和歌山電鉄のたまカフェで猫メニューを食べて、店内のアートを楽しんだ体験談

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たまカフェ(和歌山・貴志駅)・・・辺鄙な駅の素晴らしい駅カフェの空間

妻と一緒に、和歌山電鉄のたま電車に乗ってきました。夫婦で水戸岡デザインが大好きで、全国各地を巡っています。そして今回の目的は、たま電車だけではなくて、和歌山電鉄の終点の貴志駅のたまカフェでもありました。




貴志駅に到着。この時はたま電車ではなくて、同じ水戸岡デザインのうめ星電車でやってきました。そして、駅自体も水戸岡デザインであり、駅舎が猫の姿をしています。大変ユニークであり、ここではアジア系の外国人観光客の団体が、わんさかと写真を撮りまくっていました。流石です。

貴志駅


ここ貴志駅は、駅の空間全体が「たまミュージアム」というコンセプトです。

たまミュージアム

貴志駅


そして、その猫駅舎に入ってすぐ右側に、たまカフェがあります。大きなガラスが印象的です。このガラス戸を引いて、店内に入ります。

和歌山のたまカフェ

和歌山のたまカフェ
(カフェは17時15分まで営業で、その後17時45分まで利用する事ができます)


このたまカフェのちょうど反対側、駅舎に入ってすぐ左側に、二代目のたま駅長がいます。

たま駅長の撮影を行う写真家の中井精也先生


この日はちょうど鉄道写真家の中井精也先生(青い丸)がテレビのロケを実施中であり、赤い矢印のところにいるたまをあやしながら、写真撮影の方法を解説していました。団体客がいなくなる瞬間にテレビ撮影するので、クルーも大変そうでした。猫も気まぐれだし・笑。





たまカフェで食べた「ホットドック」ならぬ「ホットキャット」などなど


では早速、たまカフェで食べたり飲んだりしたものをご紹介しましょう。下記は店内の様子です。カフェの内部の詳しい写真は、次の項に記します。腹ごしらえが優先という事ですね。メニューについては、以下のPDFをご覧ください。

http://kir406712.kir.jp/pdf/TamacafeMenu.pdf

和歌山のたまカフェ


夫婦で「ホットキャット」セットを注文しました。ホットドックに見えますが、「猫」なのでキャットです。ドリンクはカフェオレ。ただし、上記のPDFメニューには「たまのカフェオレ」の姿が無く、今は取りやめているのかなあ? 肉球ラテアートが可愛いんですけどね。

ちなみにこのセットはAで、ホットキャットは魚肉ソーセージ・チーズ・タルタルソースとなっています。ウィンナーのほうが美味しいとは思いますが、ここはたま駅長の駅です。猫は魚肉ソーセージが大好物ですからね、止むを得ません。

たまカフェのホットキャットセットと肉球ラテアートのカフェオレ


そしてこちらはホットキャットBです。魚肉ソーセージ・チーズ・サルサソースとなっています。ドリンクはコーヒーをセレクトしました。紙コップもたま駅長で、とても可愛いのであります。

たまカフェのホットキャットセット


まだ腹が減っているので、たまのフレンチトーストをオーダーしました(なぜかメニューには載っていない)。猫の顔が可愛らしいです。ジェラートの耳はアーモンド、目はチョコで出来ています。甘いものは一気に食べてしまいますね~。ドリンクとセットで750円です。

たまカフェの、たまのフレンチトースト


そして、伊太祁曾駅で買ったたままんぢゅうをここで食べました。ひよこまんじゅうと似たような味で、私はこれは大好物です。もっとたくさん買えば良かった。

たままんぢゅう


ホットキャットセットBの写真の左端に写っている、うめぼしです。甘くて濃厚な味であり、デザートとして頂く事ができます。口に残る酸味も、また良いですね。

たまカフェのうめぼし


なお、正直な事を書くと、その味は「絶品」とか、そういった部類のものではありません。正直、ごく普通だなと思います。

しかし、実はこのたまカフェ、誰でも利用できる貴志駅の待合室なのです。ローカル線の駅などは近年は寂れる一方であり、そのような駅をここまで盛り上げて、そして待合室で飲食ができるところまでこぎつけること自体が、私は奇跡のような事だと思うのです。




今回は冬なので食べませんでしたが、暑い時期だったら、猫顔のジェラートなどをオーダーしたいですね。待合室でジェラートを注文して、電車が来るまでの間、一息つける。身を包む空間は、一流のアーティストの造る遊び心に満たされた空間。素晴らしいの一言に尽きます


