港あじ鮨(三島駅)を食べてみた記録

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港あじ鮨(三島駅)・・・ここまで素晴らしい鯵の駅弁が存在するとは感動

久しぶりに、東海道本線を青春18きっぷで下ってきました。東京を9時ころに出発すると、ちょうど三島駅で昼飯時になります。三島駅には昔ながらの「いい雰囲気」の立ち食いそば屋があります。

JR東海の無粋なロングシートに長時間揺られる前に、この蕎麦スタンドにて昼飯を食うのも良いでしょう。よく見ると、駅弁が売られています。

三島駅在来線ホーム上の立ち食いそばスタンド


このスタンドでは、三島の駅弁業者、桃中軒さんの代表作でもある、港あじ鮨が売られていましたので、見た瞬間に即買いです。駅弁と立ち食いそばの食べ合わせも、かなりの美味しさですし。

三島駅のホームの立ち食いそば屋で売られている港あじ鮨


駅弁を買おうと手に取ったら、立ち食いそば屋のおじさんが、「この寿司は日本一の美味さだ」と言いました。ボソボソとした話し口にも、プライドだったり地元への愛着だったり、そんな気持ちをおじさんから感じ取りました。

港あじ鮨の外観と外箱


実は私、東海道のロングシートに長年馴染めず、実に30年ぶりくらいにこの区間を在来線で旅に出ました。したがって駅弁をずいぶん食べた私としても、三島駅を筆頭に、この辺りの駅弁は初体験のものが多く、この港あじ鮨をはじめとして、実に新鮮な気分で頂いた次第です。





お客を飽きさせない工夫が凝らされていて素晴らしい


そしてもう1つ、「東海道本線に美味しい駅弁なんて無いんじゃない?」という、根拠のない確信みたいなのを心に抱いており、完全に凝り固まった思考をしていたのを、今回大反省しました。

とりあえずは、まずはこの港あじ鮨や立ち食いそば屋の雰囲気を確認していただくために、動画を撮ってきましたのでご覧ください。




そして、写真でもういちどじっくりと。寿司系の駅弁と言うと、単一のものを最初から最後までひたすら食べるというパターンが多い中、鯵をコンセントに3種類の異なるお寿司を入れてきたところは、大変素晴らしいと思います。これは食べ終わるまで、お客さんを飽きさせません。

港あじ鮨の中身


何やら趣向を凝らした駅弁に見えますが、1つずつ写真に収めていきます。まずはぬまづ鯵鮨です。これは酢〆の鯵を、ストレートに感じられます。

港あじ鮨の、沼津あじ鮨


目立つのはこれ。スタンドのおじさんに、「これ何かわかりますか?」と言われて、「・・・大葉ですかね」なんて恥ずかしい答えをしてしまいましたが・笑、食べてビックリ、ワサビの葉っぱなのでした。これが鯵の寿司をくるんでいます。メニュー名は、にぎわい鯵鮨と言います。

港あじ鮨のあじわいあじ鮨


最後に、鯵わい太巻きと称する太巻き鮨です。何気に、鯵に大葉が巻いてあって、ほんのりと風味を醸し出しています。胡麻の香りも適度に付いていますね。

港あじ鮨の味わい太巻き


そして港あじ鮨で素晴らしすぎるのが、生わさびを自分ですりおろすところ。全国でもそんな事ができるのは、ここ三島の港あじ鮨だけだと思います。

すりおろして、わさびをお寿司の上に乗っけて食べると、そのまま食べた時とはかなり異なる味わいになって、「これは凄い!」と驚きました。伊豆の天城産の生わさび、マジ最高です。

そしてここでまた、スタンドのおじさんが「このお寿司は日本一だよ」と。ボソッとつぶやきました・笑。・・・分かる、非常に分かる!

港あじ鮨の生わさびのすりおろし


再び、1つずつ食べていきます。そのままでも、わさびだけを付けても、わさびと醤油をつけても、醤油だけを付けても、どんな食べ方をしても非常に美味いです。

沼津鯵鮨


この葉っぱのわさびも、ほんのりと辛みを感じて、鯵の味を実に引き立てます。ここにすりおろしわさびをチョコンと乗っけて食べても、最高に美味いです。いやいやこれは、まさに日本一。

ワサビの葉を巻いたにぎわい鯵鮨


太巻きは、立ち食いそばと同時に食べるときに、「いい感じ」でした。ちょととご飯の量が多めに配分されているので、お蕎麦のような汁物と同時に食べるのにも、ふさわしいのです。

鯵わい太巻き


今回は妻と一緒の旅行でして、港あじ鮨とこの立ち食いそば「桜えびのかき揚げ蕎麦」を、2人して美味い美味い言いながら交互に食べまくりました・笑。止まらなくなりますね・・・。

三島駅ホーム上の立ち食いそば屋の桜えびのかき揚げ蕎麦


以上、食べ終わって大満足の、港あじ鮨でした。私らが「美味しい」と言いまくってたので、スタンドのおじさんも、満足げな表情をしていました。このおじさんも、ときおり港あじ鮨を食べているんでしょうね。これならば、定期的に食べたくなりますね。

三島駅の港あじ鮨


最後に、味のある立ち食いそば屋の前で、記念写真です。JR東海は「ロングシートとかけしからん」などと言われますが(というか僕が言っている・苦笑)、三島駅の古い立ち食いそば屋のような「歴史的建造物」を取り壊さず、そのままにしてくれているような部分もあります。

まさかの名松線復活とか、地元の事を考えての対応もかなりあるので、今後はそういったプラスの側面を評価するための旅を、してみたいと思います。




ま、東海道新幹線のように、「乗っているのではなくて乗らされている(宮脇俊三談)」のではない、東海道在来線の旅を、再発見してみます。きっと数多くの美味しい駅弁が出迎えてくれるはずですね。さすが、天下の東海道です。

(2016年12月14日、三島駅で購入。960円)


参考伊豆箱根鉄道のイエローパラダイストレインを撮影



この駅弁を購入した駅弁屋さんのホームページ

http://www.tochuken.co.jp/ekiben01.html
三島駅の駅弁業者、桃中軒さんの駅弁一覧ページです。美味い駅弁の宝庫ですね、これは。なお、沼津駅や、予約すれば御殿場駅でも駅弁を受け取ることが可能です。

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