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根ぼっけバッテラ棒鮨(新函館北斗駅)・・・日本で唯一の、ホッケを食う駅弁だ
※どうやら駅での販売は終了したようです。
大人の休日倶楽部パスを利用して、北海道まで足を延ばしてきました。その行き帰りに1つずつ購入したのが、根ぼっけバッテラ棒鮨です。いわゆる駅弁業者の函館みかどさんや吉田屋さんが作るもの以外の、言うなれば「駅弁屋ではない業者」が作る新函館北斗駅の駅弁です。
新函館北斗駅の、上り線ホームの中央付近にあるキヨスク売店です。ここのショーケースに置かれていますし、北海道新幹線の改札口を入って正面のキヨスクでも売られています。ホッケの駅弁は日本でも極めてレアなので、以前から狙っていました。
根ぼっけバッテラ棒鮨には、「通常版」と「焼きばってら」の2種類があります。旅行の行きに通常タイプを食べ、北海道から出る間際に、焼きばってらタイプを頂いております。以下の通り、2つの項目に分けてご紹介します。ぜひ一度は食べて頂きたい味です。
⇒根ぼっけバッテラ棒鮨(通常のタイプ)
⇒根ぼっけバッテラ棒鮨(焼きばってらタイプ)
そもそも、根ぼっけとは何なのでしょうか。掛け紙に記された内容を転記しますと、次の通りになります。「根に棲みつく大型の脂ののった真ほっけのことを意味します。当店で言う「根ぼっけ」とは潮の速い北海道函館恵山沖と松前小島附近の水深150mから200mで獲れる、目方2㎏前後。体長50cmくらい。浜値で1Kgあたり2200円前後の脂ののったおいしい真ほっけのことです。」
どうもこれだけでは分かったような分からないような説明です・笑。根に棲みつくってどういう意味?? もっと調べてみると、根とは大陸棚の事で、回遊魚のほっけがそこに棲みついてしまった時に、根ぼっけと称するようです。
どうして根ぼっけが美味しいのかと言えば、大陸棚で運動をしないでダラダラ過ごしてすっかり肥えてしまったからだそうで、それを魚の場合、デブと言わないで脂が乗ったと表現するようです・笑。
しかし、数が少ないので通常は流通しない根ぼっけですが、「産地」の函館周辺を旅する時だけ、根ぼっけバッテラ棒鮨に出会えるのです。ある意味、最も道南エリアで食べておかねばならない駅弁と言っても過言ではありません。
そこでまず、通常タイプの根ぼっけバッテラ棒鮨を買い求め、札幌行きの臨時特急北斗号の車内で頂きました。北の大地を右に左に走行する車内からの北の大地の眺めと地元の駅弁の組み合わせは、最高です。その時の模様は以下の動画に記していますので、どうぞご覧ください。
静止画で見ていきます。酢飯の上に根ぼっけを置き、更に昆布を乗せています。形が不ぞろいなのは、ひとつひとつ手作りだからであり、そこはご愛嬌です。何と言っても、函館の居酒屋さんが作っているのですから。
拡大したところです。ふだん、焼いたほっけしか食べた事が無いので、酢締めにされたほっけの色合いを見るのも初めてです。
昆布を取り除いたところです。昆布は薄めの非常に柔らかいもので、北海道産の春摂り昆布との事です。ホッケの食感を邪魔しないので、とても良いですね。
ホッケと酢飯の間には、ガリと大葉が若干、挟まれていました。白ゴマも、すこしだけまぶされています。ガリや大葉は、ほっけ独特の魚臭さを消す作用があります。
そのまま食べても美味しいのですが、多少、生臭さを感じる人もいらっしゃると思うので、その場合は醤油をかけて頂きましょう。醤油のまろやかさが、魚臭さを包み込んでくれます。
生に近い状態のホッケをいただく事などまずありませんから、ホッケならではの味覚を十分に堪能しながら、鉄道の旅を楽しみました。生臭いと記していますが、この点は今まで食べた駅弁の中では、白浜駅のさんま寿司に次ぐなと思いました。
分かりやすく表現すると、スーパーで焼き魚用のホッケを買ってきて、ラップを取った時に感じる、あのホッケの臭いです。けれども、個人的には全くノープロブレムです。
私には、ホッケらしい香りだなと感じるのです。そのわずかなホッケの「匂い」とセットになるからこそ、「ああ、北海道でホッケの駅弁を食べている」という感慨も深くなるのです。
そして北海道から内地に戻るタイミングで買い求めたのが、もう1つの「焼きばってら」タイプです。これも、楽しみでした。この時はこれを購入して、新函館北斗駅の目の前にある鉄宿、ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗でこれを食べています。
