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廃止が見込まれる宗谷本線の抜海駅への旅(3)・・・稚内から沼ノ端駅を経て帰宅
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は来春の廃止が見込まれる宗谷本線抜海駅への旅です。
今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。
⇒その1:宗谷本線・名寄&幌延へ
⇒その2:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ
⇒その3:稚内から沼ノ端駅を経て帰宅(←今ここ)
昨夜はお酒をほどほどにして、2024年6月29日(土)は朝5時過ぎに出発し、稚内市街から約30㎞離れた宗谷岬へレンタカーで向かいます。さすがにP氏にはお付き合いいただけず、ワンマン運行です。(2024.6.29 5:30)
30分少々で到着。早朝ながらすでに昼間のように日は高いです。岬の駐車場には、車中泊と思しき車もありました。(2024.6.29 6:07)
宗谷地区から内陸部へ約3㎞の道路が、ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」です。本日は時間の都合上、半分程度で折り返しましたが絵になる光景が展開されました。(2024.6.29 6:29)
そして再び抜海駅へ。昨日に続き3回目の訪問です。来春の廃止予定を前に、何とか本懐を果たすことができました。(2024.6.29 7:30)
稚内行4321D列車を2番線ホームから撮影。今朝も私を含めてギャラリーが数名です。(2024.6.29 7:49)
2番線ホームからの撮影は、今では不可能になってしまいました。(2024.6.29 7:49)
昨日と本日の計3回抜海駅を訪問しましたが、列車の発着時(通過含む)を中心に訪問者が途切れず、「観光地」として廃止はもったいない印象です。維持管理費は年間約100万円とのことですが、私の例ですと、宿泊や飲食、レンタカー等で3万円近くを稚内市で消費していることから、駅の維持管理費に対して、それ以上の経済効果があるように考えられます。(2024.6.29 7:51)
抜海漁港と利尻岳(利尻富士)です。標高1721mはこうして眺めると急峻で、かつて若かりし頃に登ったことが、今となっては信じられません。
駅近くの中央公園周辺を徘徊していたところ、鹿に遭遇しました。白昼堂々と市街地を闊歩する姿に驚き、私は嬉々として撮影しましたが、地元の方は見慣れているのか、最早関心すらなさそうでした。この近くに住み着いているのでしょうか。
稚内駅から徒歩5分のところにある底曳網漁業業者の邸宅であった旧瀬戸邸を見学。 1952年(昭和27年)の建設で、建物の意匠はもとより、稚内における漁業の盛衰に関する展示がとても勉強になりました。1970年代後半以降の200海里漁業専管地域設定に伴う漁船の減船は、稚内における就業者の減など多大な影響があったそうです。
稚内駅キタカラ内の土産店「ワッカナイセレクト」にて駅弁を購入、旭川から輸送されたお弁当です。(2024.6.29 9:34)
稚内駅窓口で北の大地の入場券を、ワッカナイセレクトで北の駅訪問証を購入しました。いずれも抜海駅の写真が素晴らしいです。
ワッカナイセレクトの一角にある最北の駅そば「ふじ田」にて、取材に余念がないP氏。ここから旭川まではP氏と一緒です。
10:28発の名寄行は10:15入線、発車10分前の10:18頃に改札が開始されました。稚内発車時点では、ほぼ旅行者で7~8割の座席が埋まり、なかなかの盛況ぶりです。(2024.6.29 10:15)
南稚内~抜海間の車窓からも、利尻岳の展望を楽しむことができました。抜海駅では数名の降車がありました。約1時間後に折り返し稚内行の列車があるため手軽に訪問できためでしょうか。そして意外にも豊富ではお客さんの乗車及び降車がともに多く、全体の半分程度が入れ替わった印象です。(2024.6.29 10:39)
先ほど入手した稚内駅弁「ずわい蟹いくらめし」(1290円)を、早速いただきます。おビールは稚内駅キタカラ内のセコマで購入することができました。
昨日降り立った南幌延駅を、列車後部から撮影。この列車からは乗降ともにありませんでした。(2024.6.29 11:56)
雄信内駅に到着。やはり乗降ともに0人でした。(2024.6.29 12:03)
9月をもって交換設備が廃止された佐久駅。駅舎が立派です。(2024.6.29 12:39)
