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国鉄の名寄本線は、宗谷本線の名寄駅から興部や紋別、湧別といった街を経て、石北本線の遠軽まで伸びていた本線です。しかし乗客が少なく、国鉄の分割民営化の一環で廃止されてしまいました。
私は18歳前後の高校生か大学生だった頃、名寄本線に乗車したことがあります。その思い出の地、途中駅の興部の跡地に建つ「道の駅おこっぺ」の敷地内に、かつての鉄道車両を利用した無料の簡易宿泊施設があると聞いて、見学に行ってきました。
その際の模様を以下の項目に整理しましたので、宿泊する際の参考にして下さい。なお、利用できるのは5月から10月までです。厳しい寒さの冬の期間は「運休」になりますので、ご注意を。
⇒宿泊車両「ホステル出会いの宿」の車内外をチェック
⇒談話車両「サロン語らいの舎」の車内外をチェック
⇒ルゴーサエクスプレスの予約方法や場所など
⇒ルゴーサエクスプレスの周辺の施設(銭湯・コンビニ・鉄道コーナー)
その宿泊施設の名を、ルゴーサエクスプレスと言います。ルゴーサとは、はまなすの意味です。直訳すると急行はまなすとなり、やはりかつての札幌青森間の夜行急行はまなす号を連想するところが、心憎い存在です。
そのルゴーサエクスプレスに関して、公式サイトも含めてあまりにも情報が少ないので、一体どんな存在なのかと思ってわざわざ現地まで行って見てきました。まずは、動画にてロケーションや車両の内部など、ざっとご覧ください。
まず、宿泊できるのは向かって左側の1両です。名付けて、「ホステル出会いの宿」。扉は常時解放されており、自由に立ち入ることができます。
受付は、動画にも写っていたコンクリートの茶色い建物の道の駅おこっぺにて。18時で受付終了ですが、それ以降に到着しても泊まる事ができます。泊まった翌日に申し込み用紙を受付に出しましょう。(早立ちの時は、用紙を車内においておくことになります)
車両内部は、こんな感じです。畳敷きになっているので、お座敷列車みたいです・笑。動画にも写っていますが、写真の向かって左側に、誰でも利用できる布団が用意されています。布団の使用に抵抗がある人は、寝袋を持って行くと良いですね。
写真に向かって奥の方に、靴入れと談話スペースが設けられています。この車両、最大で15名ほどの利用を想定しているようです。私が見学に行った朝の8時過ぎの時点で、中年の夫婦1組と、30代くらいのお兄さん1名が利用中でした。畳にゴロンとしてくつろいでいました。
洗濯機まで付いていました。ただし洗剤は持参する必要があり、洗濯機の利用は道の駅を利用(つまりなにか買うという意味だと思う)した人限定となります。
続いて、談話スペースの「サロン語らいの舎」です。こちらは宿泊には関係なく、誰でも利用できます。9時になると、道の駅おこっぺのスタッフが鍵を開けに来ます。それまでは施錠されていて、立ち入ることはできません。
車内には、ボックスシートが片側に残されていました。ただし、ボックスの間にテーブルが設けられていますので、窓とボックスがずれています。
でも、ボックスを残してくださっただけで大満足です。こうして座って窓の外を見てみると、なんだか名寄本線の各駅停車に乗車した気分になってきます。
サロン側の車両からルゴーサエクスプレス全体をもう一度見てみます。北海道によくありがちだった、板張りの臨時乗降場を連想させます。このようにきちんと保存してくれるのは本当に素晴らしいです。
車内では飲食ができるので、せっかくですから道の駅で購入したものを持ち込みたいですね。
特に、興部のソフトクリームは評価が高いようですので、ぜひ一度味わってみたい興部の名物と言えそうです。・・・私は平日の10時前に訪問したので、ソフトクリームを食べる事はできませんでした。
ルゴーサエクスプレスの宿泊施設「ホステル出会いの宿」に宿泊する場合、特に予約は必要ありません(予約を受け付けていません)。現地に到着したら、その場で申し込んでください。
お盆休みのようなよほどのハイシーズンでも、満員でぎゅうぎゅうになるような事は(今のところは)無さそうなので、大丈夫だと思います。心配な人は、早めに到着されると良いでしょう。
個人利用を想定しているので、ツーリングで10名が一挙に泊まるような、そういう利用はマナー的に避けたほうが良さそうです。
