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伊豆山海おぼろ寿司(三島駅)・・・三島駅の新たなる名物駅弁の登場
三島駅は、気が付くと全国でも有数の駅弁の存在駅となりました。本来三島駅は、港あじ鮨で有名な桃中軒さんが直営店を設けて多くのお弁当を販売してきましたが、最近はJR東海系列のベルマートキヨスクが独自の商品を陳列して、激しいバトルを繰り広げています。
いくつか「駅弁以外の駅弁」が存在する中、私が最初に食べた商品が、伊豆山海おぼろ寿司です。源氏旗揚げ寿司と共に、地元のお寿司屋の「だるま」さんが調製して、キヨスクに卸している商品ですから、れっきとした駅弁であると表現して良いでしょう。
派手な掛け紙をほどいてみると、「ふじのくに新商品セレクション最高金賞受賞」という誇らしげなチラシが入れられていました。(⇒2017年に受賞しています)
2つの商品の説明書きを兼ねていて、このように商品をきちんとアピールする姿勢はには好感が持てますね。これから食べる商品の事が分かるというのは、何となく安心感が出てきます。
ところでこの伊豆山海おぼろ寿司の掛け紙は、かなりユニークですね。つい、眺めてしまいます。右下に「YUKIE」というお名前が書かれていて、実はこれはだるまの女将さんの娘さんである山田幸枝さんが書いたものとの事です。
お魚がメインのお弁当でこういった手書きのイラストの掛け紙と言うのは珍しく、逆にこれは面白いことになっていますね。洗練された写真を使ったほうが商品の売れ行きは良いかもしれないので、イラストバージョンとABテストでもやって頂きたいなとは思いましたが。
いや、でももしも仮に写真バージョンの方が売れたとしても、このイラストの独特の魅力は捨てがたく、イラスト版も定期的に売って欲しいくらいですね! お寿司をこんなにも可愛らしくデザインするのは、案外難しいと思います。
さて、イラストがユニーク過ぎるものですから、ある意味どうでもよい外観の部分でつべこべ書いてしまいましたが、この駅弁のスゴイとろころはやはり中身です。「山海」おぼろ寿司と称するように、伊豆からイメージする海だけでなく、山の幸まで取り入れた贅沢な一品です。
まず、海の幸から。やはり一番に目に入って来るのは、この鮮やかな桜海老の佃煮でしょう。同じ静岡県は東海道本線沿線の、清水駅で売られている桜えびすしをすぐに思い起こしました。
あちらの桜海老の佃煮よりも、こちらのほうがしっとり感が強くて、より佃煮風の仕上がりとなっていると思います。駿河湾産で由比の港に水揚げされた桜海老と言う事で、今どきこのような高価な食材を頂けるだけでも、感謝感激といったところです。
ピンク色の桜海老の隣は、鮮やかな黄色の炒り卵です。こちらは山の幸になりますね。地元の卵を使用して、ふんわり柔らかな玉子焼きになっています。隣り合う桜海老とマグロのおぼろが甘いので、炒り卵は控えめな味付けとしています。
マグロのおぼろです。沼津産のまぐろが、見事なおぼろに仕上がっています。味付けは、かなり甘めですかね。一瞬甘すぎると思いましたが、酢飯やその他の食材とのバランスを考えると実は絶妙で、どんどんと食べ進めてしまうようなおぼろです。ほぐれ度合いも最高ですね。
どうしてだか分かりませんが、食べているうちに、なんだかおふくろの味のような気持ちになってきたのは不思議な感覚でした。女将さんの真心が込められているかのようです。
そして、おぼろをはじめとして、桜海老や炒り卵は箸で食べるのは難儀しますから、最初から木の匙が付けられています。大変親切であるとともに、プラスチックのスプーンではなくて、木製であるのが肝ですね。雰囲気がまるで違います。
ほらほら、こうして海老や卵などを一緒にして食べるのがコツです。卵が甘さを上手に中和してくれます。もちろん、酢飯との相性も抜群です。・・・この駅弁、かなり好きだな・・・。
