たま電車の内装が凄い・・・ネコロジーの乗り鉄旅

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たま電車(和歌山電鉄)・・・遊び心満載で精神性の非常に高い内装に驚く

妻と共に九州の鉄道旅行を何度かするうちに、すっかり「水戸岡デザイン」の鉄道車両の素晴らしい内装の虜になった私たち夫婦。直近では超豪華、ザロイヤルエクスプレスに乗車して、ますますその壮麗さに心を奪われているところです。

そんな夫婦が今回は紀勢本線の乗り鉄をして、その仕上げとして最後に和歌山電鉄に乗車してきました。うめ星電車といちご電車に乗り、そして最も和歌山電鉄らしいと評判のたま電車にも乗る事ができました。

たま電車


とりわけ、たま電車にはデザイナーの水戸岡さんの遊び心が溢れています。まるで童心に帰ったかのような可愛らしさを通り越した内装に驚き、乗車したとたんに歓喜の声をあげてしまいます。

もちろん外装も極めて目を惹く楽しさに満ちており、私らも含めて、これ目当てに和歌山電鉄に乗りに来た観光客は、一様に小躍りしてしまうかのようでした・笑。

たま電車


たま電車の外観の雰囲気については、途中の伊太祁曾(いだきそ)駅で動画にも撮ってあります。非常に短い動画なので、まずはこれを見て頂くと良いでしょう。




このページではたま電車の内装、特に椅子の可愛さが群を抜いており、1つ1つが芸術作品として成立する素晴らしさです。その椅子を中心に、皆さんの参考になるように色々と撮影しておきましたので、ざっと目を通していただければと思います。

和歌山電鉄のホームページでたま電車の時刻などを確認できます





エコロジーで「ネコロジー」というコンセプトがバッチリ伝わってきます


さて、2009年の春に運行を開始した水戸岡デザインのたま電車の中を、覗いてみましょう。最初に、以下の動画をご覧ください。2両編成なのですぐに全てを見る事ができるコンパクトさが、たま電車らしくて良いですね。




リニューアル前の無味乾燥とした車両とはまるで違って、実に温かみのある内装になっています。座席は数人分の区画ごとに全て異なったデザインであり、これが見ているだけで楽しい。

たま電車の内装


このように、せずりの部分の一つ一つも違いがあるので、全ての座席に座ってみたくなります。これは日常利用の人にとって、毎日乗りたくなる細かい仕掛けになっています。

たま電車の内装


内装と共にラッピングが一体となって、賑やかさが増幅されますね。

たま電車の内装


窓に取り付けるステッカーなども、「わざわざ貼り付けた」ものだと思います・笑。

たま電車の内装


動画で見て頂くと分かるのですが、等間隔で窓枠にネコ型の電球色の照明が取り付けられており、これがまた何とも魅力的でして・・・。この電灯が売られていたら、買ってしまうところでした。

たま電車の車内の猫型電灯


車内には、初代?のたま駅長の姿も。ついカメラを向けてしまいます。

たま電車の車内のたま駅長


水戸岡さんらしいディスプレイも、ドアの脇に設置していありました。

たま電車の内装


こちらも水戸岡さんらしい、図書コーナーです。水戸岡さんは本を置くスペースが好きですよね。見たところ、ここを使う人は皆無でしたが、車両全体の一部として必須の空間と認識されているようです。

たま電車の内装


この座席なんかは、実に座りにくいです・笑。でも、背中の向こう側には猫ちゃんがいる設定となっていて、日向ぼっこしていますね。座りにくいと言っても乗車時間が短いので、実用性よりも「暮らしの豊かさ」みたいな感覚が、もっと大切なんだろうなと思います。

たま電車の内装


こちらも座りにくい座席。猫ちゃんのせずりは人類の体には合いません。でも、妻がニコニコしているのを見ると分かる通り、人の心にとっては極めて心地よい空間なのです。

たま電車に乗車して楽しんでいる妻


電車のドアのような、普通は殺風景になる部分までも、全体を最適化したデザイン。アート作品は、どの部分を見ても全く飽きることがありません。動く美術室だな。

たま電車の内装


床、座席、日よけ・・・全てが芸術作品です。水戸岡作品としても、たま電車はかなりの冒険をしているのではないかと思います。

たま電車の内装


・・・ああ、なんてほっこりする電車なのでしょうか・・・。

たま電車の内装


今回乗車したたま電車は和歌山駅を発車して、途中の伊太祁曾駅が終点でした。車内をウロウロと彷徨っていると、あっという間に終点です。日本人だけでなく、数人の外国人観光客も大喜びの車内なのでした。和歌山の辺鄙な鉄道が、世界に認められた瞬間を目撃した思いです。





伊太祁曾駅にてよんたま駅長、そして終点でニタマ駅長


伊太祁曾駅に到着したたま電車です。駅員さんも写っておりますね。和歌山電鉄は、鉄道職員の方々もホスピタリティに溢れているように見受けられ、大変気持ちよく旅をする事ができました。

ときおり、全く理解力の無い職員がいると、鉄道だけでなくてその地域そのものまで嫌いになってしまうんですよね。そう考えると職員さんの責任は重大ですし、和歌山電鉄は立派にその職務を果たしておられて、拍手を送りたい気持ちになりました。(若桜鉄道の駅員のように大声で客を咎めるような事は、絶対にしてはなりませんね・苦笑)

伊太祁曾駅に到着したたま電車


伊太祁曾駅、ペンキで真っ白に塗られていました。屋根まで潔いというか何というか。

伊太祁曾駅の外観


で、ここには「よんたま駅長」がいらっしゃいます。ここで下車した多くのお客さんが、バシャバシャと写真を撮りまくっていて、ビックリしました。私はこの伊太祁曾駅など全く知らなかったのですが、駅長のおかげでしっかりとこの地域を認識する事になりました。恐るべし。。。

伊太祁曾駅のよんたま駅長


駅では物販も行われていたので、私たちは「たままんぢゅう」を購入させていただきました。たま電車が無ければこの地にお金を落とす事は皆無だったはずで(電車賃は別)、このような観光に特化した取り組みは、今のような時代には非常に大切な事だと分かります。

伊太祁曾駅での販売


という事で、以上、たま電車に乗った時の感想を、内装をメインにお届けしました。たま駅長のお別れの挨拶です。釣り広告も、しっかりと内装の一部としてデザインされていて、流石ですね。




そして(伊太祁曾駅で乗り換えて)終点の貴志駅まで行って、ついに2代目のたま駅長、愛称「ニタマ」猫ちゃんに対面しました。思ったよりもデカい・笑。

貴志駅のニタマ駅長


ここでも、外国人を含む多くの観光客がたま駅長を目当てに写真撮影をされておられました。ローカル電車であっても、そこにプラスアルファの付加価値を付ければたくさんの人が集まるという、非常に良い例になっていたと思います。

そして私たちは、もう一つの目的である貴志駅の「たまカフェ」で、やはり同じく水戸岡さんがデザインした駅カフェでゆったりとした贅沢な時間を楽しみながら、ユニークなメニューに舌鼓を打ったのでありました。


たまカフェ(和歌山・貴志駅)の猫メニューを楽しんだぞ


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