●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!
鳥栖駅や新鳥栖駅、博多駅で売られている駅弁の中で、大正2年に考案されたというお弁当が、かしわめしです。という事は、私が生まれる倍以上のはるか昔からの大ロングセラー駅弁という事であり、よほど日本人の口に合う食べ物でしょうから、九州旅行の際にはぜひ食べたい駅弁です。
販売箇所はいくつもある中で、やはり歴史のある中央軒のかしわめしを買うとしたら、鳥栖駅の在来線ホームのレトロ感溢れる売店が一番でしょう。つい、弁当に手が伸びます。
かしわめしの外観です。掛け紙ではなくて、厚紙を蓋としています。それを割りばしと共に、輪ゴムで閉じるスタイルです。箸袋に「御手茂沓」と記していますね。これは、「おてもと」と読ませるのだと思います。蒸気機関車のイラストと共に、全てがレトロな感じです。
外箱には、日本で最初のかしわめしとも説明されています。鶏肉と鶏がらスープで炊くのがかしわめしであるという事で、これに醤油やみりんで味を調えているのだそうです。
開封しますと、その自慢のご飯の上に、細かく刻んだ鶏肉煮、錦糸卵、刻み海苔が、まるでかしわめし王国の国旗の如く乗せられています。類似したかしわめし駅弁は九州にいくつかありますが、中央軒がこの文化を作ったのでしょうか?
かしわめしの真ん中には、甘酢生姜が乗せらえていて、ともすれば単調になりがちな、ご飯がメインのお弁当に、アクセントを添えています。
かしわの出汁が浸みこんだご飯を、錦糸卵や鶏肉しぐれ煮などと共に口に入れた時に幸福感!! たまりませんね。ロングセラーだというのも、非常に良く分かる話です。これを嫌いな人など、いないのではないでしょうか。
かしわご飯がメインである一方、おかずは最小限にとどめてあります。同じく中央軒の自慢の焼麦が1つと、味付け菜の花、味付け芋茎、大根漬けなど。実に潔いですね。おかずというよりは、これらはむしろ格好の口直しと言って良いでしょう。
焼麦の断面。全国では、シュウマイが名物となっている駅弁は、崎陽軒と中央軒の2社だけだと思います。それほど、ここの焼麦は有名であり、1つ入っていてくれて嬉しいです。
かしわめしを平らげると、経木が出てきます。ご飯の余計な水分を吸ってくれる調整材の役割と共に、経木特有の香りが、駅弁を食べているという満足感を増幅してくれます。
なお、今回のかしわめしを実際に食している場面は、以下の動画にも掲載しています。全体の雰囲気をリアルな感じで確かめたい人は、動画もご覧くださいませ。
こちらは福岡空港で売られているところを発見して購入した、かしわめしのミニ版、ミニかしわ焼麦弁当です。そのまま飛行機に乗って、自宅に戻ってきてから頂きました。かしわめしと、外観は極めて似ています。
輪ゴムを取ると、練りからしが外箱の上に付けられているのでした。面白いところに配置しますね。
さて、蓋を開けてみると、伝統のかしわめしが目に付くと同時に、同じく中央軒の超有名な「焼麦」が4つ入っていて、要は中央軒の「美味しいとこどり」駅弁になっています。「焼売」と書かないで「焼麦」と表記するのが中央軒流です。
醤油を垂らすと、美味しそうですね。お好みでからしを付けて食べます。日本では焼売と言えば崎陽軒シウマイ弁当を思い出しますね。皆さんは、どちらがお好みでしょうか。私は実は、九州のこの焼売のほうが好きです。
