サンライズ瀬戸に、旅行会社のツアーを使ってシングルツインに乗車した話

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寝台特急サンライズ瀬戸、ツアーでシングルツイン乗車は「楽々」「気まま」でおススメ

日本に唯一残る、定期列車としての寝台特急が、サンライズ瀬戸号とサンライズ出雲号です。東京駅を出発して岡山で切り離されて、四国の高松に向かうのがサンライズ瀬戸号、山陰の出雲に向かうのがサンライズ出雲号です。(下記、東京駅で発車待ちのサンライズ号)

東京駅に9時35分に入線したサンライズ瀬戸号


今回、妻と二人で四国に行く計画を立て、何度か2人用B個室寝台のシングルツインを利用しようとみどりの窓口に並びましたが、無情にも売り切れ満席。サンライズ瀬戸号にはサンライズツインという寝台もありますが、そちらは乗った事があるので、どうしてもシングルツイン希望でした。

しかし、シングルツインは定員146室のサンライズ瀬戸号の寝台の中で、わずか8室しかありません。夫婦やカップル、友達同士で利用する機会の多い寝台特急で、8室とは極めて狭き門です。

しかも、JRのみどりの窓口で寝台券を買えるのは旅行の1カ月前から。もっと前に計画を立てたいニーズのある私ら夫婦にとって、使いにくい事この上なしです。

どうしたら良いかと思案していたところ、「なんだ!ツアーを使えば良いじゃん!」と気がつきました。ツアーと言っても団体旅行ではなく、個人旅行の切符の入手だけを手配できるツアーがあるのです。こんなに便利なものはなく、さっそく利用しました。内容はこんな感じです。

東京から高松までのサンライズ瀬戸号の個室寝台(シングルかサンライズツイン)
四国内で希望の日に1泊分のホテル(複数のホテルから選択)
帰りの高松から東京までの乗車券と新幹線のぞみ号の特急券(飛行機利用プランもあり)
サンライズの寝台も含めて、2泊5日のプラン

サンライズ瀬戸号の前で記念写真(東京駅)


添乗員に付いていくのではなくて、旅の最初から最後まで、完全に自由旅行です。しかも、高い確率で寝台券を入手できるという前提があるので、数カ月前から旅行の手配をしておく事ができて、こんなに使い勝手の良いツアーはありませんね

ツアーを利用してのサンライズ瀬戸号の旅がどうだったのか、以下の通り、簡単に記します。ツアーでサンライズ瀬戸号に乗車する人の参考になればと思います。

サンライズ瀬戸・ツアーの旅行会社はここ
東京駅発車前の飲食の確保
シングルツインの居心地・寝心地
サンライズ瀬戸号が終点高松駅に到着





サンライズ瀬戸・ツアーの旅行会社はここ


最近、私が頻繁に利用している旅行会社のツアーは、なぜか阪急交通社が多いです。鉄道ファンの私にウケるツアーが多くて、絶対に鉄道ファンが一枚絡んでいるだろうと思ってます・笑。

サンライズ瀬戸号のツアーはいくつかあるので、詳しくは公式サイトを見ていただくとして、私が利用したのはまさしく以下のようなプランでした。(細かくはちょっと違う)


サンライズ瀬戸号を使ったツアー


ツアーだと、寝台特急の基本プランは、ノビノビシートの利用になります。が、歳を取って雑魚寝シートは嫌だし、個室寝台の便利さはお金には代えがたいので、若干の割増賃金を支払ってでも以下のいずれかを利用した方が良いでしょう。

・ソロ ・シングルツイン(写真) ・サンライズツイン ・シングルデラックス


私のプランでは四国に入ってから最初の日の1泊目のホテルを選ぶことができて、私は丸亀市のホテルオークラホテル丸亀(YouTube動画にリンク)をセレクトしました。

四国内は完全にフリーで、全て自分で手配する必要がありますが、それがとにかく自由で素晴らしいですね。私の場合は、JR四国の全線乗り放題の四国バースデーきっぷを使いました。9500円で特急の自由席に乗り放題ですから、超絶に安上がりな切符でした。

