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尾小屋鉄道と北鉄浅野川線乗車&撮影記(その1)・・・なかよし鉄道キハ3の特別運行
主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は旧尾小屋鉄道キハ3と北陸鉄道浅野川線の乗車&撮影記です。
今回の旅は、3ページに分けて掲載しています。お好みのところをご覧頂ければと思います。(もちろん、それぞれをお読みいただけますと嬉しく思います。)
⇒なかよし鉄道(旧・尾小屋鉄道)キハ3の特別運行(←今ココ)
⇒北陸鉄道浅野川線の乗車&撮影記
⇒内灘駅で撮影
1977年(昭和52年)に廃止された尾小屋(おごや)鉄道(石川県小松市)は、軽便鉄道としては廃止が比較的遅かったためか、多くの車両が保存されています。
⇒参考:なかよし鉄道のページ(公式サイト)
石川県小松市にある「いしかわ子ども交流センター小松館」にある「なかよし鉄道」では尾小屋鉄道の車両が動態保存されていることで知られていますが、旧尾小屋駅跡にある「小松市立ポッポ汽車展示館」にて保存されているキハ3号気動車が、「なかよし鉄道」へ移送されこの夏2か月弱の期間に運転されました。前々から気になっていた「なかよし鉄道」、この機会に初訪問することにしました。
名古屋駅を6:10に出発し大垣で乗り換えて米原、福井までは「飛び道具」を使用。自由席特急券1180円+ 乗車券1660円 で特急「しらさぎ51」号に乗ります。青春18きっぷ1回分より高額なものの、普通列車の接続が悪いため時間短縮効果は大きく、何より快適でした。(2019.8.25 8:00)
福井で金沢行普通列車に乗り換え、521系4連は福井発車時点では空席が目立ち、クロスシート窓側に腰掛けることができました。芦原温泉駅近くでは、建設が進む北陸新幹線の高架橋が車窓から見えました。北陸新幹線金沢~敦賀間は、2023年春に開業する予定です。
福井から約1時間で粟津駅に到着。特急は停車しないものの有人駅で、「なかよし鉄道」のある「いしかわ子ども交流センター小松館」はこの駅から約600mのところにあります。 (2019.8.25 10:14)
尾小屋鉄道の車両が動態保存されている「なかよし鉄道」では、前述のように期間限定でキハ3が運転されました。その中でも本日8月25日(日)は、普段より増発して運転する「大運転会」が実施され、多くの来場者で賑わいました。
「いしかわ子ども交流センター小松館」入口のすぐ近くに「なかよし鉄道」の乗り場があります。粟津公園の敷地のうち、南側から西側にかけて片道473mの線路があります。 (2019.8.25 10:22)
期間限定で「なかよし鉄道」にて運転されるキハ3です。1949年製に遠州鉄道奥山線キハ1803として製造され、同線廃止後に尾小屋鉄道へ移籍しキハ3として活躍しました。 (2019.8.25 10:31)
客車ホハフ3です。どの車両も現役さながら、いや現役当時より綺麗(??)に整備されています。全線が木立の中に敷設されているため、車両を横からすっきりと眺めることが出来る場所は、駅近くのこの踏切付近が唯一と思われます。(2019.8.25 10:31)
最後尾はキハ1です。「なかよし鉄道」入線後の雪害による修復の結果、正面上部の形状が現役当時と異なっています。今回の列車はディーゼルカーが2両の客車を挟む4連でしたが、終点付近で機関車を連結し5連が実現したそうです。(2019.8.25 10:31)
戻ってきた列車を後追いで撮影。キハ3はとても廃線後40年を経た車両とは思えない状態の良さで、保存会の方々のご尽力に頭が下がります。翌月9月15日に「なかよし鉄道」から、「小松市立ポッポ汽車展示館」へトレーラーで輸送され戻ったそうです。線路の長い「なかよし鉄道」での動態保存が最適のように思えますが、素人にはわからないお役所的な事情があるのでしょう。(2019.8.25 10:41)
ディーゼル機関車が単機で戻ってきました。(2019.8.25 10:42)
「なかよし鉄道」の終点付近です。こちらにはホームはありません。
今年5月の北國新聞によると「小松市ポッポ汽車展示館(尾小屋町)で動態保存されている旧尾小屋鉄道の車両が2022年に「引退」する。車両の老朽化が進み、エンジンなどの部品確保も難しくなっていることから、管理団体が展示館で動かしていくことは難しいと判断した。引退前の晴れの舞台として、今年8月に粟津公園(同市)へ車両を移送し、レールを走る往時の姿を披露する。」とのことです。
キハ3の走行する姿は最後になる可能性もあるようです。(2019.8.25 11:01)
