吾左衛門鮓鯖(米子駅)を食べた記録

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吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖(米子駅)・・・山陰の名物駅弁でもある

山陰地方の最も有名な駅弁の一つに、吾左衛門鮓(ござえもんずし)があります。いくつかラインナップがある中で、「鯖」が代表的な商品と言えましょう。下記は、製造元の株式会社米吾さんのウェブサイトのTOPページから引用した画像です。吾左衛門鮓鯖が看板商品である事が分かります。




このページでは、吾左衛門鮓鯖の3つの商品をご紹介します。以下の項目に分けて掲載していますので、興味のある部分をご覧下さい。

吾左衛門鮓鯖(5貫入)
本来的には、こちらの吾左衛門鮓鯖が「本当」の商品か
吾左衛門鮓鯖(5貫入)笹塩付





吾左衛門鮓鯖(5貫入)


吾左衛門鮓(ござえもんずし) 鯖は、製造日からの消費期限が3日間あるために、本拠地の米子から遠く離れて、東京でも買い求める事ができます。有名な駅弁屋祭の店頭だったり、あるいは高級スーパーだったり、更にはメーカーから直接、通販で購入する事もできます。

駅弁マークが付いているこちらの5貫入の商品は、西武百貨店の高級スーパーで買い求めたものです。消費期限まで残り半日となり、10%の値引きシールが貼られているのを見て、買ってしまいました。

吾左衛門鮓鯖(5貫入)


外箱を開けると、米吾さんの「300年の歴史」などのうんちくが書かれています。余ったスペースの有効活用とも言えます。本当なのかは知る由もありませんが、江戸時代の船乗りに鯖寿司を持たせたのが吾左衛門鮓のルーツだという事で、それだけで何だか食べてみたい気持ちが湧いてきます。

現代の消費者は「ストーリー」で物を買う傾向が強まっていますから、こういった説明は今後、駅弁業者としてもますます重要になると思いますね。




さて、中はこのように、厚みのあるビニール袋で完全に密封された状態でした。衛生面に、極めて神経を使っている事が想像できます。

吾左衛門鮓鯖(5貫入)


このビニール袋を開封しようと商品本体を持ち上げたところ、箱の底の部分にこの鯖寿司の特徴が記されていました。まさかそこまでやるとは思いませんから、かなり驚くとともに、「なるほどこれが山陰の名物に成長した理由でもあるのだな」と合点が行きました。




ビニール袋から開封した状態で、写真を撮りました。ビニールを取ったのに、更に鯖寿司本体にまで薄いビニールが巻かれています。5貫に切り分けられており、この薄いビニールも同時にカットしているようです。食べる時にはそれを取り除く必要があり、少々面倒な事だなと感じました。

吾左衛門鮓鯖


このフィルム上のビニールを箸で取り除くのは、厄介でもあるのです。

吾左衛門鮓鯖(5貫入)


途中で説明文を読んだり、あるいはビニールを何度も取ったりして、思ったよりも時間をかけながら、やっと「本体」とご対面です。なるほど、鯖の分厚さは凄いですね。昆布も想像よりも厚くて、見事なものだなと感じます。

吾左衛門鮓鯖


鯖は、日本で水揚げされた脂の乗った冬の鯖だけを使うとの事ですし、昆布は北海道南の「真昆布」を使うとの事。日本各地から選りすぐりの材料を、職人技で寿司に仕立て上げてるようです。

吾左衛門鮓鯖


醤油につけて、食べてみます。消費期限が長いためなのか、レア感のような感触はありません。酢締めもかなり強めだと思います。「ああ、これは船乗りが食べる保存食に多少近いのかな」というイメージで頂きました。

とは言っても、余計な添加物が一切入っていないためか、食べていて変なえぐみなどは感じません。強い味わいなのですが、後味がサッパリとしているように思います。

鯖の脂分も過度に多いという事は無く、想像以上に柔らかい肉厚昆布と共に食べると、まろやかさが口いっぱいに広がりましたね。

吾左衛門鮓鯖(醤油付き)


美味しい鯖寿司と言えども、比較的酢締めの効いたものを一人で何貫も食べると、少々飽きが来ます。その点、5貫入りはちょうど良い量であり、個人的にはその点も含めて気に入りました。

ただし、私が日本で一番好きな鯖寿司駅弁は、八戸駅の「八戸前沖鯖押し寿し三種」と、銚子駅の「鯖寿司」ですね。獲りたて作りたてのような雰囲気が伝わって来る鯖寿司が、好きなのです。

なお、この5貫入りの吾左衛門鮓鯖ですが、2017年5月に撮影した時から、外箱のデザインが変更になっているようです。変更後は、お寿司の状態が写真で掲示されるようになっています。

「吾左衛門鮓鯖」(米吾・1100円)


コンビニ弁当のように、中身の分かる商品が好まれる時代になってきている点を考慮しているものと思われます。こういうところが、この駅弁業者の凄いところでもあり、300年もの長きにわたって継続している所以でもあると思います。

データ(2019年4月時点)
購入場所 西武百貨店池袋店の地下食品売り場「ザガーデン自由が丘池袋店」
購入日時 2019年4月21日の12時半前。
価格 1100円(税込み)・・・購入時はこれの1割(110円)引き
ラベル表示 吾左衛門鮓鯖のラベル表示
製造 株式会社米吾
鳥取県米子市奈喜良248-4
0859-26-1511
https://www.komego.co.jp/





本来的には、こちらの吾左衛門鮓鯖が「本当」の商品か


ところで、株式会社米吾さんの通信販売で売られている鯖寿司は、上記の5貫入りではなくて、以下の動画でご紹介する、ボリュームが2人前もあろうかという、税込みで1950円の商品になります。

そしてこれが、上野駅の駅弁屋の店頭で売られていたので、買ってきて自宅で食べています。味は、上記でご紹介した5貫入りと全く同じです。




ただし、これを列車内で開封して食べるのは著しく難儀な事であり、完全に通販商品と化しています。あるいは、お土産と言って良いでしょうか。

駅弁屋の店頭で売っているのですから、これを購入して東北新幹線に乗車して車内で食べようと考える人も多いはずで、きっと、買った事を後悔すると思います。やはり駅弁屋で売る場合は、5貫入りにして頂きたいものです。



吾左衛門鮓鯖(5貫入)笹塩付


5貫入りの吾左衛門鮓鯖では、醤油を付けて頂く通常タイプの他に、「笹塩付き」のラインナップもありました。文字通り、鯖寿司に笹塩を付けて召し上がります。これがまた、美味いのですね。




購入したのは、東京駅の駅弁屋祭です。ここで購入して、広島のホテルにまで持ち運んで食べています。中国地方で作られてはるばると東京まで出荷された商品を買って、今度は消費者である私がわざわざ再び中国地方に持ち込むのですから、無駄といいますか、何と申して良いのでしょうか・笑。


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