ツアーで入手したサンライズ瀬戸号のシングルツインの寝台券


上記は、ツアーで手配された寝台特急サンライズ瀬戸号のシングルツインの寝台券です。ネットで阪急交通社に申し込みをして、自分でみどりの窓口に並ばずに楽々と入手できたので、楽チンです。


阪急交通社のウェブサイト
(検索窓に「サンライズ瀬戸」と入力して、ツアーを探します)


ちなみに阪急交通社では以前に、同じ四国の、伊予灘ものがたり四国まんなか千年ものがたりに乗った時も利用しています。妙に鉄道ファン向けのツアーを仕組んでくるんです・笑。

阪急交通社以外では、クラブツーリズム・鉄道の旅特集ページが分かりやすくて良いと思います。他に、近畿日本ツーリスト読売旅行などでツアーの取り扱いが有ります。





東京駅発車前の飲食の確保


さて、寝台特急サンライズ瀬戸は、東京駅を10時に出発します。入線時間は9時35分です。注意するのは、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号には、車内販売が無いという事。もしも手ぶらで乗車したら、下車するまで飲まず食わずの地獄に陥ります。

したがって、何が何でも絶対に食い物を用意して、乗車してください。しかし夜になり、東京駅構内のお弁当などのお店は、軒並み閉まり始めます。

東京駅で発車待ちのサンライズ瀬戸号


幸いなことに、サンライズ瀬戸・出雲号が入線する9番線ホームの真ん中付近にある、駅のコンビニ「ニューデイズ」では、夜10時半までお店が開いています。コンビニ弁当やおやつ、ビールやおつまみなど、購入する事が出来ます。

(ただし、列車の発車間際は列が長くなって買い物できない可能性もありますから、くれぐれも余裕をもって、コンビニ売店を利用してくださいね。)

サンライズ瀬戸号の発車ホームにあるコンビニ売店(東京駅)


私は上記の売店ではビールと日本酒とおつまみと、コーヒー2回分とお茶を買いまして、それ以外には下記の場所の「駅弁屋祭グランスタ店」で、駅弁を買って乗車しました。

駅弁屋さんも、夜9時半になると、まともに商品の置いてある店は皆無に等しくなりますので、サンライズ瀬戸・出雲号に東京から乗車して駅弁をゲットしたい人は、下記の駅弁屋の場所を、確認してくださいね。(リンク先の地図を、拡大したり縮小したりできます)

http://www.nre.co.jp/DesktopModules/nre.Store.ProductDetail/ViewMAP.aspx?stoid=696


で、私ら夫婦が買ったのは、米沢の駅弁のプレミアム焼肉弁当です(^^♪ ここまで事前に飲食物を持ち込む事が出来れば、もう大満足の夜行列車の旅になります。



シングルツインの居心地・寝心地


サンライズ瀬戸号の2人用B寝台個室のシングルツインの内部は、とても文章では説明しにくいので、この動画をご覧ください。思ったよりも広くて快適です。




思ったよりもゆったりできるね」と、気分が良さげな私の妻・笑。下段寝台に靴を脱いで上がって、対面で座っても余裕の空間です。飲食物はベッドの上に置いたり、ビールなどは広めの窓枠に置きます。車両が新しいので、かつての寝台特急北斗星のように、激しく揺れたりはしません。

シングルツインの室内でくつろぐ


室内には、車内の案内図が。私らは1号車に乗っています。サンライズ瀬戸号には3号車にシャワールームがあり(サンライズ出雲は10号車)、その号車の自動販売機でシャワーカードを買えば、シャワーも浴びられます。旅人には、嬉しいですよね。僕は行かないけど・笑。

