シウマイ弁当復と刻版シウマイ弁当を食べた記録

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シウマイ弁当・・・老人になっても食べ続けたい駅弁の1つ

崎陽軒のシウマイ弁当、もう20回以上は食べています。鉄道ファンの方々も、この駅弁は一度は口にされた事があると思います。日本で一番売れている駅弁ですからね。

三芳パーキングエリア上り線で売られているシウマイ弁当
(2016年4月17日、関越道三芳パーキングエリア上り線の売店で写した写真です。)


本ページでは、通常のシウマイ弁当のみならず、その「バリエーション版」ついてもご紹介します。以下の通りの順になりますから、ご興味のあるところをご覧ください。

崎陽軒がシウマイを売るために採用した戦略とは?
シウマイ弁当の改善点を、あえて考えてみると
マグロが調達できなくて鮭の塩焼きになった超レア緊急バージョン(2022年)
シウマイ弁当に東京スカイツリーが描かれた最新バージョン
オールスターシウマイ弁当の数々(2020年)
復刻版シウマイ弁当(2019年)
味くらべシウマイ弁当(2018年)
メガシウマイ弁当(2017年)





崎陽軒がシウマイを売るために採用した戦略とは?


この崎陽軒のシウマイ、冷めても美味しくというコンセプトを実現するまで、かなり試行錯誤したらしいですね。そしてようやくシウマイが完成した時に、まだシウマイなる食べ物が庶民に知れ渡っていなかった事から、なんと小型飛行機から横浜市上空に、シウマイの無料引換券をばらまいて宣伝したそうです。やる事が凄すぎますね・笑。

そして横浜駅の売り場には、「シウマイ娘」なる売り子さんを多数そろえて、駅でも乗客を驚かせたらしいです。そのへんの事情は、この本に詳しく書いてあります。駅弁好きならば、一度は読んでみてはいかがでしょうか?


ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている (双葉新書)


個人的には、シウマイ弁当は上述した「シウマイ」の誕生から26年後の昭和29年に販売開始だというところに驚きましたね。それまで、お弁当ではなかったのかと。

シウマイ同様、冷めても美味しいをコンセプトにした白ご飯も、普通に炊くのではなくて「高温の蒸気で炊き上げる」という技なのだそうです。

シウマイ弁当の外観
(上記で描かれているイラスト、時代によって微妙に変わります。後段をご覧ください)


そんな努力の積み重ねもあって、そして当然、シウマイも副菜もご飯も全て美味しいという事から、1日1万9000食も売れるほどの大人気商品に成長したとの事。実に素晴らしいですね。

崎陽軒の駅弁を食べると、シウマイ弁当以外にも、大概の駅弁にシウマイが添えられていて、これが本当に嬉しいんですよね。

以前購入した崎陽軒の北海道新幹線開業記念弁当(終売)の説明書きによると、オホーツク海でとれた帆立のエキスが入っているとの事で、この旨みのせいなのか、どんな料理にも合うという、実に不思議な食べ物に仕上がっています。



シウマイ弁当の改善点を、あえて考えてみると


シウマイ弁当のお品書きを記しておきましょう。分かり切った事ではありますが、地方の方で、シウマイ弁当を知らないという人も必ずおられると思いますので。ご飯、昔ながらのシウマイ、筍煮、マグロの照り焼き、鶏唐揚げ、蒲鉾、玉子焼き、あんず、付け合わせとなります。

崎陽軒のシウマイ弁当


いつも思うのですが、シウマイ弁当に入っているシウマイの数が5個というのは、少なすぎませんかね? マグロの照り焼きなどいらないような気がしますし、筍煮も半分で良いので(これらの点は賛否が分かれると思う)、その代わりにシウマイをあと3つほど、余計に入れてほしいです・笑。

シウマイに辛子を付けて、醤油を垂らしていただく・・・。そしてご飯をガブッとほうばる。堪りませんね。病みつきになるとはこのことでしょうか。

崎陽軒のシウマイ


ご飯について。僕は崎陽軒のご飯は大好きで、とにかく他の駅弁業者さんにはもっと見習ってほしいなと感じていますが、最近はちょっと硬すぎるかなとも思うようにもなってきました。

