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環境問題にうるさい今の世の中からは到底考えられないような、日本最大の釧路湿原の中を縦断するかのように敷かれた釧網本線の、観光用のトロッコ列車が、釧路湿原ノロッコ号です。
釧路駅から塘路(とうろ)駅までを、約50分で結んでいます。この間、運賃は540円。別途指定席料金が520円かかりますが、自由席に乗車すれば追加の520円は無料であり、運賃だけで乗る事もできます。(車両については後述)
その釧路湿原ノロッコ号には車内販売限定のお弁当があり、ノロッコ号の指定席が取れたことから、これに乗車して、食べてみる事にしました。このページは、そのお弁当「ランチボックス」を食べた感想をメインに記しております。(2018年6月24日にノロッコ3号に乗車)
上記は、塘路駅で釧路に向けて発車を待つ釧路湿原ノロッコ号です。「お尻」の側から見ています。釧路行きはお尻を先頭にして走ります。なお、「顔」の部分については、以下の動画でご確認ください。
【目次】
⇒「ランチボックス」弁当・・・添加物フリー、実に自然な味わいのパン食のお弁当
⇒釧路湿原ノロッコ号の車内はこんな感じです
⇒釧路湿原ノロッコ号の車内販売カウンターの様子とそのメニュー
⇒JR北海道・釧路湿原ノロッコ号の公式サイト(予約方法や時刻など)
まず、ランチボックスの購入方法について。釧路湿原ノロッコ号の2号車の車内販売カウンターで売られています。私はこのランチボックス目的で乗車したので、乗ってから売り切れではシャレになりませんから、あらかじめ矢印の通り、電話予約をしておきました。
そして、実際にランチボックスを開封したところを動画にも記録しておきました。釧路湿原ノロッコ号の「車内販売の車内放送」も録画してありますので、ノロッコ号の車内の様子も含めてご覧ください。
次の写真からは、ランチボックスをホテルに持ち帰って、そこで食べた時のものです。宿泊したのは、ホテルクラウンヒルズ釧路になります。外観は、非常にシンプルです。お洒落なカフェのランチボックス、といった風ですよね。
メニューはこれ。ローストした阿寒ポークと釧路産パプリカのラタトゥイユのホットドッグサンドがメインディッシュになります。全3種類のメニューは、全て地元産の食材で作られており、非常に好感が持てます。旅をしたら、やはり現地のものを食べたいですよね。
これは、駅弁にも共通して言える事です。よく「駅弁は高い」と言う人がいますが、駅弁の多くは価格よりも地産地消に注力しており、全国で最も安いところから大量に仕入れた均一な食材を使ってとにかく低コストで作る事を狙っているコンビニ弁当とは、全く違う食べ物なのです。
原材料表記も、確認してみます。非常に感心したことに、添加物フリーとなっています。実に素晴らしいですね。株式会社フードハーツさんの心意気を堪能してみようと、気合いが入りました。
開けてみたところです。まさしく、お洒落なカフェ風のお弁当ですね。たまにはこうして、パン食も良いものです。ご飯ものと違って、50分の乗車中に手軽に食べる事ができるのも良いですね。
パンを掴んで、ガブっと食べます。ポークとラタトゥイユが実に合う。パンが少々普通っぽい感じだと思ったのですが、ラタトゥイユが乗っているので、噛み切りやすさを重視しているのだろうなと思いました。硬いパンだと、ちぎれる前にラタトゥイユが飛び散っちゃいますからね。
ポークは、実にあっさりしていました。もっとチャーシューのような感じかと思っていたら、薄味です。だから、ラタトゥイユの濃い目の味わいとちょうどバランスが取れているのですね。それでも、ポークの脂の旨みはしっかりと感じられて、美味しく頂きました。
釧路産ホウレンソウと豆のサラダです。これがまた実に自然な味わいで、マヨネーズ味が濃いのかなと思ったらそんな事もありませんでした。というか、ドレッシングだけの味付けです。
このように、ホウレンソウが入っている豆のサラダは初めてです。感心しながら食べました。
