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廃止が見込まれる宗谷本線の抜海駅への旅(1)・・・宗谷本線・名寄&幌延へ
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は来春の廃止が見込まれる宗谷本線抜海駅への旅です。
今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。
⇒その1:宗谷本線・名寄&幌延へ(←今ここ)
⇒その2:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ
札幌丘珠空港に到着。ターミナルビルまでは徒歩のアクセスで、5分後にはバスに乗車できる点はかなり便利です。(2024.6.27 9:06)
6月27日(木)、名古屋空港7:20発のフジドリームエアラインズの札幌丘珠空港行で出発。昨年開設された名古屋空港~丘珠便は好評のようで、通常2往復のところ夏季は増便され3往復の運航となっています。
約3か月前に予約した早割料金で24,000円と少々お高い感じもしましたが、木曜日ながらこの便はほぼ満席でした。札幌市内及び名古屋市内へのアクセスが便利で私も昨年に続き2回目の利用です。
札幌駅までは北都交通の連絡バスで約30分、700円です。私は約5分乗車し栄町で下車、地下鉄東豊線で札幌に向かいました。なお栄町駅までは北海道中央バスの路線もあります。
札幌駅からは特急「ライラック11号」旭川行に乗車。えきねっとの「トクだ値45%OFF」により指定席利用乗車券込で2,860円。最終目的地は稚内のため、別途旭川~稚内の乗車券を購入しましたが、札幌~稚内の乗車券に加えて、札幌~旭川の特急券を購入するより1,480円安価となりました。(2024.6.27 9:54)
ちょっと早めの昼食は、札幌駅弁「夏のお祭り弁当」(1,150円)です。まだ午前中ですが、駅弁とビールを実施することができて、幸先の良いスタートとなりました。
旭川からは快速「なよろ1号」に乗車、「ライラック」からは同じホームの反対側の乗り換えで5分の接続時間も十分でした。列車は単行で数人が立席だったものの、永山で下車がありそれも解消しました。(2024.6.27 11:26)
1時間11分の乗車で終点の名寄に到着。新型車両の旅は快適な一方で、座席数の少なさが気になりました。立派な駅舎の名寄駅は有人駅ですが、時間帯の関係もあり人影は少なくキオスクやコインロッカーもなく寂しい印象でした。なおコインロッカーは駅前広場内の「駅前交流プラザ よろ~な」内で利用できました。観光案内所やレンタサイクルもあるので、市内観光前に立ち寄りたいです。(2024.6.27 12:49)
名寄駅から約1.2㎞歩いて、名寄市北国博物館に保存されているキマロキ列車(機関車の(キ)、マックレー車の(マ)、ロータリー車の(ロ)、機関車の(キ)の順に連結された排雪列車)を見物。昭和51年(1976年)10月から保存されており、平成5年(1993年)に博物館前の旧名寄本線の線路跡に移設されたそうです。確かに微妙なカーブが線路跡と彷彿とさせます。
マックレー車(かき寄せ式雪かき車)です。この日はキマロキ保存会による塗装中でした。各車両を隔年で実施されているそうで、今年は6月26日から3日間かけてマックレー車、ロータリー車及び車掌車を塗装するとのことでした。屋根もないもののどの車両も美しく整備されていて、保存会の方には頭が下がります。
こちらも塗装中のロータリー車(回転式雪かき車)です。機関車用のボイラーが搭載されていますが、自走はできません。なお公開は4月下旬から10月中旬までで冬季は覆いがかけられて大切に保存されます。
市街地を徘徊しつつ駅に戻ります。駅前はシャッター通りのようでしたが、国道沿いはスーパーなどロードサイド店があり全く別の印象を持ちました。
名寄からは特急「サロベツ1号」を利用。1両のみの自由席は窓側が満席に近かったものの、何とか空いていた窓側席に座ることができました。(2024.6.27 14:31)
名寄駅を発車した急行「天北」(1987年)、構内の側線は縮小されていますが、ホームの様子はあまり変わっていないようです。