さて、「山」の部分のメインです。なんと、干し椎茸の煮物です。全国的に、椎茸は駅弁の具として多用されていますが、この伊豆山海おぼろ寿司のように干し椎茸を使うところは他には無いのではないかと思います。水で戻す分だけ、余分なひと工程が増えてしまいますからね。
しかし、そのひと手間増やしただけの事はあり、干し椎茸にしか含まれていない旨味成分が活きていますね。生の椎茸と違って、食感もかなり弾力性に富んでいると思います。
もう一つ、山のものを。この菜っ葉は富士山の伏流水で作ったという水かけ菜です。馴染みのない野菜ですが、アブラナ科の植物との事で、この地方で漬物にして食べることが多いようです。
この水かけ菜のしょっぱさが、甘い味付けの桜海老やマグロによく合うのです。シャキシャキ感もほどよい感じで、この駅弁を引き締める存在と言えそうです。
ほら、このように、マグロと卵と桜海老と水かけ菜、そして海苔も含めて混ぜて食べると、海と山が一体となった複雑な味わいです。伊豆の国を旅した気分で一杯になります。幸せだ~~。
最後に、酢飯の写真。ご飯の炊き加減も良く、素晴らしい駅弁を頂きました。
伊豆山海おぼろ寿司の製造元のだるまさんの駅弁としては、もう1種類、源氏旗揚げ寿司があります。そちらも大変美味しい駅弁で、2人連れでのご旅行ならば両方買って、食べ比べをすると良いと思います。甲乙つけがたい商品です。
もちろん、かねてからの業者である桃中軒さんの駅弁もありますし、更にその他の業者のお弁当も存在します。全ての商品が魅力たっぷりに見え、大いに悩むこと間違いなしですから、ぜひ三島で下車して頂いて、美味しいお弁当を食べる幸せを味わっていただきたいと思います。
⇒参考:東海地方における鉄道の見えるホテル一覧
いくつか「駅弁以外の駅弁」が存在する中、私が最初に食べた商品が、伊豆山海おぼろ寿司です。源氏旗揚げ寿司と共に、地元のお寿司屋の「だるま」さんが調製して、キヨスクに卸している商品ですから、れっきとした駅弁であると表現して良いでしょう。
派手な掛け紙をほどいてみると、「ふじのくに新商品セレクション最高金賞受賞」という誇らしげなチラシが入れられていました。(⇒2017年に受賞しています)
2つの商品の説明書きを兼ねていて、このように商品をきちんとアピールする姿勢はには好感が持てますね。これから食べる商品の事が分かるというのは、何となく安心感が出てきます。
ところでこの伊豆山海おぼろ寿司の掛け紙は、かなりユニークですね。つい、眺めてしまいます。右下に「YUKIE」というお名前が書かれていて、実はこれはだるまの女将さんの娘さんである山田幸枝さんが書いたものとの事です。
お魚がメインのお弁当でこういった手書きのイラストの掛け紙と言うのは珍しく、逆にこれは面白いことになっていますね。洗練された写真を使ったほうが商品の売れ行きは良いかもしれないので、イラストバージョンとABテストでもやって頂きたいなとは思いましたが。
いや、でももしも仮に写真バージョンの方が売れたとしても、このイラストの独特の魅力は捨てがたく、イラスト版も定期的に売って欲しいくらいですね! お寿司をこんなにも可愛らしくデザインするのは、案外難しいと思います。
データ(2018年12月時点) | |
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購入場所 | 三島駅のベルマートキヨスク三島北口店にて購入。 |
購入日時 | 2018年12月20日午後1時。 |
価格 | 870円(税込み) |
ラベル表示 | たぶん、合成着色料は入っていると思うのですが、それについては書かれていないようです。それ以外の添加物の味はしません。優しい味です。 |
製造 | 株式会社だるま 静岡県伊豆の国市古奈77 055-948-0818 http://www.izunokuni-daruma.com/ |
