米沢牛炭火焼特上カルビ弁当（米沢駅）を食べた記録

2019年の春に、東北地方に絶品駅弁を訪ね歩きました。最初の目的地は、山形県米沢駅。米沢駅は絶品駅弁の宝庫なのです。この日は最初に米澤牛牛肉辨當を食べてから、予約制の鯉弁当を購入しています。

米沢駅の駅弁としては、全国的にも極めて有名なのが新杵屋さんの牛肉どまん中でしょう。しかし、私はもう一社の松川弁当店さんの駅弁の方がどちらかというと好みです。

東北の旅から帰宅してしばらくすると、美味しい駅弁の思い出に苛まれる毎日が続きました。私にとって、駅弁は完全に「薬物」と化してしまったようであり、禁断症状を解消するには「一刻も早く何か駅弁を食わねばならぬ」とばかりに、新宿駅の駅弁売り場に向かったのでした。




そして発見したのが、松川弁当店の米沢牛炭火焼特上カルビ弁当です。米沢駅弁の2業者の作る牛肉駅弁のクオリティは全国的にも圧倒的にトップレベルであり、首都圏でも大人気のため、何かしら常時、米沢駅弁が売られているのはありがたい事ですね。

下記の動画は、その米沢牛炭火焼特上カルビ弁当を自宅に持ち帰って開封して、食べてみたところです。ブランド牛の米沢牛というだけでなく、その特上カルビ肉を駅弁として頂ける感動がそれなりに伝わると思いますので、まずはご覧ください。

購入データ（今回、私が購入した時の記録です）
場所	新宿駅の駅弁屋頂にて。
日時	2019年5月11日、14時半に購入。
価格	1600円。
ラベル表示
製造	株式会社松川弁当店 山形県米沢市アルカディア1丁目808-20 0238-29-0141 http://www.yonezawaekiben.jp/index_menu.html

「冷えた」カルビ焼きがここまで美味しいのは、ほとんど奇跡としか言えない

封を開けて驚くのは、ご飯の上にギッシリと詰め込まれた牛カルビの存在感です。牛肉煮やそぼろならば分かりますが、カルビ肉をここまで贅沢に盛り付ける例は、駅弁としてはあまり無いように思います。






そしてこの特上のカルビ肉は、「カルビ」で勝負する駅弁の中では、最上位クラスです。ここまで美味しさに納得するのは、東京で売られている叙々苑特製焼肉弁当くらいだと思います。あるいは、同じ松川弁当店さんの本格炭火焼肉弁当が、良い勝負となっていますね。

下の写真は、敢えて脂身の多い部分を撮影しております。しかし全体的にはこのような部分は少なめに抑えられており、したがって米沢牛の旨みをしっかりと感じつつも、適度な柔らかさがあります。冷えたカルビ肉を調理させたら、恐らく松川弁当店さんの右に出る業者はいないような気がします。




ご飯です。カルビ肉から滴った肉汁がご飯に適度に絡まって、この上ない幸福感を感じる白飯になっています。肉無しで、炭火の香りだけでご飯一膳、行けてしまう感じです。




副菜に、松川弁当店さんご自慢の牛肉焼売が入れられているのも特徴です。首都圏の人間は崎陽軒シウマイ弁当に慣れているので、私も最初にこの牛肉焼売を食べた時には多少の違和感がありましたが、松川弁当店さんの「肉肉しい」焼売は食べ慣れると病みつきになります。

この牛肉焼売、以前に売られていた肉焼売をかなり改良した商品だと思うのですが、どうなのでしょうか。以前食べた時の焼売よりも、見た目も味わいも、だんぜん良くなっている気がします。



崎陽軒のシウマイと違って、この肉の盛り上がりが米沢の松川弁当店の特徴です。米沢牛炭火焼特上カルビ弁当には焼売が2つ入っていますから、1つはそのまま食べて肉の旨みを感じて頂いて、そしてもう1つは辛子と醤油を付けて食べて、味に変化を付けると宜しいでしょう。




さて、これほどまでに美味しい駅弁にも関わらず、どうも地味な感じがするのは、駅弁としての外観に高級感が無いからかもしれません。

掛け紙では、街中の大衆食堂風な焼肉店のイラストが描かれておりますが、この駅弁を購入する顧客ターゲットはそれとは異なると思いますので、お値段が低廉な駅弁と高級な駅弁では、見た目から大きく変化を持たせる方が良いのではないかと、そんな事を考えながら大満足で完食したのでありました。

この点は、松川弁当店の高級駅弁である米沢牛焼肉重松川弁当や米澤牛牛肉辨當などにも共通した問題かもしれませんね。写真を使って、一目見て肉質の良さを感じるような、そして一気に食欲が湧き上がるような外観の方が良いかもしれません。

米沢駅前の、鉄道の見えるホテル

米沢駅で唯一の鉄道の見えるホテルは、東横イン米沢駅前になります。管理人が実際に宿泊した時に見た、鉄道の様子が分かります。山形新幹線、奥羽本線、米坂線を見ることができます。