しかし次の美深にて下車、わずか19分の乗車でした。簡易委託駅につき、乗車券等は車掌が回収します。(2024.6.27 14:54)
「美深町交通ターミナル」内に前述のように簡易委託の駅窓口、観光案内所及び売店があり、窓口(営業時間8:30-16:30)では常備券、売店では鉄道グッズ等が販売され
美深駅で北の大地の入場券とともに限定500部の観光記念切符(550円)を購入、この柄は昨年11月から販売している第3弾とのこと、右側のトロッコ王国切符はおまけでその下のD型券がセットです。切符自体は使用できませんが、一緒にいただいたデマンドバスの乗車券は有効期限なしで、実際に使用可能です。
2階には1985年に廃止となった美幸線の資料室があります。
美深に到着する4327D列車稚内行、この列車に乗車します。なお美深発車時点での乗客は私を含めて3名、駅から徒歩12分の所に高校がありますが、下校時間には少々早いようで学生さんの乗車はありませんでした。(2024.6.27 15:25)
遅めの昼食?早めの夕食?で札幌駅弁「知床とりめし」(1,000円)をいただきました。残念ながらビールは入手できませんでした。
16:01に音威子府駅の1番線ホームに到着。列車番号が変わり、4331D列車として17:02に発車するまで約1時間の大休止です。
33年前の音威子府駅ホームです。1989年に天北線が廃止され、ホームの駅そば店は1990年に駅舎内へ移転した後で、1986年製のキハ54を含めて現在と変化は少ないようです。
(1991.3.4)
一日の乗車人員は15.8人(R1~R5特定日の平均・JR北海道調査、以下同じ)とのこと、特急停車駅としてはなかなか寂しい数字です。みどりの窓口も設置されており、8:15-16:10(日祝休、11:00-12:00と13:20-14:00も休止)の営業です。
人影がなく寂しい駅舎内、駅そば店は休業して久しく、天北線資料室の見学時間は平日9:30-16:00(土日祝年末年始休館)だそうで、本日の見学は叶いませんでした。学生さんの姿があるような時間ですが、地元北海道おといねっぷ美術工芸高校の生徒さんは全員が寮生活とのことでした。
本年7月末現在の人口は622人、最近約20年で半減と人口減が進んでいて駅前一等地にも廃屋が散見されました。なお道の駅と商店がすぐ近くにあり、約900mのところにセイコーマートもあります。
1991年当時の音威子府駅前は、営業中のお店や旅館がありました。(1991.3.4)
音威子府からは私の他に、地元のご婦人の計2名の乗客で出発したものの、天塩中川からは完全無欠な貸切状態となってしまいました。この時期の日没は午後7時20分過ぎで、天塩川沿いの風景など十分に車窓を楽しむことができましたが、旅行者の姿が皆無だったのは意外でした。なおこのキハ54-528は元急行「礼文」用で0系新幹線由来の転換クロスシート装備ですが、後に一部ロングシート化されています。
キハ54による急行「礼文」も当時乗車していました。豊富駅を発車した稚内行列車を後追いで撮影。(1991.3.4)
問寒別から幌延までは地元の方が1名乗車、私も幌延で下車すると列車は乗客0で稚内に向けて出発していきました。(2024.6.27 18:40)
本日の旅は幌延まで。駅窓口の営業は7:10-15:00で既に終了していて、駅舎内に人影はありませんでした。
本日の宿は幌延駅前の民宿旅館「サロベツ」です。駅前一等地、駅舎から徒歩30秒の便利さで鉄旅に最適です。(翌朝撮影)
洋室ツインルームのシングルユースで6,500円(食事なし)でした。部屋にバス・トイレはありませんが、共用のトイレは温水洗浄便座付、お風呂は5~6名入浴できる大きさで快適に過ごすことができました。
宿泊した1階の駅側の部屋(101号室)からは、少々障害物があるものの列車を眺めることができました。写真は発車した4330D列車名寄行です。(2024.6.27 19:18)
夕食は札幌駅弁「かに!蟹!かに!合戦」(1,480円)をいただきました。なお近所に居酒屋の他、Qマートや徒歩約700mのところにセイコーマートがあります。
⇒次:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ
今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。
