稲荷寿し&三色稲荷寿しを食べた記録

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稲荷寿し&三色稲荷寿し(豊橋駅)・・・今まで食べた中でいちばん美味しい稲荷寿司

豊橋の稲荷寿司は日本最高峰」とは、私の友人の名古屋の乗り鉄氏が評した言葉です。私は昔から特に稲荷寿司に興味関心がある訳ではなく、単なる稲荷寿司よりも「ちゃんとした駅弁」のほうが断然良いと思って、むしろ避けてきました。


(豊橋の稲荷寿司の調製業者、壺屋さんの本社工場です)


しかし、少し前にちくわ稲荷寿司を食べた時に、「ん?なんだこれは?美味しいぞ???」との感想を抱いたので、その後に静岡駅の助六寿司やら横浜の崎陽軒のいなり寿司、直江津駅のあとひく いなり寿司やらを食べてみましたが、それらは「まあ普通に美味しいな」という程度でした。

やはり豊橋の稲荷寿しを確認せねばならぬと思い、たまたま樽見鉄道の食事体験・しし鍋列車のランチを食べに行った帰り道、名古屋駅の駅弁売り場でそれを見かけたので、買ってみました。

このページでは、そんな壺屋さんの稲荷寿司に関して、以下の3つの項に分けて、ご紹介しています。順に見て頂ければと思いますが、お時間が無い時は、関心のある項目に飛んで頂ければと思います。

稲荷寿し&三色稲荷寿し
駅弁フェアで三色稲荷寿しに再会
冬のお好み稲荷を購入





稲荷寿し&三色稲荷寿し


名古屋駅で購入したのは、通常版とも言えるスタンダードな商品の「稲荷寿し」と、その関連商品の最右翼でもある「三色稲荷寿し」です。外観も、ほぼ一緒です。紐で結わえた昔ながらのスタイルが嬉しいです。

稲荷寿し&三色稲荷寿しの外観


紐を取った掛け紙の写真も、載せておきます。なんと、明治22年に販売されたという凄いお稲荷さんで、130年にもなる超絶ロングセラーという事になります。伝統工芸みたいな領域になりつつありますね・笑。

稲荷寿し&三色稲荷寿しの掛け紙


ところで、豊川稲荷のホームページを見たら、豊川稲荷とは、神社ではなくてお寺なのですね。白い狐がトレードマークで、狐さんのお陰で「稲荷」と言われるようになったとか。豊川稲荷の門前には、壺屋以外の稲荷寿司屋があって、それぞれ味を競っているようです。

さて、今回は青春18きっぷで上京する道すがら、豊橋行きの快速電車の車内で頂きました。だいぶお客が降りて、空いてきてから開封です。




以前、友人の名古屋の乗り鉄氏が廃止を免れた名鉄蒲郡線の旅をした時に、蒲郡駅でこの稲荷寿しを食べて、ジューシーさ故に液漏れを起こしてしまったそうですが、今回購入した稲荷寿しと三色稲荷寿しにはこのようにフィルムでガードされており、どうやら改良されたようです。

豊橋駅・壺屋の稲荷寿しの中身


上は通常の稲荷寿し、下は三色稲荷寿しになります。三色とは、通常の稲荷寿しに加えて、わさび菜のおひたしをトッピングしたものと、山椒ちりめんの佃煮をトッピングしたものの、合計3種類の味を楽しめるものです。

豊橋駅の壺屋の三色稲荷寿しの中身


食べた感想としては、「今までの人生で一番美味しい稲荷寿司!」。あり得ない美味しさです。快速電車の車内に酢飯の臭いがプーンと漂ってしまいましたが、他人のことなどそっちのけで、稲荷寿しに魅了されました。

揚げに対して酢飯の分量が少なく、甘辛の稲荷の汁のインパクトが想像以上に伝わって来ますね。このタレは、三河産の醤油とザラメを創業以来継ぎ足し継ぎ足しで伝わってきたものだそうで、まさに秘伝のタレと言って良いでしょう。

蛇足ながら、帰宅後に我が妻がこの稲荷寿しを真似て、3回ほど稲荷寿司を作ってみたのですが、どう頑張っても豊橋の稲荷寿しには足元にも及びませんでした。お揚げも市販のものとは別物らしいですから、家庭では絶対に出せない味なのだと思います。