というのも、日本は老人であふれかえる国になるはずなので、ここまで硬めに炊かれていると、歯が悪いお年寄りには食べられない可能性もあるなと思うのです。

もう一段の企業努力をしていただいて、冷めても美味しくてなおかつ硬くもないという、「そんなのどうやって作るんだよ!」というところにもチャレンジしていただきたいです。(というか、僕が老人になっても崎陽軒を食べ続けたいなと思ったら、急にご飯が硬すぎると思うようになったのです・笑)

そうそう、僕はあんずは要らない派です・笑。あんずが好きな人は「これが良いのだよ」と言うでしょうけど、僕はあんずが苦手で、峠の釜めしと同様、あんずは人にあげるか、一人の時はごめんなさい、残してます。。。

参考シウマイ弁当の中身を動画でご覧になりたい方はコチラ



マグロが調達できなくて鮭の塩焼きになった超レア緊急バージョン


さて、2022年に、崎陽軒としても極めて異例中の異例、上の項でお品書きを書いたその中身の一部が、コロナ問題やウクライナ戦争でのサプライチェーンの乱れ、更には恐らく海外のインフレなどによって原料の調達が困難になり、59年ぶりに、1週間という期間限定で中身が変わりました。

期日は2022年8月17日~23日で、具体的にはマグロの調達が困難との事で、鮭の塩焼きに変更です。これがまた崎陽軒ファンのマニア心を刺激したのか、各店舗は連日の行列ができてシウマイ弁当が飛ぶように売れて、品切れが続出するという現象が起きました。

鮭の塩焼きのシウマイ弁当


外箱にはピンクの帯が印刷されて、マグロが鮭に変更になった旨、記されています。収集癖のあるマニアならば絶対に確保しておきたい一品でしょう。

開封すると、違いは以下の黄色い枠の部分だけ。たったこれだけの事なのに、行列ができるほどの人気を博したのは、いかに崎陽軒のシウマイ弁当が愛されているかの表れですね。

シウマイ弁当の通常版と鮭の塩焼き版を比較


若干の内容変更ですが、原材料表記や栄養成分表示も変更になっています。昔だったら店頭の表示だけで許されていたものでしょうから、今の時代は色々と大変ですねえ。

原材料表記の比較

栄養成分表示の比較


マグロと鮭を実際に比べてみた写真です。ちなみにマグロ版は前日16日に購入しておき、鮭版を17日の朝に買いに行って比較しています(という事はマグロ版は消費期限を超過しております)。

実際に食べてみると、マグロの漬け焼の偉大さが分かりますね。私は個人的には鮭の方が好きなのですが、味はマグロの方が明らかにしっかりしていて、鮭は塩気も感じないくらいの頼りないものでした。「特別版」を食べた多くの人が、「やっぱりマグロがいい」などと、SNSで意見表明していました。

シウマイ弁当比較(鮭とマグロ)


ところで、ウクライナ危機やコロナ問題が片付いたわけではありません。もしかしたら今後も、このような対応は有り得るかもしれません。実際にこの後、崎陽軒は原材料等の値上がりを理由として、取り扱い商品の値上げを表明しました。シウマイ弁当は900円に改定されます。

これでも対処が難しい場合は、再度の鮭バージョンの登場もあるかもしれませんね。仮にあったとしたら、今度はスリーブ方式の東京工場製ではなく、横浜工場製の掛け紙方式のシウマイ弁当を買ってみたいと思います。(ま、埼玉から神奈川まで買いに行くのはしんどいので止める可能性は大)



シウマイ弁当に東京スカイツリーが描かれた最新バージョン


2020年2月にシウマイ弁当を食べた際に、シウマイ弁当の表面のイラストに、今までとは異なる絵柄が表示されていました。そう、東京スカイツリーです。2019年の中盤にスカイツリーが加わったとの事で、イラストが進化を遂げているとは意外な事でした。(冒頭の写真と比べてみて下さい)