⇒その1:宗谷本線・名寄&幌延へ(←今ここ)
⇒その2:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ
札幌丘珠空港に到着。ターミナルビルまでは徒歩のアクセスで、5分後にはバスに乗車できる点はかなり便利です。(2024.6.27 9:06)
名寄でキマロキ列車見物
6月27日(木)、名古屋空港7:20発のフジドリームエアラインズの札幌丘珠空港行で出発。昨年開設された名古屋空港~丘珠便は好評のようで、通常2往復のところ夏季は増便され3往復の運航となっています。
約3か月前に予約した早割料金で24,000円と少々お高い感じもしましたが、木曜日ながらこの便はほぼ満席でした。札幌市内及び名古屋市内へのアクセスが便利で私も昨年に続き2回目の利用です。
札幌駅までは北都交通の連絡バスで約30分、700円です。私は約5分乗車し栄町で下車、地下鉄東豊線で札幌に向かいました。なお栄町駅までは北海道中央バスの路線もあります。
札幌駅からは特急「ライラック11号」旭川行に乗車。えきねっとの「トクだ値45%OFF」により指定席利用乗車券込で2,860円。最終目的地は稚内のため、別途旭川~稚内の乗車券を購入しましたが、札幌~稚内の乗車券に加えて、札幌~旭川の特急券を購入するより1,480円安価となりました。(2024.6.27 9:54)
ちょっと早めの昼食は、札幌駅弁「夏のお祭り弁当」(1,150円)です。まだ午前中ですが、駅弁とビールを実施することができて、幸先の良いスタートとなりました。
旭川からは快速「なよろ1号」に乗車、「ライラック」からは同じホームの反対側の乗り換えで5分の接続時間も十分でした。列車は単行で数人が立席だったものの、永山で下車がありそれも解消しました。(2024.6.27 11:26)
1時間11分の乗車で終点の名寄に到着。新型車両の旅は快適な一方で、座席数の少なさが気になりました。立派な駅舎の名寄駅は有人駅ですが、時間帯の関係もあり人影は少なくキオスクやコインロッカーもなく寂しい印象でした。なおコインロッカーは駅前広場内の「駅前交流プラザ よろ~な」内で利用できました。観光案内所やレンタサイクルもあるので、市内観光前に立ち寄りたいです。(2024.6.27 12:49)
名寄駅から約1.2㎞歩いて、名寄市北国博物館に保存されているキマロキ列車(機関車の(キ)、マックレー車の(マ)、ロータリー車の(ロ)、機関車の(キ)の順に連結された排雪列車)を見物。昭和51年(1976年)10月から保存されており、平成5年(1993年)に博物館前の旧名寄本線の線路跡に移設されたそうです。確かに微妙なカーブが線路跡と彷彿とさせます。
マックレー車(かき寄せ式雪かき車)です。この日はキマロキ保存会による塗装中でした。各車両を隔年で実施されているそうで、今年は6月26日から3日間かけてマックレー車、ロータリー車及び車掌車を塗装するとのことでした。屋根もないもののどの車両も美しく整備されていて、保存会の方には頭が下がります。
こちらも塗装中のロータリー車(回転式雪かき車)です。機関車用のボイラーが搭載されていますが、自走はできません。なお公開は4月下旬から10月中旬までで冬季は覆いがかけられて大切に保存されます。
市街地を徘徊しつつ駅に戻ります。駅前はシャッター通りのようでしたが、国道沿いはスーパーなどロードサイド店があり全く別の印象を持ちました。
名寄からは特急「サロベツ1号」を利用。1両のみの自由席は窓側が満席に近かったものの、何とか空いていた窓側席に座ることができました。(2024.6.27 14:31)
名寄駅を発車した急行「天北」(1987年)、構内の側線は縮小されていますが、ホームの様子はあまり変わっていないようです。
名寄から幌延へ
しかし次の美深にて下車、わずか19分の乗車でした。簡易委託駅につき、乗車券等は車掌が回収します。(2024.6.27 14:54)
「美深町交通ターミナル」内に前述のように簡易委託の駅窓口、観光案内所及び売店があり、窓口(営業時間8:30-16:30)では常備券、売店では鉄道グッズ等が販売され
美深駅で北の大地の入場券とともに限定500部の観光記念切符(550円)を購入、この柄は昨年11月から販売している第3弾とのこと、右側のトロッコ王国切符はおまけでその下のD型券がセットです。切符自体は使用できませんが、一緒にいただいたデマンドバスの乗車券は有効期限なしで、実際に使用可能です。