稲荷寿しのどアップの写真。見るだけでヨダレが出そうです・・・。この通常版の稲荷寿司以外に、わさび菜のものもジャコ入りのものも、大変美味しかったです。三色稲荷寿しのほうが、味に変化がある分、より「味わった感」が豊かかも知れません。

艶が見事な豊橋駅の壺屋の稲荷寿し


そして、食べ終わりかけた時の稲荷寿しの汁です。凄いジューシーさですね。これですから、下手に横に傾けたりすると液漏れする訳です。旨さが滴ってます。あまりに美味しい稲荷寿しなので、この汁も勿体ないですね。

稲荷寿し&三色稲荷寿しのジューシーさ


しかし、こんな美味しい稲荷寿し(&三色稲荷寿し)を食べてしまうと、他の場所で稲荷寿しを食べる気がしなくなるので、実に罪作りな事だと思います・笑。

豊橋の稲荷寿しとは別に、やはり日本一の呼び声高い伊東駅のいなり寿しも駅弁界には存在しますが、私は個人的には、豊橋の方に軍配を上げたいと思います。

(2016年12月17日、名古屋駅で購入。稲荷寿しは520円、三色稲荷寿しは590円。)





2018年、駅弁フェアで三色稲荷寿しに再会


2018年2月4日、近所のスーパーヤオコーでミニ駅弁フェアが開かれていて、そこで豊橋の三色稲荷寿しが売られていたので、感動の再会を果たしました。

改めてじっくり眺めてみると、左側のわさび菜のおひたしの稲荷寿司と、山椒ちりめんじゃこの稲荷寿司の位置が、上下で変わっていました。しかし基本的には全く同じと言って良いでしょう。

三色稲荷寿し


わさび菜のおひたしの量は、以前よりも多いような。




稲荷寿司も、相変わらずの美味しさ。全く何も言う事はありません。




味が3種類もあると、紅生姜で口直しして食べる事ができるので、とても良いですね。・・・という事で、あー美味しかった。ごちそうさまでした。またいずれ食べます(^^♪





冬のお好み稲荷を購入


さて、しばらく壺屋の稲荷寿司から遠ざかっていたのですが、鉄道おもしろスポット探検として飯田線の船町駅を訪問した帰途、稲荷寿司を食べたいと思って豊橋駅の売り場を覗いたところ、見かけた事の無い商品が有ったので、早速購入しました。




ラベル表記によると、冬のお好み稲荷と書いてあります(ピンボケ写真でごめんなさい)。「冬の」と称しているという事は、季節によって中身が変わるのでしょうか。だとしたら春も夏も秋も、稲荷寿司を買いに訪れたい気分です。




中身はこのような状態でした。通常版の稲荷寿司が3つに、具を乗せたものが4つ。箱が大きすぎるのか、少々スカスカな漢字になってしまったのが残念ではあります。通常の稲荷をもう1つ追加すれば、ピッタリと収まるような感じです。




具は、野沢菜漬けに黒豆です。野沢菜には柚子の皮のスライスを少しトッピングしていますし、黒豆も酢蓮根と一緒になっていて、シンプルというよりはよく考えられていると表現したほうが良いですね。




魚介の稲荷も入っており、蟹フレークと帆立煮です。ちゃんと、壺屋の稲荷寿司に合うのが凄いです。ここの稲荷寿司は全ての食材を包み込む、まるで母親のような存在だった訳です。




壺屋さんは、稲荷寿司系統の駅弁が全て絶品の美味しさです。今回の冬の稲荷寿司以外の通年商品では、稲荷詣でが最高レベルにおススメです。稲荷寿司の作る小宇宙のような駅弁作品ですから、ぜひ食べてみて欲しいですね。シンプルさを求めるなら、助六寿司でも良いでしょう。



この駅弁屋さんのホームページ

http://tsuboya-toyohashi.com/kodawari/?page=1
豊橋駅の駅弁屋、壺屋さんのホームページの、稲荷寿しに関するこだわりを記したページです。今回の稲荷寿しや三色稲荷寿しを食べる前に読んでおきたいですね。


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