4時間弱の乗車で名寄に到着、この区間の車窓風景は何度乗って感動があり飽きることがありません。乗客は大半が旅行者で、乗り通し客のみならず途中主要駅での乗降がある程度あったことが意外でした。(2024.6.29 14:20)
名寄から快速「なよろ8号」に約1時間乗車ののち、比布駅で途中下車してみました。新型車両H100系は快適で、座席が7~8割埋まる乗車率でした。 (2024.6.29 15:40)
無人駅で、比布町により2016年に新築された駅舎には、待合室の他に喫茶店「ピピカフェ」が入居しています。
トレインビューを楽しみつつ、舞茸うどん(580円)をいただきました。
鉄道グッズ売場も充実しています。
比布駅始発の旭川行に乗車、比布発車時点ではガラガラでしたが、土曜日ながら学生さんでしょうか、永山で若者中心に多くの乗車がありました。(2024.6.29 16:10)
2日間お付き合いいただいたP氏とは、旭川でお別れです。駅巡りと各駅停車乗車という、観光皆無なマニアックな旅に付き合ってくださり、感謝の念しかありません。
本日の宿泊地である岩見沢にて、臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」札幌行を撮影して、行程を終了します。(2024.6.29 18:17)
夕食+夜食は、旭川製の稚内駅弁「ぶっかけいくらほたて弁当」(1380円)と「なまらうまいっしょ海鮮弁当」(1380円)をホテルでいただきました。
2024年6月30日(日)は岩見沢から室蘭本線の始発列車で出発します。乗客は私の他に旅行者2名と、朝帰りと思しき若い女性2名で後者は栗山駅下車されました。昨晩は気が付きませんでしたが、岩見沢には夜通し遊べる場所があるのですね。(2024.6.30 5:52)
沼ノ端で下車し発車した列車をホーム端から後追いで撮影。早来、遠浅と日曜日ながら学生さんの乗車がありました。久々すぎてほぼ初乗り感覚の室蘭本線岩見沢~沼ノ端間の乗車は、石炭輸送隆盛の時代の名残も随所に感じられ、車窓風景は新鮮で飽きることはありませんでした。(2024.6.30 7:16)
2721M列車小樽行は721系先頭の豪華6両編成、日曜日ながら沼ノ端駅からも多くのお客さんが乗車されました。(2024.6.30 7:33)
沼ノ端駅を発車した430M列車東室蘭行と、沼ノ端駅に到着する1465D列車追分行が離合しました。(2024.6.30 7:38)
同じ時間と場所で定点観察です。東室蘭行は、電車化される前はキハ143による運行でした。(2022.9.11)
沼ノ端駅を発車した1465D列車です。キハ150の進出が著しい中、運よくキハ40に出会うことができました。1723号は今年3月に旭川から苫小牧に移動した車だそうです。(2024.6.30 7:40)
定点観察です。この日の追分行は2021年から「むかわ竜ラッピング」が施されたキハ40-1706でした。(2022.9.11)
沼ノ端駅に到着する特急「すずらん3号」札幌行です。残り2編成10両となった785系で、789系と共通運用の中、撮影することができて幸いです。(2024.6.30 7:54)
北海道旅行の前後に愛用していた南千歳駅1・2番線ホームの駅弁売店は、週末中心の営業に改められました。
南千歳駅改札内2階待合室の一角に開店したコンビニ「Transit Station」にて駅弁の取り扱い があります。まるい弁当(ブルマンズ㈱)の駅弁に関しては、種類が減ったような気がしないではありません。またアルコール類は改札外の売店での購入となります。
定番の「ほっきめし」(1400円)を購入しセルフ空輸のうえ、素晴らしかった道北の旅の余韻に浸りながら、自宅での昼食としました。
午前中の便で雨の中部国際空港へ帰着。午後の便は料金がお高くて手が出ず、新千歳10時発片道14610円の便を利用しました。(2024.6.30 12:15)
今回は特急列車やイベント列車ではなく、普段着の「普通」列車で宗谷本線を堪能することができました。実際の乗客は旅行者が主体だったものの、沿線の人口減とそれに伴う駅の廃止は気になるところで、いつまで現状のような旅ができるか心配です。
宗谷本線は何度乗っても感動があり、車窓からちょっとだけ見ることができた士別のレトロバスや、沿線から外れますが幌加内のそばも食したいなど、積み残しも発生していますのでまた季節を変えて訪問したいです。
今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。
⇒その1:宗谷本線・名寄&幌延へ
⇒その2:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ
