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列車の中で美味しいものを食べさせてくれる「レストラン列車」に、夢中になっています。今年(2016年)5月に乗車した、西武旅するレストラン・52席の至福があまりに素晴らしすぎて、全国各地の美味しいもの列車に予約をしに行くのですが、とにかく切符が取れない!
今回、JTBの旅行センターに行って花嫁のれんの空席をチェックしていたら、偶然にも「この日だったら2席空いています」との幸運があって、1人旅の人向けの座席を確保することが出来ましたので、金沢まで出かけて、いろいろな列車の旅を楽しんできました(^^♪

(和倉温泉駅に入線した、観光特急・花嫁のれん4号)
なお、せっかく金沢まで出かけるので、同じく美味しいものを食べさせてくれる列車、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」にも乗ってきました。楽しかった~。
さてこのページでは、花嫁のれんに実際に乗車した体験談を公開します。私が感じた事を、そのまま書いてみようと思います。良い部分も悪い部分も感じるままに記しますので、旅の計画を立てる際の参考になさって下さい。
⇒花嫁のれんの予約方法
⇒花嫁のれんはこんな列車
⇒花嫁のれんの食事「ほろ酔いセット」を食べて感じた事
⇒七尾駅や和倉温泉駅の駅弁を買えれば良かったのに!
⇒能登に来たらぜひ乗りたい観光列車(こっちの方が良い)
花嫁のれんに乗車して、しかも車内で特別なお料理を食べようと思うと、予約するのが非常に難しくて、実に困った仕組みです。
まず花嫁のれんは観光特急とはいっても、普通の特急列車と同様、1か月前にみどりの窓口で特急券を購入することになります。しかし土日祝日しか走らないですし、たったの2両連結で定員が非常に少ない列車なので、売り出しと同時に売り切れてしまうプラチナチケットと化しています。
みどりの窓口や旅行会社で特急券を入手するならば、売り出しと同時に席の確保を狙うか、あるいはキャンセル待ちで確認すると良いでしょう。ちなみに私はキャンセルがたまたま有ったようで、偶然に手に入れることが出来ました。「たまたまの偶然狙い」も無駄ではありません。

もう1つの方法は、旅行会社のツアーを利用する事です。常にツアーがあるとは限りませんが、
JTBの国内ツアーや
阪急交通社のツアーページから、「花嫁のれん」というキーワードで検索すると良いでしょう。
ただし、ツアーで花嫁のれんに乗れたとしても、車内の食事は付かないケースがほとんどのようです。ただ単に乗って、移動するだけ。実際に私が花嫁のれんに乗った時も、1号車の半個室車両は団体に占領されていて、乗って騒いでいるだけでした。
そして今回とても驚いたのは、花嫁のれんに乗っても、食事付きで利用する人がほとんどいなかった事。数人分(たしか5名)しか食事は配られず、そのうち3人は私を含めては鉄道ファンと思しき人たちでした。
せっかくのサービスなのに、極めてもったいないです。車両のデザインばかりに目が行ってしまって、料理を提供するところには気がつかないのでしょうね。
さて、ようやくにして目にした特急・花嫁のれん。最初に見た時は、「なんという美しさ!」と感動しました。ここまで車両自体に煌びやかな美を感じるのは、JR九州の或る列車くらいではないでしょうかね?(実際に乗ったら、或る列車のほうが比較にならぬほど上でしたがww)
花嫁のれんとは不思議な列車名ですが、ネーミングの由来や車両デザインのコンセプトなどは、JR西日本の公式ムービーを見て頂くと分かると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=HXSP6nS71_o
車内に入ってみると、既に書いた通り半個室の部屋がおっさんの団体客でうるさいですが、スマホを持ってウロウロと撮影してみましたので、参考にして下さいね。半個室はおそらく、本当にチケットの入手が難しいでしょうね。
座席に着席してしばらくすると、さっそく食事が運ばれてきます。食事の事は次の項に書くとしまして、いよいよ発車です。こんな感じです。
時折観光放送が流れますが、とりたてて凄い放送をされるわけでもなく、かなり淡々と走る列車ですね。食事を摂る以外は、車掌さんが記念乗車証を持ってきてくれたり、あとは和服姿のアテンダントさんが記念撮影してくれたりするくらいかな。