東京スカイツリーが加わったシウマイ弁当の外箱のデザイン


全体写真は、こんな感じです。東京スカイツリーの高さが凄い事になってますね。他の建物を圧倒しています。イラストとは関係ありませんが、経木製の蓋の雰囲気もなかなか宜しい。そういう部分も含めての、シウマイ弁当は伝統的な駅弁らしさに溢れるデザインとなっています。

スカイツリーが加わったシウマイ弁当の表紙のデザイン


中身は、いつ食べても変わりはありません。ここまで有名になると、下手に変える事はできないと思います。が、伊勢の赤福餅などは、時代に合わせて甘さなどを微妙に変えているそうです。もしかしたら、崎陽軒が発表していないだけで、実は少しずつ味を変えていたりして・・・。

そう言えば、シウマイ弁当も、製造している東京工場と横浜工場では味が異なるという人もいます。私はこういう話しは全て気持ちの問題だと思っていて、目隠しして食べさせれば分かる筈がないと思うのですが、いつか、製造工場による味の違いがあるのかどうか、自分の舌で確かめてみたいと思います。





期間限定のシウマイ弁当の魅力


オールスターシウマイ弁当の数々(2020年)


シウマイ弁当には、ときおり期間限定バージョンが発売されます。いくらシウマイ弁当が好きと言っても、毎度毎度、全く同じ商品だと流石に飽きますし、そこは崎陽軒、心得ていますよね。

この商品は、2020年に販売された、オールスターシウマイ弁当です。昔ながらのシウマイの外に、えびシウマイ、かにシウマイ、黒豚シウマイ、きのこシウマイの5つが入っています。

このお弁当、「次の主役は誰だ!2020 シウマイ弁当リレー企画」の一環として、先行して2020年10月1日から10日ごとに販売された、えび、かに、黒豚、きのこのそれぞれのシウマイ弁当の最後の総仕上げとして登場しています。価格は全て980円です。

つまり、10月から11月にかけて、5個の期間限定シウマイ弁当を食べる羽目になった訳で、ここまでされると、せわしないというよりは、無理やり食わされてる感も出てきて、そしてそれに乗っかってしまう自分を呪いながら、まあ楽しく食べたのでした・笑。

オールスターシウマイ弁当


中身はこう。シウマイ以外は、通常版のシウマイ弁当と全く同一です。10日ごとに、そのおかずを何度も食べるのは、この企画が無かったら有り得ない事でした。

オールスターシウマイ弁当


向かって左側から、きのこシウマイ、黒豚シウマイ、かにシウマイです。

オールスターシウマイ弁当



そしてえびシウマイ、昔ながらのシウマイと続きます。最後にオールスターシウマイ弁当が登場するならば、最初からそれ1つで出してくれよと呪いながら食べました。ははは。

オールスターシウマイ弁当


なお、それぞれのシウマイ弁当が単体で販売された時の商品は、以下の画像をご覧ください。それぞれのシウマイに入れられたカニやエビなどの味わいは忘れられず、オールスターシウマイ弁当を通年販売して欲しいと感じるほどでした。


●えびシウマイ弁当

えびシウマイ弁当


●かにシウマイ弁当

かにシウマイ弁当


●黒豚シウマイ弁当

黒豚シウマイ弁当


●きのこシウマイ弁当

きのこシウマイ弁当


参考オールスターシウマイ弁当を食べてみたシーンを動画でご覧になりたい方はコチラ





メガシウマイ弁当(2019年)


ラグビーのワールドカップ開催を記念して、通常の1.5倍に増量された崎陽軒のメガシウマイ弁当が期間限定で発売となりましたので、買ってみました。ご飯とシウマイのボリューム感は凄いですね。

2017年にも販売されたメガシウマイ弁当の再販売でもあり、シウマイ弁当が好きな人にとっては最高のお弁当です。また、「横浜ウォーカー」と崎陽軒とのコラボ駅弁でもあり、掛け紙の下の方に、その旨が小さく記されています。