⇒その3:稚内から沼ノ端駅を経て帰宅(←今ここ)
宗谷岬、みたび抜海駅、稚内市内
昨夜はお酒をほどほどにして、2024年6月29日(土)は朝5時過ぎに出発し、稚内市街から約30㎞離れた宗谷岬へレンタカーで向かいます。さすがにP氏にはお付き合いいただけず、ワンマン運行です。(2024.6.29 5:30)
30分少々で到着。早朝ながらすでに昼間のように日は高いです。岬の駐車場には、車中泊と思しき車もありました。(2024.6.29 6:07)
宗谷地区から内陸部へ約3㎞の道路が、ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」です。本日は時間の都合上、半分程度で折り返しましたが絵になる光景が展開されました。(2024.6.29 6:29)
そして再び抜海駅へ。昨日に続き3回目の訪問です。来春の廃止予定を前に、何とか本懐を果たすことができました。(2024.6.29 7:30)
稚内行4321D列車を2番線ホームから撮影。今朝も私を含めてギャラリーが数名です。(2024.6.29 7:49)
2番線ホームからの撮影は、今では不可能になってしまいました。(2024.6.29 7:49)
昨日と本日の計3回抜海駅を訪問しましたが、列車の発着時(通過含む)を中心に訪問者が途切れず、「観光地」として廃止はもったいない印象です。維持管理費は年間約100万円とのことですが、私の例ですと、宿泊や飲食、レンタカー等で3万円近くを稚内市で消費していることから、駅の維持管理費に対して、それ以上の経済効果があるように考えられます。(2024.6.29 7:51)
抜海漁港と利尻岳(利尻富士)です。標高1721mはこうして眺めると急峻で、かつて若かりし頃に登ったことが、今となっては信じられません。
駅近くの中央公園周辺を徘徊していたところ、鹿に遭遇しました。白昼堂々と市街地を闊歩する姿に驚き、私は嬉々として撮影しましたが、地元の方は見慣れているのか、最早関心すらなさそうでした。この近くに住み着いているのでしょうか。
稚内駅から徒歩5分のところにある底曳網漁業業者の邸宅であった旧瀬戸邸を見学。 1952年(昭和27年)の建設で、建物の意匠はもとより、稚内における漁業の盛衰に関する展示がとても勉強になりました。1970年代後半以降の200海里漁業専管地域設定に伴う漁船の減船は、稚内における就業者の減など多大な影響があったそうです。
宗谷本線各駅停車の旅
稚内駅キタカラ内の土産店「ワッカナイセレクト」にて駅弁を購入、旭川から輸送されたお弁当です。(2024.6.29 9:34)
稚内駅窓口で北の大地の入場券を、ワッカナイセレクトで北の駅訪問証を購入しました。いずれも抜海駅の写真が素晴らしいです。
ワッカナイセレクトの一角にある最北の駅そば「ふじ田」にて、取材に余念がないP氏。ここから旭川まではP氏と一緒です。
10:28発の名寄行は10:15入線、発車10分前の10:18頃に改札が開始されました。稚内発車時点では、ほぼ旅行者で7~8割の座席が埋まり、なかなかの盛況ぶりです。(2024.6.29 10:15)
南稚内~抜海間の車窓からも、利尻岳の展望を楽しむことができました。抜海駅では数名の降車がありました。約1時間後に折り返し稚内行の列車があるため手軽に訪問できためでしょうか。そして意外にも豊富ではお客さんの乗車及び降車がともに多く、全体の半分程度が入れ替わった印象です。(2024.6.29 10:39)
先ほど入手した稚内駅弁「ずわい蟹いくらめし」(1290円)を、早速いただきます。おビールは稚内駅キタカラ内のセコマで購入することができました。
昨日降り立った南幌延駅を、列車後部から撮影。この列車からは乗降ともにありませんでした。(2024.6.29 11:56)
雄信内駅に到着。やはり乗降ともに0人でした。(2024.6.29 12:03)
9月をもって交換設備が廃止された佐久駅。駅舎が立派です。(2024.6.29 12:39)
4時間弱の乗車で名寄に到着、この区間の車窓風景は何度乗って感動があり飽きることがありません。乗客は大半が旅行者で、乗り通し客のみならず途中主要駅での乗降がある程度あったことが意外でした。(2024.6.29 14:20)
比布駅で下車
名寄から快速「なよろ8号」に約1時間乗車ののち、比布駅で途中下車してみました。新型車両H100系は快適で、座席が7~8割埋まる乗車率でした。 (2024.6.29 15:40)
無人駅で、比布町により2016年に新築された駅舎には、待合室の他に喫茶店「ピピカフェ」が入居しています。
トレインビューを楽しみつつ、舞茸うどん(580円)をいただきました。