ひとり者でこの列車に乗っているのは鉄道ファンくらいしかいないので、1人で記念撮影するのはかなり恥ずかしいものがありましたね・笑。

ところでこの列車、椅子に座って車内の装飾を眺めていると、なんとも言えないいい気分です。金ぴかな内装が太陽の光に照らされる様子は、とにかく美しいの一言です。
しかし、花嫁のれんに今後も乗りたいかと聞かれると、私は同じ七尾線の普通の特急列車「能登かがり火」号の方が良いですね。なぜかって、花嫁のれんの座席はリクライニングしないので、花嫁のれんの座席が体に合わないと、背中が痛くてね・笑。

あ、まあでも車内にカウンターがあって、飲み物やおつまみを購入できるのは良いかな。・・・でも乗っている時間は1時間20分程度だからなあ。だったら座席がリクライニングする方が良いかなあ。なんかちょっと、中途半端感があるんですよね、花嫁のれん。
ふだんあまり列車で旅をしない人は、それなりに楽しんでいるように見えました。やはり皆さん、車体のデザインや車内の装飾に驚いていているようです。
最近流行している、水戸岡デザインの列車ではないというのも、なかなか良いです。みんな同じような列車になってしまいますからね。のと里山里海号のように、水戸岡デザインをパクったような内装になっておらず、十分に独自性が発揮されている点は大変好ましいと思いました。
と、今まで書いてきたとおり、いったい花嫁のれんが良いのか悪いのか、イマイチ煮え切らない態度をとっているのは、実はほろ酔いセットの中途半端感が半端なかったからです・笑。
わざわざびゅうプラザまで行って食事券を2000円出して購入したのですから、どんなものが提供されるのかと大いに期待して、というか今回の旅の目的がこの食事「ほろ酔いセット」だったのですから、実際に実物を目にした時の何とも言えない感じはもう・・・・笑。
和倉温泉駅でアテンダントさんがすぐにいらっしゃって、僕の食事券を受け取ると同時に、この食事が配膳されました。写真だと分かりにくいですが、お惣菜と日本酒の瓶はかなり小さいです。

「ちっちゃいなあ」と感じながら、お惣菜を手に取ると、異様に軽い! 「あれ?これって中身がほとんどスカスカなのか?」とちょっと悪い予感が走りました。開封してみると、「わー、こんなちょっとなんだ~~!」と、変な驚きでしたね。

和倉温泉の超有名な温泉旅館、加賀屋さんが監修しただけあり、実は食べるとかなり美味しいのですが、いかんせん量が少なすぎる。ビールも注文しようと思いましたが、量が少なすぎてつり合いが取れなくなりそうなので、やめました。
では料理の内容を見ていきます。写真に向かって左側から参ります。食事セットと共に配られた、お品書きより書き写していきますね。そして感想も。
●ほたるいかの甘辛焼き 紅白なます
炙ったほたるいかを甘辛いタレに絡めました。シャキシャキの紅白なますと共にご賞味ください。・・・・うん、このほたるいかの旨みは絶品。これでビールをごくごく飲みたいですよ。

●大粒さざえの桜漬け 拍子木長芋添え 柚子
石川県能登産の大粒なさざえを塩漬けし麹に漬け込んだ能登の伝統的な珍味です。・・・・ひときわ量の少ないお料理で、これは日本酒に合う合う!ふたくちで一瞬で無くなりました。

●金時草の白和え 花びら百合根、いくら添え
加賀野菜の一つ、「金時草」。紫色鮮やかに茹で上げ白和えにしました。素材の味と独特の触感もお楽しみください。・・・ほんのり甘めの味付けです。ハート形の蒲鉾?と、わずか3つしか乗っていないいくらが可愛いです。これもふたくちで食べ終わりました。

という事で、食べている時間はわずか10分もあれば十分すぎるほどの少量です。てっきり、この倍の量くらいはあるのかと思いましたから、拍子抜け感がマックスです。美味しいのになあ。
あと、もう1つだけ言わせてください。せっかく花嫁のれん専用ラベルの純米吟醸酒「宗玄」が付いてくるのに、なんと、ぐい呑みが紙製なんですよ。多少凝った作りの紙製ではあるものの、これでは雰囲気がありません。せめてぐい呑みだけでも、陶器製にできなかったのかなあ。