メガシウマイ弁当

メガシウマイ弁当


開封すると、横長にズラリと並んだシウマイの列に笑ってしまいます。通常版が5個に対して、メガシウマイ弁当は8個入っています。1.6倍ですね。鶏の唐揚げも1つ増量されています。他は、変わりがないようです。ただし、ご飯のボリュームが増していますので、小食の人にはかなりきつい駅弁です。

メガシウマイ弁当


ラベル表示を見ると、カロリーが凄いことになってます。また、それ以上に、炭水化物の量が猛烈です。炭水化物制限の風潮に真っ向から対立する内容ですし、白米は健康を害する食品でもありますから、いくら美味しいとはいえ、メガシウマイ弁当をバクバクと食べていたら早死にしそうです・笑。

メガシウマイ弁当のラベル表示


なお、このお弁当は2017年、そして2019年と販売されましたから、将来ももしかしたら再販される可能性があります。シウマイ好きにはやめられない駅弁となりますので、見かけたらぜひとも買いたいものです。寿命が縮まっても構いません・笑。

参考メガシウマイ弁当を食べてみたシーンを動画でご覧になりたい方はコチラ



味くらべシウマイ弁当(2018年)


2020年にオールスターシウマイ弁当が販売されましたが、それに似た駅弁が、2018年に売られていたのでした。崎陽軒創業110周年とシウマイ誕生90周年記念と言う事で、2018年7月に期間限定で販売された味くらべシウマイ弁当です。




4種類のシウマイが入るユニークなもので、それ以外の具は、通常のシウマイ弁当に準じています。 醤油さしは、「創業110周年・シウマイ誕生90周年記念ひょうちゃん」と言う事で、限定デザインのものが入れられています。2018年7月28日16時半に、関越自動車道上り線の三芳パーキングエリアの崎陽軒売店にて購入。税込みで1250円でした。



復刻版シウマイ弁当(2017年)


復刻版シウマイ弁当をご存知でしょうか? 通常は販売していませんが、イベントなどで売られることもある、比較的レアなシウマイ弁当です。

今回は西武百貨店池袋店で2017年5月に開かれたに「うまし懐かし・昭和ホリデー」の催事にて、復刻版シウマイ弁当を入手しましたので、ご紹介します。今回は立ち売りさんも登場して、崎陽軒の売り場はけっこうな賑わいでした。

崎陽軒の駅弁の立ち売り


外観は極めてシンプルで、レトロですよね。これは昭和29年当時と同じデザインとの事です。

復刻版シウマイ弁当の外観と懸け紙


ふたを開けると、確かに今のシウマイ弁当と違いが有ります。このメニューは昭和29年当時のものを再現したものだという事で、当時としては海老フライなどは極めて珍しく、一生に一度の食べ物だったのではないでしょうか。(玉子焼きなんかも、完全に贅沢料理の極みだった時代です)

復刻版シウマイ弁当


入っているものは、シウマイの他にはその海老フライ、厚焼き玉子、筍煮、鰤(ぶり)の照り焼き、蒲鉾、付け合わせとなります。厚焼き玉子は現在のものの倍ほどの厚さが有り、食べ応え十分。

筍煮は今と同じだと思います。魚料理は、現在のマグロの照り焼きに対して、ブリの照り焼きです。マグロのパサパサ感が好みではないので、こちらのほうが美味しく感じます。

復刻版シウマイ弁当のブリの照り焼きと蒲鉾


付け合わせのセロリの浅漬けが口の中をサッパリとさせてくれて、当時からそのようなものが入れられていたのかは不明ですが、やはり崎陽軒は違うなと感じ入りました。個人的には、今のシウマイ弁当よりも復刻版のほうが断然好みです。見かけたら、もう一度買ってみようと思います。

復刻版シウマイ弁当のラベル表示


なお、ラベル表記を見ると、東京工場製です。東京工場で作られるシウマイ弁当は、掛け紙ではなくて外箱方式の筈ですが、今回の復刻版シウマイ弁当に関しては、東京工場にもかかわらず掛け紙を紐で結ぶ横浜工場方式となっていました。その点でも、珍しいシウマイ弁当だなと思いました。

(2017年5月3日に西武百貨店池袋店にて購入)


 
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