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清流うなぎ弁当(三島駅)・・・ここにも存在した、特徴的な鰻の駅弁
静岡県の東の端っこ、JR東海の三島駅の駅弁が美味しくて、ここ何度か立て続けに三島に来て、色んな駅弁を楽しんでいます。
既に食べたお魚系の駅弁、港あじ鮨や天城紅姫あまご寿司が大変美味しかったので、やはりつい先日食べて感動した、同じ東海道本線上にある浜松うなぎ飯を思い出し、店頭に清流うなぎ弁当が置いてあったのを見て、ためらうことなく購入しました。
駅弁屋さんの桃中軒の店頭には、こんな表示がありました。「当店イチオシ」との事で、店のおじさんに聞くと、「ちゃんと炭火で焼き上げているんですよ」とおっしゃるし、期待が持てますね。
以前、駅弁関連の本で見かけた時は、清流うなぎ弁当は1日30食限定と書いてありました。今も限定販売なのかは聞くのを忘れてしまいましたが、私が購入したのは12時前くらいでした。早めの購入が良いと思います。
このうなぎ弁当、早速、三島駅のホームのベンチで開封しました。まさかJR東海のロングシートの車内でこんな目立つ駅弁を食えるわけもないので、ベンチで頂きます。幸いほとんど乗客の来ないベンチが有るので、そこを私の食堂にしているのであります。
開封した清流うなぎ弁当の中身は、こんな感じです。お見事!としか言いようのない焼き色です。添えられているのは、大根の漬物です。
食欲をグッと堪えて、ジーッと観察をしてみると、ふと気が付きました。少しこのうなぎはふっくら感が少なめですね。小田原の東華軒のうな重に比べると、少し身が薄くて脂分が少ない感じです。
確かに掛け紙をよく観察してみると、「三島の水は化粧水と呼ばれる軟水です。うなぎをその水にさらしておくと、余分な脂分や泥が落ち、身のぎゅっと引き締まった、歯ごたえのある味へと変身します。」と書いてありました。
なるほど、という事はやんわりふっくらのうな重とは趣が異なるに違いないと思いました。
あ、ベンチで食べるって、こんな感じです。ここで、ときおり来る電車をボーっと眺めながら、舌鼓を打つのです。冬はやや寒いですが、他に良い場所も無いので、電車が見えるこの場所が、私の定位置になりそうです。
さて、肝心の味のほう。まず、箸で取ろうとすると、かなり「皮」の部分が硬くて、難儀しました。冷えているウナギだとしても、かなり皮を切るのは厄介でした。写真に撮るために下のように綺麗に取り分けていますけど、ガブっと「直接齧る」ような、そんなうなぎの蒲焼です。
で、あいにく断面図を取り忘れてしまったのですが、これはひと口味わうと、確かに脂身がとろけるような口当たりとは相当異なりますね。冷えた状態では、関西風の焼き魚風のうな重に似ているとさえ感じました。
何故かと言うと、掛け紙に書いてある通り、身が引き締まっているのです。脂がコッテリと舌の上で踊るような感じではありません。鰻の皮と脂身の少ない肉と炭火で焼き上げた表面の少し焦げた感じを、これを総合的に味わうウナギですね。
でも不思議だなあ。身が引き締まっていると言っても、十分に鰻の旨みは感じるのです。というか、薄めの鰻の肉の中に、かえってうまみ成分が濃縮されていると言っても良いでしょう。その鰻が、少々甘めのタレとよく絡んで、実に美味しいです。
このうなぎの味覚、どこかで食べたことがあるぞと思いました。それは大井川の幻の鰻と言われている、共水(きょうすい)うなぎです。成田山新勝寺の門前の最高に美味い鰻料理屋の駿河屋で、一番高いうな重として提供されている共水うなぎのうな重に似ています。
あれも、通常の特上うな重に比べると、「あれ?」という感じで肉が少々薄くて、ギトギトとした「余計な」脂身がありません。とにかく肉厚&こってり鰻を期待すると、「ちょっと違ったものだ」という感覚が来ます。その時の体験に、ちょっと似ていると思いました。
今回失敗したなと思ったのは、桃中軒の店頭に電子レンジが有ったのに、それで温めなかった事です。この清流うなぎ弁当は、チンした方が断然美味しいと思います。表面から内部にかけて適度な柔らかさを取り戻すはずなので、それでもう一度食べてみたいと、少々後悔しました。
と、そんな事を感じながら、三島駅で清流うなぎ弁当を完食です。鰻のタレは全部かけるとタレの味だらけになってしまいますので、あくまで少量を好みで垂らして食べると良いです。
清流うなぎ弁当を食べて、ますますこの桃中軒という駅弁屋の偉大さを、強く感じ始めた次第です。もう、全ての駅弁を食べつくさないと、満足できません。
清流うなぎ弁当を売ってくれたおっちゃん店員さんがスイカタッチの取り扱いができずに、「間違うと会社で始末書を書かなきゃいけないんです」と泣き言を言っていたので、やむを得ず現金で支払ったことなど、100%吹き飛ぶくらいの、常に美味しい駅弁屋ですね・笑。
(2017年1月5日、三島駅で購入。2800円)
⇒参考:東海地方における鉄道の見えるホテル一覧
⇒参考:伊豆箱根鉄道のイエローパラダイストレインを撮影