サンライズ瀬戸号・出雲号の案内図


上記の案内図は、下の写真の左の黄色い丸のところに貼りつけてあります。

シングルツインの下段寝台


上の写真の右の黄色い丸のところは、下段寝台の操作パネルです。下記の通り、非常ボタンの他に、照明の操作ボタン、BGMの操作ボタン、ヘッドホンの差込口、時計やアラームなどが配置されています。上段寝台の自動カーテンのスイッチもあります。(ちなみにこれらは上段寝台にもあり)

サンライズツインの操作パネル


下段寝台に座って、出入り口を見たところ。右側は、冷暖房の吹き出し口です。閉じる事が出来ます。ドアはちょっと重たいです。外から暗証番号でカギをかける事が出来ます。コップなども置いてありますが、私らは使いませんでした。

サンライズツインのドア


上段寝台へは、この階段で昇り降りします。意外とスムーズに移動できます。一番下にはスマホなどの充電コンセントがあって、非常に便利です。また、2人分の寝間着も用意されています。

サンライズツインの電源コンセント


その階段の所で顔を上げると、ハンガーが2つ分あります。

サンライズツインのハンガー


上段寝台に上って、出入り口の上に付いている物置スペースを見たところです。大きめのリュックが置ける程度ですかね。

サンライズツインの荷物棚


人間が寝泊まりする分には、大変に居住性は良いと思います。私は寝台列車に慣れているので熟睡できましたが、妻は揺れがやはり気になったようで、「ほとんど寝られなかった」と言っていました。寝台列車は何度か乗車して、慣れるのがコツなのです。

ところで、最近はスーツケースやキャリーバッグなどの大きな荷物を持った旅人がとても多いです。そういう人は、1人でシングルツインを利用するのが便利かもしれません。下段寝台に大きな荷物を置いて、寝る時は上段寝台を利用します。

シングルツインはツインとして利用するだけではなく、シングルとして利用するのもなんら問題ありませんし、道徳的にどうこうという事もありません。大きな荷物をもって置き場所が無くて困っている人は、シングルツインの利用も選択肢の1つになりますね。

・・・ぜんぜん関係ないのですが、シングルツインの上段寝台のカーテンは、なぜか全自動です・笑。そしてなぜか、下段寝台からも操作できます。面白いなと。





サンライズ瀬戸号が終点高松駅に到着


さて、夜が明けて朝の7時直前に、何度渡っても楽しくて絶景区間の、瀬戸大橋を渡ります。今回は妻と二人、上段寝台からそれを眺めました。

いつもならば海の景色を眺めるのですが、上段寝台は天井部までガラスが湾曲していて上部の見晴らしがよく、瀬戸大橋そのものの構造体としての面白さを眺めてしまいました。サンライズツインをはじめ、上段寝台に陣取ったひとは、そんな楽しみ方もあります。




瀬戸大橋を渡ると、ちょうど7時半前に、終点の高松駅に到着します。東京を夜10時に出発して、9時間半の長いのか短いのか何とも言いにくい旅が終わります。

寝台特急の旅って、何度乗っても楽しいですね~~。ワープした気分。冒頭の東京駅の駅名板はJR東日本のものですが、朝になるとJR四国の高松駅の駅名板に。

サンライズ瀬戸号の前で記念写真(高松駅)

高松駅に到着したサンライズ瀬戸号


高松駅に、讃岐うどん駅という「別名」が付いているとは知りませんでした。うどんと言えば、高松駅の改札口(1か所しかありません)に向かって歩いてすぐ左側の改札内に、連絡船うどんの駅うどんスタンドがあります。

讃岐うどんは駅のうどんも街中のうどんも、みな東京のうどんとは比べ物にならないくらい美味しいですから、朝食がまだの人は、駅のうどん屋さんを利用するのも旅の記念になりますよ!

阪急交通社のウェブサイト
クラブツーリズム・鉄道の旅特集ページ


参考サンライズ瀬戸のシングルデラックスに乗車した時の記録はコチラ


 
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