蟹としじみのもぐり寿し（松江駅）を食べた記録

出雲神話街道ごきげんべんとう、境港水揚げかにめし、境港水揚げかにみそかに寿しを取り寄せて、美味しくてすっかり気に入ってしまった松江駅の「一文字家」さんの駅弁。もっと食べたいと思って、二週連続で取り寄せてみました。

今回は写真にある蟹としじみのもぐり寿しと、出雲招福ちらし、そしてご婦人お好み幕の内出雲美人の3つです。




駅弁の外箱をじっと見ると、やはり食欲が湧いてきます。山陰の蟹、そして松江は宍道湖のしじみ。この地方の特産品ですよね。特に、蟹の駅弁にしじみが入るという組み合わせは、全国でも非常に珍しいです。開ける前から、期待してしまいますね。

副菜にまで配慮が行き届いた、流石の駅弁

では、蟹としじみのもぐり寿しを開封してみた写真をご覧ください。蟹がぎっしりです。蟹の種類としては紅ズワイガニになり、本ズワイよりは味が薄いのですが、素材としては安いので、何しろ量を沢山食べられます。それだけで、贅沢な気分になります。




酢飯と共に、蟹をゴソっと箸で持ち上げて食べるのは、かなりの喜びですね。境港水揚げかにみそかに寿しを食べた時同様、一文字家さんの酢飯は濃厚で力強いです。それに負けないくらいに蟹の量が多くて、満足度が高い一品だと思いますね。




蟹の量に比べると、ちょこんと乗っかった程度にしか見えないのが、しじみの時雨煮です。「少ないな～～」と思いましたが、食べて納得、濃い味なので、敢えて少なめに入れているのですね。

確かに時雨煮が大量に入っていたら、淡白な蟹の味が台無しになります。駅弁全体を食べ終わった時の「実感」を考え抜いて、調製された駅弁だと感じますね。




そして今回、私がかなり感心したのが、副菜です。左から（ピントが合ってませんが）汐ふき椎茸、蟹しんじょう、とんぼら漬けです。

特に左2つがとても美味しい。汐ふき椎茸は地元の珍品と言って良い食品で、そのままだと非常にお酒が進む味です。お茶漬けにしても良いですし、蟹と酢飯にも超絶に合います。




蟹しんじょうも、蟹の駅弁にふさわしい食材ではないでしょうか？　紅ズワイガニと白身魚、それに豆腐をすり合わせて作ったもので、美味しいに決まってます。これも、蟹の寿司と超合います。駅弁として、かなりの高みに達していると実感します。




とんぼら漬けは地元の野菜を色々と混ぜた漬物で、これも含めてすべてが地元松江周辺の郷土の味を凝縮した駅弁です。完璧に100％を地物で極めた駅弁は、あるようでありません。こういった駅弁をいくつも提供してくれる一文字家さんには、ただただ脱帽です。

基本的にここの業者の駅弁は、何を食べても美味しいです。山陰にお出かけの際は、ぜひ一度、松江の駅弁を試してほしいなと思います。ビールや地酒との相性も抜群ですから、旅行の際に、あるいは仕事が終わった後の食事に、ぜひ楽しんでみて下さい(^^♪

（2017年2月16日、松江の駅弁業者、一文字家さんから通販で購入。1150円。）

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