たまカフェのデータ
日時 2018年3月6日、午後1時くらいに訪問した際のデータです。
営業時間 9:15~17:15(カフェ利用)
9:15~17:45(待合室の利用)

なお、カフェは毎月第3水曜日が定休日になります
場所 貴志駅については地図をご覧ください。駅にも周囲にも駐車場はありませんので、車で訪問する際は伊太祁曾駅の駐車場に停めて、そこから電車を利用する事になります。



ホームページ 和歌山電鉄のホームページをご覧ください。
http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/





カフェというよりは本来は待合室・・・たまカフェのあれこれ


今回、たまカフェのあちらこちらに見る事ができた「アート作品」の数々を、動画や写真に写しておきましたので、サラッと流しながらで良いので、見てください。




カフェ(待合室)に入ってすぐのところのテーブル。子供が座ってもしっくりくるような高さで、大人が座るとやや低めに作られています。向こう側に、たまに関する展示物を見る事ができます。

たまカフェの店内


上記の椅子は、こんな感じで「猫の鈴」が付いているものもあります。芸が細かい・・・。

たまカフェの店内


椅子は、場所によってすべて違ったものが置かれています。私のリュックサックが、せっかくの椅子の美しさをぶち壊していますね・汗。

たまカフェの店内


そして、物販コーナーと、その奥にカフェのミニキッチンです。

たまカフェの店内


ミニキッチンの吊戸棚の部分にも、たま駅長が。これはタイルで出来ているのかな。

たまのアートがいたるところに


その近くの壁に、こんなものも掛けられていました。材質が気になる。触ってみたい・・・。




こちらも壁。もう、何を見てもアートです。こういう絵の一つ一つを、水戸岡さんが自らデザインしているのですよ。

スタッフが描くのかなと思っていたら、ななつ星in九州の専属バイオリニストの大迫さんが、ザロイヤルエクスプレスの車内(大迫さんも載ってます)で、「これらは全部、先生がデザインするのですよ」と教えてくださり、大いに驚いたのを思い出しました。

たまカフェの店内


上の方を見たついでに、天井を見上げてみます。民芸調というのか、日本的な美しさが溢れており、しばらく見惚れてしまうほどでした。ここに来たら、ぜひ見上げる事も忘れずに。

たまカフェの店内


で、一気に視線を下に移して、足元を見てみます。レンガ敷きの一角に、たま駅長のタイルがありました。あらゆる部分に一切の手抜きが無く、ストイックに作品作りをした人の気持ちが伝わってきますね。




そろそろ電車の時間だなと思ってたまカフェを出ようとしたら、入り口のところに「たまおみくじ」が置いてありました。記念に、ぜひいかがでしょうか。

たまおみくじ


なお、貴志駅では、たまカフェ以外に、お土産物売り場も有ります。駅舎の写真に向かって左側の扉を入ると、売り場です。店員のおっちゃんが、英語を話していたのにはビックリしました。そういう時代になったのですね。

貴志駅のお土産物売り場


お土産コーナーでは、たま駅長のマグカップと、種無し干し梅などを購入しました。

たま駅長のマグカップ


帰り際、再びニタマ駅長にご挨拶。まったりしていました(^^♪

ニタマ駅長
(推定、約8歳のメスだそうです)

初代のたま駅長
(初代、たま駅長の遺影も飾られていました)


帰りは、「通常」の電車がやってきました。観光列車にリニューアルしない車両も、これはこれで味が出てきますね。視点が逆になるのでしょうか。愛おしく感じます。貴志駅のホームには「たま神社」もありますから、帰り際に参拝しておくと良いでしょう。

貴志駅に停車中の2270系電車


以上で、和歌山のたまカフェ訪問記録を終わりにします。次々に観光客がやって来るのは少々落ち着きませんでしたが、こんな辺鄙で何も無いところがここまで賑やかな場所に代わるのですから、単なる電車や単なる猫も、知恵次第で極めて高い価値を生み出すという事ですね。

和歌山電鉄の経営者のセンスと決断に賛辞を贈るとともに、現場でそれを支える職員さんや、地元の人たちの絶える事ない努力などなどに、拍手を送りたいと思います。

それらのおかげで、私たちは楽しい旅をする事ができました。ここにやってくる観光客も、皆楽しそうでした。・・・あらゆる人がハッピーになる場所、たまカフェに今後も目が離せません。


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