廃止が見込まれる宗谷本線の抜海駅への旅(2)・・・宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

廃止が見込まれる宗谷本線の抜海駅への旅(2)・・・宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は来春の廃止が見込まれる宗谷本線抜海駅への旅です。


今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。

⇒その1:宗谷本線・名寄&幌延へ
⇒その2:宗谷本線の駅巡り・そして抜海へ(←今ここ)
⇒その3:稚内から沼ノ端駅を経て帰宅



幌延6:24発の名寄行で出発。5:21に稚内を出発した列車で、乗客は5名程度でした。この時期は稚内から車窓を楽しむことができます。(2024.6.28 6:24)





2日目は宗谷本線北部駅巡り



小雨模様の中、次の南幌延駅で下車。来春の廃止が予定されている駅です。
(2024.6.28 6:33)


後ほど再度じっくり訪問することとし、次の稚内行に乗車。なおこの列車の先客は1名でしたが、幌延と豊富で高校生を中心にそれぞれ10名ほどの乗車があり、空気輸送ではない点にひと安心しました。(2024.6.28 6:49)


大半の乗車客が南稚内駅で下車、代わりに少々胡散臭い風貌となったP氏が乗車され、列車は終点の稚内駅に到着。ここからは駅前のトヨタレンタカーで車を借りたうえで、本日~明日はP氏と行動を共にします。


まずは抜海駅を訪問。右側2番線は9月に使用停止されることが決まっており、駅自体も来春の廃止が濃厚のようです。(2024.6.28 9:24)


1924年の開業から100周年を迎えた勇知駅、乗車人員は3.0人で駅周辺は集落となっています。(2024.6.28 9:38)


続いて列車交換可能駅である兜沼駅を訪問。乗車人員1.8人のこの駅からは、朝の稚内行に高校生が1名乗車されました。(2024.6.28 10:02)


御多聞に漏れず、ここも駅周辺の集落は空き家が目立ちました。


兜沼郵便局隣接の兜沼資料室は5月から10月の土日に公開されています。本日は金曜日に付き見物は叶いませんでした。元郵便局の局舎だそうです。


貨車利用の下沼駅。1日平均乗車人員は0.2人ながら、当面は幌延町により維持されるようです。駅キャラクター「ぬまひきょん」が面白いです。(2024.6.28 10:42)


稚内行4325D列車を下沼駅近くの踏切から撮影。沿線は鉄道林に加え草木の繁茂が旺盛で、駅以外での撮影は工夫が必要です。なおこの列車は旭川発が6:03と少々早いものの、日中に宗谷本線を走破する数少ない普通列車とあって、それなりの数のお客さんで賑わっているように見えました。(2024.6.28 11:05)


朝も列車で訪問した南幌延駅に再び立ち寄ります。到着する4326D列車名寄行を撮影、乗降客はなし。踏切遮断機の内側にホームがあるという珍しい構造です。晴天の予報に反して、曇天が続いています。(2024.6.28 11:57)


正しい板張りの乗降場的ホームの南幌延駅です。すぐ横に2車線の県道があり、周辺は牧草地と開放的な雰囲気で、人煙稀ないわゆる秘境感はそれほどありません。


手入れが行き届いている待合室。ここも駅キャラクターがいます。


2019年の開業60周年を機に改修されたそうです。今朝は私が乗降しましたが、統計上の乗車人員は0.0人です。


雄信内駅に向かったところ保線用車両に遭遇、日中に線路閉鎖して走行するのは珍しい光景です。踏切も鳴動せず、遮断機も動作しないため、係員が交通規制をしています。この珍しい光景にP氏は狂喜乱舞で動画の撮影活動を実行。(2024.6.28 12:28)


撮影した動画映像。保線車両の運転情報などまず流れてくることは無いので、これに遭遇するのは激レアな現象です。





雄信内駅へ



昼食はセイコーマート幌延店で購入した豚丼(温玉)645円(税込)を美味しくいただきました。セコマのホットシェフは侮れません。なかなか沿線に飲食店が見当たらない中で重宝しました。


雄信内駅に到着。駅名は「おのっぷない」で、道路標識は「おのぶない」と表示されていますが、2㎞ほど離れた天塩川左岸の天塩町にある雄信内集落を指しているようです。駅周辺は比較的広い道路があるものの、すでに人家はないようです。(2024.6.28 12:58)


駅周辺にはかつては集落があったそうですが、利用されている建物はなくこちらの商店も無住となって久しいようです。廃墟探訪の趣味はありませんが、さすがにこの光景は心を揺さぶられます。


集落跡の外れにある雄信内小学校跡です。1982年(昭和57年)3月閉校で、建物は残っていません。一角にある集会場も既に使われていない様子でした。


その後に移動、「糠南俯瞰」にて撮影を試みたものの、山道の中腹で通行止めに付き断念しました。ここまでの道中も、樹木に遮られて撮影適地を見つけることはできませんでした。(2024.6.28 13:45)