知床産若鶏と釧路石井農園季節野菜の煮込みです。この洋風煮込み料理が美味い! ほんのりカレー風も感じる香辛料のおかげで、いつも食べている野菜がひと味もふた味も違ってくるのですね。左側が大根で、右側がジャガイモです。トマトも見えています。
その下から、知床若鶏が出てきました。なんとなくゼラチン状に固まった煮汁が絡み、最高の味わいです。この味は、駅弁では食べた事がありませんね。よく工夫されています。
釧路湿原ノロッコ号のテーブルに置いたところ。トロッコ車両の窓を全開にして、風が強く入って来るようなタイミングでは食べにくいと思いますので、発車してからよりも、駅に停車中に食べるのが良いかもしれません。
今回のランチボックス、個人的にはかなり高い評価を下せると思います。釧路に来たら、指定席が売り切れてしまっていても、釧路湿原ノロッコ号の自由席に乗り、再びランチボックスを購入したいなと思いました。それほど、僕は気に入りました。
釧路湿原ノロッコ号の車内です。4両のうち、3両がトロッコ車両です。釧路湿原側が、写真に向かって右側の「ボックスシート」席(或いはテーブル席)です。左側の「ロングシート」は、湿原の中を横断するような場所以外は、山側になります。
ロングシートの背中の部分は、写真のように「前後」に自由に動かせます。従って、湿原側をよく見たい時などにも重宝します。ま、私はそのような時は立ち上がって眺めました。そのほうが楽です。
ボックスシートの部分です。全員で6名座れます。左右に人にはさまれた所に座席指定されたら困るので、指定券を取るときには、みどりの窓口の社員とよく相談してください。冒頭のJR北海道のリンク先に座席の配置図がありますので、PDFをプリントアウトしてからみどりの窓口に行くと良いです。
こちらは、ディーゼル機関車のすぐ隣の1号車の自由席車両です。国鉄時代の客車列車の雰囲気を色濃く残しており、これはこれで貴重な存在です。今回は満席になる事もなく、5割以下の乗車率でした。
釧路側の「お尻」側の車両の番号です。「オクハテ」なる表記は非常に珍しいです。「テ」は展望車の意味で、これが付いた車両に乗る事は普段はほとんどありませんから、そういう意味でも楽しいです。
元々の車両は国鉄の50系「レッドトレイン」と言われた車両で、それが未だに改造されて使われているのですから、「歴史的建造物」に乗っているようなものでもあります。
「オクハテ」車両は、釧路行きでは先頭車両になります(4号車)。このように全面展望も得られます。ボックス席の2A、2Bあたりに乗ると、前面展望を楽しめますね。なかなかマニアックな座席です。
上記、4号車の車端部では、釧路湿原に生きるエゾシカや丹頂鶴と一緒に撮影を楽しむ事ができます。
最後に、釧路湿原ノロッコ号の車内販売の様子をご紹介します。2号車の釧路寄り(3号車寄り)に、車販のカウンターがあります。車内販売が各車両に売りに来る事は無いので、何か買う場合はここに集まりましょう。
ノロッコ号のグッズなどが売られていました。
こちらはソフトドリンクや、ノロッコ号名物のプリンが見えます。プリンは今回は食べなかったので、これは次回のお楽しみにする事にしています。
お酒のおつまみなども売られています。サンマジャーキーや鮭ジャーキーなどです。アルコールは車内では売られていませんので、その点は注意してください。お酒を飲みたい場合は、他で購入して持ち込む事になります。
車内販売のメニューです。これは塘路駅に貼られていました。釧路行きの車内販売は、途中、半分くらい走行したところで閉店してしまいました。何か買う場合は、早めに買っておくようにしましょう。
以上、釧路湿原ノロッコ号の車内販売の様子でした。ここで購入したランチボックスも含めて、ぜひ売り上げに貢献してくださいね。まず、儲かる事など無くて、恐らく赤字だろうなと思いますので、車内販売をこれからも守ってゆく意味でも、買ってあげるのが一番だと思います。
⇒参考:塘路駅の駅カフェ「ノロッコ&8001」
⇒レストラントレイン&食堂車の体験談ページに戻る
釧路湿原ノロッコ号のランチボックス弁当を食べた感想と、車内販売のメニューの紹介
釧路湿原の風や匂い、音を感じる事ができる最高のトレインに乗ろう!