ルゴーサエクスプレスは当然ながら素泊まりであり、シャワールームなどがある訳ではありません。入浴したい人は、冒頭の動画にも写っている、興部町公衆浴場を利用すると良いでしょう。道の駅おこっぺに隣接しており、信号を渡るとすぐですから利用価値が大きいですね。
公衆浴場の定休日は日曜日で、それ以外は17時~21時が営業時間になります。お昼はやっていないので注意してください。(電話:0158-82-4126)
また、道の駅から歩いて10分弱のところに、セイコーマートとローソンがあります。夜間早朝の食料やビールなどの買い出しの際は、それらを利用しましょう。ソフトドリンクの自動販売機は、道の駅にあります。
ところで、道の駅にはバスの待合室の奥に、かつての名寄本線の資料が展示してあります。鉄道ファンならば一見の価値がありますので、ぜひご覧ください。
以上、道の駅おこっぺに隣接した、誰でも利用できる無料の簡易宿泊施設、ルゴーサエクスプレスのご紹介でした。休憩するだけでも価値が大アリなので、旅の途中にぜひとも立ち寄っていただいて、かつての名寄本線に思いを巡らせてはいかがでしょうか。
あ、ちなみに私は道の駅おこっぺまでは、バスの旅でやってきました。道の駅おこっぺの興部バス停はこんな感じです。バス停と道の駅おこっぺは一体となっています。バスは北紋バスです。
●鉄道車両を利用した宿泊施設に関しては、以下もご覧ください。面白いですよ(^^♪
⇒ブルートレインたらぎに実際に宿泊した口コミ体験(旧・はやぶさ号)
⇒小坂鉄道のブルートレインあけぼの「ソロ」に宿泊体験(旧・あけぼの号)
⇒夢ハウスあずさ号(長野・上田市)かつての183系あずさ号の車内に寝泊まり(旧・あずさ号)
道の駅おこっぺの鉄道車両「ルゴーサエクスプレス」は、無料で宿泊可能
道北の、かつての名寄本線の興部駅の跡地に、その宿泊施設がある
国鉄の名寄本線は、宗谷本線の名寄駅から興部や紋別、湧別といった街を経て、石北本線の遠軽まで伸びていた本線です。しかし乗客が少なく、国鉄の分割民営化の一環で廃止されてしまいました。
私は18歳前後の高校生か大学生だった頃、名寄本線に乗車したことがあります。その思い出の地、途中駅の興部の跡地に建つ「道の駅おこっぺ」の敷地内に、かつての鉄道車両を利用した無料の簡易宿泊施設があると聞いて、見学に行ってきました。
その際の模様を以下の項目に整理しましたので、宿泊する際の参考にして下さい。なお、利用できるのは5月から10月までです。厳しい寒さの冬の期間は「運休」になりますので、ご注意を。
⇒宿泊車両「ホステル出会いの宿」の車内外をチェック
⇒談話車両「サロン語らいの舎」の車内外をチェック
⇒ルゴーサエクスプレスの予約方法や場所など
⇒ルゴーサエクスプレスの周辺の施設(銭湯・コンビニ・鉄道コーナー)
宿泊車両「ホステル出会いの宿」の車内外をチェック
その宿泊施設の名を、ルゴーサエクスプレスと言います。ルゴーサとは、はまなすの意味です。直訳すると急行はまなすとなり、やはりかつての札幌青森間の夜行急行はまなす号を連想するところが、心憎い存在です。
そのルゴーサエクスプレスに関して、公式サイトも含めてあまりにも情報が少ないので、一体どんな存在なのかと思ってわざわざ現地まで行って見てきました。まずは、動画にてロケーションや車両の内部など、ざっとご覧ください。
まず、宿泊できるのは向かって左側の1両です。名付けて、「ホステル出会いの宿」。扉は常時解放されており、自由に立ち入ることができます。
受付は、動画にも写っていたコンクリートの茶色い建物の道の駅おこっぺにて。18時で受付終了ですが、それ以降に到着しても泊まる事ができます。泊まった翌日に申し込み用紙を受付に出しましょう。(早立ちの時は、用紙を車内においておくことになります)
車両内部は、こんな感じです。畳敷きになっているので、お座敷列車みたいです・笑。動画にも写っていますが、写真の向かって左側に、誰でも利用できる布団が用意されています。布団の使用に抵抗がある人は、寝袋を持って行くと良いですね。
写真に向かって奥の方に、靴入れと談話スペースが設けられています。この車両、最大で15名ほどの利用を想定しているようです。私が見学に行った朝の8時過ぎの時点で、中年の夫婦1組と、30代くらいのお兄さん1名が利用中でした。畳にゴロンとしてくつろいでいました。