既に食べたお魚系の駅弁、港あじ鮨や天城紅姫あまご寿司が大変美味しかったので、やはりつい先日食べて感動した、同じ東海道本線上にある浜松うなぎ飯を思い出し、店頭に清流うなぎ弁当が置いてあったのを見て、ためらうことなく購入しました。
駅弁屋さんの桃中軒の店頭には、こんな表示がありました。「当店イチオシ」との事で、店のおじさんに聞くと、「ちゃんと炭火で焼き上げているんですよ」とおっしゃるし、期待が持てますね。
以前、駅弁関連の本で見かけた時は、清流うなぎ弁当は1日30食限定と書いてありました。今も限定販売なのかは聞くのを忘れてしまいましたが、私が購入したのは12時前くらいでした。早めの購入が良いと思います。
明らかに「余計」な脂分がそぎ落とされたうなぎ弁当だ
このうなぎ弁当、早速、三島駅のホームのベンチで開封しました。まさかJR東海のロングシートの車内でこんな目立つ駅弁を食えるわけもないので、ベンチで頂きます。幸いほとんど乗客の来ないベンチが有るので、そこを私の食堂にしているのであります。
開封した清流うなぎ弁当の中身は、こんな感じです。お見事!としか言いようのない焼き色です。添えられているのは、大根の漬物です。
食欲をグッと堪えて、ジーッと観察をしてみると、ふと気が付きました。少しこのうなぎはふっくら感が少なめですね。小田原の東華軒のうな重に比べると、少し身が薄くて脂分が少ない感じです。
確かに掛け紙をよく観察してみると、「三島の水は化粧水と呼ばれる軟水です。うなぎをその水にさらしておくと、余分な脂分や泥が落ち、身のぎゅっと引き締まった、歯ごたえのある味へと変身します。」と書いてありました。
なるほど、という事はやんわりふっくらのうな重とは趣が異なるに違いないと思いました。
あ、ベンチで食べるって、こんな感じです。ここで、ときおり来る電車をボーっと眺めながら、舌鼓を打つのです。冬はやや寒いですが、他に良い場所も無いので、電車が見えるこの場所が、私の定位置になりそうです。
さて、肝心の味のほう。まず、箸で取ろうとすると、かなり「皮」の部分が硬くて、難儀しました。冷えているウナギだとしても、かなり皮を切るのは厄介でした。写真に撮るために下のように綺麗に取り分けていますけど、ガブっと「直接齧る」ような、そんなうなぎの蒲焼です。
で、あいにく断面図を取り忘れてしまったのですが、これはひと口味わうと、確かに脂身がとろけるような口当たりとは相当異なりますね。冷えた状態では、関西風の焼き魚風のうな重に似ているとさえ感じました。
何故かと言うと、掛け紙に書いてある通り、身が引き締まっているのです。脂がコッテリと舌の上で踊るような感じではありません。鰻の皮と脂身の少ない肉と炭火で焼き上げた表面の少し焦げた感じを、これを総合的に味わうウナギですね。
でも不思議だなあ。身が引き締まっていると言っても、十分に鰻の旨みは感じるのです。というか、薄めの鰻の肉の中に、かえってうまみ成分が濃縮されていると言っても良いでしょう。その鰻が、少々甘めのタレとよく絡んで、実に美味しいです。
このうなぎの味覚、どこかで食べたことがあるぞと思いました。それは大井川の幻の鰻と言われている、共水(きょうすい)うなぎです。成田山新勝寺の門前の最高に美味い鰻料理屋の駿河屋で、一番高いうな重として提供されている共水うなぎのうな重に似ています。
あれも、通常の特上うな重に比べると、「あれ?」という感じで肉が少々薄くて、ギトギトとした「余計な」脂身がありません。とにかく肉厚&こってり鰻を期待すると、「ちょっと違ったものだ」という感覚が来ます。その時の体験に、ちょっと似ていると思いました。
今回失敗したなと思ったのは、桃中軒の店頭に電子レンジが有ったのに、それで温めなかった事です。この清流うなぎ弁当は、チンした方が断然美味しいと思います。表面から内部にかけて適度な柔らかさを取り戻すはずなので、それでもう一度食べてみたいと、少々後悔しました。
と、そんな事を感じながら、三島駅で清流うなぎ弁当を完食です。鰻のタレは全部かけるとタレの味だらけになってしまいますので、あくまで少量を好みで垂らして食べると良いです。
清流うなぎ弁当を食べて、ますますこの桃中軒という駅弁屋の偉大さを、強く感じ始めた次第です。もう、全ての駅弁を食べつくさないと、満足できません。
清流うなぎ弁当を売ってくれたおっちゃん店員さんがスイカタッチの取り扱いができずに、「間違うと会社で始末書を書かなきゃいけないんです」と泣き言を言っていたので、やむを得ず現金で支払ったことなど、100%吹き飛ぶくらいの、常に美味しい駅弁屋ですね・笑。
(2017年1月5日、三島駅で購入。2800円)
⇒参考:東海地方における鉄道の見えるホテル一覧
⇒参考:伊豆箱根鉄道のイエローパラダイストレインを撮影
この駅弁屋さんの公式ホームページ
http://www.tochuken.co.jp/ekiben01.html
三島駅の駅弁業者、桃中軒の駅弁の一覧ページです。これを全て食うまで、三島駅通いが続きそうです。
三島駅の駅弁業者、桃中軒の駅弁の一覧ページです。これを全て食うまで、三島駅通いが続きそうです。