)


2008年の東海北陸自動車道全通を契機に白川郷をめぐるバス路線は大変貌を遂げました。南の美濃白鳥方面へ向かう路線バスは姿を消したものの、城端・高岡方面は増便され、これまで存在しなかった高山、富山、金沢そして名古屋方面の高速バス路線が新設され、格段に便利になりました。

バス網が便利になって白川郷の魅力はさらに深まり、また季節を変えて訪問したいものです。





白川郷から城端へ


前述のように1990年当時、高岡・城端から白川郷への路線バスは僅か2往復でした。それが現在では9往復(うち4往復は城端まで)と白川郷・五箇山の世界遺産登録を機に急成長を遂げました。

コロナの時節柄、そのうち土休日運転の3往復は運休となっていますが、本日は13:50発高岡駅前行で白川郷を後にします。

白川郷荻町バスターミナルの世界遺産バス
「世界遺産バス」との愛称が付けられたこの路線、大型観光バスタイプの車両により運行されています。やはり乗客は少なく、白川郷荻町バスターミナル発車時点で3名でした。

バスから眺めた菅沼合掌集落
世界遺産バスは庄川に沿って進み富山県に入ります。こちらはバス車窓から眺めた菅沼合掌集落です。世界遺産バス沿線には他にも相倉合掌集落があり、久しく訪れていないので次回は是非とも途中下車したいものです。


飛越峡合掌ライン(国道156号線)湯出島橋のバス車窓です。庄川を何度か渡りつつ城端に向けて進行します。

城端駅前に到着した世界遺産バス(加越能バス)
白川郷から1時間15分の乗車で城端駅前に到着。到着時の乗客は5名で、快適なバス旅でした。ここで5分の停車時間がありますが、私は下車して城端線に乗り換えます。

城端駅
味わい深い木造駅舎が残る城端駅ですが、最近になって駅前広場が整備され、車椅子対応のお手洗いも駅前広場内に完備しています。南砺市観光協会による簡易委託の有人駅です。

【乗車記録】

・白川郷13:50→城端駅15:05 (加越能バス)


城端線を手短に撮影&乗車


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