ほぼ全線が木々に囲まれていることから、晴れると影が車体にかかってしまい意外と撮影は難しいです。(2019.8.25 11:02)
駅と車庫の様子です。最後にキハ3に乗車させていただき、本日は時間切れです。廃線後40年以上の車両が動き、乗ることができるとは夢のようです。(2019.8.25 11:41)
Jバス(小松市に本社と工場があるバス車体製造会社)が保存しているボンネットバスが展示されていました。
尾小屋鉄道は1919年に開業し今年100周年を迎えました。鉄道廃止後に尾小屋鉄道から社名変更した小松バスにより、記念復刻硬券の発売などが行われました。
この日に限り小松ドームまで、小松バスによりシャトルバスが運行されました。行先表示は100周年仕様です。
側面の経路案内も100周年仕様です。
バス側面の広告枠には尾小屋鉄道の写真が掲出されました。
こちらはキハ3です。1977年の廃線時に私は8歳で、さすがに尾小屋鉄道の存在を知る由もありませんでした。
小松バスから発売された記念復刻硬券です。1セット1000円で復刻硬券1枚と、当時の在庫である硬券が2枚セットされています。
廃線後40年以上となりますが、思い出させるもの形としてあるのはいいものです。本日はシャトルバス車内で販売されましたが、その他もイベント時のみの販売でなかなか入手難の品物です。
1977年(昭和52年)に廃止された尾小屋鉄道に乗車することはできませんでしたが、同じ小松駅から発着していた北陸鉄道小松線には乗ることはできました。
北陸鉄道小松線は小松~鵜川遊泉寺間5.9㎞を営業していました。小松線の小松駅は国鉄小松駅に隣接していました。(1984.12.25)
車両はモハ3000形が5両在籍していました。地方私鉄らしく少しずつ形態の異なる、好ましい形態の小型電車でした。(1984.12.25)
終点の鵜川遊泉寺駅です。1986年5月に廃線となり、代替バスは尾小屋鉄道の後身である小松バスが現在も運行しています。(1984.12.25)
⇒次:北陸鉄道浅野川線の乗車&撮影記
今回の旅は、3ページに分けて掲載しています。お好みのところをご覧頂ければと思います。(もちろん、それぞれをお読みいただけますと嬉しく思います。)
⇒なかよし鉄道(旧・尾小屋鉄道)キハ3の特別運行(←今ココ)
⇒北陸鉄道浅野川線の乗車&撮影記
⇒内灘駅で撮影
青春18きっぷで出発
1977年(昭和52年)に廃止された尾小屋(おごや)鉄道(石川県小松市)は、軽便鉄道としては廃止が比較的遅かったためか、多くの車両が保存されています。
⇒参考:なかよし鉄道のページ(公式サイト)
石川県小松市にある「いしかわ子ども交流センター小松館」にある「なかよし鉄道」では尾小屋鉄道の車両が動態保存されていることで知られていますが、旧尾小屋駅跡にある「小松市立ポッポ汽車展示館」にて保存されているキハ3号気動車が、「なかよし鉄道」へ移送されこの夏2か月弱の期間に運転されました。前々から気になっていた「なかよし鉄道」、この機会に初訪問することにしました。
名古屋駅を6:10に出発し大垣で乗り換えて米原、福井までは「飛び道具」を使用。自由席特急券1180円+ 乗車券1660円 で特急「しらさぎ51」号に乗ります。青春18きっぷ1回分より高額なものの、普通列車の接続が悪いため時間短縮効果は大きく、何より快適でした。(2019.8.25 8:00)
福井で金沢行普通列車に乗り換え、521系4連は福井発車時点では空席が目立ち、クロスシート窓側に腰掛けることができました。芦原温泉駅近くでは、建設が進む北陸新幹線の高架橋が車窓から見えました。北陸新幹線金沢~敦賀間は、2023年春に開業する予定です。
福井から約1時間で粟津駅に到着。特急は停車しないものの有人駅で、「なかよし鉄道」のある「いしかわ子ども交流センター小松館」はこの駅から約600mのところにあります。 (2019.8.25 10:14)
なかよし鉄道でキハ3を撮影
尾小屋鉄道の車両が動態保存されている「なかよし鉄道」では、前述のように期間限定でキハ3が運転されました。その中でも本日8月25日(日)は、普段より増発して運転する「大運転会」が実施され、多くの来場者で賑わいました。
「いしかわ子ども交流センター小松館」入口のすぐ近くに「なかよし鉄道」の乗り場があります。粟津公園の敷地のうち、南側から西側にかけて片道473mの線路があります。 (2019.8.25 10:22)
期間限定で「なかよし鉄道」にて運転されるキハ3です。1949年製に遠州鉄道奥山線キハ1803として製造され、同線廃止後に尾小屋鉄道へ移籍しキハ3として活躍しました。 (2019.8.25 10:31)
