岩手ボンネットバスと青森ストーブ列車の旅(5)・・・弘南鉄道・廃止予定の大鰐線に乗車&撮影

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岩手ボンネットバスと青森ストーブ列車の旅(5)・・・弘南鉄道・廃止予定の大鰐線を乗車撮影

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は岩手県松川温泉行ボンネットバスと津軽鉄道ストーブ列車の旅です。





今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。

⇒その1:松川温泉ボンネットバスに乗車
⇒その2:花輪線で弘前へ
⇒その3:津軽鉄道のストーブ列車に乗車
⇒その4:弘前市内を徘徊
⇒その5:弘南鉄道・廃止予定の大鰐線に乗車&撮影(←今ここ)





大鰐線に乗車


3日目、2月16日(日)は弘南鉄道大鰐線で撮り鉄活動を行います。本日も晴天に恵まれました。2日間有効の津軽フリーパスを利用し、弘前から奥羽本線の普通列車に乗車して大鰐温泉駅に到着。



JR駅舎に隣接して弘南鉄道の大鰐駅があります。こちらの南口には窓口はなく、北口にある窓口の営業は平日7:00~12:00、14:20~17:00で、土日祝は無人駅です。


1時間に1本の電車が到着、駅周辺も雪が深いです。折り返し中央弘前行の乗客は数名でした。


大鰐から7分乗車して石川プール前で下車しました。発車した電車を後追いで撮影。
(2025.2.16 8:32)


2002年開業の比較的新しい駅で、ホームに小さな待合室があります。付近には清掃工場と温水プールがあり、隣接の多目的広場にはお手洗いがありますが、冬季は使用中止でした。また弘南バスの小金崎バス停は東へ約200mです。



石川プール前、鯖石で撮影



駅すぐ目の前の道路から大鰐行を撮影(2025.2.16 8:55)


線路脇の未舗装道路は除雪されておらず、駅間の営業距離0.8㎞のところ止むを得ず国道
を迂回し約1.1㎞歩いて鯖石駅にやってきました。まずは駅北側の踏切横から、中央弘前
行を後追いで撮影します。(2025.2.16 9:35)


続いて大鰐行を撮影。大鰐線の7000系電車は4編成が在籍していて、この編成には、「HIROSAKI RENGA STORY」のヘッドマークが付いていました。(2025.2.16 9:58)


鯖石駅に停車中の大鰐行を後部から撮影。交換駅で右側通行、平日朝のみ列車交換があります。(2025.2.16 9:59)


駅から400mほどの国道7号線にある鯖石バス停からバスに乗車、道の駅いかりがせき~大鰐駅~弘前バスターミナルの路線が1時間に1本程度運行されていて、大鰐線撮影の際に利用できます。この路線も津軽フリーパスで乗車可能です。





石川陸橋で撮影



中央石川バス停で下車、バスはこの付近から大鰐線と離れた経路で弘前に向かいます。大鰐線石川駅付近で撮影活動を実施します。


先ほど鯖石で撮影した列車が、中央弘前行となり折り返してきました。石川を発車後、逆光の中で撮影。(2025.2.16 10:40)


同じ列車を後追いで撮影。石川陸橋に向けて築堤を上っていきます。(2025.2.16 10:40)


石川陸橋を通過する大鰐行です。岩木山の雄姿は残念ながら雲の中でした。また陸橋下への道路は除雪されておらず、少々離れた場所からの撮影となりました。(2025.2.16 10:51)


同じ列車を撮影、築堤を下り石川に向かいます。(2025.2.16 10:52)



津軽大沢付近で撮影



石川から3㎞弱歩いて津軽大沢付近の道路陸橋からの撮影ポイントへ。まずは大鰐行を撮影、残念ながらバックの岩木山は完全に雲の中です。ここまでの道中は、歩道が積雪により通行不能であったり、路肩の積雪により歩行場所が消滅していたりで難行でした。道中、他に歩行者は皆無でした。(2025.2.16 11:46)


何と!37年前にも全く同じ場所で撮影活動を行っていました。後日、自宅図書室のアルバムから発見しました。旧型国電の車両が最後の活躍をみせていた時期です。37年間における自らの進歩のなさに呆れるとともに、ここで撮影したこと自体を全く覚えていない事実に驚愕しました。(1988.9.15)