洗濯機まで付いていました。ただし洗剤は持参する必要があり、洗濯機の利用は道の駅を利用(つまりなにか買うという意味だと思う)した人限定となります。
談話車両「サロン語らいの舎」の車内外をチェック
続いて、談話スペースの「サロン語らいの舎」です。こちらは宿泊には関係なく、誰でも利用できます。9時になると、道の駅おこっぺのスタッフが鍵を開けに来ます。それまでは施錠されていて、立ち入ることはできません。
車内には、ボックスシートが片側に残されていました。ただし、ボックスの間にテーブルが設けられていますので、窓とボックスがずれています。
でも、ボックスを残してくださっただけで大満足です。こうして座って窓の外を見てみると、なんだか名寄本線の各駅停車に乗車した気分になってきます。
サロン側の車両からルゴーサエクスプレス全体をもう一度見てみます。北海道によくありがちだった、板張りの臨時乗降場を連想させます。このようにきちんと保存してくれるのは本当に素晴らしいです。
車内では飲食ができるので、せっかくですから道の駅で購入したものを持ち込みたいですね。
特に、興部のソフトクリームは評価が高いようですので、ぜひ一度味わってみたい興部の名物と言えそうです。・・・私は平日の10時前に訪問したので、ソフトクリームを食べる事はできませんでした。
ルゴーサエクスプレスの予約方法や場所など
ルゴーサエクスプレスの宿泊施設「ホステル出会いの宿」に宿泊する場合、特に予約は必要ありません(予約を受け付けていません)。現地に到着したら、その場で申し込んでください。
お盆休みのようなよほどのハイシーズンでも、満員でぎゅうぎゅうになるような事は(今のところは)無さそうなので、大丈夫だと思います。心配な人は、早めに到着されると良いでしょう。
個人利用を想定しているので、ツーリングで10名が一挙に泊まるような、そういう利用はマナー的に避けたほうが良さそうです。
道の駅おこっぺ「ルゴーサエクスプレス」のデータ(2018年6月23日時点) | |
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場所 | 北海道紋別郡興部町字興部幸町 |
利用時期 | 毎年5月~10月(冬季は利用できません) |
電話 | 0158-82-2385 |
HP | http://www.okoppekankou.com/cat5/page05.html |
ルゴーサエクスプレスの周辺の施設(銭湯・コンビニ・鉄道コーナー)
ルゴーサエクスプレスは当然ながら素泊まりであり、シャワールームなどがある訳ではありません。入浴したい人は、冒頭の動画にも写っている、興部町公衆浴場を利用すると良いでしょう。道の駅おこっぺに隣接しており、信号を渡るとすぐですから利用価値が大きいですね。
公衆浴場の定休日は日曜日で、それ以外は17時~21時が営業時間になります。お昼はやっていないので注意してください。(電話:0158-82-4126)
また、道の駅から歩いて10分弱のところに、セイコーマートとローソンがあります。夜間早朝の食料やビールなどの買い出しの際は、それらを利用しましょう。ソフトドリンクの自動販売機は、道の駅にあります。
ところで、道の駅にはバスの待合室の奥に、かつての名寄本線の資料が展示してあります。鉄道ファンならば一見の価値がありますので、ぜひご覧ください。
以上、道の駅おこっぺに隣接した、誰でも利用できる無料の簡易宿泊施設、ルゴーサエクスプレスのご紹介でした。休憩するだけでも価値が大アリなので、旅の途中にぜひとも立ち寄っていただいて、かつての名寄本線に思いを巡らせてはいかがでしょうか。
あ、ちなみに私は道の駅おこっぺまでは、バスの旅でやってきました。道の駅おこっぺの興部バス停はこんな感じです。バス停と道の駅おこっぺは一体となっています。バスは北紋バスです。
●鉄道車両を利用した宿泊施設に関しては、以下もご覧ください。面白いですよ(^^♪
⇒ブルートレインたらぎに実際に宿泊した口コミ体験(旧・はやぶさ号)
⇒小坂鉄道のブルートレインあけぼの「ソロ」に宿泊体験(旧・あけぼの号)
⇒夢ハウスあずさ号(長野・上田市)かつての183系あずさ号の車内に寝泊まり(旧・あずさ号)