引退前の水島臨海鉄道、キハ20に乗車

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終焉迫る山陰本線381系と、水島臨海鉄道キハ20を追う旅(その4)

「撮り鉄」の旅を名古屋のT氏がお届けします。1日目は名古屋から京都を経由して381系を撮影しつつ山陰本線で和田山へ行き駅弁を購入、そこから播但線、山陽本線、赤穂線を経由して岡山に到着しました。2日目は水島臨海鉄道キハ20の撮影、このページでは引退間近となったキハ20の乗車を楽しみました。(このページで今回の鉄道旅行記はオシマイです


猛暑の中、水島のキハ20を根性で撮り鉄&乗り鉄


球場前駅からキハ20に乗車します。単行の列車は同業者で立客も多い盛況ぶりです。運よく、途中でクロスシート部分に座ることができました。久々の直角座席を楽しみますが、いかんせん暑い!

クーラーの性能に限界があるのでしょうか、ファンには嬉しい旧型車の運行も快適性には難ありです。・・・が、よく考えれば国鉄時代のキハ20にはクーラーは付いていませんでした。暑い車内も、国鉄時代を彷彿とさせる演出(?)として楽しむことにしましょう。

高架の水島駅で下車。列車は次の三菱自工前駅が終点ですが、猛暑の中、折り返し列車の発車までの約1時間半を、工業地帯の無人駅で過ごす自信がありません。

水島駅停車中のキハ20
(水島駅到着)


さて、水島駅。ホームや高架下にベンチがありもちろん日影なのですが、それでも暑い!扇子であおいでも、熱風が動くだけです。さすがに耐えられず、ここから徒歩5分ほどのイオンショッピングセンターに移動します。

水島駅外観


フードコートでジュースを飲み一服。またしてもビールを欲しますが、これではアル中以外の何者でもありません。我慢します。今日は日曜日、ファミリーの姿も多く、妻子の顔が脳裏に浮かびますが、まだお土産を買っていないことに気が付きました。

一息ついて、ここから三菱自工前駅まで歩くことにします。約1キロ、徒歩15分でしたが、日影のない殺風景な工業地帯を歩くのは、楽しいことではありませんでした。

三菱自工前駅14:08発の倉敷市行がキハ20による運行です。この列車を撮ることにします。水島臨海鉄道の旅客列車、水島行、三菱自工前行共に、三菱自工前駅から更に800メートル程先にある、倉敷貨物ターミナルまで回送して折り返す列車が多いようです。乗務員交代の都合でしょうか。

水島から倉敷貨物ターミナルへの回送列車
(水島から倉敷貨物ターミナルへの回送列車、13:46頃、三菱自工前駅にて)


14:08発の列車も倉敷貨物ターミナルから回送され、停車時間は僅かのため、撮影をすると乗車することはできません。三菱自工前駅にはすでに乗車される方がたくさんいらっしゃいましたが、私は撮影する方を選びました。

水島臨海鉄道三菱自工前駅に停車中のキハ20
(三菱自工前14:08発倉敷市行、後ろ側から)


繰り返しになりますが、暑い!後で調べたところ、本日の倉敷の最高気温は15時30分に記録した35度1分で、14時現在まだまだ上昇中です。駅にいる同業の皆様は、工場と道路しかない駅周辺で待ち時間をいかがお過ごしだったのでしょうか。

水島臨海鉄道三菱自工前駅
水島臨海鉄道三菱自工前駅、写真奥が倉敷貨物ターミナル駅)


多少ながら駅で停車をするので、数カット撮ることができ満足です。しかし撮ってしまうと、三菱自工前駅での次の列車は16時過ぎです。覚悟はしていましたが、再び水島駅まで歩きます。

途中のコンビニでビールを買い、水島駅のベンチでいただきます。カッコよい図ではありませんが、おいしかったです。心地よい酔いで爆睡のうち、倉敷市駅到着。やはり乗るには新型車両がいい時もあります。

水島臨海鉄道のクリアファイルと一日フリーきっぷ、しおりと乗車証明書
(今回購入したクリアファイルと一日フリーきっぷ、しおりと乗車証明書は一日フリーきっぷのおまけ)


【乗車データ】
・水島臨海鉄道 球場前12:04→水島12:24(キハ205・単行)
・水島臨海鉄道 水島14:51→倉敷市15:14(MRT304・単行)


⇒参考:後日、水島臨海鉄道のキハ30やキハ37を撮影した時の模様はコチラ


倉敷から名古屋まで帰宅


急いでお土産の「きびだんご」を買い、倉敷15:30発播州赤穂行に乗車。18きっぷで名古屋に向けて出発です。岡山で窓側に座れたので、そのまま播州赤穂まで乗車します。




昨日と同じ車窓を巻き戻しで眺めます。こういう時は、行きと逆側、例えば行きが海側を眺めたなら帰りは山側などと座る席を変えるといいのですが、山側は日差しが強く、結局行きと同じ海側の車窓を眺めることにします。

赤穂線115系、日生駅にて
(播州赤穂行、日生停車中)


播州赤穂には5分ほど遅れて到着、接続待ちの新快速草津行も遅れて発車です。約20分乗って、山陽本線網干で下車。網干始発の新快速米原行に乗り換えます。

そろそろ燃料切れ、ここでビールを買い、岡山駅で買った駅弁(山陽新幹線40年旅物語「せとうち日」
1,000円)をいただきます。

新幹線や特急列車ならともかく、都市近郊列車で駅弁を食すのは気を遣います。ロングシートはもちろんNGでしょうが、クロスシートの快速なら隣に人がいなければOKとします(??)。

今回も網干始発の時点で、米原寄り先頭12号車は他に1名いらっしゃるだけ、気兼ねなく駅弁とビールを楽しみたいところです・・・が、10分後の姫路から混むかもしれません。

急いで食べます。しかし、姫路でも先頭車の乗客は2~3人しか増えず、結局クロスシートの隣が埋まったのは18:36着の三ノ宮でした。もっと、ゆっくり食べれば良かったと少し後悔です。




米原ダッシュも成功。米原での乗り換えは、同一ホームの時とそうでない時があり、米原到着の直前までドキドキします。米原からJR東海の列車に乗ると「帰ってきた!」との実感が湧いてきて安心します。

2日間の18きっぷの旅。猛暑で体力を消耗しましたが、381系とキハ20を撮影でき、なかなか良い旅でした。

学生時代から青春18きっぷを愛用しており、新幹線や特急列車の旅が味気なくて、満喫できないほど普通列車体質になっております。今回も普通列車の旅を満喫し、倉敷から名古屋までの6時間の旅も楽しむことができました。あと3回分残っています。早速、次の旅の計画を考えたいと思います。(オシマイ)

【乗車データ】
・倉敷15:30→播州赤穂17:05(クハ115-1219・4両)
・播州赤穂17:06→網干17:27(モハ225-308・8両)
・網干17:42→米原20:25(クモハ223-2102・12両)
・米原20:31→名古屋21:41(モハ313-8・8両)




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