南阿蘇鉄道の駅カフェの情報まとめ

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南阿蘇鉄道の駅カフェの全情報まとめ・・・短い鉄道の駅の小さな駅カフェが魅力たっぷり

最近、駅舎にカフェ、或いはレストランが隣接された駅が増えてきました。当サイト管理人は鉄道と駅弁が大好きなので、駅カフェや駅レストランの存在も大歓迎ですし、嬉しくて仕方ありません。

その中でも、全長が17.7キロしかなく、駅舎の数も合計で10箇所と、非常にこじんまりとした鉄道路線である熊本の南阿蘇鉄道では、その途中の4つの駅でカフェが併設されているという、稀有な鉄道路線となっています。(言うなれば、駅の4割がカフェという事になりますね・笑)

南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ」号


今回、当サイト管理人は南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗車して、あるいは路線バスを利用して、はたまた徒歩も交えて、4カ所の全ての駅カフェを見てきましたので、ご紹介したいと思います。

南阿蘇鉄道は現在、熊本の大地震の影響で、入り口の立野駅から中間駅の中松駅まで、長期で運休しています。人気のトロッコ列車も、終点の高森駅から中松駅まで(赤枠)の区間運行です。カフェは、中松駅、阿蘇白川駅、南阿蘇白川水源駅の3駅連続と、そして運休区間の長陽駅にあります。




どの駅舎カフェも、再訪して足を運びたくなるような魅力に富んでいます。個性的で魅惑の駅カフェを、以下の項目ごとにまとめます。ぜひ、南阿蘇鉄道に乗車の際、あるいは南阿蘇の南郷谷をご旅行の際に、足を運んでみて下さい。各項目ごとに、地図や連絡先、営業時間も掲載します。

中松駅の「ひみつ基地ゴン」
阿蘇白川駅の「75thStreet(セブンティフィフスストリート)」
南阿蘇白川水源駅の「駅カフェ?利伽羅(くりから)」
長陽駅の「久永屋」
番外:高森駅には売店があります





中松駅の「ひみつ基地ゴン」


最初に立ち寄った駅カフェが、中松駅で営業している、ひみつ基地ゴンです。写真の黄色の枠の部分で営業しています。撮影した時は営業時間前でしたので、カーテンが閉まっています。

中松駅のひみつ基地ゴン


店内は、カウンター席が主体です。顔を右に向けると奥にキッズスペースがあり、右手前にテーブル席があります。窓の外は中松駅のホームで、列車が来れば格好のトレインビューとなります。

ひみつ基地ゴンの店内


トロッコ列車の運転時は、ここで列車が折り返すため、この日は自慢のアイスコーヒーが売れていました。南阿蘇の湧水は誰でも無料で飲めますので、大人気となります。

中松駅でのコーヒーの販売


当サイト管理人は、唯一の食事メニューである「ゴンのカレー」を食べています。カフェ巡りをする事から、ご飯の量を少なめにしてもらっています。

通常は鶏肉を使うようですが、この日は阿蘇で獲れたイノシシの肉のカレーです。鶏でも猪でも、終点高森の街の酒蔵の塩酒麹に漬け込んだ特製のお肉で、旨みが増すのだそうです。それを更に燻製にして、南阿蘇のトマトソースでしっかりと煮込んでいます。辛さよりも旨さが強いカレーです。

このイノシシ肉は本当に驚きで、私は食べていて、「赤身の多い牛肉」かと勘違いしたほどです。それほど旨みが凄い。今まで食べた猪の肉は何だったのだろうかと感じてしまいました。

ゴンのカレー


それと、野菜の美味しさも特筆すべきレベル。野菜スープも含めて、全て阿蘇産です。カラッと揚げたてのブロッコリーを食べた時は、カレーライスよりも美味しいのではないかと思ったくらいです。

なお、カレーセットのご飯は玄米です。私は日常生活が玄米食なので、健康に気を使ったひみつ基地ゴンのカレーセットには本当に感激しました。よく噛んで食べたいですね。

ひみつ基地ゴンの野菜の小鉢


湧沢津水源の湧水コーヒーです。カレーでかいた汗が引いて行きます(^^♪

湧沢津水源の湧水コーヒー


このカフェのオープンは、2016年8月です。「おもちゃ&おやつカフェ」を銘打っている通り、ビッグサイズの「ギンガイオー(平成10年放映の星獣戦隊ギンガマン)」が目立ちます。

何でも、ひみつ基地ゴンのご主人がスーパー戦隊シリーズや、それに類するおもちゃのマニアであるという事で、飾り切れないおもちゃを中松駅に展示してあるらしいです。

ひみつ基地ゴンから見た駅のホームの様子


店でお料理を切り盛りする女将さんからすると、邪魔としか思えないような大人のおもちゃなのでありますが、男の子は小さい頃からロボットや怪獣系に興味が向くか、あるいは鉄道や乗り物系に行くか、2つに1つの「進路」です。

基本的には別々の「路線」を歩んできた2つの趣味領域が、ここ中松駅で駅カフェをオープンする事で私のような者が訪れ、両者が交わる事になるのですから、不思議なご縁です。