と、いう事で、非常に美味しく頂いたものの、お分かりいただけると思うのですが、かなりの中途半端感を感じた花嫁のれんでした。今回は花嫁のれん4号のほろ酔いセットで乗車しましたが、他にも和軽食セットやスイーツセットの列車もあります。和軽食にすれば良かったかな?
・追記:和軽食も少ないですよと、フォロワーさんからご連絡がありました・苦笑。
なお今回、とても食べ足りない感じでしたので、金沢駅に到着してから、駅弁「百万石弁当」を購入してホテルルートイン金沢駅前の客室内にて頂きました。それでようやく満足。花嫁のれんのほろ酔いセットは、前菜と思っていただくと良いかと思います。
と、百万石弁当と書いていて思い出しましたが、せっかくの豪華観光特急、花嫁のれんがデビューしたのに、車内ではおつまみくらいしか食べられないのでは、もったいなさすぎです。
実は今回、七尾駅と和倉温泉駅で駅弁を購入する予定でした。こちらのホームページで掲載されている駅弁を買うのを、非常に楽しみにして訪問しました。
がなんと!!最初に降り立った七尾駅では、駅弁屋さんのあったスペースが、セブンイレブンに改装されているではありませんか!! もしや駅弁も細々と売られているのかと覗いてみたところ、すべてセブンのおにぎりやお弁当ばかり。

未だにJR時刻表の七尾駅のところに駅弁マークが記載されているので、販売することもあるのかと思って七尾駅の観光案内書のおばちゃんに尋ねたところ、セブンイレブンに改装するに伴って、2016年から駅弁の販売が廃止されたのだそうです!!
朝市弁当とか幕の内弁当とか、食べるのを楽しみにしていたのに。和倉温泉駅でも同じ駅弁業者でしたが、こちらも店舗は廃止されて、コンビニなどの改装すら行われていません。七尾駅よりも乗降客が少ないからでしょうか。地元の人にとっては、セブンがあるだけでもラッキーなのでしょう。

しかし、せっかく観光特急が走るんですから、車内で空腹を満たしたい人もいるはずですよね。こういうところが、大企業のサービス精神の気が利かないところなんですよね。
なおこの駅弁業者さん、今では玉子焼きの玉宝というお弁当を、七尾駅から歩いて10分ほどの道の駅「能登食祭市場」で販売するのみだそうです。悲しいというのか嘆かわしいというのか・・・。上っ面だけの観光特急なんて走らせなくていいよ、と言いたい気分になってきました・涙。
⇒玉宝は「能登食祭市場」近くの松乃鮨でも食べられます
あ、金沢から花嫁のれんに乗車する人は、金沢駅で駅弁を買う事はできますね。ただし七尾駅と同じように、金沢駅の改札内の売り場は全てセブンイレブンに改装されていて、駅弁は売られていません。
金沢の駅弁を買う場合は、改札外のおみやげ物屋さんか、コンコースに面した駅弁売り場で購入するようにしましょう。・・・ふう、列車に乗るだけでこんな心配をしなくちゃならないなんて、勘弁してほしいぜ。
さて今回、花嫁のれんの中途半端な量のほろ酔いセットのサービスを受けて、不完全燃焼の状態でありましたが(これで2000円とは高すぎる)、能登で観光列車に乗るのであれば、のと鉄道の観光列車、のと里山里海号がおススメです。
のと里山里海号では、今回はすし御膳コースを頼みまして、もう最高に美味くて、量も満足できました。4000円になりますが、受けるおもてなしもかなり誠心誠意で嬉しいですし、なにより乗車券と指定席料金も付いて、そのお値段。
花嫁のれんの話題性だけに飛びつかないで、もっとしっかりとしたサービスを提供してくれる、マトモな観光列車、レストラン列車に乗車すると、とても良い記念になると思いますね。

