博多名物かしわめし(博多駅)を食べてみた記録

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博多名物かしわめし(博多駅)・・・広島駅弁が復活させた九州博多のかしわめし

九州で鶏肉系の駅弁と言えばかしわめしの事であり、博多駅においても、北九州の小倉駅や折尾駅のかしわめし、あるいは鳥栖駅のかしわめし、更には鹿児島のかしわめしなどを味わう事が出来ます。

しかし、地元の博多駅のかしわめしは存在しない状況にありました。というのも、今から10年前に、地元は福岡市の寿軒という駅弁屋さん(正式名称は博多鉄道構内営業有限会社)が廃業してしまい、博多の味としてのかしわめしは失われていたのです。

しかし、2018年に広島駅弁当株式会社が引き継ぐ形で、現地に博多寿改良軒という子会社を作って復活させています。広島駅弁当さんは各地で廃業した駅弁業者の「引継ぎ」をする事で業容を拡大しており、なんだか街ナカの意抜き物件の飲食店でも見ているかのようでもあり、資本主義の世の中の正しい行いを垣間見ているかのようでもあります。

なお、当方はわざわざ博多まで出かけてこれを買った訳ではなく、東京駅の駅弁屋祭グランスタ店にて購入しています。今や東京駅で西日本の駅弁までもが手に入りますから、旅に出なくても博多気分を味わえます。所得が下がり続けている日本人にとって、実にありがたい事です。

博多名物かしわめし


購入データ
購入場所 東京駅の駅弁屋祭グランスタ店にて購入
購入日時 2019年3月26日、午後3時に購入。
価格 860円(税込み)
ラベル表示 博多名物かしわめしのラベル表示
製造 博多寿改良軒株式会社
福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目32?1
092-260-1801
(ウェブサイトは無いようです)





個人的に、九州のかしわめしの中では最上位クラスの味だと思う


この駅弁、「博多名物かしわめし」と称するのか、あるいは単に「かしわめし」と称して良いのか、少々迷いますね。ラベル表示では「かしわめし」となっていますが、単純にその呼び名だと他の駅のかしわめしと混同してしまうので、ここでは「博多名物かしわめし」と呼びたいと思います。

掛け紙のデザインは、当時と変わっていないようです。この点は、私は以前のかしわめしを見た事が無いので、ネット上で、久しぶりに博多名物かしわめしを食べた人の反応からそう判断しています。

開封すると、鶏の出汁で炊き上げたご飯の上に錦糸卵と刻み海苔が乗っていて、「ああ、九州の鶏肉駅弁だな」という感想がまず出てきます。

ただし、他の駅ではご飯の上にフレーク状の鶏肉煮を乗せるのに対して、博多名物かしわめしは鶏肉煮をカットして盛り付けている点が異なります。これは、盛り付けの雰囲気はずいぶんと異なりますが、都城駅のかしわめしと似ているなと感じました。

博多名物かしわめし

博多名物かしわめし


ただし、都城駅のかしわめしが鶏のむね肉を使っているのに対して、博多名物かしわめしはもも肉を使っているので、プリプリ感はだんぜん博多の方が上です。

博多名物かしわめし

博多名物かしわめし


また、鶏の出汁で炊いたご飯が、感動するくらいに美味しいです。ご飯だけで、ガツガツとご飯一膳行けちゃいます。




ご飯の中に、一緒に炊いたと思われる鶏肉がごろごろと出てきたのにも驚きました。これは、予想外でした。どうりで良い味が出ている訳だ。ご飯と共に炊き上げた鶏肉は非常に硬かったので、老人にはキツイかもしれませんね・苦笑。

博多名物かしわめし


副菜として入っているのは、筑前煮と高菜漬けです。筑前煮は当地ではがめ煮と言うので、ラベル表示でもそう書かれています。なお、筑前煮の鶏肉も非常に硬いです。この点だけは、改良したほうが良いような気がします。

筑前煮(がめ煮)


博多駅では、少し以前に鹿児島の業者の贅沢かしわめしを買って食べた事があります。しかし、今回博多本来のかしわめしを食して、こちらのほうがだんぜん上だなとの認識を新たにしました。

博多名物かしわめしを食べたシーンは、動画にも記録してます。売られているのは博多駅と小倉駅になり、はるばる東京駅にも持ち込まれる事がありますので、見かけたら、どうか一度食べてみて欲しいなと思います。九州の鶏肉弁当の美味しさに、もしかしたらハマるかもしれません。




なお、日本におけるかしわめしの元祖は、鳥栖駅や新鳥栖駅で売られている中央軒のかしわめしです(博多駅でも入手できます)。大正時代からのスーパーロングセラーですので、そちらも是非味わってみて下さい。甲乙つけがたい美味しさです。


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