ご飯の方は、既にご説明した通りです。鶏肉の脂分も溶け込んだご飯が、本当に美味しいです。
最後に、かしわめし(復刻版)です。こちらは博多駅の駅弁売り場で購入しています。2015年に購入しており、2019年末に博多駅を見た限りでは、既に販売が終了したように思われます。
中央軒のホームページによると、「鳥栖の地では、昔からお祝事や来客の際には、鶏をつぶして料理をしたりご飯を炊いて、もてなす習慣がありました。この郷土料理を中央軒は「かしわめし」として・・・」などと記載があり、その登場当時に売られていた姿なのでしょうか。
今と違って、昔ながらの掛け紙紐で十文字に結わくスタイルです。まさか復刻版などが存在しているとは知らなかったので、この時はらラッキーでしたね。以下、復刻版のかしわめしを開封した時の様子になります。
真上から見た状態です。もしかしたら、今売られているかしわめしよりも、「こちらのほうが雰囲気も含めて好きだぞ」という感想を抱く人も多いかもしれませんね。
鶏肉はしっとりとして、そして甘めに味付けされていて、炊き込みご飯と一緒に口に放り込むと、鳥肉の旨みがぎゅ~っと出てきます。本当にここのかしわめしは絶品です。
九州には、「かしわめし駅弁」がいくつかあります。それら全てを賞味する駅弁旅をしても、面白いかもしれませんね。全種類を制覇するまで、ひたすら毎日かしわめしを食べるのです。思い出に残る「修行」となりそうです・笑。
(2015年12月18日に博多駅で購入。720円)
・博多名物かしわめし(博多駅)・・・復活した寿軒のもので、個人的にはお気に入り
・かしわめし(西都城駅・都城駅)・・・せとやま弁当、地元で人気、刻んでない鶏肉煮
・山彦かしわめし(人吉駅)・・・やまぐち、くまモンの容器が特徴、販売終了との話し
・鶏めしかしわ(小倉駅)・・・北九州駅弁当、鶏肉煮のパサつき感が要改善、おかず豊富
・昔ながらの鹿児島かしわめし(鹿児島中央駅)・・・松栄軒、特段美味しいものでもなし
・贅沢かしわめし(博多駅)・・・松栄軒、特に普通だが明太子が入っているのでまあ良し
かしわめし(鳥栖駅・博多駅)・・・日本初の「かしわめし」はやっぱり抜群に美味しい
かしわめし(通常バージョン)
鳥栖駅や新鳥栖駅、博多駅で売られている駅弁の中で、大正2年に考案されたというお弁当が、かしわめしです。という事は、私が生まれる倍以上のはるか昔からの大ロングセラー駅弁という事であり、よほど日本人の口に合う食べ物でしょうから、九州旅行の際にはぜひ食べたい駅弁です。
販売箇所はいくつもある中で、やはり歴史のある中央軒のかしわめしを買うとしたら、鳥栖駅の在来線ホームのレトロ感溢れる売店が一番でしょう。つい、弁当に手が伸びます。
かしわめしの外観です。掛け紙ではなくて、厚紙を蓋としています。それを割りばしと共に、輪ゴムで閉じるスタイルです。箸袋に「御手茂沓」と記していますね。これは、「おてもと」と読ませるのだと思います。蒸気機関車のイラストと共に、全てがレトロな感じです。
外箱には、日本で最初のかしわめしとも説明されています。鶏肉と鶏がらスープで炊くのがかしわめしであるという事で、これに醤油やみりんで味を調えているのだそうです。
開封しますと、その自慢のご飯の上に、細かく刻んだ鶏肉煮、錦糸卵、刻み海苔が、まるでかしわめし王国の国旗の如く乗せられています。類似したかしわめし駅弁は九州にいくつかありますが、中央軒がこの文化を作ったのでしょうか?