ひみつ基地ゴンで、美味しいカレーを食べた時の動画も撮っておきました。お店の雰囲気などは、動画の方が分かりやすいです。ぜひ、ご覧くださいませ。




ひみつ基地ゴンの営業に関してのデータ(2019年7月時点)
場所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字一関187

営業時間 11:00~16:00
営業日 土曜日、日曜日、祝日。ただし、休業する場合もあります。
駐車場 駅前広場に停められます。
電話 090-1349-5535
ウェブサイト https://www.facebook.com/himitsukichi.gon(Facebook)





阿蘇白川駅の「75thStreet(セブンティフィフスストリート)」


阿蘇白川駅には、読み方が難しいアメリカンカフェ、「75thStreet」が営業中です。「セブンティフィフスストリート」と読みます。75番街と訳せましょうか。このカフェを経営する女将さんが以前住んでいた、米国の住所に由来する店名です。

阿蘇白川駅


駅舎の中にある、お店の扉です。中松駅のひみつ基地ゴンとは別の趣があって、こちらも良いですね。お店の外に、ピアノが置いてあります。店外は、そのまま駅の待合室となっています。

阿蘇白川駅の75thSt.の入り口


白い扉が見えていますね。そこからお店の中に入ると、アメリカンアンティークの販売も同時に行っているカフェになります。阿蘇からアメリカに、いきなりショートトリップした感覚です。

75thStの店内


視線を180度後ろ側に向けると、窓があり、その向こうは阿蘇白川駅ホームです。名古屋の撮り鉄氏が黄昏ています。オールドパイレックスなど、ビンテージ物の食器なども売っています。

75thStの店内の様子


ホームから、上の写真の窓の部分を見たところです。トレインビューカフェですね。

阿蘇白川駅の駅名板


店内には、女将さんがかつて住んでいたアメリカの地がピン留めされていました。アメリカのど真ん中です。今、この駅カフェは九州のど真ん中。常に人生の王道を歩んできたかのようですね。

・・・と書きましたが、実は女将さんは波乱万丈な人生。九州に「帰国」してからは洪水で家を流されたり熊本大地震に遭遇したり、大変な目にも合っています。でも、お話しをしてみるとどことなく漂う陽気で朗らかな雰囲気は、アメリカらしいなと感じました。




ここでは、抹茶のマフィンを頂きました。お料理も含めて、全て自然食志向の女将さんの手作りです。イタドリのジャムという、ふだんは食べない甘みを加えて、マフィンを頂きました。

75thStで食べた抹茶のマフィン


ドリンクは、タンポポの根っこを煎じた「タンポポコーヒー」。別に、コーヒー豆で淹れたものではないのに、そこはかとなくコーヒーの雰囲気を感じるのが面白いですね。苦みが美味しいです。

75thStで飲んだタンポポコーヒー


75thStreetで女将さんのお話しを聞きながら、マフィンに舌鼓を打つ様子は、以下の動画に記しております。明るい店内の様子も、よく分かると思います。




食事の後は、阿蘇白川駅の三角屋根の駅舎を背景にして、トロッコ列車を撮影したりして過ごしました。そしてその後、次の項で記す南阿蘇白川水源駅の駅カフェまで歩いて移動しました(10分くらいで着きます)。

阿蘇白川駅とトロッコ列車


75thStreetの営業に関してのデータ(2019年7月時点)
場所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字白川319-3

営業時間 10:00~17:00
営業日 定休日の火曜日以外は営業。個人のお店なので、臨時休業する可能性はあります。
駐車場 駅前広場に停められます。
電話 080-3909-8631
ウェブサイト http://hinokuniotome922.otemo-yan.net/(ブログ)
お店のFacebookはコチラ(Facebook)





南阿蘇白川水源駅の「駅カフェ?利伽羅(くりから)」


南阿蘇白川水源駅には、駅カフェ?利伽羅が併設されています。しかし、本来は営業予定日のこの日は、お店はやっていませんでした。この日の午前11時半ころには、南阿蘇白川水源駅の駅弁「たっぷり赤牛牛めし弁当」をこの駅で購入していますが、その時は駅カフェ?利伽羅のマスターが駅でお弁当の立ち売りをされていらっしゃいました。

南阿蘇白川水源駅


したがって、カフェの営業も有るのかと思っておりましたが、残念ながら準備中なのでした。南阿蘇鉄道の中では最も新しい駅であり、2012年7月に完成しているのですが、ちょっと勿体ない事です。多客期には、通常通り営業しているのでしょうか。

駅カフェ?利伽羅


お店を、駅の待合室から見たところです。明るく開放的な空間です。しかしこの日は、そもそも列車が全くやって来ないので、人の姿は一切見かけませんでした。

南阿蘇白川水源駅の待合室


窓ごしに見た、店内の様子。マスターは登山のスペシャリストのようで、山関連の写真や道具が色々と展示されていました。ここで、コーヒーを飲みたかったなあ。また、来たいと思います。

駅カフェ?利伽羅の店内


駅カフェ?利伽羅の営業に関してのデータ(2019年7月時点)
場所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字大字白川224?5

