上京物語(新庄駅)を食べた記録

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上京物語(新庄駅)・・・新庄への郷土愛が詰め込まれた「幕の内」を超越したお弁当

山形新幹線の終着駅である新庄駅。この駅のニューデイズ売店では、かつて牛肉どまん中をメインとして、細々とですが、駅弁の販売がありました。ところが2019年初の、JR東日本の車内販売の大幅削減の施策によって山形新幹線つばさ号の車内販売が中止され、車販を使っての駅弁の輸送ができなくなったことから、新庄駅のニューデイズでの駅弁販売が中止に追い込まれています。

新庄駅の駅名板


しかし、嘆いていても仕方ありません。幸いな事に新庄駅では、駅に直結してすぐ隣にある「もがみ物産館」のお土産物売り場にて、このように各種のお弁当の販売があります。

赤く囲んだ部分は、特に「駅弁」と称するのが妥当だと思われる2品です。本ページで紹介する幕の内弁当である上京物語と、お肉系の山形牛すき焼弁当が並んでいます。

新庄駅のもがみ物産館で売られている駅弁やお弁当


新幹線つばさ号の車内販売が無いという告知と共に、上京物語の中身の説明書きもありました。昨今はコンビニ弁当全盛の時代であり、消費者としては中身が見えるお弁当の方が安心感があります。

掛け紙や外箱で「ガード」されている駅弁は、人によっては敬遠されかねないと思われ、そういった心理的なハードルを下げるのに最適な試みだと思います。あとは写真写りさえ綺麗ならば、完璧なのですが・・・。

上京物語の説明書き


当方が訪問した時間は、10時過ぎでした。わざわざ首都圏から上京物語などの2つの駅弁を買うために新庄に来たのに、売り切れていては何にもならんと言う事で、予約したうえで商品を受け取りました。ついでに、駅弁に良く似合う容器に入った「ままけは黒豆茶」も、購入しています。

ままけは黒豆茶と上京物語


この駅弁、「いづでもかえってこいなぁ」上京物語~母からの弁当~と記載されています。竹皮で編みこまれたお弁当箱の醸し出す雰囲気と相まって、大変に旅情を誘います。

掛け紙の下部には、SLのイラストと共に、「旅立つ貴方へ 生きていぐ間にはまさかの坂があっけど無駄なこどでは無いとおもいます。がんばって生きてください。んでもよ、いづでもかえってこいなぁ。 母より」と書かれています。

このエリアで「上京」と聞くと、かつて出世列車と言われた急行津軽を思い出しますね。急行津軽のA寝台から下車する事が出世の証と言われていたようで、出迎えた「母」が、顔をくしゃくしゃにして息子と対面する姿を妄想してしまう、そんな駅弁です。


購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 新庄駅隣接のもがみ物産館にて購入。
購入日時 2019年4月8日、午前10時ころに購入。
価格 1000円(税込み)
ラベル表示 上京物語のラベル表示
製造 株式会社ヤマゲンフーズ
山形県新庄市大字鳥越字南沢1386
販売 株式会社もがみ物産協会
山形県新庄市多門町1-2
https://www.mogami-bussan.com/SHOP/192882/list.html
0233-28-8886(予約はこの電話番号まで





奇をてらう事なく、お袋の味、そして郷土の味を詰め込んだ優れもの


竹皮の箱の蓋を開けると、紙製の箱に盛り付けられたお弁当が現れました。このように、一見するとゴチャッとしたような盛り付けは、慣れないととても難しいと思います。難易度が高くて、かつ素朴な雰囲気まで醸し出す、優れた駅弁であるというのが第一印象です。

上京物語


この駅弁には、お品書きが添えられていましたので、それを貼り付けておきます。ここまでしっかりと説明がなされているのは大変に親切な事であり、気持ちよく食事する事が出来ます。

上京物語のメニュー・お品書き


ご飯は、おにぎりが2つ。こちらのおにぎりに乗っている明太子には、エリンギを刻んで入れるといった手の込みようです。お米は、新庄産のつや姫を使っているとの事。




味噌焼きおにぎりです。素朴さよりも、上品さをそこはかとなく感じますし、味噌ならではの旨味もバッチリです。味噌焼きおにぎりの隣は、新庄産のさくらんぼ鶏を使用した鶏味噌かつです。






上記同様の、さくらんぼ鶏の串焼きです。何と、エリンギやネギも一緒に焼かれている優れものです。醤油だれが見た目よりもしつこくありません。そして、お母さんの手作り風の玉子焼きに、焼き鮭。右端に、ニシンの昆布巻きも写っています。






里芋の肉巻きです。牛肉の旨みと里芋は、非常によく合いますね。家庭でも真似したい逸品です。




煮物です。ハート形にカットされた人参が、この駅弁全体に漂う「優しさ」のようなものを象徴している気がしました。




今回のように、地方の小規模な都市で少数だけ作られる駅弁には、感心させられるものが非常に多いです。大都市部の駅弁が失いかけた「真心」のようなものが、そこにはあります。

東北地方では、同じ山形県の日本海側の鶴岡駅の駅弁、庄内弁を食べた時の事を思い出しました。(リンク先をご覧下さい) 

地元の人が、その地に存在するものを最大限に活かして、出色の駅弁を作る。恐らく、その街で最も美味しい部類のお弁当になるのだろうと思います。旅人の私だけでなく、もしかしたら、本来は街で暮らしている人たちこそ、食べるべきものなのかもしれないなと思ったりします。


なお、今回の駅弁は動画にも収録しております。食べた場所(もがみ物産)の様子も少しは分かると思いますので、以下もどうぞご覧ください。




参考ホテルルートイン新庄駅前(新庄駅付近の鉄宿)


 
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