片上鉄道に、廃止のわずか3か月前に乗車した時の記録

このページは、片上鉄道保存会の復活運転に大感動のページの、サブページになります。ここでは、廃止される直前に乗車した、在りし日の片上鉄道の様子を、写真で振り返ります。

なお、片上鉄道の旧路線図はこちらのサイトに詳しく出ています。本ページをお読みになって、場所がイマイチ分からないと感じたら、路線図を参考にしてください。

同和鉱業片上鉄道を回想

毎月、第一日曜日、岡山県久米郡美咲町にある「柵原ふれあい鉱山公園」で、旧片上鉄道車両の展示運行が行われます。津山からバスに乗り、展示運行が行われる旧吉ヶ原駅（バス停名は吉ヶ原）に到着しました。

片上鉄道は1991年（平成３年）６月に廃止されました。最終日に訪問することはできませんでしたが、廃止前に何回か乗車しました。その時、片上鉄道の現役時代を旅した記録をご紹介します。

【1991年３月18日の旅です】 ・名古屋５：５３→大垣６：２９　クハ２１０－７　４両 ・大垣６：３１→米原７：０７　クハ１１１－４７０　４両 　 ・米原７：２８→姫路１０：１６　クハ２２１－３４　６両 　 ・姫路１０：２０→佐用１１：３２　キハ４０－２０９１　１両 　 ・佐用１１：３３→津山１２：３５　キハ４０－２００７　１両 　 ・津山１２：５０→吉ヶ原１３：２１　中鉄バス 　 ・片上鉄道　柵原１４：５７→備前矢田１５：２４　キハ８０１　１両 　 ・片上鉄道　備前矢田１６：０７→周匝１６：２４　キハ７０２　１両 　 ・片上鉄道　周匝１６：４９→和気１７：２５　キハ７０２　１両 　 ・和気１７：４３→姫路１８：３９　クモハ１１５－１５４５　６両 　 ・姫路１８：５８→米原２１：２４　クハ２２１－２９　６両 　 ・米原２１：３９→大垣２２：１１　クハ２１０－７　４両 　 ・大垣２２：２７→名古屋２２：５９　クハ１１６－２７　４両

「青春18きっぷ」による日帰旅行でした。26年前のことですが、何だか今とやっていることが同じようで、進歩の無い人生です。米原から姫路は往復とも新快速に乗車していますが、６両編成という点は驚きです。なお、新快速列車には1989年から221系が導入されています。

片上鉄道に関しては、吉ヶ原から柵原まで歩き、柵原から乗車し備前矢田と周匝に降り立っています。この時は時間の都合で、一方の終点である、片上まで行くことはできませんでした。


吉ヶ原駅です。現在も同じ姿で保存されています。（1991.3.18）


吉ヶ原駅構内です。現在はホームに面した３本の線路が残され、展示運転に利用されています。（1991.3.18）


吉ヶ原駅の時刻表です。廃止の約３か月前ながら、運行本数はそこそこ確保されています。（1991.3.18）


片上鉄道は最後までワンマン化されず、車掌さんが乗務していました。


終点の柵原駅。この駅舎は現存していません。（1991.3.18）


片上行列車が、柵原駅で発車待ちです。このキハ801は1981年に同和鉱業の小坂線からやってきました。（1991.3.18） 　⇒参考：小坂鉄道のブルートレインあけぼの「ソロ」に宿泊体験


こちらは更に前、昭和62年に撮影した柵原駅停車中のキハ312です。この車両は動態保存されています。（1987.12.28）


列車交換設備のあった備前矢田駅です。（1991.3.18）


帰りはこのキハ702に乗車。和気駅での撮影です。この車両は動態保存され、今回の展示運転で乗車することができました。（1991.3.18）


片上鉄道の「ブルートレイン」と呼ばれた客車列車。この時は乗車することはできませんでしたが、日曜日にも運転されていたのですね。（1991.3.18）


吉ヶ原行として和気駅で発車待ちです。（1991.3.18）


廃止の約３か月前ながら、お名残り乗車のお客さんで混雑・・・ということはなく、意外にのどかな片上鉄道の旅でした。そして26年後の2017年３月、再び片上鉄道に乗車できるとは！！ とても有難いことで、保存そして展示運転にご尽力された皆様には感謝の念で一杯です。

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