環境問題にうるさい今の世の中からは到底考えられないような、日本最大の釧路湿原の中を縦断するかのように敷かれた釧網本線の、観光用のトロッコ列車が、釧路湿原ノロッコ号です。
釧路駅から塘路(とうろ)駅までを、約50分で結んでいます。この間、運賃は540円。別途指定席料金が520円かかりますが、自由席に乗車すれば追加の520円は無料であり、運賃だけで乗る事もできます。(車両については後述)
その釧路湿原ノロッコ号には車内販売限定のお弁当があり、ノロッコ号の指定席が取れたことから、これに乗車して、食べてみる事にしました。このページは、そのお弁当「ランチボックス」を食べた感想をメインに記しております。(2018年6月24日にノロッコ3号に乗車)
上記は、塘路駅で釧路に向けて発車を待つ釧路湿原ノロッコ号です。「お尻」の側から見ています。釧路行きはお尻を先頭にして走ります。なお、「顔」の部分については、以下の動画でご確認ください。
【目次】
⇒「ランチボックス」弁当・・・添加物フリー、実に自然な味わいのパン食のお弁当
⇒釧路湿原ノロッコ号の車内はこんな感じです
⇒釧路湿原ノロッコ号の車内販売カウンターの様子とそのメニュー
⇒JR北海道・釧路湿原ノロッコ号の公式サイト(予約方法や時刻など)
「ランチボックス」弁当・・・添加物フリー、実に自然な味わいのパン食のお弁当
まず、ランチボックスの購入方法について。釧路湿原ノロッコ号の2号車の車内販売カウンターで売られています。私はこのランチボックス目的で乗車したので、乗ってから売り切れではシャレになりませんから、あらかじめ矢印の通り、電話予約をしておきました。
そして、実際にランチボックスを開封したところを動画にも記録しておきました。釧路湿原ノロッコ号の「車内販売の車内放送」も録画してありますので、ノロッコ号の車内の様子も含めてご覧ください。
次の写真からは、ランチボックスをホテルに持ち帰って、そこで食べた時のものです。宿泊したのは、ホテルクラウンヒルズ釧路になります。外観は、非常にシンプルです。お洒落なカフェのランチボックス、といった風ですよね。
メニューはこれ。ローストした阿寒ポークと釧路産パプリカのラタトゥイユのホットドッグサンドがメインディッシュになります。全3種類のメニューは、全て地元産の食材で作られており、非常に好感が持てます。旅をしたら、やはり現地のものを食べたいですよね。
これは、駅弁にも共通して言える事です。よく「駅弁は高い」と言う人がいますが、駅弁の多くは価格よりも地産地消に注力しており、全国で最も安いところから大量に仕入れた均一な食材を使ってとにかく低コストで作る事を狙っているコンビニ弁当とは、全く違う食べ物なのです。
原材料表記も、確認してみます。非常に感心したことに、添加物フリーとなっています。実に素晴らしいですね。株式会社フードハーツさんの心意気を堪能してみようと、気合いが入りました。
開けてみたところです。まさしく、お洒落なカフェ風のお弁当ですね。たまにはこうして、パン食も良いものです。ご飯ものと違って、50分の乗車中に手軽に食べる事ができるのも良いですね。
パンを掴んで、ガブっと食べます。ポークとラタトゥイユが実に合う。パンが少々普通っぽい感じだと思ったのですが、ラタトゥイユが乗っているので、噛み切りやすさを重視しているのだろうなと思いました。硬いパンだと、ちぎれる前にラタトゥイユが飛び散っちゃいますからね。
ポークは、実にあっさりしていました。もっとチャーシューのような感じかと思っていたら、薄味です。だから、ラタトゥイユの濃い目の味わいとちょうどバランスが取れているのですね。それでも、ポークの脂の旨みはしっかりと感じられて、美味しく頂きました。
釧路産ホウレンソウと豆のサラダです。これがまた実に自然な味わいで、マヨネーズ味が濃いのかなと思ったらそんな事もありませんでした。というか、ドレッシングだけの味付けです。
このように、ホウレンソウが入っている豆のサラダは初めてです。感心しながら食べました。
