山陽電鉄「鉄道フェスティバル2019」を訪問した記録

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山陽電鉄と水島臨海鉄道撮影紀(その1)・・・山陽電鉄「鉄道フェスティバル2019」

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回はいずれも鉄道の日を記念したイベントが開催された、山陽電鉄と水島臨海鉄道の撮影記です。





⇒山陽電鉄「鉄道フェスティバル2019」(←今ココ
山陽電鉄の網干線に乗車
モノレール展示館を見物
水島臨海鉄道「鉄道の日記念フェスタ」を訪問
倉敷貨物ターミナル駅でのイベント





山陽電鉄「鉄道フェスティバル2019」の満足度が高すぎる


気候の良い季節でもあることから、この時期には各地で鉄道イベントが開催されています。中でも10月27日の水島臨海鉄道のイベントでは旧国鉄型気動車が運行されるとのこと、とても魅力的です。

更にその前日26日(土)には山陽電鉄でも鉄道イベントが開催されます。岡山県と兵庫県で旅行行程的に都合がいいため、双方に参戦すべく、「秋の乗り放題パス」を利用して、名古屋を10月26日(土)の早朝に出掛けることにしました。

秋の乗り放題パス
「秋の乗り放題パス」の効力は青春18きっぷと同じですが、発売時に日付を指定し3日間連続使用となる点、複数名利用不可などの違いがあります。今回は有効期間3日間のうち、2日のみの使用ですが充分に元は取れます。

山陽電鉄6000系
名古屋を早朝に出発し、普通列車、新快速そして快速に乗り継ぎ、垂水で山陽電鉄に乗り換えます。本日は山陽電鉄の網干線を含む垂水以西と山陽バスに乗り放題となる「垂水・姫路1dayチケット」1400円を利用します。少し訪問しない間に、新型6000系の増備が進んでいるようです。(2019.10.26 10:18)

鉄道フェスティバル2019
会場最寄りの東二見駅までは特急に乗車、隣接する車両工場にて「鉄道フェスティバル2019」が開催されています。午前11時前に到着しましたが、会場は既に多くの来場者で賑わっていました。

鉄道フェスティバル2019
当日配布されたチラシです。「撮り鉄」としては車両展示が最も興味深いです。物販は山陽電鉄、山陽バスの他、阪神電鉄や神戸電鉄、更には江ノ島電鉄まで出張販売を実施していました。

鉄道フェスティバル2019
イベントは盛り沢山です。チビッ子向けのイベントが中心ですが、「トラバーサーによる実演」「車両工場見学」は立ち寄ることにします。

206号車両
入口に近い車庫の片隅には206号車両が保存されていました。戦前の世界的なブームの中で、1936年(昭和11年)に誕生した電車で、塗色とスタイルが斬新です。このような貴重な車両が良好な状態で保存されていることに、感動いたしました。

鉄道フェスティバル2019の車両展示コーナー
本日のお目当てはこちらの車両展示コーナーです。毎年秋に開催されているこのイベントの中の車両展示、昨年は新型車両が展示されていたようですが今年は玄人好みの古い車両です。撮影場所は比較的広く、引きがあるため無理なく3編成を一緒に撮影できるよう配慮されているところが素晴らしいです。

3000系復刻塗装車、3000系トップナンバー、2000系アルミ車
左から3000系復刻塗装車、3000系トップナンバー、2000系アルミ車です。2000系は1990年に、3000号は2017年に廃車となっていますが、静態保存されていてこうして見物できることは嬉しい限り、まさに眼福です。しかもちょうど日が射してきて、名古屋から来た甲斐がありました。また、位置の関係で午前中が順光となるため、貴重なシャッターチャンスとなりました。(2019.10.26 11:12)

3000系復刻色
運行予定が公開されている3000系復刻色編成ですが、本日は運行の予定がなく、予想通りイベントで展示されました。この編成はリニューアル工事が未実施のため置き換え対象であり、2021年までの運行とのことです。それまでに是非とも撮影したかったのですが、本日こうして順光下で編成写真を撮ることができて大満足です。(2019.10.26 11:12)

2000系唯一のアルミ車体
1962年(昭和37年)製のこの編成は、前述のように1990年(平成2年)に廃車となりました。2000系唯一のアルミ車体で、日本の鉄道車両史上最初期のアルミ車であり歴史的意義から保存されているそうです。


後刻、ヘッドマークが取り外され方向幕も変わりました。3000系の登場時が再現されました。しかし残念ながら陽は差さず、昼以降は逆光となることでしょう。(2019.10.26 11:51)

3連の3000系
留置されていた3連の3000系です。この編成はリニューアル工事が実施されていて、しばらく活躍が続きそうです。

クレーンによる車体の吊り上げ実演
主工場内ではクレーンによる車体の吊り上げ実演などが行われました。鉄道イベントではお馴染みの光景ですが、なかなか普段は見ることのできない貴重な機会です。

トラバーサーによる実演・3000系の中でも数少ないセミクロスシート装備の3074号
トラバーサーによる実演も実施されました。なかなかの迫力で、観客多数の人気イベントです。車両は3000系の中でも数少ないセミクロスシート装備の3074号です。

鉄道・バス部品販売
鉄道・バス部品販売も行われていました。鉄道部品は最近高騰が著しく、私などは手が出ない世界になってしまいました。ここでも購入には整理券が必要とのことで、人気は衰えないようです。


山陽バスの展示とグッズの販売も行われていました。


自治体のPRコーナーもありました。姫路市のコーナーでは手柄山のモノレール展示室がPRされていました。これはとても興味深く、山陽電鉄の手柄駅から徒歩10分とのことなので、後ほど行ってみることにします。



数々の鉄道イベントのうち、「撮影会」と銘打ったものは当然ながら「撮り鉄」としては満足度が高いもの、車庫におけるイベントはターゲットがファミリー層ということで、存分に撮影活動ができず満足度は今一歩のことが多い印象です。

しかし、今回の山陽電鉄のイベントは、王道である車体吊り上げやトラバーサー実演をはじめ、ご当地グルメなど飲食販売も充実、さらに特筆すべきは「車両展示」がこの上なく充実していて、「撮り鉄」も大満足のまさに「撮影会」といえる内容でした。

チビッ子もコアなマニアもみんな満足という、稀有なイベントでした。毎年開催ということもあり運営体制も盤石、会場は混雑していましたが、安心して楽しむことができました。はるばる名古屋から参加した価値は十二分にあった、素晴らしいイベントでした。


【乗車記録】

・名古屋6:10→大垣6:49 クハ310-11 8両
・大垣6:52→米原7:28 クモハ311-9 4両  
・米原7:46→神戸9:41 クモハ223-2097 12両  
・神戸9:58→垂水10:09 サハ223-2195 12両  
・山陽垂水10:20→東二見10:25 5201 6両


山陽電鉄の網干線に乗車


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