営業時間 11:00~18:00(22時という情報もありますが、はっきりしません)
営業日 月曜日(祝日の場合は翌日)以外は営業、という情報ですが、私が訪問した土曜日の午後は、営業していませんでした。
駐車場 駅前広場に停められます。
電話 0967-62-0355(電話に出てくれないので、事実上通じません)
ウェブサイト ありません。料理(カレーライス)や店内の様子が分かるウェブサイトはこちらです。
https://oceanwhaleinblue.wixsite.com/asoproject/43



長陽駅の「久永屋」


最後は、古い駅舎の雰囲気がそのまま残る、長陽駅です。ただ、現在この駅には、列車は来ません。震災からの長期の運休中にもかかわらず、駅舎でカフェを営業し続けているのが、久永屋(ひさながや)さんです。店長の名字の久永さんからネーミングされて、久永屋です。

長陽駅


昭和2年に建築されたという、まさに「文化財」級の駅舎の佇まいが素晴らしすぎます。

南阿蘇鉄道の長陽駅


以下、いくつか写真を貼り付けておきますが、その後に貼り付けている動画をご覧頂いたほうが、久永屋や長陽駅の雰囲気を良く感じられるのではないかと思います。

久永屋の店頭

久永屋

久永屋の店内

久永屋の店内


メニューは、シフォンケーキとかき氷が有名です。シフォンケーキの事を資本ケーキと称しています。

久永屋のメニュー


デコポンのシフォンケーキセットを頂きました。ドリンクは「駅長の飲み物」をセレクト。何が出てくるのか教えられないというメニューで、この日は抹茶オーレが出てきました。抹茶オーレって、僕、好きじゃないんだよね・笑。

久永屋の資本ケーキ(デコポン)と抹茶オーレ


ところで、シフォンケーキの事をなぜ資本ケーキと言うのか質問してみたところ、「特に深い意味はない」という事でした。「語呂が良い」というだけ出すです・笑。実に面白い駅長です。

久永屋の店内


この日は、南阿蘇鉄道と深いつながりがある「キリン午後の紅茶」の関連の、おそらくキリンの社員さんがボランティアで線路上の除草作業をしておられました。頭が下がります。駅長は、ウクレレを演奏して歌を歌って、疲れの見える人々を和ませていました。本当に素晴らしい。




余りにも居心地の良い空間で、恐らく大学生くらいの女性と、女子高生と思われるアルバイトの方々の対応も笑顔で気持ち良く、すっかり久永屋のファンになった僕は、追加で、ホットコーヒーも注文してしまったのでした。

これ以外にも、食事のメニューとして「あんちゃんのカレー」というものがあり、一体どういう意味なのかやはり根掘り葉掘り尋ねたら、マスターが「あんちゃん」と呼んでいる人が作った美味しいカレーなのだそうです・笑。鉄道の復旧の折には、必ず食べに寄りたいと思いました。

久永屋のホットコーヒー


久永屋の資本ケーキや、お店の様子は以下の動画に詳しいです。メニューも撮影しており、ネーミングセンスの楽しさも感じて頂ければと思います。




久永屋の営業に関してのデータ(2019年7月時点)
場所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽3440-4

営業時間 11:00~18:00
営業日 土曜日、日曜日、祝日。ただし、休業する場合もあります。
駐車場 駅前広場に停められます。
電話 0967-67-1107
ウェブサイト https://www.hisanagaya.com/(ホームページ)
https://www.facebook.com/ChoyoEkicho/(Facebook)



番外:高森駅には売店があります


以上で、南阿蘇鉄道の駅カフェ巡りは終了なのですが、最後に、南阿蘇鉄道の唯一の駅員配置駅の高森駅の売店も紹介しておきましょう。かつては駅弁の販売もありました。今では売られておらず、将来の再開を期待したいですね。高森駅は国鉄から南阿蘇鉄道に転換された翌年の1987年(昭和62年)に、建て替えられました。

洒落た外観の高森駅


駅舎内では、トロッコ列車の乗車券はもちろん、お土産品やグッズ類の販売も充実しています。キンキンに冷えたビールが売られているのも見逃せません。南阿蘇鉄道の駅カフェでは、全てアルコールの提供は無く、お酒を飲みたい人は高森駅が必須駅となります。

高森駅の駅舎内


今回、当サイト管理人は、ソフトクリームを食べております。トロッコ列車に乗車するまでの、憩いのひと時ですね。

高森駅で購入したソフトクリーム


「くぅ~まん」という、サクッとした風味のチーズ饅頭も買いました。

高森駅で買った「くぅ~まん」


そして、南阿蘇鉄道の支援という名目で、単に日本酒が飲みたいだけという自己中心的な購買活動も実施いたしました。これは、翌日に宿泊した枕崎ステーションホテルでチビチビと頂きました。

高森駅限定の日本酒


南阿蘇鉄道の駅カフェの数々、いかがだったでしょうか。ぜひ当サイトのコンテンツを参考にして頂いて、鉄道旅行に彩りを添えて頂ければと思います。乗って食べて、南阿蘇鉄道をこれからも応援していきたいと思います。


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