知床産若鶏と釧路石井農園季節野菜の煮込みです。この洋風煮込み料理が美味い! ほんのりカレー風も感じる香辛料のおかげで、いつも食べている野菜がひと味もふた味も違ってくるのですね。左側が大根で、右側がジャガイモです。トマトも見えています。
その下から、知床若鶏が出てきました。なんとなくゼラチン状に固まった煮汁が絡み、最高の味わいです。この味は、駅弁では食べた事がありませんね。よく工夫されています。
釧路湿原ノロッコ号のテーブルに置いたところ。トロッコ車両の窓を全開にして、風が強く入って来るようなタイミングでは食べにくいと思いますので、発車してからよりも、駅に停車中に食べるのが良いかもしれません。
今回のランチボックス、個人的にはかなり高い評価を下せると思います。釧路に来たら、指定席が売り切れてしまっていても、釧路湿原ノロッコ号の自由席に乗り、再びランチボックスを購入したいなと思いました。それほど、僕は気に入りました。
釧路湿原ノロッコ号の車内はこんな感じです
釧路湿原ノロッコ号の車内です。4両のうち、3両がトロッコ車両です。釧路湿原側が、写真に向かって右側の「ボックスシート」席(或いはテーブル席)です。左側の「ロングシート」は、湿原の中を横断するような場所以外は、山側になります。
ロングシートの背中の部分は、写真のように「前後」に自由に動かせます。従って、湿原側をよく見たい時などにも重宝します。ま、私はそのような時は立ち上がって眺めました。そのほうが楽です。
ボックスシートの部分です。全員で6名座れます。左右に人にはさまれた所に座席指定されたら困るので、指定券を取るときには、みどりの窓口の社員とよく相談してください。冒頭のJR北海道のリンク先に座席の配置図がありますので、PDFをプリントアウトしてからみどりの窓口に行くと良いです。
こちらは、ディーゼル機関車のすぐ隣の1号車の自由席車両です。国鉄時代の客車列車の雰囲気を色濃く残しており、これはこれで貴重な存在です。今回は満席になる事もなく、5割以下の乗車率でした。
釧路側の「お尻」側の車両の番号です。「オクハテ」なる表記は非常に珍しいです。「テ」は展望車の意味で、これが付いた車両に乗る事は普段はほとんどありませんから、そういう意味でも楽しいです。
元々の車両は国鉄の50系「レッドトレイン」と言われた車両で、それが未だに改造されて使われているのですから、「歴史的建造物」に乗っているようなものでもあります。
「オクハテ」車両は、釧路行きでは先頭車両になります(4号車)。このように全面展望も得られます。ボックス席の2A、2Bあたりに乗ると、前面展望を楽しめますね。なかなかマニアックな座席です。
上記、4号車の車端部では、釧路湿原に生きるエゾシカや丹頂鶴と一緒に撮影を楽しむ事ができます。
釧路湿原ノロッコ号の車内販売カウンターの様子とそのメニュー
最後に、釧路湿原ノロッコ号の車内販売の様子をご紹介します。2号車の釧路寄り(3号車寄り)に、車販のカウンターがあります。車内販売が各車両に売りに来る事は無いので、何か買う場合はここに集まりましょう。
ノロッコ号のグッズなどが売られていました。
こちらはソフトドリンクや、ノロッコ号名物のプリンが見えます。プリンは今回は食べなかったので、これは次回のお楽しみにする事にしています。
お酒のおつまみなども売られています。サンマジャーキーや鮭ジャーキーなどです。アルコールは車内では売られていませんので、その点は注意してください。お酒を飲みたい場合は、他で購入して持ち込む事になります。
車内販売のメニューです。これは塘路駅に貼られていました。釧路行きの車内販売は、途中、半分くらい走行したところで閉店してしまいました。何か買う場合は、早めに買っておくようにしましょう。
以上、釧路湿原ノロッコ号の車内販売の様子でした。ここで購入したランチボックスも含めて、ぜひ売り上げに貢献してくださいね。まず、儲かる事など無くて、恐らく赤字だろうなと思いますので、車内販売をこれからも守ってゆく意味でも、買ってあげるのが一番だと思います。
⇒参考:塘路駅の駅カフェ「ノロッコ&8001」
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