鉄道グッズ売場も充実しています。
比布駅始発の旭川行に乗車、比布発車時点ではガラガラでしたが、土曜日ながら学生さんでしょうか、永山で若者中心に多くの乗車がありました。(2024.6.29 16:10)
2日間お付き合いいただいたP氏とは、旭川でお別れです。駅巡りと各駅停車乗車という、観光皆無なマニアックな旅に付き合ってくださり、感謝の念しかありません。
本日の宿泊地である岩見沢にて、臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」札幌行を撮影して、行程を終了します。(2024.6.29 18:17)
夕食+夜食は、旭川製の稚内駅弁「ぶっかけいくらほたて弁当」(1380円)と「なまらうまいっしょ海鮮弁当」(1380円)をホテルでいただきました。
【乗車記録】 (レンタカー) 稚内市街5:15→宗谷岬5:45-6:30→抜海駅7:30-8:00→稚内駅8:30 ・稚内10:28→名寄14:17 キハ54-501 1両 ・名寄14:42→比布15:38 快速「なよろ8」 H100-95 1両 ・比布16:17→旭川16:39 H100-42 1両 ・旭川17:00→岩見沢18:00 特急「ライラック36」 クハ789-206 6両 |
最終日は室蘭本線経由で沼ノ端駅、新千歳空港へ
2024年6月30日(日)は岩見沢から室蘭本線の始発列車で出発します。乗客は私の他に旅行者2名と、朝帰りと思しき若い女性2名で後者は栗山駅下車されました。昨晩は気が付きませんでしたが、岩見沢には夜通し遊べる場所があるのですね。(2024.6.30 5:52)
沼ノ端で下車し発車した列車をホーム端から後追いで撮影。早来、遠浅と日曜日ながら学生さんの乗車がありました。久々すぎてほぼ初乗り感覚の室蘭本線岩見沢~沼ノ端間の乗車は、石炭輸送隆盛の時代の名残も随所に感じられ、車窓風景は新鮮で飽きることはありませんでした。(2024.6.30 7:16)
2721M列車小樽行は721系先頭の豪華6両編成、日曜日ながら沼ノ端駅からも多くのお客さんが乗車されました。(2024.6.30 7:33)
沼ノ端駅を発車した430M列車東室蘭行と、沼ノ端駅に到着する1465D列車追分行が離合しました。(2024.6.30 7:38)
同じ時間と場所で定点観察です。東室蘭行は、電車化される前はキハ143による運行でした。(2022.9.11)
沼ノ端駅を発車した1465D列車です。キハ150の進出が著しい中、運よくキハ40に出会うことができました。1723号は今年3月に旭川から苫小牧に移動した車だそうです。(2024.6.30 7:40)
定点観察です。この日の追分行は2021年から「むかわ竜ラッピング」が施されたキハ40-1706でした。(2022.9.11)
沼ノ端駅に到着する特急「すずらん3号」札幌行です。残り2編成10両となった785系で、789系と共通運用の中、撮影することができて幸いです。(2024.6.30 7:54)
北海道旅行の前後に愛用していた南千歳駅1・2番線ホームの駅弁売店は、週末中心の営業に改められました。
南千歳駅改札内2階待合室の一角に開店したコンビニ「Transit Station」にて駅弁の取り扱い があります。まるい弁当(ブルマンズ㈱)の駅弁に関しては、種類が減ったような気がしないではありません。またアルコール類は改札外の売店での購入となります。
定番の「ほっきめし」(1400円)を購入しセルフ空輸のうえ、素晴らしかった道北の旅の余韻に浸りながら、自宅での昼食としました。
午前中の便で雨の中部国際空港へ帰着。午後の便は料金がお高くて手が出ず、新千歳10時発片道14610円の便を利用しました。(2024.6.30 12:15)
今回は特急列車やイベント列車ではなく、普段着の「普通」列車で宗谷本線を堪能することができました。実際の乗客は旅行者が主体だったものの、沿線の人口減とそれに伴う駅の廃止は気になるところで、いつまで現状のような旅ができるか心配です。
宗谷本線は何度乗っても感動があり、車窓からちょっとだけ見ることができた士別のレトロバスや、沿線から外れますが幌加内のそばも食したいなど、積み残しも発生していますのでまた季節を変えて訪問したいです。
【乗車記録】 ・岩見沢5:57→沼ノ端7:16 キハ150-104 1両 ・沼ノ端8:16→南千歳8:29 クハ733-11 3両 ・南千歳8:44→新千歳空港8:47 クハ721-4203 6両 ・新千歳空港10:00→中部国際空港11:50 スカイマーク ・中部国際空港12:37→名鉄名古屋13:05 ミュースカイ 2151 4両 |