(普通の特急列車のように金沢駅に到着する花嫁のれん。何かが物足りない・笑。)
⇒あわせてご覧ください:のと里山里海号でのんびり美味しい鉄道の旅
あまりにも美しい車両にため息が出るも、食べたお料理は「え?これだけ??」
超大人気の豪華観光特急・花嫁のれんの空席を確保
列車の中で美味しいものを食べさせてくれる「レストラン列車」に、夢中になっています。今年(2016年)5月に乗車した、西武旅するレストラン・52席の至福があまりに素晴らしすぎて、全国各地の美味しいもの列車に予約をしに行くのですが、とにかく切符が取れない!
今回、JTBの旅行センターに行って花嫁のれんの空席をチェックしていたら、偶然にも「この日だったら2席空いています」との幸運があって、1人旅の人向けの座席を確保することが出来ましたので、金沢まで出かけて、いろいろな列車の旅を楽しんできました(^^♪

(和倉温泉駅に入線した、観光特急・花嫁のれん4号)
なお、せっかく金沢まで出かけるので、同じく美味しいものを食べさせてくれる列車、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」にも乗ってきました。楽しかった~。
さてこのページでは、花嫁のれんに実際に乗車した体験談を公開します。私が感じた事を、そのまま書いてみようと思います。良い部分も悪い部分も感じるままに記しますので、旅の計画を立てる際の参考になさって下さい。
⇒花嫁のれんの予約方法
⇒花嫁のれんはこんな列車
⇒花嫁のれんの食事「ほろ酔いセット」を食べて感じた事
⇒七尾駅や和倉温泉駅の駅弁を買えれば良かったのに!
⇒能登に来たらぜひ乗りたい観光列車(こっちの方が良い)
花嫁のれんの予約方法
花嫁のれんに乗車して、しかも車内で特別なお料理を食べようと思うと、予約するのが非常に難しくて、実に困った仕組みです。
まず花嫁のれんは観光特急とはいっても、普通の特急列車と同様、1か月前にみどりの窓口で特急券を購入することになります。しかし土日祝日しか走らないですし、たったの2両連結で定員が非常に少ない列車なので、売り出しと同時に売り切れてしまうプラチナチケットと化しています。
みどりの窓口や旅行会社で特急券を入手するならば、売り出しと同時に席の確保を狙うか、あるいはキャンセル待ちで確認すると良いでしょう。ちなみに私はキャンセルがたまたま有ったようで、偶然に手に入れることが出来ました。「たまたまの偶然狙い」も無駄ではありません。

もう1つの方法は、旅行会社のツアーを利用する事です。常にツアーがあるとは限りませんが、
ただし、ツアーで花嫁のれんに乗れたとしても、車内の食事は付かないケースがほとんどのようです。ただ単に乗って、移動するだけ。実際に私が花嫁のれんに乗った時も、1号車の半個室車両は団体に占領されていて、乗って騒いでいるだけでした。
そして今回とても驚いたのは、花嫁のれんに乗っても、食事付きで利用する人がほとんどいなかった事。数人分(たしか5名)しか食事は配られず、そのうち3人は私を含めては鉄道ファンと思しき人たちでした。
せっかくのサービスなのに、極めてもったいないです。車両のデザインばかりに目が行ってしまって、料理を提供するところには気がつかないのでしょうね。
花嫁のれんはこんな列車
さて、ようやくにして目にした特急・花嫁のれん。最初に見た時は、「なんという美しさ!」と感動しました。ここまで車両自体に煌びやかな美を感じるのは、JR九州の或る列車くらいではないでしょうかね?(実際に乗ったら、或る列車のほうが比較にならぬほど上でしたがww)
花嫁のれんとは不思議な列車名ですが、ネーミングの由来や車両デザインのコンセプトなどは、JR西日本の公式ムービーを見て頂くと分かると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=HXSP6nS71_o
車内に入ってみると、既に書いた通り半個室の部屋がおっさんの団体客でうるさいですが、スマホを持ってウロウロと撮影してみましたので、参考にして下さいね。半個室はおそらく、本当にチケットの入手が難しいでしょうね。
座席に着席してしばらくすると、さっそく食事が運ばれてきます。食事の事は次の項に書くとしまして、いよいよ発車です。こんな感じです。
時折観光放送が流れますが、とりたてて凄い放送をされるわけでもなく、かなり淡々と走る列車ですね。食事を摂る以外は、車掌さんが記念乗車証を持ってきてくれたり、あとは和服姿のアテンダントさんが記念撮影してくれたりするくらいかな。