俯瞰はあきらめて、糠南駅横の踏切から特急「サロベツ4号」旭川行を撮影。
(2024.6.28 14:16)


糠南駅の朝礼台ホームと通過する「サロベツ4号」を後追いで撮影します。糠南駅の乗車人数は0.0人だそうですが、当面存続されるようです。(2024.6.28 14:16)


貨車駅の問寒別駅は周辺に集落があり、乗車人員は2.2人です。昨日乗車した夕方の稚内行普通列車にも、ここから1名の乗車がありました。(2024.6.28 14:29)


天塩中川の駅舎は中川町が取得し、2014年(平成26年)に見事なまでに美しく改修されました。駅周辺は市街地で、特急停車駅ながらも乗車は一日4.8人の無人駅です。(2024.6.28 15:00)


少し明るくなってきたので、再び雄信内駅へ。乗車人員は0.2人/日で、来春の廃止が予定されているそうです。(2024.6.28 15:36)


列車とともに撮影したいところですが、しばらく列車の発着と通過はありません。(2024.6.28 15:33)


木造駅舎の残る雄信内駅は、以前より車窓から気になっていたのですが、今回廃止前に訪問することができて幸いです。(2024.6.28 15:32)





再び抜海駅へ



幌延から日本海オロロンラインを北上します。利尻富士の絶好の展望地ですが、濃霧でその姿を拝むことはできず。濃霧の続く中、抜海駅を目指します。(2024.6.28 16:33)


オロロンラインの途中にある稚咲内(わかさかない)は、かつて降り立ったことがあります。豊富駅前より沿岸バスサロベツ線に、終点の稚咲内第2まで乗車しました。サロベツ原野の雄大な景色を楽しむことができますが、さすがにこの時期は物好きな旅行者の姿はなく貸切状態でした。(1991.3.4)


15:15に到着し、折り返しの豊富行の発車17:25まで、屋内で過ごす場所もなく寒さのあまり気が遠くなった思い出しかありません。なお沿岸バスサロベツ線は2021年に廃止されましたが、最後は夏季3往復、冬季2往復の運行で、冬季を含めて近年まで運行されていたことは驚きです。(1991.3.4)


内陸部にも集落があるようですが、静かな漁港では人に会うことはありませんでした。今回はあらためて散策したかったものの、生憎の濃霧で断念し先を急ぐことにしました。(1991.3.4)


再び抜海駅にやってきました。駅周辺には民家が1軒あるのみ、漁港のある抜海の集落までは約2㎞です。かつて若かりし頃のP氏は、ここから稚内駅まで徒歩での移動を試みたそうです。幸い途中で軽トラに拾われた無事生還したとのことですが…若さはそれだけで素晴らしいものです。(2024.6.28 17:15)


13:35に旭川を出発した「サロベツ1号」稚内行を、抜海駅1番線ホームから撮影。(2024.6.28 17:08)


抜海駅2番線を通過する特急「宗谷」札幌行です。終点着22:56、先ほど撮影した「サロベツ1号」の折り返しで、本日は2両増結の6両編成です。(2024.6.28 18:01)


9月には使用停止となった2番線ホームに到着した名寄行4330D列車からは、下車客がありました。また我々を含めてギャラリーの姿も数名あり、人が集まる観光地となっており、これを有効に活用できたら…とは、通りすがりの観光客の夢想です。(2024.6.28 18:29)


抜海駅の動画映像です。


夜は南稚内駅近くの居酒屋でP氏とともに打ち上げ。中でもエゾシカのステーキは珍しい一品。北海道では珍しくないのかわかりませんが、脂肪分が少なくてヘルシー、ミディアムで供され美味しくいただきました。


夜食はセコマで、ブルーベリージャムパン(128円)、北海道黒豆茶(100円)、きびだんご(60円)、北海道とうきびソフト(198円)を購入しました。内地ではお目にかかれない品々で、私にはセコマ自体が北海道における観光スポットです。


【乗車記録】

・幌延6:24→南幌延6:33 キハ54-528 1両
・南幌延6:50→稚内8:08  キハ54-509 1両

(レンタカー)
稚内駅8:57→抜海駅9:15-9:28→勇知駅9:38-9:46→兜沼駅9:54-10:05→下沼駅10:43-11:10→南幌延駅11:40-12:06→雄信内駅12:35-13:06→糠南駅13:36-14:18→問寒別駅14:23-14:32→天塩中川駅14:53-15:10→雄信内駅15:30-15:40→抜海駅17:05-18:35→稚内市街19:00


稚内から沼ノ端駅を経て帰宅




乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