なお、焼きばってらの動画の方が、既にご覧いただいた特急北斗の車内で撮った通常タイプの動画よりも、綺麗に撮れています。北海道の在来線特急は揺れが大きいので、なかなか撮りにくかったりします。以下の動画を、どうぞご覧ください。
酢飯に根ぼっけを乗せて、昆布でくるむのは同じです。外観上の違いはありません。通常版を食べた時よりも、形的には上手に作る事が出来ていますね。
さて断面です。ホッケが焼いてあるのが、見るとすぐに分かりました(写真では分かりにくいですが、動画ではよく分かると思います)。酢飯に白ゴマがまぶしてあるのは通常版と同様ですが、焼きばってら版には大葉とガリが挟まれていませんでした。
と言う事は、ホッケ特有の臭みが無いのですね。焼く事によって、余計に脂のノリが分かるようになり、私としてはこちらのタイプの方が更に味が上だと感じました。
それにしても、焼くと身がほぐれてしまって、食べにくいです。だからこそ、昆布で包んであるのでしょうか。食べにくいのだけれども、美味すぎて休んでいられません。むしゃむしゃと食べてしまいました。日本酒がピッタリでもあり、呑み鉄にはたまらない駅弁となりそうです。
何度も書くようで恐縮です。とにかくホッケの駅弁など、いくら北海道でも他では味わう事が出来ません。新函館北斗に来て駅弁を買うつもりならば、根ぼっけバッテラ棒鮨を候補に入れるようにして下さい。小さめのお寿司なので、両方のタイプを同時に食べても良いですし、他の駅弁にプラスアルファとして買うのでもOKです。
大人の休日倶楽部パスを利用して、北海道まで足を延ばしてきました。その行き帰りに1つずつ購入したのが、根ぼっけバッテラ棒鮨です。いわゆる駅弁業者の函館みかどさんや吉田屋さんが作るもの以外の、言うなれば「駅弁屋ではない業者」が作る新函館北斗駅の駅弁です。
新函館北斗駅の、上り線ホームの中央付近にあるキヨスク売店です。ここのショーケースに置かれていますし、北海道新幹線の改札口を入って正面のキヨスクでも売られています。ホッケの駅弁は日本でも極めてレアなので、以前から狙っていました。
根ぼっけバッテラ棒鮨には、「通常版」と「焼きばってら」の2種類があります。旅行の行きに通常タイプを食べ、北海道から出る間際に、焼きばってらタイプを頂いております。以下の通り、2つの項目に分けてご紹介します。ぜひ一度は食べて頂きたい味です。
⇒根ぼっけバッテラ棒鮨(通常のタイプ)
⇒根ぼっけバッテラ棒鮨(焼きばってらタイプ)
根ぼっけバッテラ棒鮨(通常のタイプ)
そもそも、根ぼっけとは何なのでしょうか。掛け紙に記された内容を転記しますと、次の通りになります。「根に棲みつく大型の脂ののった真ほっけのことを意味します。当店で言う「根ぼっけ」とは潮の速い北海道函館恵山沖と松前小島附近の水深150mから200mで獲れる、目方2㎏前後。体長50cmくらい。浜値で1Kgあたり2200円前後の脂ののったおいしい真ほっけのことです。」
どうもこれだけでは分かったような分からないような説明です・笑。根に棲みつくってどういう意味?? もっと調べてみると、根とは大陸棚の事で、回遊魚のほっけがそこに棲みついてしまった時に、根ぼっけと称するようです。
どうして根ぼっけが美味しいのかと言えば、大陸棚で運動をしないでダラダラ過ごしてすっかり肥えてしまったからだそうで、それを魚の場合、デブと言わないで脂が乗ったと表現するようです・笑。
しかし、数が少ないので通常は流通しない根ぼっけですが、「産地」の函館周辺を旅する時だけ、根ぼっけバッテラ棒鮨に出会えるのです。ある意味、最も道南エリアで食べておかねばならない駅弁と言っても過言ではありません。
そこでまず、通常タイプの根ぼっけバッテラ棒鮨を買い求め、札幌行きの臨時特急北斗号の車内で頂きました。北の大地を右に左に走行する車内からの北の大地の眺めと地元の駅弁の組み合わせは、最高です。その時の模様は以下の動画に記していますので、どうぞご覧ください。
静止画で見ていきます。酢飯の上に根ぼっけを置き、更に昆布を乗せています。形が不ぞろいなのは、ひとつひとつ手作りだからであり、そこはご愛嬌です。何と言っても、函館の居酒屋さんが作っているのですから。