ひとり者でこの列車に乗っているのは鉄道ファンくらいしかいないので、1人で記念撮影するのはかなり恥ずかしいものがありましたね・笑。

ところでこの列車、椅子に座って車内の装飾を眺めていると、なんとも言えないいい気分です。金ぴかな内装が太陽の光に照らされる様子は、とにかく美しいの一言です。
しかし、花嫁のれんに今後も乗りたいかと聞かれると、私は同じ七尾線の普通の特急列車「能登かがり火」号の方が良いですね。なぜかって、花嫁のれんの座席はリクライニングしないので、花嫁のれんの座席が体に合わないと、背中が痛くてね・笑。

あ、まあでも車内にカウンターがあって、飲み物やおつまみを購入できるのは良いかな。・・・でも乗っている時間は1時間20分程度だからなあ。だったら座席がリクライニングする方が良いかなあ。なんかちょっと、中途半端感があるんですよね、花嫁のれん。
ふだんあまり列車で旅をしない人は、それなりに楽しんでいるように見えました。やはり皆さん、車体のデザインや車内の装飾に驚いていているようです。
最近流行している、水戸岡デザインの列車ではないというのも、なかなか良いです。みんな同じような列車になってしまいますからね。のと里山里海号のように、水戸岡デザインをパクったような内装になっておらず、十分に独自性が発揮されている点は大変好ましいと思いました。
花嫁のれんの食事「ほろ酔いセット」を食べて感じた事
と、今まで書いてきたとおり、いったい花嫁のれんが良いのか悪いのか、イマイチ煮え切らない態度をとっているのは、実はほろ酔いセットの中途半端感が半端なかったからです・笑。
わざわざびゅうプラザまで行って食事券を2000円出して購入したのですから、どんなものが提供されるのかと大いに期待して、というか今回の旅の目的がこの食事「ほろ酔いセット」だったのですから、実際に実物を目にした時の何とも言えない感じはもう・・・・笑。
和倉温泉駅でアテンダントさんがすぐにいらっしゃって、僕の食事券を受け取ると同時に、この食事が配膳されました。写真だと分かりにくいですが、お惣菜と日本酒の瓶はかなり小さいです。

「ちっちゃいなあ」と感じながら、お惣菜を手に取ると、異様に軽い! 「あれ?これって中身がほとんどスカスカなのか?」とちょっと悪い予感が走りました。開封してみると、「わー、こんなちょっとなんだ~~!」と、変な驚きでしたね。

和倉温泉の超有名な温泉旅館、加賀屋さんが監修しただけあり、実は食べるとかなり美味しいのですが、いかんせん量が少なすぎる。ビールも注文しようと思いましたが、量が少なすぎてつり合いが取れなくなりそうなので、やめました。
では料理の内容を見ていきます。写真に向かって左側から参ります。食事セットと共に配られた、お品書きより書き写していきますね。そして感想も。
●ほたるいかの甘辛焼き 紅白なます
炙ったほたるいかを甘辛いタレに絡めました。シャキシャキの紅白なますと共にご賞味ください。・・・・うん、このほたるいかの旨みは絶品。これでビールをごくごく飲みたいですよ。

●大粒さざえの桜漬け 拍子木長芋添え 柚子
石川県能登産の大粒なさざえを塩漬けし麹に漬け込んだ能登の伝統的な珍味です。・・・・ひときわ量の少ないお料理で、これは日本酒に合う合う!ふたくちで一瞬で無くなりました。

●金時草の白和え 花びら百合根、いくら添え
加賀野菜の一つ、「金時草」。紫色鮮やかに茹で上げ白和えにしました。素材の味と独特の触感もお楽しみください。・・・ほんのり甘めの味付けです。ハート形の蒲鉾?と、わずか3つしか乗っていないいくらが可愛いです。これもふたくちで食べ終わりました。

という事で、食べている時間はわずか10分もあれば十分すぎるほどの少量です。てっきり、この倍の量くらいはあるのかと思いましたから、拍子抜け感がマックスです。美味しいのになあ。
あと、もう1つだけ言わせてください。せっかく花嫁のれん専用ラベルの純米吟醸酒「宗玄」が付いてくるのに、なんと、ぐい呑みが紙製なんですよ。多少凝った作りの紙製ではあるものの、これでは雰囲気がありません。せめてぐい呑みだけでも、陶器製にできなかったのかなあ。