客車ホハフ3です。どの車両も現役さながら、いや現役当時より綺麗(??)に整備されています。全線が木立の中に敷設されているため、車両を横からすっきりと眺めることが出来る場所は、駅近くのこの踏切付近が唯一と思われます。(2019.8.25 10:31)
最後尾はキハ1です。「なかよし鉄道」入線後の雪害による修復の結果、正面上部の形状が現役当時と異なっています。今回の列車はディーゼルカーが2両の客車を挟む4連でしたが、終点付近で機関車を連結し5連が実現したそうです。(2019.8.25 10:31)
戻ってきた列車を後追いで撮影。キハ3はとても廃線後40年を経た車両とは思えない状態の良さで、保存会の方々のご尽力に頭が下がります。翌月9月15日に「なかよし鉄道」から、「小松市立ポッポ汽車展示館」へトレーラーで輸送され戻ったそうです。線路の長い「なかよし鉄道」での動態保存が最適のように思えますが、素人にはわからないお役所的な事情があるのでしょう。(2019.8.25 10:41)
ディーゼル機関車が単機で戻ってきました。(2019.8.25 10:42)
「なかよし鉄道」の終点付近です。こちらにはホームはありません。
今年5月の北國新聞によると「小松市ポッポ汽車展示館(尾小屋町)で動態保存されている旧尾小屋鉄道の車両が2022年に「引退」する。車両の老朽化が進み、エンジンなどの部品確保も難しくなっていることから、管理団体が展示館で動かしていくことは難しいと判断した。引退前の晴れの舞台として、今年8月に粟津公園(同市)へ車両を移送し、レールを走る往時の姿を披露する。」とのことです。
キハ3の走行する姿は最後になる可能性もあるようです。(2019.8.25 11:01)
ほぼ全線が木々に囲まれていることから、晴れると影が車体にかかってしまい意外と撮影は難しいです。(2019.8.25 11:02)
駅と車庫の様子です。最後にキハ3に乗車させていただき、本日は時間切れです。廃線後40年以上の車両が動き、乗ることができるとは夢のようです。(2019.8.25 11:41)
Jバス(小松市に本社と工場があるバス車体製造会社)が保存しているボンネットバスが展示されていました。
尾小屋鉄道開業100周年の記念乗車券など
尾小屋鉄道は1919年に開業し今年100周年を迎えました。鉄道廃止後に尾小屋鉄道から社名変更した小松バスにより、記念復刻硬券の発売などが行われました。
この日に限り小松ドームまで、小松バスによりシャトルバスが運行されました。行先表示は100周年仕様です。
側面の経路案内も100周年仕様です。
バス側面の広告枠には尾小屋鉄道の写真が掲出されました。
こちらはキハ3です。1977年の廃線時に私は8歳で、さすがに尾小屋鉄道の存在を知る由もありませんでした。
小松バスから発売された記念復刻硬券です。1セット1000円で復刻硬券1枚と、当時の在庫である硬券が2枚セットされています。
廃線後40年以上となりますが、思い出させるもの形としてあるのはいいものです。本日はシャトルバス車内で販売されましたが、その他もイベント時のみの販売でなかなか入手難の品物です。
北陸鉄道小松線
1977年(昭和52年)に廃止された尾小屋鉄道に乗車することはできませんでしたが、同じ小松駅から発着していた北陸鉄道小松線には乗ることはできました。
北陸鉄道小松線は小松~鵜川遊泉寺間5.9㎞を営業していました。小松線の小松駅は国鉄小松駅に隣接していました。(1984.12.25)
車両はモハ3000形が5両在籍していました。地方私鉄らしく少しずつ形態の異なる、好ましい形態の小型電車でした。(1984.12.25)
終点の鵜川遊泉寺駅です。1986年5月に廃線となり、代替バスは尾小屋鉄道の後身である小松バスが現在も運行しています。(1984.12.25)
【乗車データ】 ・名古屋6:10→大垣6:49 サハ311-14 8両 ・大垣6:52→米原7:28 クモハ311-3 4両 ・米原8:09→福井9:14 サハ680-5 9両 「しらさぎ51号」 ・福井9:20→粟津10:09 クモハ521-43 4両 |
石川県の鉄道の見えるホテル
宿泊施設 | 見える路線 | 特 徴 |
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金沢マンテンホテル駅前 | 北陸新幹線、IRいしかわ鉄道、七尾線 | 金沢駅西口より徒歩約4分。第一級のトレインビューが特徴。 |
ホテルルートイン金沢駅前 | 北陸新幹線、北陸本線 | 金沢で2番目のトレインビュー。 |
アパホテル金沢駅前 | 北陸新幹線、北陸本線 | 金沢駅にほぼ直結。ちょっと部屋が狭い。 |
⇒次:北陸鉄道浅野川線の乗車&撮影記