まさに、伊豆の山の幸、海の幸をお弁当箱に散りばめた駅弁
さて、イラストがユニーク過ぎるものですから、ある意味どうでもよい外観の部分でつべこべ書いてしまいましたが、この駅弁のスゴイとろころはやはり中身です。「山海」おぼろ寿司と称するように、伊豆からイメージする海だけでなく、山の幸まで取り入れた贅沢な一品です。
まず、海の幸から。やはり一番に目に入って来るのは、この鮮やかな桜海老の佃煮でしょう。同じ静岡県は東海道本線沿線の、清水駅で売られている桜えびすしをすぐに思い起こしました。
あちらの桜海老の佃煮よりも、こちらのほうがしっとり感が強くて、より佃煮風の仕上がりとなっていると思います。駿河湾産で由比の港に水揚げされた桜海老と言う事で、今どきこのような高価な食材を頂けるだけでも、感謝感激といったところです。
ピンク色の桜海老の隣は、鮮やかな黄色の炒り卵です。こちらは山の幸になりますね。地元の卵を使用して、ふんわり柔らかな玉子焼きになっています。隣り合う桜海老とマグロのおぼろが甘いので、炒り卵は控えめな味付けとしています。
マグロのおぼろです。沼津産のまぐろが、見事なおぼろに仕上がっています。味付けは、かなり甘めですかね。一瞬甘すぎると思いましたが、酢飯やその他の食材とのバランスを考えると実は絶妙で、どんどんと食べ進めてしまうようなおぼろです。ほぐれ度合いも最高ですね。
どうしてだか分かりませんが、食べているうちに、なんだかおふくろの味のような気持ちになってきたのは不思議な感覚でした。女将さんの真心が込められているかのようです。
そして、おぼろをはじめとして、桜海老や炒り卵は箸で食べるのは難儀しますから、最初から木の匙が付けられています。大変親切であるとともに、プラスチックのスプーンではなくて、木製であるのが肝ですね。雰囲気がまるで違います。
ほらほら、こうして海老や卵などを一緒にして食べるのがコツです。卵が甘さを上手に中和してくれます。もちろん、酢飯との相性も抜群です。・・・この駅弁、かなり好きだな・・・。
さて、「山」の部分のメインです。なんと、干し椎茸の煮物です。全国的に、椎茸は駅弁の具として多用されていますが、この伊豆山海おぼろ寿司のように干し椎茸を使うところは他には無いのではないかと思います。水で戻す分だけ、余分なひと工程が増えてしまいますからね。
しかし、そのひと手間増やしただけの事はあり、干し椎茸にしか含まれていない旨味成分が活きていますね。生の椎茸と違って、食感もかなり弾力性に富んでいると思います。
もう一つ、山のものを。この菜っ葉は富士山の伏流水で作ったという水かけ菜です。馴染みのない野菜ですが、アブラナ科の植物との事で、この地方で漬物にして食べることが多いようです。
この水かけ菜のしょっぱさが、甘い味付けの桜海老やマグロによく合うのです。シャキシャキ感もほどよい感じで、この駅弁を引き締める存在と言えそうです。
ほら、このように、マグロと卵と桜海老と水かけ菜、そして海苔も含めて混ぜて食べると、海と山が一体となった複雑な味わいです。伊豆の国を旅した気分で一杯になります。幸せだ~~。
最後に、酢飯の写真。ご飯の炊き加減も良く、素晴らしい駅弁を頂きました。
伊豆山海おぼろ寿司の製造元のだるまさんの駅弁としては、もう1種類、源氏旗揚げ寿司があります。そちらも大変美味しい駅弁で、2人連れでのご旅行ならば両方買って、食べ比べをすると良いと思います。甲乙つけがたい商品です。
もちろん、かねてからの業者である桃中軒さんの駅弁もありますし、更にその他の業者のお弁当も存在します。全ての商品が魅力たっぷりに見え、大いに悩むこと間違いなしですから、ぜひ三島で下車して頂いて、美味しいお弁当を食べる幸せを味わっていただきたいと思います。
⇒参考:東海地方における鉄道の見えるホテル一覧