拡大したところです。ふだん、焼いたほっけしか食べた事が無いので、酢締めにされたほっけの色合いを見るのも初めてです。
昆布を取り除いたところです。昆布は薄めの非常に柔らかいもので、北海道産の春摂り昆布との事です。ホッケの食感を邪魔しないので、とても良いですね。
ホッケと酢飯の間には、ガリと大葉が若干、挟まれていました。白ゴマも、すこしだけまぶされています。ガリや大葉は、ほっけ独特の魚臭さを消す作用があります。
そのまま食べても美味しいのですが、多少、生臭さを感じる人もいらっしゃると思うので、その場合は醤油をかけて頂きましょう。醤油のまろやかさが、魚臭さを包み込んでくれます。
生に近い状態のホッケをいただく事などまずありませんから、ホッケならではの味覚を十分に堪能しながら、鉄道の旅を楽しみました。生臭いと記していますが、この点は今まで食べた駅弁の中では、白浜駅のさんま寿司に次ぐなと思いました。
分かりやすく表現すると、スーパーで焼き魚用のホッケを買ってきて、ラップを取った時に感じる、あのホッケの臭いです。けれども、個人的には全くノープロブレムです。
私には、ホッケらしい香りだなと感じるのです。そのわずかなホッケの「匂い」とセットになるからこそ、「ああ、北海道でホッケの駅弁を食べている」という感慨も深くなるのです。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | キヨスク新函館北斗ラッチ店にて購入。 |
購入日時 | 2019年6月25日(13時くらい) |
価格 | 1030円(税込み) |
ラベル表記 | |
販売 | 北海道キヨスク株式会社・新函館北斗ラッチ店 北斗市市渡1-1-1 0138-85-6084 |
製造 | 居酒屋根ぼっけ 函館市松風町8-19 0138-27-4040 https://www.nebokke.jp/ |
根ぼっけバッテラ棒鮨(焼きばってら)タイプ
そして北海道から内地に戻るタイミングで買い求めたのが、もう1つの「焼きばってら」タイプです。これも、楽しみでした。この時はこれを購入して、新函館北斗駅の目の前にある鉄宿、ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗でこれを食べています。
なお、焼きばってらの動画の方が、既にご覧いただいた特急北斗の車内で撮った通常タイプの動画よりも、綺麗に撮れています。北海道の在来線特急は揺れが大きいので、なかなか撮りにくかったりします。以下の動画を、どうぞご覧ください。
酢飯に根ぼっけを乗せて、昆布でくるむのは同じです。外観上の違いはありません。通常版を食べた時よりも、形的には上手に作る事が出来ていますね。
さて断面です。ホッケが焼いてあるのが、見るとすぐに分かりました(写真では分かりにくいですが、動画ではよく分かると思います)。酢飯に白ゴマがまぶしてあるのは通常版と同様ですが、焼きばってら版には大葉とガリが挟まれていませんでした。
と言う事は、ホッケ特有の臭みが無いのですね。焼く事によって、余計に脂のノリが分かるようになり、私としてはこちらのタイプの方が更に味が上だと感じました。
それにしても、焼くと身がほぐれてしまって、食べにくいです。だからこそ、昆布で包んであるのでしょうか。食べにくいのだけれども、美味すぎて休んでいられません。むしゃむしゃと食べてしまいました。日本酒がピッタリでもあり、呑み鉄にはたまらない駅弁となりそうです。
何度も書くようで恐縮です。とにかくホッケの駅弁など、いくら北海道でも他では味わう事が出来ません。新函館北斗に来て駅弁を買うつもりならば、根ぼっけバッテラ棒鮨を候補に入れるようにして下さい。小さめのお寿司なので、両方のタイプを同時に食べても良いですし、他の駅弁にプラスアルファとして買うのでもOKです。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | キヨスク新函館北斗ラッチ店にて購入。 |
購入日時 | 2019年6月26日(16時くらい) |
価格 | 1030円(税込み) |
ラベル表記 | |
販売 | 北海道キヨスク株式会社・新函館北斗ラッチ店 北斗市市渡1-1-1 0138-85-6084 |
製造 | 居酒屋根ぼっけ 函館市松風町8-19 0138-27-4040 https://www.nebokke.jp/ |