かしわめしの真ん中には、甘酢生姜が乗せらえていて、ともすれば単調になりがちな、ご飯がメインのお弁当に、アクセントを添えています。
かしわの出汁が浸みこんだご飯を、錦糸卵や鶏肉しぐれ煮などと共に口に入れた時に幸福感!! たまりませんね。ロングセラーだというのも、非常に良く分かる話です。これを嫌いな人など、いないのではないでしょうか。
かしわご飯がメインである一方、おかずは最小限にとどめてあります。同じく中央軒の自慢の焼麦が1つと、味付け菜の花、味付け芋茎、大根漬けなど。実に潔いですね。おかずというよりは、これらはむしろ格好の口直しと言って良いでしょう。
焼麦の断面。全国では、シュウマイが名物となっている駅弁は、崎陽軒と中央軒の2社だけだと思います。それほど、ここの焼麦は有名であり、1つ入っていてくれて嬉しいです。
かしわめしを平らげると、経木が出てきます。ご飯の余計な水分を吸ってくれる調整材の役割と共に、経木特有の香りが、駅弁を食べているという満足感を増幅してくれます。
なお、今回のかしわめしを実際に食している場面は、以下の動画にも掲載しています。全体の雰囲気をリアルな感じで確かめたい人は、動画もご覧くださいませ。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 鳥栖駅の在来線ホームの売店にて。 |
購入日時 | 2019年12月8日に購入。 |
価格 | 700円。 |
ラベル表示 | |
製造 | 株式会社中央軒 佐賀県鳥栖市京町729 電話:0942-82-3166 http://www.tosucci.or.jp/kigyou/chuohken/ |
ミニかしわ焼麦弁当
こちらは福岡空港で売られているところを発見して購入した、かしわめしのミニ版、ミニかしわ焼麦弁当です。そのまま飛行機に乗って、自宅に戻ってきてから頂きました。かしわめしと、外観は極めて似ています。
輪ゴムを取ると、練りからしが外箱の上に付けられているのでした。面白いところに配置しますね。
さて、蓋を開けてみると、伝統のかしわめしが目に付くと同時に、同じく中央軒の超有名な「焼麦」が4つ入っていて、要は中央軒の「美味しいとこどり」駅弁になっています。「焼売」と書かないで「焼麦」と表記するのが中央軒流です。
醤油を垂らすと、美味しそうですね。お好みでからしを付けて食べます。日本では焼売と言えば崎陽軒シウマイ弁当を思い出しますね。皆さんは、どちらがお好みでしょうか。私は実は、九州のこの焼売のほうが好きです。
ご飯の方は、既にご説明した通りです。鶏肉の脂分も溶け込んだご飯が、本当に美味しいです。
購入データ | |
---|---|
購入場所 | 福岡空港のANA FESTA福岡60番ゲート店にて。 |
購入日時 | 2017年10月22日、午前10時過ぎに購入。 |
価格 | 670円。 |
ラベル表示 |
かしわめし(復刻版)
最後に、かしわめし(復刻版)です。こちらは博多駅の駅弁売り場で購入しています。2015年に購入しており、2019年末に博多駅を見た限りでは、既に販売が終了したように思われます。
中央軒のホームページによると、「鳥栖の地では、昔からお祝事や来客の際には、鶏をつぶして料理をしたりご飯を炊いて、もてなす習慣がありました。この郷土料理を中央軒は「かしわめし」として・・・」などと記載があり、その登場当時に売られていた姿なのでしょうか。
今と違って、昔ながらの掛け紙紐で十文字に結わくスタイルです。まさか復刻版などが存在しているとは知らなかったので、この時はらラッキーでしたね。以下、復刻版のかしわめしを開封した時の様子になります。
真上から見た状態です。もしかしたら、今売られているかしわめしよりも、「こちらのほうが雰囲気も含めて好きだぞ」という感想を抱く人も多いかもしれませんね。
鶏肉はしっとりとして、そして甘めに味付けされていて、炊き込みご飯と一緒に口に放り込むと、鳥肉の旨みがぎゅ~っと出てきます。本当にここのかしわめしは絶品です。
九州には、「かしわめし駅弁」がいくつかあります。それら全てを賞味する駅弁旅をしても、面白いかもしれませんね。全種類を制覇するまで、ひたすら毎日かしわめしを食べるのです。思い出に残る「修行」となりそうです・笑。
(2015年12月18日に博多駅で購入。720円)
当サイト管理人が食べた事のあるかしわめしの一覧
・博多名物かしわめし(博多駅)・・・復活した寿軒のもので、個人的にはお気に入り
・かしわめし(西都城駅・都城駅)・・・せとやま弁当、地元で人気、刻んでない鶏肉煮
・山彦かしわめし(人吉駅)・・・やまぐち、くまモンの容器が特徴、販売終了との話し
・鶏めしかしわ(小倉駅)・・・北九州駅弁当、鶏肉煮のパサつき感が要改善、おかず豊富
・昔ながらの鹿児島かしわめし(鹿児島中央駅)・・・松栄軒、特段美味しいものでもなし
・贅沢かしわめし(博多駅)・・・松栄軒、特に普通だが明太子が入っているのでまあ良し