同じ場所で中央弘前行を後追いで撮影。もう少し早い時間が順光となるようです。
(2025.2.16 11:48)


約500m歩いて津軽大沢駅へ。車庫のある拠点駅ながら、現在は無人駅です。鉄道利用者用のお手洗いは、隣接の介護施設建物の一角に設けられています。(2025.2.16 11:58)


津軽大沢駅には7000系が留置されていました。4編成のうち2編成が運用中、本日は大鰐と津軽大沢に各1本の留置でした。


6000系はもとよりED221とラッセル車も稼働している様子がありませんでした。


津軽大沢の車庫には個性豊かな車両が留置されていました。左側は前身の弘前電鉄時代にから活躍しているモハ105で、快速列車は2006年までの運行でした。右側は元旧型国電のモハ1121で、元東急のステンレス車導入に伴いこの年1988年に廃車となりました。当時の大鰐線は、終日30分毎の運行に加え、朝夕は快速列車が運行されていました。1988年頃に比べて現在は乗客数が10分の1に減少したそうで、その減少幅には驚くばかりです。(1988.9.15)


モハ3404は元東急の車両です。(1988.9.15)


元富士身延鉄道のモハ2252も最後の活躍をしていましたが、この年に廃車となりました。大鰐線は古い車両が多かったことから、弘南線より先に東急からの譲渡車両が導入されました。(1988.9.15)


2019年の前回乗車時には、電気機関車ED221とラッセル車キ105は大鰐駅構内に留置されていて、降雪時には排雪列車で運転されていたようです。(2019.3.18)


導入されたばかりの元東急のステンレス車両が、大鰐駅構内に留置されていました。ちょうど車両の置き換えが始まった時期です。(1988.9.15)


津軽大沢から義塾高校前帆面へ約800m歩いた築堤で、中央弘前行を後追いで撮影。ここも岩木山バックとなる見込みでした。(2025.2.16 12:44)


先ほどの列車と津軽大沢で行き違いをした大鰐行を同じ場所で撮影。(2025.2.16 12:49)


義塾高校前駅へは先ほどの撮影場所から約400m歩いて到着、ワンマン電車は北海道のように降車及び乗車ともに最前部ドアの取り扱いでした。平日は学生さんで賑わうのかもし知れませんがこの列車へは私の他に乗降はなく、車内の乗客も数人で終点の中央弘前でも降りた乗客は10人に満たない数でした。訪問する度に寂しくなる印象です。
(2025.2.16 13:43)


駅前広場が整備されたものの、駅舎は変わらず。弘前駅方面のバスへの乗り継ぎは相変わらず不詳で、余所者にはハードルが高いです。(2025.2.16 14:08)


中央弘前駅から約500mの踏切で大鰐行を撮影します。土淵川沿いの道路は積雪で歩行が難しい場所があり、迂回を強いられました。(2025.2.16 14:31)


夕食は弘前の名物駅弁「ひとくちだらけ」(1500円)をいただきました。16:30頃時点で、すべてのお弁当のうち最後の1個でしたが、名物駅弁を入手でき旅の最後まで鉄運のいいことでした。空港まで輸送中に中身が乱れました。ご容赦ください。


青森空港からフジドリームエアラインズで名古屋空港へ到着。今回は15周年記念運賃 により、7900円で搭乗することができました。ここまでお安いと「鉄」な私でも飛行機一択となり、鉄道離れが避けられません。(2025.2.16 20:36)



今回の旅は天候にも恵まれ、素晴らしく充実した3日間となりました。中でも37年前の初乗車以来、何度も訪問している弘南鉄道大鰐線は2028年3月に運行休止となります。

通学生の利便に配慮して3年間の猶予が設けられましたので、これに乗じて私も季節を変えて、悔いの残らないように乗り鉄、撮り鉄活動に訪問したいものです。


【乗車記録】

・弘前7:52→大鰐温泉8:06 JR奥羽本線
・大鰐8:25→石川プール前8:32 弘南鉄道
・鯖石10:24→中央石川10:30頃 弘南バス
・義塾高校前13:43→中央弘前14:05 弘南鉄道
・弘前駅17:00→青森空港17:55 弘南バス
・青森19:15→名古屋20:45 フジドリームエアラインズ
・名古屋空港21:15→名古屋駅21:50 あおい交通バス



(今回の旅はこれでオシマイ)



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