2階には1985年に廃止となった美幸線の資料室があります。
美深に到着する4327D列車稚内行、この列車に乗車します。なお美深発車時点での乗客は私を含めて3名、駅から徒歩12分の所に高校がありますが、下校時間には少々早いようで学生さんの乗車はありませんでした。(2024.6.27 15:25)
遅めの昼食?早めの夕食?で札幌駅弁「知床とりめし」(1,000円)をいただきました。残念ながらビールは入手できませんでした。
16:01に音威子府駅の1番線ホームに到着。列車番号が変わり、4331D列車として17:02に発車するまで約1時間の大休止です。
33年前の音威子府駅ホームです。1989年に天北線が廃止され、ホームの駅そば店は1990年に駅舎内へ移転した後で、1986年製のキハ54を含めて現在と変化は少ないようです。
(1991.3.4)
一日の乗車人員は15.8人(R1~R5特定日の平均・JR北海道調査、以下同じ)とのこと、特急停車駅としてはなかなか寂しい数字です。みどりの窓口も設置されており、8:15-16:10(日祝休、11:00-12:00と13:20-14:00も休止)の営業です。
人影がなく寂しい駅舎内、駅そば店は休業して久しく、天北線資料室の見学時間は平日9:30-16:00(土日祝年末年始休館)だそうで、本日の見学は叶いませんでした。学生さんの姿があるような時間ですが、地元北海道おといねっぷ美術工芸高校の生徒さんは全員が寮生活とのことでした。
本年7月末現在の人口は622人、最近約20年で半減と人口減が進んでいて駅前一等地にも廃屋が散見されました。なお道の駅と商店がすぐ近くにあり、約900mのところにセイコーマートもあります。
1991年当時の音威子府駅前は、営業中のお店や旅館がありました。(1991.3.4)
音威子府からは私の他に、地元のご婦人の計2名の乗客で出発したものの、天塩中川からは完全無欠な貸切状態となってしまいました。この時期の日没は午後7時20分過ぎで、天塩川沿いの風景など十分に車窓を楽しむことができましたが、旅行者の姿が皆無だったのは意外でした。なおこのキハ54-528は元急行「礼文」用で0系新幹線由来の転換クロスシート装備ですが、後に一部ロングシート化されています。
キハ54による急行「礼文」も当時乗車していました。豊富駅を発車した稚内行列車を後追いで撮影。(1991.3.4)
幌延駅で下車、宿泊
問寒別から幌延までは地元の方が1名乗車、私も幌延で下車すると列車は乗客0で稚内に向けて出発していきました。(2024.6.27 18:40)
本日の旅は幌延まで。駅窓口の営業は7:10-15:00で既に終了していて、駅舎内に人影はありませんでした。
本日の宿は幌延駅前の民宿旅館「サロベツ」です。駅前一等地、駅舎から徒歩30秒の便利さで鉄旅に最適です。(翌朝撮影)
洋室ツインルームのシングルユースで6,500円(食事なし)でした。部屋にバス・トイレはありませんが、共用のトイレは温水洗浄便座付、お風呂は5~6名入浴できる大きさで快適に過ごすことができました。
宿泊した1階の駅側の部屋(101号室)からは、少々障害物があるものの列車を眺めることができました。写真は発車した4330D列車名寄行です。(2024.6.27 19:18)
夕食は札幌駅弁「かに!蟹!かに!合戦」(1,480円)をいただきました。なお近所に居酒屋の他、Qマートや徒歩約700mのところにセイコーマートがあります。
【乗車記録】 ・名古屋駅6:00→名古屋空港6:20 あおい交通バス ・名古屋空港7:20→丘珠空港9:00 フジドリームエアラインズ ・丘珠空港9:15→栄町駅9:20 北都交通バス ・栄町9:28→札幌9:41 札幌市営地下鉄 9304 4両 ・札幌10:00→旭川11:25 特急「ライラック11」 サハ789-103 6両 ・旭川11:30→名寄12:41 快速「なよろ3」 H100-77 1両 ・名寄14:31→美深14:50 特急「サロベツ1」 キハ261-104 4両 ・美深15:29→幌延18:30 キハ54-528 1両 |
⇒次:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