と、いう事で、非常に美味しく頂いたものの、お分かりいただけると思うのですが、かなりの中途半端感を感じた花嫁のれんでした。今回は花嫁のれん4号のほろ酔いセットで乗車しましたが、他にも和軽食セットやスイーツセットの列車もあります。和軽食にすれば良かったかな?
・追記:和軽食も少ないですよと、フォロワーさんからご連絡がありました・苦笑。
@mori4141harueki 2号の和軽食もこんなですよ
— 小指姫ももち (@momochiairi) 2016年6月28日
少いです pic.twitter.com/e4jnId7HZx
なお今回、とても食べ足りない感じでしたので、金沢駅に到着してから、駅弁「百万石弁当」を購入してホテルルートイン金沢駅前の客室内にて頂きました。それでようやく満足。花嫁のれんのほろ酔いセットは、前菜と思っていただくと良いかと思います。
七尾駅や和倉温泉駅の駅弁を買えれば良かったのに!
と、百万石弁当と書いていて思い出しましたが、せっかくの豪華観光特急、花嫁のれんがデビューしたのに、車内ではおつまみくらいしか食べられないのでは、もったいなさすぎです。
実は今回、七尾駅と和倉温泉駅で駅弁を購入する予定でした。こちらのホームページで掲載されている駅弁を買うのを、非常に楽しみにして訪問しました。
がなんと!!最初に降り立った七尾駅では、駅弁屋さんのあったスペースが、セブンイレブンに改装されているではありませんか!! もしや駅弁も細々と売られているのかと覗いてみたところ、すべてセブンのおにぎりやお弁当ばかり。

未だにJR時刻表の七尾駅のところに駅弁マークが記載されているので、販売することもあるのかと思って七尾駅の観光案内書のおばちゃんに尋ねたところ、セブンイレブンに改装するに伴って、2016年から駅弁の販売が廃止されたのだそうです!!
朝市弁当とか幕の内弁当とか、食べるのを楽しみにしていたのに。和倉温泉駅でも同じ駅弁業者でしたが、こちらも店舗は廃止されて、コンビニなどの改装すら行われていません。七尾駅よりも乗降客が少ないからでしょうか。地元の人にとっては、セブンがあるだけでもラッキーなのでしょう。

しかし、せっかく観光特急が走るんですから、車内で空腹を満たしたい人もいるはずですよね。こういうところが、大企業のサービス精神の気が利かないところなんですよね。
なおこの駅弁業者さん、今では玉子焼きの玉宝というお弁当を、七尾駅から歩いて10分ほどの道の駅「能登食祭市場」で販売するのみだそうです。悲しいというのか嘆かわしいというのか・・・。上っ面だけの観光特急なんて走らせなくていいよ、と言いたい気分になってきました・涙。
⇒玉宝は「能登食祭市場」近くの松乃鮨でも食べられます
あ、金沢から花嫁のれんに乗車する人は、金沢駅で駅弁を買う事はできますね。ただし七尾駅と同じように、金沢駅の改札内の売り場は全てセブンイレブンに改装されていて、駅弁は売られていません。
金沢の駅弁を買う場合は、改札外のおみやげ物屋さんか、コンコースに面した駅弁売り場で購入するようにしましょう。・・・ふう、列車に乗るだけでこんな心配をしなくちゃならないなんて、勘弁してほしいぜ。
能登に来たらぜひ乗りたい観光列車
さて今回、花嫁のれんの中途半端な量のほろ酔いセットのサービスを受けて、不完全燃焼の状態でありましたが(これで2000円とは高すぎる)、能登で観光列車に乗るのであれば、のと鉄道の観光列車、のと里山里海号がおススメです。
のと里山里海号では、今回はすし御膳コースを頼みまして、もう最高に美味くて、量も満足できました。4000円になりますが、受けるおもてなしもかなり誠心誠意で嬉しいですし、なにより乗車券と指定席料金も付いて、そのお値段。
花嫁のれんの話題性だけに飛びつかないで、もっとしっかりとしたサービスを提供してくれる、マトモな観光列車、レストラン列車に乗車すると、とても良い記念になると思いますね。

(普通の特急列車のように金沢駅に到着する花嫁のれん。何かが物足りない・笑。)
⇒あわせてご覧ください:のと里山里海号でのんびり美味しい鉄道の旅